2008年10月4日

グレッグ・ロービックさん 桂三枝会長の弟子に

先週末、いくつかの新聞で取り上げられていたようですが本学・大学院生のグレッグ・ロービックさんが、あの桂三枝さん(上方落語協会長)のところへの入門を許可されました。
およよ!
桂三枝 グレッグ ロービック 上方落語 カナダ人 外国人
9
26日の朝日新聞には見出しに「カナダ人噺家 いらっしゃ?い」とありました。
「いらっしゃ?い」を使われてしまったので、「およよ!」にしてみました。
>asahi.com(2008年9月26

グレッグ・ロービックさんは「日本タレント名鑑」にも載っていて、特技は「アコーディオン漫談」。日本の伝統芸術への強いあこがれが後押しし、来日して9年。漫才だけでなく歌舞伎や能楽などにも強い関心をお持ちで、日本の文化追求の姿勢は日本人以上です。

どうしても落語を学びたい!」と、昨年から大阪芸術大学の大学院に籍を置かれています。学内を着物姿で歩くグレッグさんの姿を見かける方も多いと思います。実は日本語をとても流暢に話されます。大学院では相羽秋夫先生のもと創作落語の研究をされています。

9月27日付けのスポーツ報知大阪版では、
「・・・関係者によると、上方落語の定席・天満天神繁昌亭(大阪・北区)ができた2年前から三枝のもとに出入りし始め、今年8月から本格的な弟子入りを熱望していたという。・・・」
(一部抜粋)
スポーツ報知大阪(2008年9月27

以前までは「カナダ亭 恋文(ラブレター)」や「楽喜亭 三陀」の名前で高座に上がられていましたが、弟子入りを許可された後の名前はまだ決まっていないそうです。どんな名前での初高座になるのか楽しみです。初高座を迎えれば、上方落語界で初めての欧米人噺家さんの誕生となります。デビューしたら学内でもグレッグさんの高座を見てみたいですね。

グレッグ・ロービックさん関連ページ
http://www.anemo.co.jp/art/creator/31.html

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2008年10月3日

シンガポールからの速報!!

2日前、世界大会に出場するためシンガポールへ旅立った大阪芸術大学SIFEチームから報告がありました。
な、な、なんと!大阪芸術大学が世界大会の予選リーグで第3位に輝きました! 
あいにく決勝リーグ進出は逃しましたが、すごい!とにかくすごい!
しかも、SIFE(Students In Free Enterprise)の趣旨(精神)に最もふさわしいプロジェクトであるということが評価され、SPIRIT賞も合わせて受賞したとのことです。 ブラボー!おめでとうございます!
このSIFE WORLD CUPでの様子は、OUA?TVが同行取材しているということなので、今後OUA?TVで放送される予定です。とても楽しみですね。

楽しみ...といえば、

おまたせしました!!産学協同プロジェクトによる連続テレビドラマのオンエアが始まりました。ドラマタイトルは、『ブロードキャストASUKA』
ブロードキャストASUKA
夏の暑い日、学内のいろいろな場所でロケが行なわれ、その撮影風景については、何度かブログでも紹介していました。
産学協同ドラマシリーズとしてスタートして今年で第6作目。今回の演出には、現役の監督やゲスト監督としてグランプリ受賞のOBも加わり、キャストには舞台芸術学科の学生も参加、制作スタップとして映像学科の学生も多くかかわって制作されました。
オンエアに先駆けて華々しく行われた大阪・東京での番組制作発表会のもようは、本学放送局OUA?TVでも紹介されていますが、そのOUA?TVがドラマのストーリーの中にも登場するらしいのです。舞台は大阪芸術大学。放送学科の主人公2人がOUA?TVの懸賞番組制作のため、仲間たちと大学の生き字引といわれるアンティークショップのオーナーとともに大学にまつわる伝説、謎に挑んでいく頭脳青春アドベンチャー物語になっているとのこと。楽しみです!
是非みなさんも見逃さないよう、ちゃんとチェックしてください。
 ■放送日時
 KBS京都     毎週日曜日 22:00?22:30 (10/5?)
 サンテレビ     毎週火曜日 20:54?21:24 (10/7?)
 tvk(テレビ神奈川) 毎週木曜日 21:00?21:30 (10/2?)
 三重テレビ     毎週火曜日 20:30?21:00 (10/14?)
 千葉テレビ     毎週木曜日 19:30?20:00 (10/2?)
 テレビ和歌山    毎週金曜日 22:00?22:30 (10/3?)
 奈良テレビ     毎週月曜日 22:00?22:30 (10/6?)
 岡山放送      毎週土曜日 25:35?26:10 (10/4?)

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2008年10月1日

SIFE WORLD CUP

本日から3日間開催される『SIFE WORLD CUP』に参加するため、大阪芸術大学SIFEチームが昨日シンガポールに向け出発いたしました!

