2007年12月4日

目指せ!ストリートガーデンの三ツ星☆

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大学の最寄駅「喜志駅」。
駅からスクールバス乗り場へ向かう歩道。
いつもとかわらない日常の風景…
いやいや、日々、変化に富んでいます。

何と、アートを感じる空間があるんです!
アートといって絵画作品を想像した方・…
もう少しイメージを膨らませてみて下さい。


その場所はスクールバス乗り場前付近の歩道。もう、ご存知の方も多いと思いますが、ストリートガーデンですっ!!

「喜志駅前 地域の魅力・顔作りプロジェクト」という企画の依頼を大阪府から受け、環境デザイン学科「造園演習」において、授業の一環として制作されました。今回の作品「響」は演習を履修している学生(グループ)の中からトーナメント方式で選ばれたもの。イメージ画の作成、材料の選択、配置、配植などは全て学生によるもの。先週、新しいお花に植え替えられたところです。

12月に入り、何だか慌しさも増してくるこの時期。そっと優しい気持ちの輪が広がっていくような、そんな素敵な空間です。

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2007年12月3日

世紀のダ・ヴィンチを探せ!

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「世紀のダ・ヴィンチを探せ!」
国際アートトリエンナーレ2007
高校生アートコンペティション2007

の授賞式が本日行われました。

学内の芸術劇場にてファンファーレとともに受賞者の作品と名前がモニターに映し出され、壇上では賞状とトロフィーの授与が行われました。

高校生たちは緊張気味で、とても気恥ずかしそうにしながらの授与式でしたが、観客席の方に向き直って拍手を浴びるときは誇らしげな良い笑顔が見れました。

芸術劇場での授賞式の後、会場を移動し芸術情報センター前で展覧会開催のテープカットの式典が行われ開場となりました。

国際アートトリエンナーレは世界30カ国から1273点もの作品が集まりました。
グランプリ作品はベルリン在住の田口行弘さんの作品「Moment」。インスタレーションの写真、約2000枚を元に制作されたドキュメント映像作品です。

高校生アートコンペティションには41都道府県より377作品が集まりました。ダ・ヴィンチ賞に選ばれたのは、愛知県立千種高等学校の藤井佳穂さんの油画作品「明日へ」です。非常に繊細なタッチで描かれた自画像です。

会場は展示ホールに国際アートトリエンナーレの受賞作品・入選作品が展示され、アートホールの回廊部分に高校生アートコンペティションの受賞作品・入選作品が展示されています。

絵画、デザイン、映像、インスタレーション、工芸、彫刻、服飾、文学作品などさまざまなジャンルの質の高い作品がこんな風に見られる展覧会はなかなかないですよ。必見です。
特に在校生は必ず観ておきましょう!

ところで、この展覧会のポスターやパンフレットに使われているビジュアルには、ガラス工芸の山野宏先生に作っていただいたトロフィーが採用されています。
すっごいカッコイイです。
正直、わたしも・・・ほしい。

展覧会

12月3日(月)→12月22日(土)
10:00a.m.→16:00p.m.  日祝休館
大阪芸術大学・芸術情報センターにて

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2007年12月2日

大阪芸術大学博物館所蔵品展                  『本学ゆかりの作家による絵画・版画展』

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師走に入り、なんだか少々慌しくなってきました。そんな時こそ、芸術鑑賞の機会を持つと、少しこころにゆとりができて、豊かな時を過ごせそうな気がします。

本学芸術情報センター地下1階・地下展示室では、11月26日(月)から新たな本学博物館所蔵品展『本学ゆかりの作家による絵画・版画展』が開催されています。

照明を少し暗めに落とした展示室には、本学の黎明期から美術、デザインや写真といったジャンルで自らも制作活動を精力的に行ないながら、造形教育の現場で自らの後に続く作家を育成すべく活躍をされた、かつての本学教員であり作家である6人の方の絵画・版画の作品が展示されています。

それぞれの作風や技法は異なるのですが、その一つ一つの作品の前に立つと圧倒的な迫力とその作品の中から湧き上がる熱い思いのようなものを感じ、熱意に満ちた当時の情景が目の前に浮かぶ気がしました。

