2008年9月11日

「0円本屋」 営業中。

このブログで取り上げることが多い「ギャラリーレポート」。「ギャラリー」という性格上、どうしても造形系の企画が中心になりがちですが、今回の企画はいつものとはちょっと違います。
どこが違うかというと、文芸学科の方が中心になって立ち上げた企画なのです。
その企画、「0円本屋」をご紹介します。

0円 本屋

— 会場挨拶パネルより——————————————————-
文芸ってなんか閉じてへん?
文芸ってなんか暗くない?
他学科はいろいろ楽しそうにやってんのに。
・・・・・・うちらもなんかしたい!!
そんな文芸学科生から始まったこの企画。
大芸2回生の女の子たちによる、
すべてが手作りの本屋さんです。
その名の通り、ここにある本はどれでも無料!
気軽に立ち読んで、気に入ったら持ち帰って
心ゆくまで楽しんでくださいね。
あなたのお気に入りの一冊が見つかりますように。
 ——————————————————-
0円本屋店員一同

0円本屋
会場に展示してある作家紹介パネルはキャラクター造形学科の在校生が、会場のレイアウトや広報はデザイン学科の在校生が協力しています。
0円 本屋
持って帰ってもらう本は無くなれば、印刷して、製本して、追加する。前回の文芸学科の卒業制作展の会場のシステムが継承されているようです。
0円 本屋
0円」なので製本にはあまり手をかけることができないのが少し残念ですが、そこは「中身で勝負」ということで。
是非一度手にとって読んでみてください。タイトルは次の6種類です。
●アンソロジー「月」           ●アンソロジー「太陽」
●幻想ラヂオ               ●桜結び
●不気味の国のアリス         ●こもりうた
また、会場には絵本の作品も1点展示されています。こちらは会場でお楽しみください。
0円 本屋

● 0円本屋
 98日(月)→913日(土)
 10:0018:00
 総合体育館・ガーデンギャラリーにて

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2008年9月9日

天平 ?スペシャルコンサート?

天平 TEMPEI  ?スペシャルコンサート? 開催のご案内です!

9月に開催される本学のキャンパス見学会にて、天平さんのピアノが聴けますよ!
天平さんは、本学を卒業後、ジャンル、国境、世代を超えたコンポーザー・ピアニスト(作曲家兼ピアニスト)を目指し、活動を開始。現在東京とニューヨークを拠点に、作曲、演奏活動を行っておられます。ソフトなバラードから激しい楽曲など幅の広さを持ち、従来のピアノ楽曲の枠に収まらない独自の音楽が魅力です。
天平 スペシャルコンサート 
幻想曲/一期一会/Area 51・・・など演奏予定で、トークもあり!とのこと。ぜひ、この機会をお見逃しなく!!なお、キャンパス見学会は9月14日(日)15日(月・祝)と開催されますが、このスペシャルコンサートは915日(月・祝)のみの開催となりますので、気を付けてくださいね。詳細は、下記のとおりです。

日時: 平成20915日(月・祝) 1510?
場所: 3号館ホール

●天平 TEMPEI
http://www.tempei.com/
http://www.myspace.com/tempei

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2008年7月29日

7月最後のギャラリーレポート

本日と明日、学内では受験講座が行われています。湿度はありますが、あいにくのお天気のほうが過ごしやすく、かえって好都合です。こういう湿度の高い日は、やっぱり芝生広場にたくさんのキノコが生えています。
キノコ 芝生広場
さて、取材が遅くなってしまい「告知」の機能は果たしませんが、本日まで体育館ギャラリーでは2つの展覧会が行われています(いました)。まず一つ目は「カ○ンダー展」。もちろん「○」には「レ」が入りますね。
カレンダー デザイン 穴
デザイン学科では、2年生の課題の中で各自がオリジナルフォントを制作してそのフォントを使ったカレンダーを制作するというのがありますが、今回の作品は課題としてではなく制作されたものです。
カレンダー展
カレンダー展 カレンダー デザイン
12
枚のカレンダーには同じ位置に同じ大きさ(約15センチ)の穴が開いていて、この穴が今回のテーマにもなっています。この穴をデザインの中にうまく利用して平面構成するというものです。そういえば何年も前のデザイン学科の入試科目「色彩構成」の課題にあった「はめ絵」の要領です。ここに面白さがあります。制約をいかに料理するか。アイデア力。ここがデザイナーの腕の見せ所です。
カレンダー展 デザイン
この直径15センチの穴について聞いてみましたが、特に大きさに意味はないそうです。カレンダーを設置する壁をあえてカレンダーのデザインの中に露出することで個性が出せる、というのが狙いだそうです。ちなみに来月8月はこんなデザインでした。
カレンダー展 デザイン

さて、隣の会場ではガラス工芸作品の展覧会JANGLISHが行われていました。
現在留学生としてガラス工芸コースで学ぶデビンディキングさんがこの8月に帰国されるとのことで、その前にデビンディキングさんと展覧会をやっておきたいっ!ということで集まったメンバーの展覧会です。自然光の下に展示されている作品と、照明を当てた展示の部分がありますので、展示空間は明るさで2つに区分けされたようになっています。
ガラス工芸 GLASS EXHIBITION JANGLISH
お日様の白い光で、青は本来の色のまま見ることができ、グッと近寄ってみてその青さを間近で確認してみました。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
アオ色って「青い」「蒼い」「碧い」の3つがありますが、この色はどの漢字が適切なんだろう?そんなことを考えました。他にも照明器具になったものがあったり、実際に植物を植えた顔を模った鉢の作品がありました。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
右手奥に展示台の上の作品がデビンディキングさんの作品です。板ガラスを組み合わせて立体構成しています。
JANGLISH ガラス工芸 作品展
またひときわ存在感があるのは、一番奥の作品です。「カレンダー展」との連動ではありませんが、作品に開けられた穴が絶妙です。作品を裏から見ると穴の内側になるほどガラスの厚みがなくなるように斜めに削られていて、後ろから当てたライトがいい効果を生んでいました。色も渋い。
JANGLISH ガラス工芸 作品展

夏休みに入っているので動員はそれほど見込めないことをわかっていながらも、こうして発表の場を求めて体育館ギャラリーが利用されていること自体にちょっと感動です。もっと早く取材してたくさんの動員に貢献できればよかったです。ごめんなさい。これに懲りずまたやってくださいね。

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2008年7月19日

みなさんは“アクースモニウム”をご存知ですか??

