2011年2月3日

夢が、あふれだす。9つのエピソード 

 みなさんこんにちは、ゲイブルです!!今日は図書館から投稿ブログを頂きました!!

 かつてスピルバーグの映画『E.T』で、少年とE.T.(イーティー)が互いの人差し指の先をつけて心を通わせるシーンに、多くの人が感動を覚えました。映画をご存知でない方のために説明しますが、主人公のE.Tはダークな色調のボディとS極とN極のように離れ目を持つ、リアルでグロテスクな風貌をした地球外生命体です。今人気のひこにゃんのような”ゆるカワイイ”キャラクターとはお世辞にも言えません。おまけに、地球人との会話ができないE.T。しかし、少年エリオットとの交流によって人間的な感情が表れ、ジェスチャーや簡単な身体の動きで人間とコミュニケーションができるようになっていきます。そしてついには、二人の間に固い絆が生まれたのでした。
 映画で製作されたE.Tは特殊なフィギュアでしたが、ロボットと人間においてもE.Tと少年のようなこころのつながりがもてるように、今、様々な分野でロボットの研究開発が進んでいます。人間の生活機能をサポートするためのロボットはもちろん、演劇などエンタテーメントの世界でもロボットが登場して、癒しやストレスケアをするパートナー的な役割を担うロボットに、人々の期待は高まっています。
 
 未来を創造する夢のロボット。わたしたちの未来とロボットがどうかかわっていくか。ロボットを通して探ろうとするクリエーター達がわが大阪芸術大学にいました!本学デザイン学科の学生達が中心になって立ち上げたロボット研究会。昨年は日本科学未来館で開催された「ドラえもんの科学みらい展」で,「未来のともだち」をテーマに制作した未来系ロボットを出展し、子どもたちに創造する力や発想のヒントを与えました。
 この時出展した9体のロボットを本学の図書館内に展示し, 個性豊かな未来系ロボットのデザインを「友達ロボット展」と題して紹介しています。作品展は昨年11月から始まり、それから毎日、自由な発想でデザインされたロボットたちが、図書館に来る学生たちをやさしく迎えています。

かばんロボット「ONE PACK(わんぱく)」 ダウンライトの柔らかな光に照らされて、和やかな表情を見せるロボット。フレンドリーなロボットたちが醸し出す空気は、集まった人を温かく包みます。そんな空気感が、頭も身体もリラックスさせるのでしょうか。課題や論文で煮詰まっていたのが、ふうっと和らいだ感じ。と言ってくれた学生がいました。

こんなかわいいロボットと生活してみたい!!

 写真でもおわかり頂けると思いますが、ロボットと聞けば、まず機能性が重視された業務用ロボットを思い浮かべる方が多いと思います。役立つけれど、どこか冷たい。無機質なイメージですよね。ともだちロボットには、そんなイメージを拭い去るような親和性があります。未知の扉を開ける時のドキドキ感やワクワクした気持ちが湧き、アートを生み出すエネルギーの素をくれた気がします。自分も人の気持ちを和ませるロボットや、快適な環境をつくるロボットを作ってみたいと意欲をかき立てられた人もいて、ロボット研究会の活動内容を紹介したパネルを熱心に見ていました。
機能性だけでなく、人の心を癒してくれるような優しさをもっています。   ベイビー警官ロボット「KABY(ケービー)」

開催初日から、学生たちの間で評判になり、日を追うごとに見に来る人が増えました。

農作業ロボット「Tachibana(タチバナ)」   
 ともだちロボットはあなたに語ります。

ロボットの技術者でなくても…未来をデザインする感性とコミュケーション力そして自由な発想があればできる!!

  
 

ロボットと友達になっちゃってます!

ロボットの特徴や、イメージが載っています。とってもかわいい!!

