2007年12月22日

今、何かをしなければっ! – 「碧」展 –

碧展

碧展

碧展

碧展

碧展

年内最後になる!?かもしれなかったギャラリーレポート。まだまだ学内で展覧会が開催されていました。さすが大阪芸大!!アーティストたちの作品制作への意欲は尽きることはありません。

いざ、レポート開始!!

本学中央を通っている通称「天の川通り」を総合体育館方面へ・・・コンビニ手前の植栽の下に、その展覧会の案内がありました。

「この文字はなんて読んだらいいのかなぁ?」そんなことを最初に聞いてみました。
“「碧(あお)」展”
「碧」の文字に込められた出展者6人の思い・・・青緑 半人前 若い・・・がそれぞれの作品をライトアップしている淡いBlueの光の中にも表わされているように感じ、焦りや不安といったような思いと、会場に作品のひとつとしての流れていた静かなメロディーや一瞬の映像として映し出される作品のはかなさが相まって伝わってきて、なんだかすこし胸がキュンとしました。

今2回生の6人は、何かをしなければ!というそんな気持ちに駆り立てられ今回のグループ展に取り組んだそうです。正規の授業が終了しているこの時期にどれくらい人たちが自分たちの作品を観に来てくれるのかな?なんていうことも気にしつつ...でも、思いのほか来観者がいて、コメントやアンケートを書いてくれたことがとてもうれしかったそうです。きっと共感した学生さんも多かったのだと思います。

今の思いを表現した「碧」という“色”から、この先、どんどんいろんなことに挑戦して、吸収して、6人6色それぞれの“色”を創りあげて、どんどん輝いていってください。

「碧」展  →12月22日(土)16:00まで
       於:体育館ギャラリー


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2007年12月19日

ギャラリーレポート 「JUN展」

JUN展

JUN展

JUN展

JUN展

JUN展

JUN展

18日(火)から体育館ギャラリーで「Jun展」が開催されています。
実は展覧会を知ったきっかけは、21号館へ用事で行った時、エレベーター内に掲示されていた告知ポスター(ハガキ)を目にして…なんです。まぁ、いろいろな場所で見て気づいている人も多いと思います。
年内最後になる!?ギャラリーレポートです。

今日は開催2日目。

中に入ってみると、街なかにある一般ギャラリーのような、落ち着いた空間。
しばし作品鑑賞。
鉛筆デッサンによるのも、油彩、日本画…。具象、抽象…。
画面に描かれた多様な世界を楽しみました。

鑑賞後、受付にいた2名の出展者(美術学科3年次生 和田 潤くんと岡村晴香さん)に話しを聞く事が出来ました!
今回の展覧会は和田くんの呼びかけのもと、意見に賛同し、集まった同級生他3名によるもの。
展覧会タイトルの「Jun展」…
どうして、このタイトルになったか気になって、つかさず質問。わかります?気づきました?
気づいた人はかなり感が良い!
企画者 和田くんの名前「潤」と絵画を「純」粋に愛するという、2つのJunがかかっているんです。また今回は「学生という立場から抜け出して、作家としてのプロセスを感じたい!」との想いも込められています。

和田くんの作品は抽象画・油彩3枚。
作品タイトル「だん差する?」「?」「?」
サイズを聞くと100号程の大きさだと。但し、規程のものを使用せず、ベニヤで手作りしたものだそうです。作品制作にあたって、大切な要素はたくさんあるけど、大きさ(サイズ)を決めるのも「とても大切」との事。作家としてのこだわりがありました。

岡村さんの作品は抽象画・油彩4枚。
その中で私が気になった作品は、
「Ukiyo」 100号サイズの作品。
今回の出展者4名中、紅一点。展覧会全体の構成を考えるにあたり「女性」を意識して作品創り(選び)をしたそうです。
制作期間について聞くと…リズムに乗ると「半日?1日」で完成する事もあるとか。

絵画知識ゼロの私から出る??な質問に、2人とても丁寧に対応してくれました。協力ありがとう!

この展覧会は22日まで。

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2007年12月14日

第25回 箏曲・尺八合同演奏会

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チャン↑、チャカチャカチャカチャン↓
チャン↓、チャカチャカチャカチャン↑
ピィヤァー・・・・・よく「日本の正月」を表現するのに使われる音楽を再現してみました。わかります?

今日はこの音楽を生で聴いてきました。
昨日のブログにも紹介してありましたが、学内で行われた「第25回箏曲・尺八合同演奏会」です。

パイオルガンのために設計されているアートホールでの演奏は、とてもいい具合に音が反響していて、スピーカーなどを一切使わなくてもそれぞれの箏が奏でる音を明瞭に聴くことができました。

背景がパイプオルガン。「西洋」の荘厳な雰囲気の中で聴く「和」音楽。アイスクリームに合わせる「きな粉と黒蜜」のような素敵な相性です。

 このブログの最初に再現した「春の海」という曲で気分は一足お先に「お正月」へ。師走の忙しさを飛び越して、のんきに過ごせるお正月にタイムスリップできたお昼休憩でした。
演奏された曲はこの「春の海」のほか、「千鳥幻想曲」「青い鳥」「世界にひとつだけの花」など6曲でした。

尺八はやっぱりクビを左右に細かく振りながら演奏するんだなぁー、なんて細かいところに感心したり、とても近い距離で聴くことができたので演奏している学生さんの手元もよく見えて、譜面をめくりながら器用に演奏する姿はカッコよかったです。

ちょうどアートホールの回廊部分では、ダ・ヴィンチを探せ!高校生アートコンペティションの入賞作品が展示されており造形と音楽の両方が楽しめるアート空間でしたよ。

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2007年12月12日

「Q!展」に行ってきました!