7月18日()12:30?14:50、芸術情報センター地下2階にある実験ドームにて電子音響音楽コンサート ACOUSMANIA-2008?響味津々’08in O.U.A.実験ドーム?が開かれました。
ACOUSMANIA アクースモニウム
当日配布されたプログラムによると、
アクースモニウムとは、スピーカーのために作られた電子音響音楽(テープ音楽、ミュージック・コンクレート/アクースマティック、電子音楽、コンピュータ音楽など)をコンサートで発表するための多次元立体音響装置である。コンサート空間に自由に配置された複数(通常は16個以上)のスピーカーを、ミキサー上のフェーダーを操作する事によって、様々な音響空間が自由に表現できる(今回は30個のスピーカーと2台のミキサーを使用)。」
ということです。
ACOUSMANIA  アクースモニウム

なるほど、実験ドーム内には様々なスピーカーが点在していて、まるでスピーカー展示会のようです。
ACOUSMANIA アクースモニウム
天井から吊るされた球体、てんとう虫のような形のもの(本当はカメだったそうですが)、小さい箱のようなものなど、デザイン性にも富んだスピーカー達があふれていて、見ているだけでも楽しいです。
ACOUSMANIA  アクースモニウム
プログラムに目を通すと、「作曲者・演奏者」が記されているのですが、完成した作品をスピーカーで流す際に「演奏する」という表現をされていることがとても衝撃的でした。「完成したからあとは流すだけ」というわけではないのですね。失礼いたしました。
ACOUSMANIA  アクースモニウム
今回は音楽学科生だけでなく、大学院生、先生、同志社女子大学の音楽学科生の作品が発表されるようです。

ACOUSMANIA アクースモニウム
いよいよコンサートが始まり、初めて電子音響音楽なるものに触れました。

「音で絵を描いているみたい!!!」
そう感じたコンサートは初めてでした。

クラシック音楽や、テレビの歌番組で流れているタイプの音楽とは全く違います。人によっては雑音と思える音であったり、話し声であったり一般的には音楽とは無縁に思える「音」が組み合わされ、まとめあげられ、曲になっていました。
たとえば、話し声を「赤」、足音を「青」、鳥のさえずりを「黄」、洗濯機の音を「緑」などと捉えてキャンバスに描いた感じ。私はそんな気がしました。そして、その作品を、楽器を操るように機械を操作して演奏するのです。

曲によっては心地よいとは思えないものや、目をつぶって映画を観ているようにストーリー性があってわかりやすいものもありましたが、コンサート全体を通して私が感じたのは「音楽がもつメッセージ性の強烈さ」でした。

絵や映像などの視覚的なものとは違って、音は身体に直接響いてくるので逃れられないのです。目を背けるように耳をふさいだとしても、身体に直接訴えかけてくるのです。「好き」「嫌い」で片付けることはできなくて、どの曲も無視できなくて、コンサート終了後も未だ私に何かを訴え続けています。

きっとこれがアクースモニウムの力です。
とても不思議な世界です。
機会があれば是非、あなたもアクースモニウムを体験してみてください。

投稿者: みか (大学院・演奏 2年)

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2008年7月16日

大阪芸術大学+カリフォルニア美術大学写真・版画交流展

大阪芸術大学は、海外の大学や芸術家団体と共同で展示会や各種コンクールを開催し、学生さんの創造の成果を国際的な場でアピールするとともに、海外の作品に学ぶ機会を提供しています。カリフォルニア美術大学とは、1972年に姉妹校協定を締結し、留学生交流などの連携活動を行ってきました。
本年2月、カリフォルニア美術大学(CCA)での開催に引き続き、第6回大阪芸術大学+カリフォルニア美術大学写真・版画交流展が大阪芸術大学体育館ギャラリーにて開催されました。
大阪芸術大学、カリフォルニア美術大学交流展 
開催初日の7月15日、ギャラリー前で、オープニングセレモニーが行われました。
大阪芸術大学、カリフォルニア美術大学交流展テープカット 
大阪芸術大学+カリフォルニア美術大学写真・版画交流展
カリフォルニア美術大学から版画科准教授のGreg piatt氏(写真左)と
同大学学部事務副部長のMark Takiguchi氏(写真右)がお見えになられました。

大阪芸術大学、カリフォルニア美術大学交流展作品
大阪芸術大学、カリフォルニア美術大学交流展作品2 
大阪芸術大学からは27名(27作品)、
カリフォルニア美術大学から23名(29作品)の出品がありました。 
日本とアメリカ、文化や価値観の違い、そして言葉の壁を越えて、
お互いの持つ感受性が芸術という世界で結びついています。
よく、芸術は世界共通語であるといわれますが、まさにそうであると確信できました。
  
交流展は、7月21日(月)まで大阪芸術大学体育館ギャラリーで開催されています。
11:00?17:00(最終日は、16:00まで)
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