2008年2月28日

梅の花

梅の花
梅の花
梅の花

今日この頃のキャンパスの様子といえば、、、これから開催される演奏会の練習をしていたり、広場でダンスの練習をしていたり、工房でもくもくと作品の制作をしていたりする学生さんの姿が見られるのですが、やっぱり今期の授業も終わり、学生さんの姿はまばらな感じです。

この時期は卒業と新年度にむけて粛々と準備が進められている静かな雰囲気が漂っています。
そんな人も少ないキャンパスでふと目にとまった風景がありました。
以前紹介した「北の国からの訪問者」がいる池に面した通りの土手にまだ若い梅の木が数本あるのですが、その枝のつぼみが膨らみ、ちらほらと花が咲いています。

朝、足早にその場を通り過ぎようとした瞬間、ほのかな香りが漂ってきて、気づかされました。なかなか人の目にはつきにくい時期ですが、ひっそりと咲く可憐な花に春の訪れを感じます。
“ 梅一輪 一輪ほどの あたたかさ ”
あと一ヶ月ほど経つとまた、学生を迎えるために芸大坂の両側の桜の木が華やかに花を咲かせる季節がやってきます。

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2008年2月27日

えっ、あの人も?!

今回のブログでは、1989年?1990年の1年間、読売テレビ放送により制作され、関西ローカルで放送されていた幻の深夜番組「現代用語の基礎体力」というTV番組に併せて、極々一部ではありますが本学の出身者をご紹介いたしましょう。

つい先日、この1月にDVDが発売されたことを記念した「現代用語の基礎体力」の総集編なる番組が深夜に放送されていました。かなりシュールな内容のコントを詰め込んだ番組で、劇団☆新幹線の看板役者「古田新太」、「羽野晶紀」、『探偵!ナイトスクープ』の元探偵「立原啓裕」、「槍魔栗三助(現・生瀬勝久)」、「升毅」等が出演しています。また、今やテレビや舞台にひっぱりだこである豪華な面々がコントを繰り広げるという、ファンにとってはたまらなく貴重な番組です。
実は出演者の内、前者3名は本学舞台芸術学科の出身であり、古田さん、羽野さんのお二人は当時まだ学生だった頃に出演されていたそうです。劇団☆新幹線は、「小劇場劇団(むれ)」という今でも本学に存在しているサークルから独立して新たに結成された劇団です。この劇団は皆さんもご存知の通り、全国的にも大変有名な劇団にまで発展していますね☆。そして、立原さんは現在、本学短期大学部の客員教授をされています。他にも、舞台芸術学科出身者としましては、「筧敏夫」、「渡辺いっけい」、「高田聖子」等もおられます。この方たちに続いて、より多くの学生が世に出て活躍してくれることを願っています。

話は戻りますが、来月、3月8日(土)、15日(土)の深夜050分からほぼオリジナルメンバーによる18年ぶりの新作(「現代用語のムイミダス ぶっとい広辞苑」)が放送されますので、お楽しみにー。

↓こちらも是非。
●『現代用語の基礎体力(其の弐)』
3月2日(日) 読売テレビ 1:15?2:40

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2008年2月26日

第18回ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会

224日(日曜日)に南港サンセットホールで行われた演奏学科クラリネット専攻生によるコンサート「VERSO CLARINET ENSEMBLE 18thCONCERT」をご紹介します。
1
年生から4年生の11名が出演したこのコンサート、代表の碇健雄さん(4年生)から投稿いただきました。
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ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会
ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会
↑放送学科アナウンスコース4回生、岡本真理子さんに司会をお願いしました。

↓写真撮影:長谷川朋也さん(大学院・写真)
ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会
ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会
ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会

ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会
ヴェルソ・クラリネット・アンサンブル演奏会

この演奏会は1年間の勉強の成果をアンサンブルの演奏という形で研究発表する場で、学年の枠を超えて専攻生全員で取り組む唯一の機会です。演奏の技術だけではなく、選曲やプログラム・チラシの作成など演奏会に関わる全てが勉強だと考え、良い演奏会になるようにと試行錯誤してきました。

