2022年5月23日

学生によるピアノ演奏会

小雨の降る4月24日、日曜日。梅田に位置するザ・フェニックスホールにて、演奏学科ピアノコースの学生たち11名による「学生によるピアノ演奏会」が開催されました。
 
  

ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、などロマン派の真髄とも言える作曲家の作品から、ラフマニノフ、ドビュッシーなどの作品まで、幅広い時代の珠玉の楽曲を披露しました。
 出演者たちは、このコンサートの為の学内オーディションで選ばれました。演奏会にあたりプログラムノートも自分たちで書き上げています。
プログラムノートを書くにあたっては、楽曲のことを調べたり、コンサート前には、学内のホールにてドレスリハーサルを行なったりと様々な角度から研究を積み重ねています。

本番当日は大勢のお客様をお迎えしてのコンサートとなりました。今年は、コロナ禍以来初の公開演奏会になります。出演者家族や大学関係者だけはなく、一般のお客様にも多く足を運んでいただきました。このように華やぎの感じられる客席の雰囲気は、演奏するものにとって、とても励みとなることです。出演者たちは、以前は当たり前であったこの環境のありがたみをしみじみと実感しました。

音楽家の中でもピアニストは特殊な位置付けにいます。なぜならピアニストは自分の楽器で演奏しないからです。ホールに置いてあるピアノで演奏します。当日ホールに入ってから本番までの間の短い時間で、ホールの響き、楽器の反応などを感覚でとらえなくてはいけません。それには何よりも経験が必要になります。音響も美しく、楽器の状態も素晴らしいフェニックスホールにて演奏できる喜び、そして経験を積み重ね、自身の表現の可能性の幅を活き活きと広げていく学生たちの力演。客席からは惜しみない拍手をいただきました。
 
 


 
 (報告者 演奏学科合同研究室)


2020年1月11日

イラストレーター中村佑介さん特別講義

本日のブログは、12月に行われました卒業生でイラストレーターの中村佑介さんの特別講義の模様をお伝えします♪
 
 
中村佑介さんは、デザイン学科、現在で言うイラストレーションコースとデジタルアーツコースの2000 年の卒業生です。大学の関係者であるなら、芸バスのラッピングやオープンキャンパスで彼の絵が見れますので、知らない人は、いないのではないでしょうか。

 
彼の主なお仕事として、ASIAN KUNG-FU GENERATION や多くの著名アーチストのCD ジャケットがあります。また、北野誠・森見登美彦・赤川次郎他著名な作家の書籍の表紙も多く手掛けてられます。他にも多くの業績のある中村さんですので、どんな講義をしていただけるのか、多くの学生の期待が膨らんでいました。 

  
今回の特別講義は、ラジオ関西のAM558 FM91.1「中村佑介の一期一絵」の収録を兼ねたもので、収録したものは 12 月8 日と12 月14 日に放送されました。
 
ラジオ収録には、多くのスタッフのお力添えがあります。まず、特別講義に使う部屋の下見、必要な機材備品の調達、学校サイドで協力いただける副手さんも決めました。また、事前に学生達の中村さんへの質問を集めました。
 
さて、当日ですが、関係スタッフ10 名が、1 時間半前に入り、収録準備を整えました。そしてジャスト15:00 拍手に迎えられ、中村佑介さんの入場です。会場となった9 号館201 号室は、キャパ300 名ですが、良い感じに埋まりました。
 
  

 
デザイン学科の学生を中心にキャラクター造形学科・放送学科等他学科の学生達も加わりました。プロの司会者が、アンケートを読み上げ、それに中村さんが回答する形で、授業は進められました。中村さんも事前にアンケートを読み、回答に合わせた画像を沢山準備いただきました。
 
アンケートの内容は、大まかに中村さんの学生時代のこと。絵や色のこと。お仕事についてでした。

例えば、学生時代と最近の作品を比較して見せたり、色のことを説明するのに人気キャラクターへの色付けを比較して見せてくれたり・・・と、とても分かり易い上、楽しい授業となりました。
 
 
中村さんは、ラジオパーソナリティーを務められているだけあって、おしゃべりに人を引き込む力があり、一時間半の間、話が途絶えることなく、笑いも取りつつ、多くの知識と気づきをいただける時間となりました。
お話の内容で、印象に残っているのは「絵の良し悪しは、学内の友達やクラスメートに聞くよりもコンビニに屯するヤンキーに聞く方が、世間にどれだけ評価されるかの目安になる」と言われたことやスランプの時は、どうするかの質問に対し、書籍の表紙を描いた時を例に「スランプはない。表現するものは、その書籍の中にある」とユニークで多いに納得のいく回答でした。
その後も、デザインの学科長室に場所を変え、10 名程の学生作品を見て、的確な意見と叱咤激励をいただき、19:00 頃まで、学生達にお付き合いいただきました。
 
