みなさん、大阪芸術大学公開セミナーをご存知ですか?
以前、芸大ブログでも紹介しましたが、5月初旬頃から“おさげの女の子”や“オートバイに乗る男性”などのシルエットが散りばめられたシンプルで優しいデザインのポスターが、学内の食堂や研究室、教務課の入口に張ってあったのですが・・・。
もしかしたら梅田駅や天王寺駅や喜志駅でこのポスターを見かけられた方も?じっくり見られたことありますか?
今回の公開セミナーは大阪芸術大学ほたるまちキャンパスにて開催されました。 会場には会社帰りのスーツ姿の男性や少しお歳をめされた方々、そして大阪芸術大学の学生や先生の姿もちらほら・・・。
6月9日(火)、本セミナーのスタートを切ってくださったのは工芸学科教授の福本繁樹先生。
『装いの文化を考える』と題して、衣食住の衣の文化を取り上げ、南太平洋などの様々な衣の文化に関する珍しい写真を紹介し、衣の文化の始まりから現代アメリカ社会で展開したアートワークに至るまでが取り上げられました。 壁には福本先生のコレクションである南太平洋やインドネシアの樹皮布(タパ)や紐布といった貴重な品々も展示。 単なる体を保護する衣類の歴史を紹介するのではなく、大昔の人類が自らを装うことを始めた理由(生命に対して非常に重要)や現在のファッションのとらえ方など、受講された方からも「2時間では足りない!もっと聞きたい!!」との声が出るほどでした! 第2回は音楽学科教授の水田尭先生。
『音楽の力が人々や社会に足してどんなことができるのか?』をテーマに、様々な映像資料を見ながら、先生がNHKで番組制作中に体験された話などをお聞きすることが出来ました。
ベルリンの壁が崩壊した翌年、1990年にラファエル・クーベリックがオープニングにスメタナの『我が祖国』を指揮した『プラハの春の音楽祭』。それを見て多くの民衆が熱狂する姿。
小澤征爾さんの指揮に合わせて、様々な国からあらゆる楽器や合唱、子どもから大人までTVモニターを通して共に1つの曲を演奏する姿。
スーパーボールのハーフタイムショウで同時多発テロの犠牲者の名前が映し出されるスクリーンの目の前で熱唱するU2のボノの姿。
「こう感じなさい。」という言葉は先生の口からは出てきません。
それでも何度も鳥肌が立ち、涙腺が緩み、音楽を通して命の尊さを考える良い機会になりました。 このセミナーは6月に5回実施予定です。
16日は文芸学科・有吉先生、17日は写真学科・織作先生がお話してくださいます。 次はどんな話が聞けるのでしょうか? 投稿者:教務課
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