 ロボットたちはそれぞれエピソードを持っています。一つ一つのエピソードに、学生のロボットデザインに懸ける熱い思いが込められ、こんな素敵なパンフレットになりました。 

 凍てつくような寒さにも動じない若きクリエーターたちの夢が、閲覧室いっぱいにあふれています。どうぞ皆さん、9つのエピソードを訪ねてみませんか。書架の近くで、のびのびと未来への夢を体現しているロボットに会いに来て下さい。

 ロボット研究会のメンバーの一人、デザイン学科3回生の徳尾野 仁さんに研究会の今後の抱負を聞きました。
「私たちロボット研究会はロボットや家電・未来のプロダクトに興味のある学生が集まり活動しています。プロダクトデザインコースの中川志信准教授にご指導頂きながら、新しいロボットをデザインし、これまでロボットの遠隔操作をするコントローラースーツや、岐阜県の博物館を案内する岐阜ロボットなどのロボットをデザインしてきました。
 そして今回、大学図書館で展示させて頂いている「友達ロボット展」は、昨年6月に東京の日本科学未来館から22世紀の未来に誕生したドラえもんのような友達ロボットを提案して欲しいとの依頼を受け、『ドラえもんの科学みらい展』で、未来に必要になるであろうロボットを9体提案したものです。22世紀の未来は科学技術の進歩などから失われてきた人間性をもう一度回帰させるためのロボット提案です。
 これからの未来はどんどん発達していき家電もロボット化が進んでいきます。私たちはそんなロボット


2011年1月27日

芸大グッズデザイン大募集!!!

 みなさんこんにちは、ゲイブルです!今日は入試課よりブログの投稿を頂きました!

 平成23年の大学広報用のグッズデザインを募集しています。
昨年度はZAnPonさんデザインの「Tシャツ」でしたが、一昨年は「タンブラー」のパッケージデザインを同様に学生に募集し、たくさんの応募の中から5点採用されました。
今回のグッズは「ドキュメントファイル」です。「ドキュメントファイル」は、じゃばら状の仕切りがたくさんあり、書類を分類して入れられるすぐれものです。このファイルの前面にプリントするデザインを考えてください

ドキュメントファイルのデザインを募集しています!のサムネール画像のサムネール画像テンプレート
                 
     

               dezainnDM.pdf                                    tennpure2.pdf                         

 募集の締切は4月8日(金)です。どしどし気軽にご応募下さい!
その他、詳細については、11号館1階エントランスホールに応募用紙を置いていますし、この記事の中のPDFからでも確認できます。  

たくさんのご応募お待ちしています!  11号館に応募用紙があります!
 
 採用されたデザインはファイルにプリントし、平成23年キャンパス見学会の来場者にプレゼントします。本学への入学を迷っている受験生たちが、このデザインをした学生が学んでいる学校であるならば是非とも入学したいと思わせる位のユニークでパンチの効いた大阪芸術大学生ならではのデザインを期待しています。

※この記事からダウンロードする場合、JPEGではなく、PDFファイルをダウンロードして使用して下さい。

投稿:入試課   


2010年12月24日

メリークリスマス!!

       

 皆さんこんにちは!ゲイブルちゃんです!メリークリスマス!!みなさんは今年はどんなクリスマスを過ごされるのでしょうか!?私ゲイブルは今年こそゲイブロくんと一緒に・・・と思いましたが、どうやらゲイブロ君はすでに予定が入っている様子・・・ひ、ひどい!!

 ゲイブルの寂しいクリスマス事情はさておき、大阪芸術大学グループでは、今年もクリスマスにピッタリのイベントに、学生たちがたくさん参加してくれました。
12月に入ってから大阪の街はたくさんのイルミネーションロマンチックに彩られていますよね。あなたが見ていたあの綺麗な光も、実は大阪芸大の学生たちによって制作された作品の一部だったかも??

なんてロマンチックなんでしょうか!! 12月2日は茶屋町で、9日は西梅田で行われた100万人のキャンドルナイト
このイベントには、大阪美術専門学校の学生たちが参加!ろうそくって1本だと小さな灯りだし、停電の時くらいしか使わないけれど、こうやって何万本ものロウソクがゆらゆら揺れているのを見ると、なんだかとっても幻想的・・・。

 11日には中之島周辺で光のルネサンスの点灯式も行われました!このイベントは今日の午後10時まで行われているので、まだ間に合いますよ!!

