2011年6月9日

大阪芸大メディアキャンパス 開けアートの扉!

OBC1314ラジオ大阪にて、毎週木曜日の24時から絶賛放送中の大阪芸大メディアキャンパス–開けアートの扉–でアシスタントをしている加藤万梨子です!
 
先週の放送は聴いていただけましたでしょうか?今週も、メディアキャンパス、略してメディキャンの聴きどころをコーナー毎に紹介させていただきますね!
 

まずは、毎回豪華なゲストをお招きしている「ゲストの扉」のコーナー!

 
maibaku002.jpg今週のゲストは、先週に引き続きまして、大阪芸術大学「演奏学科」の学科長で声楽家の三原剛先生です!今回の放送では、三原先生が大阪芸大を卒業しプロの声楽家として活動されてからのお話をして下さいます。世界的に活躍されている三原先生も、スランプに陥ってしまいなかなか克服出来ずにいた時期があったんだそうです。さて、三原先生はどうやってスランプから抜け出したのか、それは是非今日の放送を聴いて確かめて下さいね?素敵な恩師との出逢いや、3月11日の東日本大震災を経て、声楽家である自分に何が出来るのかと悩まれたお話など、三原先生の声楽家としてのとても貴重なお話が聞けますよ。

 

 

maibaku000.jpgそして、関西一円のアートシーンを紹介する「アートシーンウォッチングのコーナー」!
 今週は先週に引き続き、只今絶賛ロードショー中の映画「マイ・バック・ページ」の監督山下敦弘さんと、脚本家の向井康介さんのインタビュー第二弾を放送します!大先輩のお二人にインタビューするとあって大緊張をしてしまった私加藤万梨子ですが、…今回はお二人が大阪芸大で学ばれていた頃のお話を伺いました!メディキャンにゲストで来て下さった方や現役の大阪芸大生の皆さんが必ずと言っていいほど口になさる例の芸大名物スポットのお話も飛び出しましたよ!

先週とは違い、山下監督と向井さんの素顔が垣間見れるインタビューですので、将来映画に携わるお仕事をしたいと考えている皆さん、そして映画が大好きなみなさんは必聴です!
そして今回の放送では、塚本先生と私加藤万梨子がおすすめする大阪芸大の学食メニューのお話などもあり、現役の大阪芸大生の皆さんから、卒業された皆さん、そして大阪芸大に興味を持っていただいている受験生の皆さんも楽しんでいただける1時間になっています!

maibaku001.jpg放送は今日の深夜24時から25時の1時間、ラジオ大阪1314です! 
今週はプレゼントも豪華に二種類あります!
まず一つ目は、三原剛先生が歌われている曲が収録された日本の童謡オムニバスアルバム「わたしたちのこどもの歌・第三集」、なんとサイン入りです!
そして二つ目は、「マイ・バック・ページ」の舞台となる東都新聞社のボールペンです!
プレゼントの応募方法は番組でお伝えしますので、お聴き逃しなく!
大阪芸大メディアキャンパス-開けアートの扉-ぜひ聴いてみて下さいね?


2011年6月8日

ART RESCUE展 Gallery BIRD

rescue000.jpg東日本震災復興支援の企画展,ART RESCUE展が5月14日から22日まで行なわれました。この企画展は、今回の大災害に対し「アートに何ができるか」という芸術関係者自らの問いに対し一つの答えを出したものです。企画内容は、参加アーティストに作品を制作してもらいそれをギャラリーで販売し、その収益金を復興支援のために役に立ててもらおうというものです。

 

rescue001.jpg私の経験では1995年1月に発生した阪神淡路大震災から、多くのアーティストがこのような災害に対し、どのように向き合うかを自ら問い始めた様に思います。そこから、「芸術と癒し」、「記憶と芸術」そして「芸術と労働」など、多くの問題意識が生まれそれを実践していきました。最後の、「芸術と労働」とは、今回多くの芸術関係者が実践している作品の売買による収益を復興支援に送るというものです。

 

 

rescue002.jpg今回、Gallery BIRDの企画では通常行なっている作品販売による収益を支援に送るというだけではない試みがありました。先に「芸術と労働」記したのは、数年前の私の個展の時、「芸術制作と労働の問題がありますね」と作品を見ながら、ある人に問いかけられた事があります。私には芸術制作と労働という概念が一致せず、質疑に困惑していました。

 

rescue003.jpg今回その出来事を思い出させてくれました。つまり通常の作品と貨幣の流通では、作品の売買には制作に使用した素材や時間、付帯価値が貨幣となり循環してきます。今回の場合すべてアーティストの持ち出しにより制作し、それを貨幣に変換し支援するという過程により成立していますが、アーティストには何も循環がなされていないのです。

 

rescue004.jpg企画者であるギャラリーオーナーのアイデアは、参加アーティストに何らかのものを循環させる構造を示しました。ギャラリーに来られた人や作品購入者から、アーティストに向けて作品の感想やコメントを記述してもらいそれをアーティスト手渡すという方法で、アーティストも精神的に支援するという形を取っています。

個展時の制作と労働の問題は直接このような内容ではありませんでしたが、類似していたとこるがあったので記述させて頂きました。

この展覧会には西脇麻衣子さん、杉本ひとみさん、西家智津子さん、一色智登世さん、神野修さんなど、数多くの卒業生が参加協力されていました。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室


2011年6月7日

インテックス大阪でも絶賛放映中!!

