2008年12月23日

磨けばもっと光る写真家の原石20人 「PHaT PHOTO」

1219日発売になった写真雑誌「PHaT PHOTO」(1-2月号)、皆さんご覧になられたでしょうか?モデルの香里奈さんが表紙のこの雑誌です。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
PHaT PHOTO」は写真に限らず音楽や映像などアート全般に興味を持つ読者をターゲットにした雑誌で、今年創刊8周年を迎えたリーディング・メディアです。現在、書店に並んでいる「PHaT PHOTO」(1-2月号)の特集記事「ファットフォトが期待する写真家の原石20人」に写真学科の在校生・卒業生が紹介されています。
>>>PHaT PHOTO

ピックアップされているのはファットフォト主催の『原石発掘プロジェクト“関西御苗場”』に参加した方や数万の応募があるカラーイメージングコンテスト2008年度の受賞者、さらには高等学校の写真部に至るまで日本全国を隅々まで探し、その中から編集部が厳選した20名なのだそうです。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
巻頭に紹介されているのは写真学科4年生の上田真梨子さん。今年9月にブログでも一度取材させていただいたことがありましたが、やはり頭角を現してきました。誌上では“テラウチマサトが特に推す2名”として取り上げられており、その推薦理由も掲載されています。

『・・・(前略)・・・経験を重ねたときに可能性と将来の化け具合が期待できた。写真の中に出てくる小道具はすべて手作りで、ひとつの作品のために大工仕事や旋盤工のような作業もやるとのこと。作品づくりへの情熱も感じた。』と評されています。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
上田さんは日本史に興味があり、時代小説や伝記を読むのだそうです。本を読んでイメージが浮かぶこともあるそうで、上田真梨子さんのファンタジックな写真の世界観はそんなところからも生み出されているんだなと興味を持って記事を読ませていただきました。
>>>上田真梨子さんのブログ(12月22日)


またもう一人卒業生で取り上げられているのが松木宏祐さんです。今年、塩釜フォトフェスティバルPHaT PHOTO賞、富士フィルムフォトサロン2008奨励賞などうけるなど活躍中です。
松木宏祐さんは誌上の「作品について」で、「自分の中にある矛盾した感情を認めていきたいという気持ちでまとめていました。正義と悪や、常識と非常識の両方の感情を認めてあげたいんです。」と、あえて混沌とした世界の表現を目指したご自身の作品について語られています。
>>>松木宏祐さんのブログ

そしてカラーイメージングコンテスト2008の受賞作品の中からは、現在、写真学科研究室で副手としてお勤めの平松佑介さんの作品が紹介されています。写真部門で「特選」に輝いた『大豆』という作品。目の付け所が本当に面白い作品です。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
誌上では『大豆の表面の模様に興味を持った作者が、虫眼鏡で大豆を眺めた。ひとつとして同じ模様がなく、そしてその模様が人間の顔のように見えるところが面白い。約60?四方の大きさもインパクト大。』と紹介されています。60ページにわたる作品集の形で発表された作品だそうです。全て並べると圧巻だろうな・・・、観てみたいです。
>>>EPSON カラーイメージングコンテスト2008

在校生、卒業生ともにすばらしい活躍です。でも大学内にはまだまだたくさんの「原石」がいるはずです。今回は写真雑誌「PHaT PHOTO」の特集記事としてでしたが、このブログがそんな原石たちをいち早く紹介できるメディアに成長していければいいなと思うのであります。

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2008年12月22日

クリスマス・ポップスコンサート at 堂島リバーフォーラム

関西屈指の文化拠点である大阪中之島。
この中之島エリアで毎年行われる「OSAKA光のルネサンス」
連携イベントとして開催されている「大阪芸術大学クリスマス・ポップスコンサート」
今回は、場所を堂島リバーフォーラムに移して開催されました。
堂島リバーフォラム
この堂島リバーフォーラム3階には、大阪芸術大学ほたるまちキャンパスがあり、
芸術の情報発信基地として各種アートイベントや展覧会などが開催されています。