いつもはクラシックを勉強している私達ですが、今回の演奏会では、ライトクラシック・ポップスのステージを設け、お客様に音楽をより楽しんで頂こうと考えました。そして今年は大阪芸術大学ならではの他学科とのコラボレーションが実現し、いつものヴェルソとはまた違った雰囲気が出せたと思っています。

練習期間は1月の終わり頃から約1ヶ月ですが、企画は去年の4月から徐々にしていました。毎年思っていることですが「今年も何か前回とは違うことをしてみたい」ということでアイディアを出していきました。編曲、司会、チラシ作成、写真撮影、映像・CM撮影(OUATV)最終的には4学科の協力を得ることが出来ました。

演奏会は午後3時開演。朝から雪もちらついており寒く、お客さんが集まるか心配でした。今年は海の見える南港サンセットホール。商業施設のなかにあるホールで買い物に来た一般のお客さんがチラシを見て、来て下さればなあと思っていました。
そして開演。いつもよりはお客さんも多いようで少し安心しました。構成は全部で3部。1部は小編成によるアンサンブル。こちらはスムーズに進んでまずまずの出だし。2部が今年の目玉のライトクラシック・ポップスのステージ。Clarinet show time -Precious memory-と題し「大切な想い出」にまつわるエピソードをなどを紹介。また楽器紹介もしました。クラリネットと一言で言っても実はこの演奏会で使ったクラリネットだけでも6種類もあります。普段クラッシックを聴かれる方でも、中々それはあまり知らないだろうと思い、簡単な説明と少し音を出してみました。舞台と客席との距離が少し縮まった気がします。2部の曲はミュージカルキャッツよりメモリー、カーペンターズメドレーなどどこかで聞いたことのある曲を選びまし
た。また演奏学科の卒業生の打楽器の方にも入って一緒に演奏していただき、非常に盛り上がりました。
そして第3部。こちらは全員による大編成のアンサンブル。今年は1部から合わせて全部で14曲も演奏し、かなり盛りだくさんの内容でした。最後にアンコールを演奏している最中に後ろのブラインドが上がり、海が見えてより一層ムードが高まりました。
演奏会が終わり、お客さんへの見送りを僕はしていました、OBさんや学校の同級生、後輩など色々な人が見に来てくれていました。いつもとは本当に違った雰囲気が出せていて良かったという声をたくさん頂きました。とてもうれしかったです。
学生もいつもとは違うことを色々したので勝手が悪くバタバタしましたが、本当にいい演奏会になったと話していました。

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2008年2月25日

Bodaiju Café アートフェスタ2008

Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008↑非常に細かな線と点で仕上げられる細密画を描く宮本拓也さん。
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008↑ちょっと過激な少女の絵を独特のタッチで描いていく安井加奈さん(左)。

会場で購入した潤inoueさんのポストカード(左)↓
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008 

昨日、大阪市北区のBodaiju Caféで行われたアートフェスタ2008に行って来ました。
大阪を拠点に活動している様々なジャンルのアーティスト26名がこのカフェに集いました。
 http://www.bodaiju-cafe.com/

砂絵アーティストやアクセサリー作家、書画家など本当にたくさんのジャンルのアーティストの作品で店内は溢れていました。
アーティストと作品のことについて話しながら作品を買うこともでき、サイン代わりに即興でのイラストを描いてあげるアーティストもいました。

そんな中に大阪芸術大学の在校生も2人参加していました。二人とも工芸学科でテキスタイル・染織を学んでいる宮本さんと安井さん。普段、大学の課題で制作している作品とは全く違う作風で活動されています。お二人とも一度見たら忘れられないインパクトがある作品を生み出す注目の在校生です。

またこのカフェにFUNKY802digmeoutオーディションの通過者yumさんもお二人の応援に来られていました。yumさんも大阪芸術大学出身のアーティストで在学中はお二人と同じテキスタイルを専攻されていた方です。

また今年度、ZAnPonさんやyumさん、このイベントに参加された宮本君、安井さんなどなどテキスタイル専攻の縦糸で繋がったアーティストが一同に参加するカッコイイ展覧会が学内で開催される予定です。非常に楽しみです。

