2013年3月11日

幼稚園教育実習!

東日本を襲ったあの大震災から、ちょうど2年。
今日はどの新聞社の朝刊も、一面にこの震災のことが書かれていました。
今も避難所で生活を送る人たちが31万人以上いらっしゃるということ、原発問題のこと、復興支援のこと…
中でも私が印象的だったのは、震災の日に被災地で生まれた子どもたちが無事成長し、今日で2歳を迎えたという記事。
多くの大切な命が失われたあの日、過酷な状況の中で生まれてくれた新しい命は、復興の希望の象徴のように感じました。

芸大でも、総合芸術大学ならではの取り組みで被災地の子どもたちと交流を行ってきました。
今日のブログは、そんな未来ある子どもたちの教育・心のケアなどを日々学ぶ、初等芸術教育学科についての話題です!

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以前も少しだけご紹介しましたが、2月23日(土)から3月8日(金)まで、初等芸術教育学科の次年度4回生見込みの学生21名が芸大附属の各幼稚園で教育実習を行いました。
今までの学科の講義では、保育にふさわしい環境づくりや、言葉の発達と心身の発育、子どもの発する表現を受け止める知識などを学んできました。
また、3回生のこどもふれあい体験実習という授業では、幼稚園や小学校、支援施設などを訪れて子どもたちとふれあったり、芸大キャンパス内でイベントを行ったりもしました。
初めての教育実習で「先生」となった学生たちは、一体どんな経験をし、どんなことを学ぶことができたのでしょうか?


今回は、金剛幼稚園で教育実習を行った小西ななみさん(芸術療法コース)にお話を伺いました!

●教育実習ではどんなことを行いましたか?
主に、園児たちと先生との関わり方を見学し、子どもの月齢・年齢の差や個々の性格によって、どういう風に対応したらよいのかを学びました。
また、朝と帰りに一度ずつピアノを弾いてあげたり、絵本や紙芝居を読んであげたりしました。

●どんなことが勉強になりましたか?
何より先生と子どもとの信頼関係が大切だと思いました。
また、子どもたちは大人の表情やその場の空気を敏感に感じ取り、私たちが思っている以上に色んなことを理解しているのだと感じました。
それらは、座って授業を受けるだけではわからなかったことです。
子どもと実際に関わり、試行錯誤を繰り返すことで少しずつ色んなことを学ぶことができました。

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沢山のことを学んだようですが、何より実習を受ける学生たちが大切にすることは、思いっきり楽しんで子どもたちと遊ぶことだそうです!!
小西さんたちは、今年の6月にも幼稚園教育実習を行います。
今度はもう少し掘り下げた実習を行うそうで、日案(その日の保育をどのように展開するのか、1日の子どもの生活時間を見通して細かく立てる指導案)を考え、子どもたちのリーダーとなって遊ぶみたいです。
少しずつ、先生に近づいているのを感じます。
素敵な幼稚園の先生になって欲しいです!!

投稿:島田(初等芸術教育学科副手)
 


2013年2月27日

附属幼稚園4園合同音楽会♪

Still0227_00000.jpgみなさんこんにちは!
先週23日、大阪国際交流センターで大阪芸術大学附属幼稚園の4園合同音楽会が行われていました!
大阪芸大には松ヶ鼻幼稚園照ヶ丘幼稚園金剛幼稚園泉北幼稚園の4つの附属幼稚園があります。
附属幼稚園では「音楽指導」というカリキュラムがあり、園児たちは芸大グループの教員から演技や演奏の指導を受けているんですよ。

Still0227_00001.jpg今回の音楽会は4園の年長組が、それぞれ練習してきた合唱や、鍵盤ハーモニカや打楽器を使った合奏を披露しました!!
朝から雨がぱらついていたのですが、園児の保護者や兄妹たちがたくさん来場して会場は満員。
曲目は「さくらさくら」や「翼をください」などのポピュラーなものや、「展覧会の絵」など変拍子があって難しいものまで様々でした。

Still0227_00003.jpg先生の指揮をしっかり見て演奏に取り組む園児たちの姿、とっても可愛くて頼もしかったです♪
それぞれの演奏が終わった後は、芸大初等芸術教育学科の奥原光先生の指揮で「塚本学院こどもの歌」、「気球に乗ってどこまでも」、「世界中の子どもたちが」の3曲を4園の年長さん全員で大合唱しました!

さて、この合同音楽会は初等芸術教育学科の学生たちも参観しました!
初等芸術教育学科では、小学校教諭一種、幼稚園教諭一種の免許状が取得できるカリキュラムが設置されており、免許状取得希望者は4年次生で教育実習を履修しなければなりません。
今回は、音楽会参観から3月8日(金)までの2週間、次年度4回生見込みの学生21名が、附属幼稚園での教育実習をスタートさせました!
実際の教育現場で子どもたちと関わる中で、きっと沢山の発見に出会えると思います。
教育実習でどんなことをしたのかは、またこのブログで報告しますね!

投稿:山口(OUA-TV)、島田(初等芸術教育学科副手)


2013年2月25日

舞台芸術卒業舞踊公演

芸大キャンパス内で行われていた卒業制作展も昨日で終了。
寒い中芸大を訪れてくださったみなさん、ありがとうございました!!
このブログでも様々な展示の様子をご紹介してきましたが、芸大の卒業制作は作品展示だけではなく、演奏会や舞台公演も行われていたんですよ。
今日は、2月23日(土)に行われた、舞台芸術学科の「卒業舞踊公演」の様子をご紹介します。

舞台芸術学科舞踊コースの卒業公演は、今回で28回目。
会場は大勢の人で賑わいました!!