中村さんの背中を追って、学生達も世の中に大きく羽ばたく夢を描けたのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
 
 

報告者:デザイン学科 駒原 稔子特任教授


2019年5月25日

奈良・大和郡山現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」に工芸学科の学生が出展

本日のブログは、先週末に工芸学科が参加しまいしたイベントのご報告です♪

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5月18日(土)、19日(日)に奈良県大和郡山市で開催された現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ2019」に、工芸学科の学生がブースを出展し、作品の展示販売を行いました。
「ちんゆいそだてぐさ」は大和郡山市からたくさん作家を生み育てるとゆう趣旨のもとで毎年5月に開催され、全国からプロの工芸作家や若手作家が集まるなかで、本学工芸学科は主催者のご好意により大学教育機関としては唯一、招待により参加させて頂きました。

 

 
 

工芸学科の全4コース、テキスタイル・染織、陶芸、金属工芸、ガラス工芸からアクセサリーや服飾、食の器やオブジェなど多彩な作品が集まりました。

 
 

お客様からの貴重なご意見を通して、学生たちは普段の授業とはまた違った多くのことを学びました。

工芸学科のブースの隣では生演奏やパフォーマンスが行われ終始耳と目を楽しませてもらい、贅沢に時間が過ぎ充実した二日間を過ごしました。

 

報告者:ガラス工芸コース 穐吉 学


2019年5月23日

特別講義 パリのグラフィックデザインとタイポグラフィ

本日のブログは、デザイン学科で開催された特別公演の紹介です。

4月27日、グラフィックデザイナー、タイプデザイナーのAndré Baldinger氏をお迎えして、特別レクチャー「パリのグラフィックデザインとタイポグラフィ『バルディンガー・ブーフー・パリ』」が行われました。

André Baldinger氏は、権威あるAGI会員として、世界的に著名なタイプフェイスデザイナーとして活躍されています。今回、短い日本滞在の機会をとらえ、担当教員の強いコネクションによって、特別に、4年ぶりの講演が実現しました。

会場のデザイン学科「プロジェクトラボ」には、約80名の学生があつまり、グラフィックデザインとタイポグラフィの視点を融合させた、多くのプロジェクトや、その思考プロセス、文化的背景などをリアルに紹介することができました。

受講者にとっては、日常を超えたより本質的なデザインの広がりと深さを知る貴重な機会となったことはまちがいありません。ヨーロッパのデザインには「伝統と未来の間に現在の革新がある」ことを目の当たりにできたことは大き収穫なのでしょう。講義の後、質問の列が絶えなかったことがそれを証明しています。

さらに、通訳に、デザイン活動とともに多くの造形系大学で教鞭をとる、オーストラリア出身のグラフィックデザイナーBrotherton Duncan氏を迎えたことで、和やかな雰囲気のもと、分かりやすい日本語にかみ砕いて伝えることができました。

このレクチャーは、グラフィックデザインを軸に、より幅広くコミュニケーションデザインの可能性を発信していく試みのひとつです。

― アンドレ・バルディンガー プロフィール ―
スイス・チューリッヒとフランス・パリでデザインとタイポグラフィの専門教育を受けた後、1995年、自身のスタジオを開く。現在、パートナーの「トゥアン氏」と共に「バルディンガー・ヴュウー」というスタジオを共同運営・パリを拠点に活動。2002年から国際的なグラフィックデザイナー組織・AGI AGIのメンバー。建築やアート関連のデザインを多く手がけ、ヨーロッパを中心に教育・講演にも多くの実績をもつ。

報告者:デザイン学科グラフィックデザインコース 杉崎真之助教授


2018年11月7日

ガラス工芸コース スティーブン・チェスキー氏特別授業

今日のブログは、工芸学科ガラス工芸コースからの投稿です!

10月31日にスティーブン・チェスキー氏(アメリカの吹きガラス作家)による特別授業が行われました。

 

初めはスライドレクチャーを行いました。
自身の作品紹介だけでなく作品を作るうえでの思い、大切にしていることなど、本学の学生たちにとってはなかなか聞けない、貴重なお話を聞く機会となりました。

 


その後は吹きガラス工房にて、いよいよデモンストレーションが行われました。
本学の学生もアシスタントとして加わりました。

学生たちが普段の実習ではなかなか作ることが難しいような大きい作品の制作過程は大迫力で、学年を問わず、目を離せない素敵なデモンストレーションを披露して頂きました。

 

制作中、楽しくみんなで記念撮影をする場面もありました。

 

翌日出来上がった作品。
10月31日がハロウィンだったことから作品の一番上にはカボチャのモチーフが付いていました。

スティーブン氏が本学を出る頃には、握手を求めて集まる学生たちの姿が沢山あり、
特別授業に参加した学生たちにとって、この日は心に残る特別な一日となりました。

 
投稿:工芸学科ガラス工芸コース