2013年2月23日

最新ゆとりスタイル

芸術計画学科3回生の進級制作展が行われているので紹介します。
2013年2月14日(木)から26日(火)まで、大阪市阿倍野区のギャラリー流流とPeephole Theaterで「最新ゆとりスタイル」が開催されています。この展覧会は芸術計画学科3回生のゼミ「卒業計画」の作品発表として行われています。参加者は高橋彩(企画・広報)、田中真由美(映像)、谷本亜利紗(立体)、田野光希(映像)、田村莉奈(映像)、西尾泰広(映像)、藤本太一(写真)、村上真平(テキスト)、上瀬留衣(コラージュ)、芳沢朋美(映像、写真)、大橋勝(コラージュ)の学生8名、教員・副手3名の計11名です。ここで発表されている学生作品は卒業研究・卒業制作にむけての実験作品や習作として制作されていますが、その多くが既に鑑賞に堪えうる強度と内容を兼ね備えています。
 

藤本太一の作品は「廃墟」を撮影したルポルタージュ写真です。彼は廃墟に備わる不気味さや、自然に浸食されていく人間の活動の痕跡などに惹かれ、その感覚を写真に収めようと撮影を行っています。今回は大阪で撮影した写真6点を出品しています。

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谷本亜利紗の作品は緊縛をテーマとしています。写真の中の人物、フォトフレームの中、トルソなどが様々に緊縛されています。

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田中真由美の映像作品『Reunion』はステージドフォトを映像化したもので、耽美な世界を表現しています。

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2月16日(土)には出品者によるギャラリートークと合評、サウンド&映像ユニット「SUSHI BOLT」<本橋龍太郎(映像学科3回生)、大音斗紀世(芸術計画学科2回生)>によるパフォーマンスが行われました。

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dm.jpg「最新ゆとりスタイル」
会場:ギャラリー流流、Peephole Theater
会期:2013年2月14日(木)から2月26日(火) 午前11時より午後7時まで 水曜日休み

大阪市阿倍野区丸山通1-2-2
電話:06-6656-8184
地下鉄谷町線「あべの駅」より徒歩8分
地下鉄御堂筋線/JR「天王寺駅」、近鉄「大阪あべの橋駅」より徒歩13分
ギャラリーHP http://ru-pe.com

 

投稿:大橋勝先生(映像学科)


2013年2月18日

恐怖教室:大阪芸大文芸学科講義

20130218.jpg学生たちといっしょに悪ノリして、今年度の文芸学科の講義でレポートとして提出された短編小説を集めて電子出版してみました。
先月末に集めて、二週間後にはもう世間に出る。この即興性、即応性が電子出版の新しい可能性。音楽のアドリヴ演奏のように本が作れます。
専門の大学でどの程度のことを教えているのか、オープンにして
いくことも、今後は重要になるでしょう。惹句は以下の通り。ぜひみなさまもお楽しみください。(といっても、世間のkindleの普及率が低すぎてなぁ。。。)

http://www.amazon.co.jp/恐怖教室-ebook/dp/B00BF25NYK/

『恐怖教室:大阪芸大文芸学科講義』
純丘曜彰教授博士と大芸大もういや団

「みなさん、これから私はあなた方に恐怖を教えます」
大阪芸大文芸学科で行われたホラーを中心とする幻想文学とその創作論に関する純丘曜彰の実践的講義から生まれた短編恐怖小説のアンソロジー。 メタとハイポ、伏線とミスリードが交錯し、世界の合理性の信頼のゆらぎに真実が垣間見える人間の心の中の底なしの怖ろしさの数々。あなたも御賞味もぜひどうぞ。

