こんにちは!ラジオ大阪OBC1314にて毎週木曜日に絶賛放送中の大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-にてアシスタントパーソナリティを務めている加藤万梨子です!
今日のメディキャンのゲストは、関西に住んでいる方なら必ず一度は目にした事があるかもしれません!でも、みなさんが見ていたのは別の顔。さあ、なんだかなぞなぞみたいになってしまいましたが、毎朝関西に天気を教えてくれたあの人気者が登場しますよ!
メディキャンと言えばまずはこのコーナー!毎回大阪芸大にゆかりのある豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生とのトークを繰り広げられるこのコーナー「ゲストの扉」からご紹介します!
今回のゲストは、大阪芸術大学映像学科ご出身の映像作家、石田アキラさんです!
石田さんは、さまざまな地方映画祭で多数の受賞歴をお持ちでいらっしゃる凄腕の映像作家さんなのですが、実は別の顔も持っていらっしゃるんですよ?
皆さんは『ズームイン!朝』のキャラクター「かさぼう」を憶えていますか?毎日休まずに天気予報のコーナーに出演していたてるてるぼうずの「かさぼう」。
実は石田さん、このかさぼうの中に4年もの間入っていたんです!冒頭の、もう一つの顔とは、そう!あの元祖ゆるキャラのかさぼうのことだったんです!
今日は、石田さんがかさぼうの中に入っていた頃のお話や、映画との出会いについてお話して下さいますよ!どんなトークになったのかは、今日の放送でぜひ聞いて下さいね!
始終笑いの絶えない収録だったのですが、収録が終わってから石田さんがして下さったお話がとても印象的だったので、ここでご紹介させていただきます。
実は、石田さんがかさぼうに入っていた四年間の間、一時期だけかさぼうがテレビから姿を消したことがあったんです。それは、あの阪神大震災が関西を襲った時です。かさぼうは、見た目が派手ということもあり、震災の直後はきっと皆さんに不快な思いを与えてしまうかもしれないという理由でお休みをしていたんだそうです。そして一ヶ月が経ち、かさぼうがふたたび復帰する時がやってきました。その時のロケ地は、被災された兵庫県。石田さんは、「きっと皆さんに受け入れてはもらえないだろうな」と思いながら現場に向かったそうです。しかし、かさぼうが現場に到着すると、なんと沢山の地元の方が「かさぼう!待ってたよ!心配してたんだよ!」と笑顔で迎え入れて下さったんだそうです。「かさぼうも被災してしまったんだと思って心配してたよ。戻ってきてくれてありがとう!」とお守りを渡してくださった方もいたそうで、石田さんは涙が止まらなかったとおっしゃっていました。この出来事が、かさぼう時代でいちばん心に残っているのだそうです。
笑顔の力ってすごいな、と改めて思いました。
今日の放送では、他にも色々なお話が聞けるので、みなさん是非聴いて下さいね!
さあ続いては、関西一円のアートシーンをご紹介する「アートシーンウォッチング」のコーナをご紹介します!
今回は、8月29日から31日まで、大阪、神戸、名古屋の3都市で開催された『大阪芸術大学 プロムナードコンサート2011 クラシック meets ポップス&ミュージカル』を振り返ります!
このコンサート、大阪芸術大学で学ぶ学生たちと、さまざまなジャンルの超一流アーティストが織りなす、ゴージャスな音楽の祭典なんです!
私、加藤万梨子も29日の月曜日大阪NHKホールで開催された大阪公演に行ってまいりました!当日の様子を私なりにレポートさせていただきますので、是非聴いて下さいね(^_^)
さあそして、今日のプレゼント!
今回は、10月9日の日曜日に開催される「声優学概論 ドラマは声が連れてくる」のチケットをペア5組、計10名様にプレゼントします!
この声優学概論、アニメONE PIECEのルフィ役でお馴染みの田中真弓さんや、うる星やつらの諸星あたる役でお馴染みの古川登志夫さん。更には金田一少年の事件簿の金田一一役でお馴染みの松野太紀さん、シティーハンターの槇村香役で知られる伊倉一恵さんなどの豪華な声優さんをお迎えして開催されます!
アニメが大好きな方も、声優を志している方も、ぜひぜひ応募お待ちかねしてます!


