2008年9月28日

聖徳太子イメージワールト アートキッシュ2008

9月27日から始まっている「アートキッシュ2008」に参加している在校生から、早速ブログ記事をいただきました。
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喜志商店街を発展させよう、芸大と交流を深めよう!という事から始まったこの企画。めでたく今年で二回目を迎えました。
聖徳太子イメージワールド アートキッシュ2008 喜志商店街
てか、喜志に商店街なんかどこにあるんよ、ってよく言われるんですが、あったんですよ。実は。喜志駅周辺のひとり暮し芸大生行きつけのサンプラ前の通り・・・なんとあれ商店街なんですよ!びっくりしますよねー。普通に車道やし(笑)。
聖徳太子イメージワールド アートキッシュ2008 喜志商店街
しかし、今回芸術計画学科が中心になって担当したアートプロジェクト、「聖徳太子イメージワールド」は、その「通り」を中心に各店舗の中や壁面に、作品、壁画を設置してます。
聖徳太子イメージワールド アートキッシュ2008 喜志商店街
ちなみになんでこんなイベントタイトルか言うたら、かつてこの辺りが聖徳太子ゆかりの地であったという事を掛けて、実在するかもあやふやである伝説的な存在を、現代風にとらえて表現してみよー。という事でこの様なイベントのテーマになりました。

イベント自体は作品展示だけじゃなく、土日には金魚すくい、フリーマーケット、千本引きや、大道芸、弾き語りみたいなんかも見られるスペースもあります。
聖徳太子イメージワールド アートキッシュ2008 喜志商店街
開催期間は927日→1013日までやってます。
芸大バス乗るついででもいいんで、是非立ち寄ってみて下さい!
他学科の作品を一度に見れるチャンスやし、夏休み削って作りにいった僕らの壁画は必見ですよー。

こっからは個人て、いやぁほんと壁画は初挑戦もあって大変でした。下絵を描いて塗るだけやねんけど、正確さが結構求められるんで、緊張感ある現場でしたね。僕は何故かやりながら、ミケランジェロはすげーなぁとか思ったり(笑)まあスケールが違うんやけど、アニメ調やし(笑)。

しかし町中の壁に展示するという絵の製作をできたんは、すごい良い経験でした!芸計にはあんまり絵を描く授業ないんで、筆使いとか勉強なりましたねー。

これ十年くらい続けるイベントらしいんですが、個人的には来年も壁画はやって欲しいです。てか、できたら来年は、もっと通り一面とか、壁画ゾーンみたいなんを作って、もっと「おぉ」ってなるやつを作って欲しいです。まあ大変やけど・・・とりあえず言ってみました。(笑)

投稿者:芸術計画学科 山田哲史さん

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2008年9月23日

No Food , No Life.

923日、毎日新聞社DAS(社団法人総合デザイナー協会)が主催する「学生デザインシポジウム2008」が行われました。このシンポジウムはプロのデザイナーと高校生の皆さんを対象に、デザイン系5大学の学生達が作品発表と共に未来のデザインを「こう考えます」と主張するシンポジウムです。
学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS
大阪芸術大学、大阪産業大学、大阪成蹊大学芸術学部、京都精華大学、神戸芸術工科大学が参加しました。各大学の作品発表では大阪芸術大学がトップバッター。「GaRiShiShi」と名付けられたデザイン学科3回生4人で結成されたチームによる発表です。始まる前の記念撮影ではリラックスした雰囲気でしたが、壇上に上がるとやっぱり緊張するんですね、表情が硬いです。
学生デザインシンポジウム DAS 毎日新聞社
大阪芸術大学の発表は日本の「食」に関する意識改革を促すための提案が発表されました。キャンペーン用のポスターは食品のレントゲンを使ったビジュアルに「No Food , No Life.10年後日本にないかもしれません。」というキャッチコピーと小さく国旗がレイアウトされています。
学生デザインシンポジウム DAS 毎日新聞社
現在の日本の食料自給率は39%だそうです。およそ60%を外国からの輸入に頼っている計算になります。このまま輸入に頼り続けたらどうなるのか。日本の食の未来について考えてみませんか?そんな内容の発表でした。
学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS
他大学では4年生又は大学院生が課題や産学連携事業で取り組んだ内容をプレゼンテーションしていました。時間をかけて十分に仕上げられた内容で、発表内容、制作物、スライド、共に見ごたえのあるものでした。
 学生デザインシンポジウム 毎日新聞社 DAS