こんにちは、ゲイブロです!
今回は、大阪市福島区にある大阪芸術大学ほたるまちキャンパスに行ってきました。

intex000.jpgここでは、インテックスビジョンで放映するインフォメーション番組を制作しています。
インテックスビジョンとは、大阪南港にある日本最大級の国際展示場、インテックス大阪にある、200インチ(縦 約3m×横4m)のビジョンです。
様々な催しの紹介や、施設情報、大阪芸術大学のCMなどをイベント開催時に放送しています。

 

intex001.jpg現在の担当キャスターは、大阪芸大テレビのキャスターとしてもおなじみ堀岡志乃さん(放送学科4年生)。
そんな堀岡さんにインタビューしました。

>>インテックスビジョンのキャスターは大変ですか?
「毎回たくさんのイベントに触れられるので、読んでいてとても楽しいです。」

>>どんなことに気をつけていますか?
「それぞれのイベントの特色、魅力を最大限に伝えられるよう気をつけています。」

>>インテックスビジョンの見どころを教えてください!!
「ズバリ、全部ですね(笑)。この番組を見てみなさんがまたイベントに来てくださると嬉しいです。」

これはもう、堀岡さんの活躍の様子を見に、実際にインテックス大阪に行くしかないですね。


2011年6月6日

表彰されました!

shasin000.jpg先日、病院内の壁に素晴らしい絵をデザインしてくれたとして、
初等芸術教育学科、美術学科、デザイン学科の学生たちが、堺市立病院から表彰されました!!

shasin001.jpg今回プロジェクトは、堺市立病院からの依頼で「小児病棟の壁面をアートで飾り、子どもたちが過ごしやすい環境にしたい」という企画を依頼されたことから始まったそうです。
医療とアートがコラボレーションすることで、心の癒し、精神的なやすらぎを与える効果が期待されるはず。まず初等芸術教育学科にこの企画の話が持ち込まれ、美術学科やデザイン学科とも協力して今回のプロジェクトが動き出すことになったそうです。スタッフは約50人にもなったみたいですよ!

 

shasin002.jpg今回プロジェクトに携わった学生2人に感想を聞きました。
学生代表の美術学科4回生、峰本恵佑さん「大人数で動くので、指示だしなど、連携をとるのが大変でした。」
初等芸術教育学科2回生、小西ななみさん「美術学科の人たちは、指示だけで制作工程が分かるけど、私達には美術の力がないので最初は分からなかった。けど、最終的にはみんなで力を合わせて頑張ることが出来た。」
他にも、「企画に関われてよかった」「病院のスタッフや患者さんにも喜んでもらえた」「子供たちにも人気」という感想が聞けました。

 
 

制作は2月からスタートし、4月に搬入。今後も継続して公開されるので、堺市立病院に行けばいつでも見ることが出来るそうです!!病室の冷たいイメージの空間を温かくしたい、その想いで絵やコラージュで病室をいっぱい飾ったとのことなので是非見てみたいですね!

 


2011年6月5日

Group 83 番画廊企画

 group0001.jpg出品者は中井克巳氏(平面–立体)、林康夫氏(立体・陶)、山中嘉一氏(平面)、高橋亨氏(展示構成)で大阪芸術大学と深い関わりのある先生方の展覧会でした。

group001.jpgこの展覧会名の83とは出品者の年齢を示しており(1927年–28年/昭和2–3年生まれ)、精力的に発表させていることと思考の柔軟さに驚かされます。

 

group0041.jpg今回の展覧会テキストから林康夫先生の文章をできるだけ忠実に記載させて頂きます。

 

 

group003.jpgグループ83は揃って元気に会期を迎えることが出来ま
した。まことにさいわいなことです
。三月十一日仕事のひと休みにTVをつけた途端、物凄い
津波の光景が眼に飛び込んできました。制作のイメージが断絶して暫くなにも出来ませんでした。
その上、原発の事故が深刻にのしかかります。一九四五年八月の再来のごとき情況に映りました。「節電」を叫ばれますとローソクや鯨油の灯りを頼りに仕事をした戦後の日々が、私に
は生々しく蘇るのです。未曾有の大惨事です。この世はやはり「寓舎」なのだと思い鎮魂の念を籠めた制作となりました。

group002.jpg今回の惨事に林康夫先生の若き日の体験が蘇ってこられています。二十歳前夜に終戦を迎え、在校生と同じ年ぐらいに大きなパラダイムシフトを経験された事になります。その価値の混乱した時代に彼らは芸術の道を選択されました。その時代の経験を私たちはあまり聞く事は出来ませんが、今回の大きな惨事から、これからの人々の生活感や幸福感をも大きく変えることになると思います。そして在校生の意識も、もちろん芸術も大きく変化する事になるかもしれません。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室