作品に出会った時、最初にこのカタチのユニークさに心が引きつけられます。クラゲのようなイメージからは微笑ましさ、可愛らしさなどの印象が生まれます。しかし、アルミ板の鈍い光、規則的接合部分、そして切り抜かれたイメージが、なぜか人を遠ざける痛々しい感覚として伝わってきました。一つの作品の内部には、下に先頭部分を向けた小さな飛行機があり、この痛々しさと繋がるようなものであったと思いま
もう一つの作品では、内部から複数の紐が下に垂れ、途中に本体と同じカタチをしたものが置かれています。この小さきカタチにはまだ内部空間が外に通じておらず、可愛らしさだけがありました。自然と人工、怖さと優しさ、大きいものと小さいもの、相反するものが数多く同居しているのがこの作品でしょう。
しかし、自然と人工では、自然は善で人工は悪的紋切り型の世界観でこの作品と出会うことは、あの巨大な自然災害を経験した後では、出来ませんでした。作品がユニークであるほど、現実世界の深刻があらためて感じさせられます。
上瀬留衣(芸術計画学科卒)の作品は、展示棚を舞台に見立て、オブジェを舞台装置のように配置したインスタレーションです。Part1で用いたガラスの器に前回同様赤い液体が入っており、そこに手足をもがれた人形が浸っています。人形の首はパールのネックレスに吊られており、頭は白い花になっています。これは彼女が以前に行ったリヴィング・スカルプチャーをモデル化し、オブジェで展開したもののようです。※2010年11月9日のブログ記事を参照して下さい。
冨田範子の作品は、フォトコラージュ2点組です。自分で撮影した様々な動物が、お花やポップな静物などであふれるカラフルな世界に棲んでいる楽しいイメージの作品です。
中橋健(芸術計画学科卒)の作品もフォトコラージュです。再開発が計画されている阪急淡路駅周辺の風景写真にペイントを施し、着色された新聞紙を台紙にして構成しています。変わりゆく風景に対する感情が表現されています。
西村卓也(芸術計画学科卒)はビデオ作品を出品しています。髪の毛のクローズアップをコマ撮りしたアニメーションをベースに、デジタル処理による着色と変形が施されています。5分の短編映像をDVDの繰り返し再生で、ブラウン管TVで表示しています。
ふじもとひとみ(文芸学科卒)の作品は友情と恋愛に関する考察を数式化したものです。作者の独特の恋愛観が表されているようです。額縁にはパンケーキにクリームを塗るように白い絵の具が盛られており、なぜか針治療用の針が無数に打たれています。
横地香樹の作品は床に重なりながら敷かれた書と、それを踏むように置かれた下駄の組み合わせです。書は「断面」「漢方」などの語や、「宇野亜喜良」「馳浩」等の個人名などで、それらを踏みしめる/踏み越えていくという意思が表明されているように感じます。
大橋勝(映像学科教員)の作品は、写真とコピー印刷を組み合わせたコラージュ2点です。イメージと物との関係を扱っています。
会場風景
大阪芸術大学からは、在校生、卒業生の計6作品が選出され
その結果
日・中・韓の全参加者と審査員
しかし、小学校の教育課程において、「え」から「絵画」の習得としてそれが社会性を帯びてきた時、多くの子供達は描くことは学習するものとし、そしてめんどくさいものと捉え興味を失うことになるようです。
アーティストの絵画は、芸術の歴史で構築された約束事など社会性を作品に持ち込み継続しながら、その社会性の継続のどれかをひっくり返し、同時代の新たな絵画の魅力を生み出そうとしています。そのようなことにおいて、アーティストの絵画と子供の絵を同一することはできません。
くじら展の展示方法では何が見えてくるかを考えてみました。子供の絵は一見奔放に見えますが、発達過程に見られる要素とその子供の資質が混在し制作されています。出品されているアーティストの作品も、対象を詳細に描写しているような作品ではなく、 現代絵画、特に子供の「え」からインスピレーションを受け、構築していった作品や抽象形態の作品に思えます。
一見、子供でも描けるようなアーティストの作品と実際の子供の絵の対峙により、同じ絵と云われるものでも大きく異なるところと近似しているところがよく見え、また子供がアーティストの作品を観賞できる良い機会でもあり、興味深い展覧会であったと思います。