 18日には、中央公会堂で、クリスマスポップスコンサートも開催!!サンタトナカイのコスチュームに身をまとった学生たちがクリスマスメドレーなどを披露!!終了後は、光のルネサンスの企画として公会堂に投影された絵画の映像に、みんなうっとり・・・。

今日はフィンランドからやってきたバロンサンタです。

 実は12月中、芸大学内でもクリスマス週間と題してたくさんのイベントが行われていました。日が暮れると、校内の木々にも飾り付けられていたイルミネーションが輝いていました!サンタクロースも、たくさん学内に出没していましたね・・・ちなみにOUA-TVには、バロン先生サンタが来てくれましたよ!!

みなさんも楽しいクリスマスを過ごして下さいね!!

 
 
 

6号館前には大きなクリスマスツリーが!!トナカイ??シカ??雪だるまもカワイイ!

 


2010年12月16日

アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス パリ編

       

 皆さんこんにちは、ゲイブルちゃんです!!急に真冬並みの寒さになりましたね。今日久しぶりに朝の占いコーナーを見たら、私ゲイブルの星座は最下位・・・どうしてたまに目にするときに限ってこんなとんでもない結果になるのでしょうか・・・。思わずラッキーカラーであるカーキ色の服を来て出勤して来てしまいました。

写真学科だけでなく他学科の学生もたくさん来場してくれています!
 その甲斐あってか、今日はとっても素敵な展覧会に取材に行くことになったんです!!先日もこのブログでお伝えした「アンリ・カルティエ=ブレッソンのフランス―アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクションより―」。現在、後期の展示が行われているんです。
後期は、フランスのパリで撮影された作品を中心に展示しています。前期はパリ以外のフランスでの作品でしたが、同じフランスでも前期と後期では、全く異なる雰囲気を味わうことが出来ます

カルティエ=ブレッソンが生活していた、パリでの作品を展示しています。  前期の展示にはなかった物々しい雰囲気の写真がたくさん・・・。それもそのはず。カルティエブレッソンが写真の仕事を始めた頃、ヨーロッパはまさに激動の時代だったのです。第2次世界大戦、パリもその大きな戦争のあおりを受けます。フランス軍兵士たちの様子を取材していたカルティエ=ブレッソンも、実はドイツ軍の捕虜となり、3年間も拘束されていたのです。何度も脱走を企て、3回目でやっと成功!捕まる前、身の危険を感じたカルティエ=ブレッソンは、なんと農家に自分のカメラを埋めて隠したんだとか!!脱走後、彼は一番にそのカメラを掘りおこしに向かったそうです。
脱走後に、革命の様子や不安定なパリの情勢を撮影した写真は、もしかしたら、そのカメラで撮ったものなのかも・・・!?

ライカも展示してあります!!
 こういったニュース性のある写真はもちろんですが、今回の展示では、若者や恋人たちを被写体とし、思わず胸がキュンとしてしまうような作品や、自らの家族や自宅で撮影された晩年の作品なども多く展示されています。
前期の作品は、地方に赴いたカルティエ=ブレッソンが、現地の人々の中に溶けこんで撮影したものでしたが、今回は、カルティエ=ブレッソン自身が生活していたパリでの作品です。溶け込もうとしてのものではなく、まさにカルティエ=ブレッソン自身の日常そのもといえるのではないでしょうか?

写真集「逃げ去るイメージ」 さらにこの後期の展示では、カルティエ=ブレッソンが初めて手にしたライカと同年代のライカモデルや、初めて出版した写真集なども展示されています。
この写真集の名前は、「逃げ去るイメージ。英訳版では「決定的瞬間」と訳されています。しかし、決して衝撃的な写真や奇跡の瞬間をとらえたような写真が収められているわけではありません。
彼は、うつろう時の中の一瞬を切り取ることで、流れて行く時間そのものの変化を表現したかったのではないでしょうか。
そういう意味で、彼の写真は、この写真集に収められているものだけではなく、全てが逃げ去るイメージであるのだと言えるかもしれません。

 前期の写真展をご覧になった方も、後期の展示ではまた違った作品の見方が出来ますよ。この展示は本日午後5時まで。大阪芸術大学が所蔵する貴重なコレクションを、この機会にぜひご覧ください!