SIFEジャパンのホームページによると
SIFE
Students In Free Enterprise)は、国際的なNPO団体で、大学生の地域密着・社会貢献事業の企画・実施を支援しています。各大学のSIFEチームは市場経済の理解、グローバルに通用するスキルの獲得、起業家精神、個人的財務能力の向上、ビジネス倫理に関するプロジェクトを運営します。企画の多くは、身近な疑問や地域社会への疑問、地球環境への疑問を出発点とし、それを解決するという社会貢献・地域密着要素の濃いものです。

第一線で活躍するビジネスマンの方々が審査員となり、プロジェクトの成果を審査する催しが毎年世界規模で開催されます。今年6月に国内で行われた国別大会で優勝し日本代表チームとなった「スマイルデザイン研究会」から代表として7名の皆さんが世界大会へ出発です!

世界大会開催中は学生と企業の方が交流できる「Job Fare」や、文化交流をはかる「Cultural Fare」が開催され、気軽に様々な国のビジネスマンや学生と交流がはかれるような雰囲気なのだそうです。発表の成功をお祈りすることはもちろんですが、折角の機会ですから良い国際交流の場として満喫してきてくださいね。
帰国は105日予定。大会の様子は後日OUA-TVにて放送予定。

SIFE 日本事務局公式ページ
http://www.sife.jp/index.html

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2008年9月30日

TEXAHEDRON(テキサヘドロン) 後編

予告どおりTEXAHEDRON(テキサヘドロン)のお話(後編)です。

昨日、18:10から行われたオープニングパーティーはなかなか盛り上がりました。ギャラリーのエントランスホールをこんな風な使い方をした企画は初めてです。映像を壁面と天井に投影しての演出、階段の踊場がステージに変わりました。
TEXAHEDRON ZAnPon
ステージではまずそれぞれの作家さんから挨拶がありました。まずZAnPonさんからこの展覧会のきっかけについて紹介がありました。「たくるくんとちょきさんから『絵を見て欲しい』という連絡をもらったのがキッカケで、この2人がまっすぐに絵を描いていることに心動かされた」そんなお話をされていました。垂谷さんからは「まだまだ自分のやりたいと思っているこの10%もできていない。これからもっと頑張っていきたい」、とそんなお話が印象的でした。
TEXAHEDRON ZAnPon
YUIさんは「作品のことについてたくさんの人と話したい」。たくるさんは「今までなかなか人を好きになれなかったけどこの展覧会を通じて出会った人たちのおかげで人を好きになれた」。ちょきさんはうれしさで感極まって涙を見せるシーンもありました。(yumさんはあいにく欠席でした)

どの作家さんも「自分達だけではこんな素敵な展覧会はできなかった」と、スタッフに感謝を込め挨拶されていました。そう、昨日の記事でも少しお伝えしたように作品の質だけでなく会場の演出もホント、イイ感じなのです。
TEXAHEDRON ZAnPon ハモネプ ハモネプリーグ2008
展覧会のイメージカラーのピンク色について展示会場のディレクションをした中谷吉英さんに聞いてみました。「はじめ体育館前の芝生広場の芝生がとてもきれいなので、そこでオープニングパーティーをすることを計画していました。芝のグリーンとギャラーの白、青い空には何色が似合うだろう」と考えてピンク色を合わせてみたそうです。「TEXAHEDRON(テキサヘドロン)のネーミングが先に決まっていたので、そこから発想したものは怪獣。私にとってはドラゴンボール魔人ブーの胃の中のイメージなんです。」
TEXAHEDRON ZAnPon
会場にある作家紹介やスタッフ紹介などの展示物は下の部分は固定せず上の部分だけで壁に留めてあります。紙がロールされていたときの自然のカールと自重にまかせて垂れるような展示です。これも「・・・ヘドロン」→「ドロン」の語感からのイメージなのだそうです。
TEXAHEDRON ZAnPon
会場に流れている音楽もこの展覧会にピッタリです。会場に一歩入るとここだけ時間の流れがゆっくりになったような錯覚を起こします。心を落ち着けて11点の作品をじっくり観ることを促す音楽。このTEXAHEDRON(テキサヘドロン)のために竹下士敦さんが作曲されました。音楽の中に時々入る高い音はピンク色を表現しているのだとか。
グラフィック全般を古島佑起さんが担当。作品を邪魔しないように「できるだけ何もしない」ことを心がけたそうです。
会場の壁面に投影されているモーショングラフィックスは西脇寿郎さんが制作されました。オープニングパーティー用の映像はオープニング当日の朝までかかって制作されたそうです。

TEXAHEDRON ハモネプ ハモネプリーグ2008
パーティー会場では展示会場の空間デザインを担当したコタさんが自分の所属するサークルからお友達を連れてきてくれました。ハモネプリーグ2008に出場したアカペラチーム「トゥクムー」です。パーティーを盛り上げるためのゲストとして、3曲を熱唱してくれました。3曲目はテレビでも披露された「真っ赤な太陽」。うわーぁー、生で聴けましたぁ!カッコイイー。