コンサート当日は、小雨がちらつくあいにくの天気でしたが、気温が下がらず、
12月とは思えない暖かさでした。
堂島川の水上バス 
堂島川
会場前の堂島川には、水上バスが行き来し、水の都を感じさせます。
堂島リバーフォーラム
厚い雲に覆われた空から、小雨がちらほら降っていました。
堂島リバーフォーラム ホール 
堂島リバーフォーラム
今回で5回目となるクリスマス・ポップスコンサート。
回を重ねるごとに完成度が増していくように思います。
学年の枠を超え、競演する学生たち、ひとりひとりの個性が会場いっぱいに輝いていました。

音楽学科ポピュラー音楽コースでは、今年度だけでも
キャンパス見学会でのキャンパスコンサート【5月・7月・9月】
六都コンサート(博多・広島・高松・神戸・大阪・名古屋)【8月】
JAZZ&POPS【11月】
クリスマス・ポップスコンサート【12月】
などなど、数多くのステージをこなします。
学生たちは実際に舞台(ステージ)に立って表現できる機会に恵まれています。
会場でしか感じることができない雰囲気をお伝えするのはとてもむずかしいのですが、
頭のてっぺんからつま先まで、全身で音楽を感じることができました。
ライブならではのこの感覚!お伝えできないのが本当に残念です。

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2008年12月20日

可能性を感じたら、「応募する」。

今月に入って漫画誌の新人賞や入選、掲載などの報告がたくさん入っています。その中には在校の作品が評価される報告もあり、学生のみなさんが躍進している様子が私達をワクワクさせてくれます。皆さん頑張っていますね。
小池一夫公式ホームページ(2008-12-17更新)

今月の報告の中で大きな入賞だったのは「第11回『少年シリウス 新人賞』」でした。入選に選ばれたのはキャラクター造形学科の重 陽児さん(3年生)の作品『君に贈る』でした。
今月号(1月号)に発表された入賞報告によると、入選(100万円)と佳作(30万円)のどちらもが初投稿者であったそうで、誌上では「驚愕のワン!ツー!!フィニッシュ!!!」と謳われていました。おめでとうござます!

受賞作:『君に贈る』 あらすじ
主人公・悠也の心に引っかかっているのは、自分が生まれる前に死んだ兄の一言によってこの世に自分が生まれたのだという事実。そんな葛藤を抱える悠也は、ある日、タイムスリップを繰り返す少女と出会う。「どんなに過去に遡っても私の運命は変えられない」と語る少女は、過去に戻れるビー玉を悠也に渡す。残された言葉の真意を聞く為、悠也は過去に遡り、生前の兄に会いに行くが・・・・・。」

少年シリウス編集部の講評によると「初投稿とは思えない画力&ストーリーテリング。思春期ゆえの悩み、葛藤、行動原理がみずみずしく描かれている。読後感もよい。」 とても好評です。また重 陽児さんは受賞コメントとして「自分なりに真剣にマンガと向かい合って描いたので本当に嬉しいです。これからも日々精進していきます!」と述べられています。『君に贈る』は次号・少年シリウス2月号)に掲載される予定です。
少年シリウス フィシャルサイト

また発表されたばかりのプロダクションI.G×マッグガーデンコミック大賞では大賞・優秀賞ともに該当作品がなかったようで、「次点」として「入選」と「奨励賞」が設けられました。その入選作品の中で一番最初に紹介されているのがキャラクター造形学科の白石文武さん(2年生)の作品『JAPANESE FAMILY』。おめでとうございます!

その作品の多くがアニメ化・ドラマ化されている漫画原作者の安童夕馬氏のコメントは「読み応えがあって面白かった。絵はキャラの安定感に欠けるなど課題も多いが、それをねじ伏せるだけの勢いがある。年齢的にもまだ若く、漫画家としての可能性を感じるので、今後に期待したい。」
>>作品紹介ページ


私がリスペクトする「ガネーシャ」様(ベストセラー『夢をかなえるゾウ』)の課題にもありますが、「応募する」は大切ですね。自分の才能を見出してもらうために、可能性を感じたらどんどん「応募」してみましょう!人生が変わるキッカケですから。