 また、大阪芸術大学博物館では、アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション作品集を販売しています!!本学に所蔵されている全411点が収録されています。この作品集に載せる順番も、カルティエ=ブレッソン自身が監修したというこだわりよう!!世界に4つしかないコレクションをぜひあなたのご自宅にも!!

大阪芸術大学でしか手に入りません!!是非お買い求めください!
アンリ・カルティエ=ブレッソン自選コレクション 作品集(2006年発行)
ソフトカバー:2,000円(1冊)
ハードカバー:10,000円(1冊)

郵送も可能です
詳しくはコチラ
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/museum/catalog.html


2010年12月14日

その目はとらえる 図書館所蔵品展「画家の眼差し ~写生帖」より

 

 写生と聞くと、子供の頃、真っ白なスケッチブックに校庭の木々や草花を無心になって描いた日のことを思い出しませんか。

狩野晴皐(? ~1867)筆  異国渡り禽鳥写生図 江戸時代後期
狩野晴皐(? ~1867)筆  異国渡り禽鳥写生図 江戸時代後期
 今回ご紹介する図書館所蔵品展「画家の眼差し ~写生帖」は、江戸時代中期から明治にかけて、狩野派の画家が中心となり人や動物、昆虫、植物など日常的に目に映るものを写生して描いた作品が綴られています。写生帖、それ自体を一堂に並べて鑑賞していただくのは初めてのこと。本展示を企画された本学教養課程の田中敏雄教授は、絵画制作の基となる「写生」に注目し、写生が近代美術史における絵画法として確立されたこと、そして、その後の広がりを紹介されています。

                                         
                                         奥村耕仙(生没不詳)筆 写生帖 明治27年(1894)
奥村耕仙(生没不詳)筆 写生帖 明治27年(1894)

 教授によると「写生は描く対象を熟視して迅速に、且つまた正確・精密に描写することを意味する。写生したものをもとにして本画を描く。我が国では絵画制作は写生をせずに粉本(手本)を臨模することによることが多かった。(略)」すなわち、手本を模倣した写生から、対象物を的確に捉え、生命のある写実を始め広めたのが圓山応挙であると解説されています。現代風に言い換えれば、応挙によってリアルをスケッチする写生法が日本絵画の世界に一大ムーブメントを引き起こしたと言うべきでしょうか。

                                              
                                                                                 
菊池契月(1879~1955)筆 武具図粉本帳交
菊池契月(1879~1955)筆 武具図粉本帳交

写生帖を見ていると、細かいディテールも妥協しない厳しい目と、いきものへの深い愛情をたたえた目が作品の向こうに見えてきます。
形式にとらわれず、ありのままの姿を描く写生。画家の目はその内奥にある本質に注がれていたように思われます。絵を観に来た人は、画家の眼差しが写しとった「美のかたち」に思わず惹きこまれていました。

たくさんの方にご覧頂くことが出来ました!

 教授がテーマに掲げた画家の眼差し、その先にあるものを思い描くことで、皆さんも日常のリアルを美のかたちに表現する糸口を探ってみて下さい。
同時に、子どもの頃のスケッチの時間を追体験しながら、写生帖を楽しんでもらえれば幸いです。

 

貴重な作品を見ることが出来る機会でした!

 本展示は終了しましたが、大阪芸術大学図書館では貴重資料の展示をはじめ、本学で学ぶ未来のアーティストの作品展を開催して、学生が制作し発表する場をつくっています。
コンセプトは”アートライブラリー”。学生たちに身近にアートを吸収して、新しい可能性や創造力をつけてもらうことをねらいとしています。
 今後も新しい大学図書館を展開していきますので、普段、図書館を利用するすべての利用者、更には芸術に興味のある高校生の皆さんも、本学図書館の情報発信にご注目ください。


「画家の眼差し ~ 写生帖」
 平成22年9月8日(水)~10月9日(土) *展示は終了しています。
図書館4階展示コーナー       

http://www.osaka-geidai.ac.jp/library/exhibition/100908_exhibition.html