本学学生さんは、もちろん、学外の方にも是非!是非!ご覧いただきたい展覧会です。

会期:11月26日(月)→12月22日(土) 
休館日12/2(日)・9(日)・16(日)
開館時間:10:00→16:00 (入場無料)

 

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2007年12月1日

空間をリアルタイムに演出するアクースモニウム

 11月30日(金)大阪芸術大学が誇る半球形状の実験ドームで行なわれた
多チャンネル立体音響装置
「アクースモニウムの演奏公開レッスン」を取材しました。
アクースモニウム
大阪芸術大学アクースモニウムシステム

アクースモニウム コンソール 
ミキサー下部に並ぶフェーダーを操作し、音空間を創造する。

檜垣智也先生
講師の檜垣先生。アクースモニウムの第一人者です。

アクースモニウムとは、スピーカーのために作られた電子音響音楽をコンサートで発表する為の立体音響装置のことで、1974年にフランスの作曲家フランソワ・ベルによって発案されました。
会場内に立体的に配置された複数のスピーカーをミキサーのフェーダー(音量を調節するつまみ=複数のチャンネルに分かれ、指先で操作する)で操作することによってさまざまな音響空間を演出することができます。その仕組みはとてもシンプルで、各スピーカーがアンプを介してミキサーの各チャンネルにつながれているだけなのです。音源は、CDなどのステレオ音源を使用します。
このシステムを簡単に説明しますと
、スピーカーAとスピーカーBの2台のスピーカーがあったとします。それぞれのスピーカーは、フェーダーA、フェーダーBにつながれています。
A、B双方に同一音源を供給し、Aのフェーダーを上げ、Bのフェーダーを下げておきます。当然、スピーカーAからしか音は聞こえません。そこでフェーダーAを下げながら、フェーダーBを上げています。するとどうでしょう、音が、スピーカーAからスピーカーBへ移動したように聴こえてくるのです。

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現象的には、それぞれのスピーカーの音量が増減しただけなのですが、音自体がまるで飛行したかのように移動するのです。フェーダーの操作をすばやく行なうと、当然ながら音の移動速度も速くなります。演奏者は、このようなフェーダー操作に加え、スピーカーの種類や空間配置、音の強弱などをバランスよく調整する事で、さらに独創的な音空間を演出することが出来ます。音が左右のみならず上下・前後に移動する現象も、アクースモニウムの大きな特徴となっています。
今回の公開レッスンでは、半球状の空間に46個のスピーカーが配置され、フェーダー数は、36チャンネルに設定。私たちが、一般的にステレオと称しているシステムは、左右に配置された2個のスピーカーからの音響システムのことを言いますから、今回のシステムの規模の大きさがどれほどのもかがわかるかと思います。
観客に背を向けミキサーを操作する演奏者の姿は、まるでオーケストラの指揮者のようでした。

講師は、作曲家・アクースモニウム演奏家の檜垣智也氏(画像3枚目)アクースモニウム演奏家として国内外で精力的に活躍されています。
また、母校の大阪芸術大学や同志社女子大学で後進の指導にもあたられています。

 


2007年11月30日

高橋睦郎先生 特別講義(文芸学科)

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 文芸学科の特別講義として、高橋睦郎先生がご来校されました。今回は「ものがたりと私」というテーマで、前回は「誌と私」、次回は「うたと私」というテーマで講義をされます。
(※12月12日(水)15時~、一般の方も聴講できます。)

 高橋先生は1937年福岡県北九州市の生まれで、福岡教育大国語国文科を卒業後、64年に「薔薇の木・にせの恋人たち」という抒情詩集を出された後、誌以外にも短歌集や俳句集の出版、能や歌舞伎の台本執筆、作詩活動等、各方面で活躍されています。

 今回は小説家を目指すたくさんの学生を前にして、「ものがたりとは」、「小説との関わり」、「小説を書くための心得」等、90分休むことなく熱く語って下さいました。生涯をかけても惜しくない物語を書きなさい、とのお言葉もありました。


 終始先生が黒板に書いて下さる単語を一生懸命メモする学生も見受けられ、教室内は学生のエネルギーと暖房の熱気、そして高橋先生の熱意が相まって何ともすざましいものになっていました。 

先生は生涯のライフワークとして何十年ぶりかに小説を書かれるそうです。完成が待ち遠しいですね。

 

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