1. 床の間の黒い金庫     純丘曜彰
2.もういいかい?       中野真仁
3. 街 遠 し          井上卓也
4. はずれの浮橋        明星悠輝
5. pursuit of beauty     石田恵理奈
6. サヨちゃんと私       木田栄次
7. カオスクライシス      下田正博
8. 沼 男            白鳥幸輔
9. 五月四日          谷口由恵
10. 美 醜            谷崎 慎
11. 冷 笑            松田香織
12. 午後八時四十分     酒造怜子
13. 緑 の 詩         山口 陽
14. 上馬の森のフクロウ   純丘曜彰

投稿:純丘曜彰先生(芸術計画学科)


2013年1月11日

卒業制作展2012 ポスター原画採用作品決定

sugimoto.jpg卒業制作展2012のポスター原画採用作品が決定しました!
大阪芸術大学では毎年、2月に行われる卒業制作展のポスター、DMや作品集表紙に使用する原画を芸大の在学生から募集しています。
今年は応募総数42点の中から、デザイン学科グラフィックデザインコース3回生の杉森 千紘さんの作品が採用されました!
1年生の時にも応募していたものの、成果が実らずに今回またリベンジしたという杉森さんにコメントをいただきました。
「ありがとうございます。3年間勉強してきたことが、このように大きな形になってとても嬉しいです」

 

sotsuten2012poster.jpg今回はどのような趣旨でこのポスターを制作したのでしょうか?
「丸、三角、四角、青、赤、黄、分かりやすい形や色は安心で、すぐに目に付き、親しみを覚えてもらうのではと思いました。
シンプルで驚きはありませんが、人に身近に芸術を感じてもらうという意味を込め、このようなデザインになりました。
自分の個性も生かしつつ、誰からも受け入れてもらえるようなデザインというのが難しくて、今回とても勉強になりました」

副賞の5万円の使い道は「A3プリンターを買います!」とのこと。
「いつも家の向かいにあるコンビニや大学で印刷していました。家にA3プリンターがあると心強いです」

杉森さん原画のポスターは今月中旬からキャンパス内に掲示されます。
卒業制作展は、学内展は大阪芸大構内にて2月16日から24日、学外展はアートコートギャラリーにて2月27日から3月3日まで行われるので、皆さんも是非足をお運びください!
 

投稿:磯野(庶務課)


2013年1月9日

放送学科実習発表会その2

btype5.JPGみなさんこんにちは!
前回のブログに引き続き、今回も昨年の12月12から14日に行われた
放送学科3年生の実習発表会の話題をお伝えします。
アナウンスコースの発表の様子は前回ご紹介したので、今回は制作コース
(ドキュメンタリー実習・オーディオ実習・スタジオ実習・ドラマ実習)と
広告コースの発表の様子を紹介しますね!

まずは制作コース、ドキュメンタリー実習。
ドキュメンタリー実習の発表会では事前に制作された作品が上映されました。
学生がひとり一作品を作り上げているというから驚きですよね!
様々なテーマの作品が盛りだくさんな発表でした。

 

btype3.jpgオーディオ実習ではラジオドラマ作品の発表が行われました。
このラジオドラマ、脚本もオーディオ実習を受講する学生の作品なんですよ。
アナウンスコース3年生の学生がキャストを担当したのですが、
キャスト決めも、オーディションを開催するという徹底ぶり
収録の際もオーディオコースの学生たちが演技指導を丁寧に送る姿が印象的でした。
制作コースの中で唯一映像を使わないオーディオコースですが、
どの作品も聞いているだけでシーンが目に浮かび、改めて音の力を感じました。

btype2.jpgスタジオ実習では
「モンスター報道ステーション -勇者の魔の手がついに-」というテーマで
事前に制作した作品をテレビスタジオで上映しながら学生たちがトークを交え
発表がおこなわれました。スタジオ内でカメラを操る学生や
トークをする学生につい注目してしまいがちですが、
スタジオに隣接する副調整室でも学生達が輝いていましたよ!
それぞれのポジションで仕事をこなすスタジオ実習の学生に憧れた後輩も
たくさんいたかもしれないですね。