GaRiShiShi」のメンバーの方々は大学の課題とは別に今回のプレゼンの準備を「1ヶ月」という短期間で仕上げたと聞きました。大変だったと思います。3年生ということもありまだ発表の場数を踏んでいないこともありますが、よく頑張ったと思います。でもプレゼンを聞く側にとっては、それは見えません。「GaRiShiShi」の皆さんにとっては今回の発表の場はとても刺激になったのではないでしょうか?次年度またパワーアップしてチャレンジして欲しいなと思いました。

「GaRiShiShi」 メンバーブログ
http://garishishi.blog87.fc2.com/

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2008年9月21日

寄席初体験

昨日、土曜日の勤務を久しぶりに定時で終え、塚本学院校友会40周年記念寄席「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」行ってきました。
天満天神繁昌亭 大阪天満宮
天満天神繁昌亭は2階席までびっしりの人。卒業生や先生方、大学関係者も多く補助席まで用意される繁盛ぶり。「大入り満員」でした。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
出囃子が鳴り始め、寄席初体験の私のワクワク感どんどん上昇していきます。ネタのまえからニコニコしてしまいます。開口一番は「桂 佐ん吉」さんの『手水廻し』というお噺。“開口一番”ははじめに寄席の雰囲気を暖める役割で、お客さんを盛り上げて後の出番の噺家さんのネタで笑いやすくするとても重要な役割です。しかし昨日はそんな心配はどこへやら。のっけからドッカンドッカン笑いが溢れていました。噺家さんにとっては「いいお客さん」のようです。はじめから佐ん吉さんの一生懸命な高座で引き込まれ、“下げ”まであっという間でした。

続いて「旭堂南湖」さんが登場。「T93-●●●・・・」、学生番号から入る自己紹介で会場は大爆笑。その在学当時の思い出をいくつかお話されました。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
・芸大に入学してはじめての友達は芸大犬という白い犬。何故か眉毛があり、背中には『4WD』と書かれていた話。
・通称『芸ジャー』。体育実技の時に着用する大阪芸術大学オリジナルジャージの話。胸のところに印字されている「大阪芸大」の最後の「大」の文字を一部削って「大阪芸人」にしていたこと。
・『芸池』にはピラニアが生息しているという噂話。
・第3食堂があった時代の、1食派・2食派・3食派の「格差社会」の話。
・11号館に中華料理屋があった話、回転寿司のオープンの日の「開店寿司」の話、などなど。

講談は『誕生日』というお話。8月31日が誕生日の南湖さんは、小学校のころから友達に誕生日を祝ってもらったことがなかったそうです。またケーキではなく、大きなガラス鉢にいっぱいの「フルーツポンチ」をお母さんがいつも作ってくれていたそうです。南湖さんは大学院終了後、講談師になることで両親に勘当されたそうです。それでも弟子入りし、何年かぶりの誕生日に連絡もせず実家に帰ってみたらお母様がフルーツポンチを作っていてくれた、という話からつづく講談でした。お母様の愛情をよく表したお話で、南湖さんは見た目も「お寺さん」のようで講話の最後は会場全体がホッコリした拍手で包まれました。