Q!展 キャラクター造形

Q!展 キャラクター造形

Q!展 キャラクター造形

Q!展 キャラクター造形  

12月11日(火)から、体育館ギャラリーで開催されている 「Q!展」 ?come my house?に行ってきました。
「Q」ってキーワードで何を思いうかべますか?
「ウルトラQ」「オバケのQ太郎」…

何だか「昭和の香り」がするものばかりを想像する私(年齢がバレル××)

そんな事はさておき、芸大では様々な場面で便宜上各学科、略称で表示します。略称はアルファベット1文字で表され、「Q」はキャラクター造形学科です。
「Q!展」はキャラクター造形学科2?3年次生の選抜作品を大きく3ブース(アニメ・漫画・ゲーム)にわけて展示してありました。(ギャラリーの突き当たり奥には「アニメシアター」もあります。)作品は様々な表現方法で描かれていて、個性があり、作者の熱い想いが凝縮されていました。
印象的だったのは「ゲームボード作品の展示コーナー」実際に展示作品で遊べるんです!
遊ぶためのコーナー(机・椅子)まで用意してあります。是非、友達と一緒に行ってみて下さい!!
展覧会は15日(土)まで。[最終日のみ15時まで]

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2007年12月6日

劇団”群” 冬期公演

12月4日、5日に劇団“群”の冬期公演が行われました。演目は「ミエルの世界」。
わかりやすい脚本だったので、登場人物の感情など思いをめぐらせながら鑑賞できる公演でした。

 

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あらすじ…
とあるお屋敷に体が弱くベッドから起き上がれない少女「沙織」が住んでいます。両親は既に亡くなっており肉親は兄「満永」のみ。沙織は
生まれながらにして病弱の上、目が見えません。
沙織が生まれたとき、それを不憫に思った父はある嘘を考えます。「100年ほど前から人類は視力が弱くなり、ついに世界中の人間が盲目になってしまった。目が見えないのは沙織だけじゃない」。
その嘘の世界で17年間過ごしてきた沙織は「見える世界のキレイ」に強い憧れを持ち、その嘘を疑うことはありません。
そんな中、そのお屋敷の新しい使用人として雇われる「きえ」。その「嘘」の説明を受け、沙織が傷つかないように自分も目が見えない振る舞いを続けます。沙織の「見える世界への憧れ」の清らかさに「きえ」は心惹かれていきます。お互いに友として信頼関係が築かれていく様子とそんな2人に関係を、兄、満永はあまりよく思っていません。
満永は昔からその嘘には反対で、沙織の病状が悪化したことをきっかけに事実を沙織に打ち明けようとします。それを「きえ」は寸前のところで制止し口論になります。
満永は、「きえ」に「明日の晩までにお前が沙織に事実を話せないなら、もう来なくていい。クビだ。」と苦渋の選択を迫ります。「きえ」は、沙織の失望感・孤独感を考えると打ち明けられません。またこの職を失ってしまうと2度と仕事につけなくなってしまうのではという不安。沙織から離れてしまうと自分自身も孤独になってしまうこと。さまざまな思いが交錯して「きえ」はどのような行動に出るのか・・・。

芸術を志す皆さんは、はじめから「見える」ことを前提として表現を学んでいますよね。
造形を学んでいる人が、目の見えない人からの「色ってどんなもの?」「朝日ってキレイなの?」、そんな質問に対してどう説明しますか?たとえば音楽の場合でもそうです。楽譜を見る、指揮を見る、仲間とアイコンタクトを取るなど視覚に頼る部分が多い世界の中で活動しているはずです。
色々な思いが出ると思います。芸術大学で学ぶ人たちには是非見てほしい公演でした。

私の友人にも、目が見えないけれど底抜けに明るく美術と向き合っている女性がいます。
以前まで見えていたものが失われていく感じはどの様なものだったか、見えていたものを記憶に止めておこうとするとき自分ならどんな気持ちになるだろうか?
そんなことを考えながら拝見した演劇でした。

小劇場劇団「群」は大学開学当時からある歴史のある劇団です。
一時期、部員が少なくなり存続が危うくなった時期もありますが、現在部員15名。モットーは「授業優先」。体育会的な過酷さのないようにしています、と部長の南さんがお話してくれました。
年功序列的な運営ではなく、新入部員の方、経験者・未経験者問わず積極的に役者さん、裏方さんの仕事をやってもらうそうです。公演は撮影しDVD化しているそうで、ジャケットのデザインはデザイン学科の部員の方が担当しているそうです。こんなところでも個人の強みを活かして活動されています。舞台芸術・映像・デザインのコラボ。芸大ならではですね。
劇団「群」では学科学年を問わず部員を募集しているそうです。
月・水・金の放課後、8-11教室をのぞいてみて下さい、とのことでした。

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