パーティーは在校生、卒業生、先生、職員などおよそ40名ほどが集まり盛り上がりました。展覧会を通じて学年や学科を超えた繋がりが生まれ、それを支え応援する人たちとの交流があることはスバラシイです。縦糸と横糸が交差してこそ面になり、包むことができます。会場はとてもいい雰囲気に包まれていました。「テキスタイル」だけに。(←これが言いたかったのです)

TEXAHEDRON(テキサヘドロン)
 929日(月)→104日(土)
 1000-18:00 (最終日は1600まで)
 総合体育館ギャラリーにて

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2008年9月29日

TEXAHEDRON(テキサヘドロン) 前編

「描くことになんの意味があるのだろうか。

そもそも意味などあるのだろうか。

それでも、僕らは描き続ける。

ただただ、夢中で描き続けるのだ。」
TEXAHEDRON ZAnPon テキスタイルデザイン
ついに作品展「テキサヘドロン」がスタートしました。この展覧会は工芸学科テキスタイル・染織コースの卒業生と在校生6人による作品展。ZAPonさん(2005年卒業)、yumさん(2006年卒業)、垂谷知明さん(2007年卒業)、YUIさん(2008年卒業)、たくるさん(現在4年生)、ちょきさん(現在4年生)。
TEXAHEDRON
TEXAHEDRON ZAnPon
時間の縦糸で繋がったこの6人のクリエイターたちの作品を直に見ることができる。私にとって、まさに「夢の競演」です。ずっと前から楽しみにしていました。

TEXAHEDRON ZAnPon
既に海外でも評価の高いZAPonさん。これぞ「凱旋」。今回の展覧会にたくさんの作品を出展してくれています。CANVAS@SONYなどなど活躍の幅を拡げおられ、2008年も続々と企業とのコラボレーション作品がリリースされる予定だそうです。画面いっぱいに自由に展開しながらも絶妙のバランスで構成される線とリズミカルな色彩構成。どの作品も心がワクワクするほどです。

TEXAHEDRON
yumさんのことはこのブログでも少し紹介させていただいたことがありました。今年のdigmeout exhibitionyumさんのインタビュー映像を拝見したことも記憶に新しいです。女性の顔に覆いかぶさる独特の構成とポップな色彩で自身の精神世界を強く描き出している平面作品がyumさんを象徴する作品となっていますが、今回の展示では立体表現した作品も展示されています。

TEXAHEDRON
垂谷知明さんの作品は、卒業後大きく変化していっています。愛用している芸大生も多いかと思いますが、2007年の「芸T」の黒ヴァージョンは垂谷さんの作品でした。連鎖しながら拡がってゆく線は、架空の生き物たちを描き出し、その生命たちが作り出す独自の世界。その頃の作品は文字も造形の一部として作品の中に配置されていましたので「意味」や「無意味」を行き来するように楽しめる不思議な魅力を持っていました。近年の垂谷ワールドはまた別の魅力をもっています。

TEXAHEDRON
YUIさんも昨年の「芸T」絡みで作品を制作していただいたクリエイターです。2007年の「グランプリ芸T」のアレンジ作品で初めて見た作品はインパクトがありました。印象に残る独創的な作風です。ロウ染めの技法で自由に力強く描かれる線は一見抽象的な作品に見えるのですが、じっくり見ると見えてくるのです、具象の造形が。書画のようでもありますが、でも決して和風ではなく古さを感じないカッコイイ作品なのです。

TEXAHEDRON
爬虫類をモチーフにして繊細な線と点で描かれる職人技が目に留まり、昨年から注目してきた在校生がたくるさんです。はじめてたくるさんの作品を見たときに、頭に描いたのがZAPonさんでした。およそ1年の間にモチーフが爬虫類から人に変わりまたほかのものへ。モノクロの線画に色が加わり、キャンバス内のバランスも絶妙に変わってきました。最新作がこれまでのたくるさんの作品の変遷を物語っています。

TEXAHEDRON
機関銃やピストルを持ち、目玉の肥大した少女の絵がちょきさんの作品です。無意識に自画像を描いているそうです。華やかな色彩と過激さが共存する独特のスタイルで一貫して制作されていますが、ちょきさん自身はその過激さを感じる風貌ではありません。そのギャップが作品の印象を強めています。最近の作品は少女の身体の形が変化してきています。5人の少女が描かれた作品の中には、yumさんとYUIさんが描かれています。

美術、デザイン、工芸を学んでいる方だけでなく、音楽や演奏を学んでいる方もビンビン刺激を受けること間違いありません。是非、学外の方もこの機会を逃すことなくお越しください。
TEXAHEDRON
今日のブログではクリエイターの方々の紹介に止めておき、続きは明日のブログ(後編)で・・・。
というのも、展覧会場のディレクション、グラフィック、空間構成、会場で上映されている映像、空間を包み込む音楽もとにかく素敵なので1日分の記事でお伝えするにはもったいなすぎます。明日はオープニングパーティーの様子も含めてお伝えしマース!

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