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演目は、<パキータより ディベルティスマン>、フランス風の優雅さとイタリアの名人芸を巧みに融合させた、華やかなバレエ。
無意識の感情・心の動きを表現した力強いパフォーマンスが展開された<Emotion>。
血縁のない家族が破滅の回路を歩くという、なんとも不気味な世界観の<家族の虚像>。
そして、有名な<チャイコフスキー組曲>では、ファンタスティックに表現された楽しいバレエを見せてくれました。
他にも、<Light/ライツ>、<木陰のLargo>など、神秘的で美しい身体表現が盛り沢山でした!
中でも私が一番好きだったのは、<パリジェンヌの喜び>。
テンポの良い音楽に乗せて踊られるバレエで、客席から手拍子も起こり、見ているだけでとても楽しい気分になりました!
最後のフィナーレでは全舞踊生が登場し、卒業公演らしいとっても豪華で素敵なステージでした。

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さて、学内での展示・発表は終わってしまいましたが、27日からは大阪市北区天満橋にあるアートコートギャラリーにて、卒業制作選抜展が開催されます。
芸大に来ることができなかった方、見たけれどまだまだ足りない!もう一度感動を味わいたい!という方は、是非そちらにも足を運んでみてくださいね。
きっと、心に響く素敵な作品に出会えると思いますよ。

投稿:島田(初等芸術教育学科副手)
 


2013年2月13日

卒展準備!

みなさん、こんにちは!
学年末試験も終わり、静かになった芸大キャンパス…
かと思いきや、今日は沢山の学生たちで賑わっていました!!
どうやら、今週末から始まる卒業制作展の準備をしているようです。

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体育館では、美術学科とデザイン学科、工芸学科などが作業をしていました。
第1アリーナでは、平面作品が展示されるそうです。
土足でも入れるように絨毯を引いたり、作品を飾るためのポールやパネルを搬入したり、忙しそう。
残念ながら今日はまだ作品の姿をあまり見ることはできませんでしたが、どんな作品を作ったのか聞いてみました。
学科やコースによって規定は色々あるようですが、例えば美術学科日本画コースの作品だと、最低でも100号(Fサイズで約162×130cm)、大きいものだと2×3mくらいのキャンバスに描かれたものもあるそうです!とても見応えがありそう…っ!!

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また、20号館下のピロティでは、何やら石のようなものをフォークリフトで運んでいる人が。
声を掛けてみると、彼らは美術学科彫刻コースの学生たちでした。
この黒い石は作品の一部で、彫刻するとだんだん白くなるそうです。
様々な具合に彫刻した石を並べることで、白と黒のグラデーションを生み出すのだと説明してくれましたが、一体どんな作品が姿を見せるんでしょう、楽しみですね。

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他にも、様々な場所で準備を進める学生たちを見かけました。
21号館ではキャラクター造形学科がイラストや漫画作品などの展示をしていたり、キャンパスのいたるところで立体作品が生まれていたり。
芸大生生活の集大成となる卒業制作ですから、みんな気合が入りますね!!

卒業制作展覧会・演奏会・研究論文発表は、2月16日(土)から芸大キャンパス内でスタートします!

今後もこのブログで、その様子や情報を沢山お届けしますね。

投稿:島田瑞穂(初等芸術教育学科副手)
 


2013年2月12日

教採対策ウィンタースクール2013!

0212_1.jpg2月4日(月)から6日(水)の3日間、教職相談室と就職課の主催で「教員採用試験対策講座 ウィンタースクール2013」が実施されました。

芸大では、教員免許状の取得を希望する学生のために、美術・デザイン・工芸・文芸・音楽・演奏・初等芸術教育学科を対象に、教職課程を設けています。
毎年3月上旬、教員採用試験受験予定者への宿泊研修を白浜研修センターにおいて実施していましたが、本年は「ウィンタースクール2013」と銘打った集中講義形式となり、大阪芸術大学短期大学部の大阪学舎で行われました。
そして、32名の学生たちが熱い3日間を体感しました!!

0212_2.jpg講師を務めてくださったのは、初等芸術教育学科の末延國康先生、西林幸三郎先生、芝村巧先生、教養課程の武村泰宏先生、短大部保育学科の小股憲明先生、高畠克己先生。
従来の筆記試験、面接練習、教育実習対策などの指導に加え、大阪市立西淀中学校の見学など、質量ともに充実した内容となりました!
また、1・2日目夕方からの交流会・ディスカッションには、学校での勤務を終えた卒業生の学校教員が加わり、採用試験の勉強方法や教育現場での実践、教員生活の実際など、学生たちに刺激を与える話を沢山してくれました!
 

0212_3.jpg受講学生は、普段の授業からは味わうことのできない経験を通じて、より教員を目指す意識が高まったようです。
スクールを終えた学生たちに感想を伺ってみると、

「本当に勉強不足だったなと思いました。勉強して、満点を取るぞという勢いで頑張ります!!」
「現役の先生方や、OB・OGの方と近い距離でお話を聞くことができて、『本当に教員になりたい!』という思いが高まりました!」
「校種・教科は違えど、同じ志を持った仲間と勉強できたことは、自分にとって大きな励みとなりました」
「他の人の模擬授業を見ているうちに、不安に思っている自分が情けなくなりました。次は今よりも良いものにしていこうと思うことができました」

など、とても前向きな意見ばかりが集まりました!!

0212_4.jpg次の教員採用試験まで、もう半年足らず…
今回の経験を生かして、この中から新たな教員が沢山生まれてくれることを期待しています。
頑張れ、教採受験生!!

投稿:島田瑞穂(初等芸術教育学科副手)