また美術学科絵画コースの卒業生、inoueさんも参加されていたこのイベント。様々なジャンルの横のつながりと、OB・OGとの縦のつながりをはぐくむことができる素敵なイベントでした。
今回参加された宮本君、安井さんにとっては、縦糸・横糸。まさにテキスタイルつながりというところでしょうか。

お後がよろしいようで・・・。

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2008年2月24日

ステージに舞い降りた星々?第23回卒業舞踊公演から

 卒業舞踊公演 
  卒業舞踊公演 
平成19年度 卒業制作作品

〈Pandora℃〉

指導:堀内充・加藤きよ子

振付:高田麻衣

美術:飯島慎一

〈a real instinct〉

振付:澤田由利香

美術:飯島慎一

 

〈Twinkle divertimento〉

振付:跡田結子・藤田麻衣

 

〈カルメン〉
音楽;ジョルジュ・ビゼー

再台本・振付・指導:堀内充

指導:下森瑞

美術:舞台美術コース3回生

 

〈一つ摘んでは、花いちもんめ〉
振付指導:加藤きよ子

 

〈ライモンダ〉『第3幕より祝典の場』
音楽:アレクサンドル・グラズノフ

原振付:マリウス・プティパ

改訂振付:堀内充

指導:金繁妙子・芦塚康子

 

〈パキータよりディベルティスマン〉
音楽:レオン・ミンクス

原振付:マリウス・プティパ

指導:金繁妙子・小西達子

あなたは古典(クラシック)派ですか?それとも「今」を表現する現代芸術(モダン)がお好きですか?

バレエと聞けば、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」を思い浮かべる人は多いと思います。バレエの作品の中で、とりわけ人気の高いこれらの作品は、クラシックバレエの代表作ですが、バレエの領域を超えたコンテンポラリーダンスを皆さんはご存知でしょうか?

2月23日(土)大阪市天王寺区にある大阪国際交流センターにて、本学の舞台芸術学科舞踊コースをこの春卒業する学生達の舞踊公演が催されました。

舞台監督を務める本学舞台芸術学科准教授の堀内充先生のご挨拶にある通り、この公演は、バレエとコンテンポラリーダンスを生み出したモダンダンスの研究と脱領域表現の集大成です。

舞台芸術学科における新しい芸術表現を観ようと会場には大勢の観客がつめかけ、午後5時に開場されると、またたく間に満席となりました。

客席はバレエダンサーを夢みる子供達や若者達、中にはプロのダンサーらしき颯爽とした女性やおしゃれな紳士の姿も見られ、華やいだ雰囲気に包まれていました。やがて、ステージの幕が上がり、ダンサーたちの華麗な舞が披露されると、会場は一気に熱い感動に呑み込まれました。王子役のダンサーの切れのあるピルエット(旋回)で、大きな拍手が起こり、アラベスクの美しさに感動のため息が・・・・・。これぞ様式美の醍醐味!

一方、コンテンポラリーダンスは、現代に生きる人間の複雑に絡み合った感情や心の動きを変幻自在に表現し、新しい感動を呼び起こしていました。

そのひとつ、「Pandora℃」は音楽がピタっと止んだ瞬間の間のとり方や感情表現は、深遠で、ダンサーが時間を支配した一瞬とも言える、素晴らしい作品でした。

また、「一つ摘んでは、花いちもんめ」では、日本の死生観のようなものを感じ取った人は多かったのではないでしょうか。

写真でお伝えできないのが非常に残念ですが、そもそも舞台芸術、とりわけバレエをはじめとする舞踊は、一瞬の美の積み重ねであり、写真で切り取る事の出来ない芸術です。リアルに体感していただくのが一番だと思います。

人間の体がつくりだす動きやポーズを造形的に一番美しく見えるように追求していく舞踊の世界。そこに飛び込んで、日々、努力を積み重ねている舞台芸術学科の学生達は、夢に向かって今日もレッスンに励んでいます。公演を観てくれた子供達や若者達もまた、夢を継ぐ者として、次回の公演を楽しみにしてくれていることでしょう。

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