ドラマ実習の発表会では学生たちが制作したテレビドラマが上映されました。
脚本から、撮影・編集にいたる全ての作業を
ドラマ実習を受講している生徒が仕上げたテレビドラマは
爽やかできゅんとする場面もある、ほっと心が温まる作品でした。
大学のキャンパス内で様々なシーンの撮影が行われていたので
芸大生の皆さんはそういったところも見ていて楽しめたのではないでしょうか?

btype7.JPG広告コースの発表はテレビスタジオで行われたのですが、
なんとスタジオがホストクラブに変身!
ムーディーな雰囲気の中で行われた発表は広告コースの学生が扮するホストたちが、
次々に来店する個性豊かなお客様にラジオCMを紹介するというユニークなもので
会場のお客さんの笑顔が絶えない発表でした。
発表されたCMも様々な種類のものがあり、私も同じ放送学科の学生として、
素直に「なるほど!」「すごい!」と思う作品がたくさんありました。

 

今回の実習発表会は放送学科3年生の学生にとっては
最後の実習発表会だったということもあり、
どのコースも真剣に作品作りをした成果が現れていたと思います。
3年生で実習は終わってしまいますが、卒業論文・卒業制作に
学んだことを活かしていきたいですね!!

投稿:林 希(放送学科3年生)

 


2013年1月8日

八重の桜

皆さんご覧になられましたか?「八重の桜」。
綾瀬はるかさんが主演で話題の大河ドラマです。会津武士道の魂を守り抜き、生涯自分の可能性に挑み続け、すべての人の幸福を願った主人公・新島八重の女性としての活躍を描いたドラマです。
1月6日の放送でお気づきになられた方もいらっしゃるかと思いますが、オープニングのタイトルバックに工芸学科・テキスタイル・染織コースの小野山和代先生の『HIKARI-KA』という作品が使用されています。柔らかい光の中で綾瀬はるかさんを囲むように、小野山先生の作品が静かな風に揺られています。
作品から伝わってくる柔らかさや女性らしさの中に、凛とした心地よい緊張感が感じられる素敵な作品です。光を味方にして作品の繊細さと優美な表情が溢れています。そのシーンの画像をアップできればいいのですが、今回はそのシーンの撮影前の様子をご紹介します。

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大河ドラマ八重の桜」にちなんで3月から小野山和代先生の作品を中心とした展覧会が開催されます。展覧会のタイトルは「ハンサムウーマン19」。現代染織、ファイバーアートなど、世界的にも高い水準にある日本のテキスタイルアートの展示です。この展覧会は小野山先生を含めた女性作家19人のみで構成されます。いずれも表現の可能性に挑み続けるまさに「ハンサムウーマン」たちです。大阪芸術大学の卒業生も出品予定です。

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 小野山先生は大阪芸術大学の一期生。日々、アクティブに作品制作を続けられています。いつも大学をどうやって盛り上げていこうかと考え活動されています。大学では厳しさと優しさを持ってご指導いただいています。ひょっとするとその指導には「会津武士道」に通じるものがあるかもしれません(笑)。そうではなくても素材や作品制作に真摯に向き合う「工芸道」のようなものをいつも小野山先生から感じるのです。

 
●小野山先生の紹介:
テキスタイル・染織コース
(オープニングタイトルで使用されている作品もご覧いただけます)
 
新島襄はアメリカ時代の恩人に、妻・八重を「彼女が美しい行いをすることを私は知っています」と紹介したのだそうです。『ハンサムウーマン』は芸術を志す女性にぴったりの言葉だと思います。
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八重の桜にちなんで
「ハンサムウーマン19」 パワフルな女性作家たち
 
(会期)201331日(金)から421日(日)
 
(開催場所)染・清流館 
〒604-8156 京都市中京区室町通錦小路上ル山伏山町550-1 明倫ビル6階
075-255-5301
開館時間:午前10時から午後6時(入館は午後5時まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
 

参考:NHK「八重の桜」公式サイト http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/

投稿:大倉(教務課)