続いて「笑福亭 松喬」さん『壷算』というお噺。有名な落語のようで最後は、お客さんが口を揃えて松喬さんと一緒に「それがこっちの『思う壺』。」と下げる様子が印象的でした。寄席の素人の私が言うのもおこがましいのですが、松喬さんの落語は流石です。全員のお客さんが松喬さんの芸に引き込まれていました。お話には4人の人物が出てくるのですが、それぞれのキャラクターを声色で完璧に使い分けて、完全に芝居になっている、いや芝居以上でした。お話のリズム・緩急も抜群でした。ラジオやCDでも落語は楽しめますが、寄席で見る醍醐味はなんといっても「顔の表情」です。表情だけでも十分に笑わせてくれる芸。素晴しい高座でした。落語がこんなに面白いものかと、仲入りの間もしばらく興奮がつづきました。

仲入り(途中休憩)後は、「桂こごろう」さん。こごろうさんも「変わった学生がたくさんいた」とか「裏山の葡萄畑に入ったら退学させられるという変わった学則」(←もちろんこんな学則ありません)の話など在学当時お話でツカんでいらっしゃいました。こごろうさんは桂南光さんのお弟子さんだそうで、毎日毎日ずっと怒っている南光師匠の下での内弟子時代の話を紹介してくれました。バカラグラスとモロゾフのプリンのグラスの話は以前何かで聞いたことがありましたが、今回も面白かったです。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
ネタの『動物園』は、移動動物園での奇妙なアルバイトのお噺です。「トラ・ネコ→イヌ→カバ→ワニ」、動物によって前足の幅の広さが変わることを教えるシーンなど身体全体を使った熱演で、またも会場は爆笑の渦。私の先入観もありますが、流石、映像学科出身。お話のカット割りがしっかり練られているようで「話芸+見せる芸」という感じでした。

最後は「笑福亭 生喬」さん。こごろうさんとは在学中同期で落語研究会もおなじだったそうです。この落語会の前にOUA-TVの取材班が「在学当時の思い出を聞かせてください!」とカメラをもって生喬さんのところにいったそうですが、「当時のことなんて話せませーん!大学関係者が聞いたら、私のことを抹殺しにくるんじゃないですかねー」なんて。いったいどんな学生時代だったのか?秘められた感じで興味が倍増します。
天満天神繁昌亭 「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
お話は『竹の水仙』。宿屋の亭主が二階に泊まっている変わったお客さんにこれまでの十日分の宿代を催促しに行くところから始まるお噺です。亭主の困ったり、驚いたり、媚びたりする表情をリアルに、滑稽に演じられます。生喬さんが在学中、美術学科でどんな作品に取り組まれていたかはわかりませんが、観察力や洞察力は絵でもお噺でも人を描くことに役に立っているんだと思いました。お話の間も絶妙。これまたおこがましいですが、見事な高座でした。

実は最近「落語娘」という映画を見ました。映画の中で「人を笑わせるのに高尚もヘッタクレもねぇ!」というセリフがあり、大阪人として大好きな言葉になりました。「高尚さ」は必要でなくても、笑わせ方にはちゃんと「芸」が必要だということをあらためて実感した寄席の夜でした。

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2008年9月15日

推薦入試直前対策相談会inほたるまちキャンパス

今年度、最後のキャンパス見学会が終了しました。
今日は朝から雲の多いお天気で、終了近くになって少し雨がパラついたのが残念でしたが、参加いただいた皆さんは、充実した一日を過ごされたでしょうか?