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2008年12月15日

芸術の森 陸上トラック 完成

太子グラウンド(芸術の森 陸上トラック)が完成しました。
400m 3コースの土のグラウンドです。
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
場所は、芸大から距離にして約4km。芸大を出て喜志駅方面へ向かい2つ目の信号(太子町南)セブンイレブンがある交差点を右折。道なりに進むと左側に「
道の駅」がありますのでそこを左折。
道の駅 近つ飛鳥の里 竹内街道歴史資料館
しばらく行くと左側にグラウンドが見えてきます。
近つ飛鳥の里 太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
二上山の麓、太子温泉の上側にあたり、南阪奈道路の太子インターチェンジのすぐそばにあります。
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
グラウンドから見おろす眼下には南河内の街並みが一望でき、とてもナイスビューなところです。

先月行われたスポーツ推薦入試では全国大会出場者を含む4名が陸上で受験し、来年の入学が決定しました。女子駅伝部は在校生と有望新人を合わせて7名がそろいますので、来年関西学生女子駅伝に挑戦します。このグラウンドで夢をつかむために一生懸命練習します。
そして夢である杜の都 全日本大学女子駅伝を目指します。 
Dreams Come ture. Go to SENDAI !!
太子グラウンド 芸術の森 陸上トラック
主に女子駅伝部の練習拠点になる予定ですが、トラックを全力で走ってみたい方、またタイムを計ってみたい方は是非利用してみてください

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2008年12月14日

小橋陽介 展

肥後橋駅から徒歩5分、靭公園のそばにあるギャラリー「Gallery Den」で開催中の「小橋陽介 展」に行ってきました。
小橋陽介 Gallery Den ギャラリーデン 
小橋陽介さんは2003年に大阪芸術大学を卒業され、展覧会「VOCA2006」や水戸芸術館現代美術ギャラリーでの個展など活躍されている現代アートの作家さんです。

今回の個展に出品しているのは13作品。しかもほぼすべての作品が自らの裸身を描いています。その色彩感覚と観る人の心を解放させる自由な構成はすごいインパクトです。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
小橋陽介さんは大学3年生のときからずっと人物を描いているのだそうです。なんだかそれがしっくりくるのだとか。わたしの勝手な推測ですがその「しっくりくる感じ」、ちょっとわかるような気がします。私の場合、ブログの写真を撮るときにはできるだけ人が写るように撮ろうと思っています。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
小橋陽介さんの作品は、裸身の自らが鳥や蝶などの空を飛ぶ生き物や樹木や花・野菜などと自由に戯れている天真爛漫な明るい世界と、宇宙や森の奥、自分の影のような闇の世界との対比がとても印象に残ります。その中に小橋さんの哲学を感じます。イメージの中で解き放たれている小橋さんが見ている世界をそのままキャンバスにぶつけ、さらけ出したような作品です。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
「細かく繊細な描写」や「理論的な構成」、そんなことは超越したかのようにも思える作風はユニークで面白い。単に「面白い」というより興味深いです。小橋陽介さんは「不思議な感性」と評されることもあるようですが、本当は誰もが持ち合わせている「非論理的なもの」や「理性的でないもの」を堂堂と表現してくれている作家さんのような気がします。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
世界にはヌーディストビーチなるものが本当にあるらしいです。白い砂、青い空や海。生まれたままの姿で自然の中にとけ込んでいく。そんな解放感を求める気持ちは誰にもあるのでは?と思います。小橋陽介さんの作品は現実社会の規制から解放された自由な精神を素直にストレートに描き出していると思います。ラフさやポップな色使いも肩の力を抜いてくれます。絵画など造形表現の楽しさや魅力というのはこんな感覚のことをいうのではないかなと思いました。
小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン
ギャラリーに伺ったとき小橋さんは東京に戻られていておられませんでしたが、「裸」の小橋さんにお会いできたような気がしています。個展の最終日(20日)には在廊されるそうです。

小橋陽介 展 Gallery Den ギャラリーデン 
●小橋陽介 展
  2008.12.8(月)→12.20(土)
  
月曜→金曜:12:00 – 19:00  土曜:17:00まで
  日曜休廊
  Gallery Den(ギャラリーデン)

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