ところで、今回都合でキャンパス見学会の個別相談会等へ参加できなかった受験生の皆さんもいらっしゃたかと思うのですが、そんな皆さんに朗報です。

今年7月、大阪の新拠点“ほたるまち”にオープンしたサテライトキャンパス「大阪芸術大学ほたるまちキャンパス」については、以前ブログでも少し触れたことがありました。
ほたるまちキャンパス
7月以降、本学博物館所蔵品展や国際招待ポスタートリエンナーレ受賞作品展などの展覧会が次々と開催されています。
ほたるまちキャンパス
リバーサイドに位置するという水の都・大阪にふさわしいロケーションに加え、交通アクセスが非常に良いこの都心型キャンパス「大阪芸術大学ほたるまちキャンパス」にて『推薦入試直前対策相談会』を開催します。
ほたるまちキャンパス
当日は、各学科の教員が参加の予定ですので、これまでに制作した作品などを持参すれば、作品の講評もしてもらえます。入試に関することは、もちろんですが、学科の内容や大学4年間の学び方など、今気になっていることが少しでもあれば是非この機会に解決して、入試に挑んでください。
もちろん、受験生だけでなく、高校生や保護者の方もご参加いただけます。
推薦入試直前対策相談会
開催日時: 2008年10月5日(日) 13:00?16:00
開催場所: 大阪芸術大学 ほたるまちキャンパス
         〒533?0003 大阪市福島区福島1?1?12 
                      堂島リバーフォーラム 3F

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2008年9月7日

永田明日香 えほん展

大阪・天満橋にあるギャラリー、CENTENNIAL「センティニアル」に行ってきました。
このギャラリーは大手通沿いに3つある同じ系列のギャラリーのうちの一つで、東から「MANIFESTO GALLERY」、「The 14th. MOON」、駅から一番離れているのが「GALERIE CENTINNIAL」。「センティニアル」は通りに面した部分が足元から天井まで大きな一枚ガラスなので、とても明るいお洒落なギャラリーです。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
このギャラリーで910日まで行われているのが「永田明日香 えほん展」。永田さんは本学・短期大学部のご出身で、大阪芸術大学に編入学されました。大学卒業後、現在はデザイン学科で非常勤副手として勤務されています。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
今回、会場にはDMにも使われている「ノアの箱舟」のお話と「おむすびころりん」、「ウサギどん キツネどん」などの絵本用のイラストレーション14点と永田さんがご自身で製本した絵本が数点展示されています。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
永田さんのイラストレーションは独特の渋い茶系を使った優しい優しい色彩と、描かれる動物達がどれもちゃんと擬人化されて見えることだと思います。そして西洋の文字がよく合うような画風です。ご自身も以前まで西洋の絵本を意識されていたようですが、昨年ぐらいから日本の絵本にも興味が湧いてきて「おむすびころりん」のお話で制作してみたのだそうです。
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
永田さんの大学での卒業制作「パンの本」という絵本は研究室賞を受賞されました。この永田さんの画風は短大での卒業制作の時には既に生まれていたのだそうです。カラーインクを水で薄めて描いていくそうです。「ノアの箱舟」の作品には油絵の技法も一部使ってパッチワークのような表現も取り入れて制作されています。

自分には到底真似することはできないのですが、作品を見れば見るほどうやって描かれたものなのか興味がわきます。「おむずびころりん」の作品(2つ上の写真)の中では、湯呑みからこぼれたお茶の水面に反射するネズミのシッポ、「ウサギどん キツネどん」(1つ上の写真)ではウサギが覗き込む器に映る顔など、細かいところまで本当に丁寧に描写されていて感心するばかりでした。

永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
在廊されていた永田さんに今回の展覧会のこぼれ話を教えてもらいました。
もともと会場に展示する全ての作品を「くま」で制作しようと思って、「くま」の作品をたくさん描かれたそうです。
「たくさん描きすぎて、飽きてきちゃって・・・」
そうして「くま」さんでの個展は実現しなかったとさ。(昔話風)
永田明日香 絵本 nagata ながた asuka あすか ehon
でも1点だけギャラリーの入り口には永田さんの名刺にも印刷されているお気に入りの「くま」作品が展示されています。永田さん、いろいろお話ありがとうございました。

●永田明日香 作品展
2008
92日(火)→910日(水) ※97日休廊
13
001900 ※最終日1700まで
ギャラリー センティニアル にて
http://www.14thmoon.com/

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