2008年11月7日

いざ上海へ!

昨日(6日)、第20回日中交流作品展に参加するため15名の学生が関西国際空港から中国・浦東空港に向け出発しました。日中交流作品展は大阪芸術大学と上海大学美術学院の方々の作品の展覧会で、本日117日から14日まで上海大学美術学院で開催されています。
上海 寧波 日中交流 作品展 上海大学 美術学院
今回は大阪芸術大学から9名、大学院生1名、短期大学部生1名、大阪美術専門学校からは4名の在校生が参加しています。出発前には空港にて結団式がおこなわれました。
上海 寧波 日中交流 作品展 上海大学 美術学院
一行は本日の開幕式に参列した後、学術交流としてワークショップと懇談会に参加します。その後、本日中に上海をあとにし寧波という都市へ。明日は東銭湖の散策が予定されています。帰国は1110日。中国の芸術と文化に触れ、しっかり国際交流を経験してきてください。

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2008年11月6日

チェ・ジウ主演、韓国ドラマ「アスカの恋人」制作発表

本日ついにドラマ『アスカの恋人』」制作発表がありました。これまでこのドラマのことは、メディアに対して秘密裏にすすめられてきました。今日の制作発表で一気にベールを脱ぎました。
そうあの「冬のソナタ」のヒロイン役として知らない人はいない「チェ・ジウ」が主演する韓国テレビドラマです。日韓連携「国境を越えた産学協同プロジェクト」として、大阪芸術大学が日本での撮影に協力して進められました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
このドラマは「冬のソナタ」の作者オ・スヨン氏の作で、韓国では『スターの恋人』というタイトルで放映されます。チェ・ジウユ・ジテの初共演、監督(演出)にブ・ソンチョル氏など韓国トップのキャストとスタッフを配したSBSドラマです。話題になることは必至です。

日本(関西)のロケ地として、神戸や大阪、奈良市内、奈良県明日香村の各所があり、なんと大阪芸術大学も撮影の舞台となっています。昨日も大学内では朝早くから撮影が行われていました。在校生の方々には先週土曜日と昨日学内で撮影中のチェ・ジウさんを見かけた方も多いのでないでしょうか?

本日、芸術劇場の舞台上では、制作発表として『韓流文化のパワーと魅力!』と称した特別講義形式のプレス発表が行われました。塚本学長、アン・ソンミン氏(エグゼクティブプロデューサー)、ユ・ジテ氏(出演俳優)、イ・ヨンチョル氏(撮影監督)、ブ・ソンチョル氏(演出担当)と川村龍一先生のゲストトーク形式で今回の『アスカの恋人』の制作現場のお話や日韓におけるTVドラマ作りの相違点のお話や、韓国の映画・ドラマはなぜ人気があるのかなど韓国のコンテンツビジネスについてなど興味深いお話が展開されました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
エグゼクティブプロデューサーのアン・ソンミン氏からは今回の作品が日韓の文化や歴史のつながりをポイントにおいたドラマであることやこのプロジェクトが日韓連合の新しいコンテンツビジネスを生み出すであろう、というようなお話をいただきました。また、監督のブ・ソンチョル氏からは、韓国ではしばらくメロドラマが作られていなかったという背景があることやα族、β族(日本で言う勝ち組、負け組のような社会構造)の一蹴も含めて愛を描くドラマを目指したなど今回のドラマのポイントをお話いただきました。撮影監督のイ・ヨンチョル氏からはカメラを通して観た日本の風景の印象や、撮影には「情熱」が必要だ、などのお話をいただきました。

「チョルス」役のユ・ジテさんからは、「チェ・ジウさんがこの会見に来ていれば男性人の目の色も変わったでしょうね」とジョークを交えながら、今回TVドラマ初出演となった「チョルス」のキャラクターについて、そしてTVドラマ初出演の感想を「ドラマの良いところは瞬間的な感情表現をモニタしやすいことです」など感想をコメントしてくださいました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
また塚本学長から「産学協同のお話をいただいて“伸るか反るか”の判断をするときにはいつも“学生の活躍する場があるかどうか”という部分で判断しています」と産学協同の経緯などについてコメントがありました。
 
大阪芸術大学は奈良市内などロケでの撮影実施にあたり、制作・技術協力において映像学科、放送学科、舞台芸術学科の在校生が実習として参加するなど、この『アスカの恋人』」に関わってきました。ドラマロケを現場教材として実習にキャストやスタッフとして参加した学生の体験発表も併せてこの場で行われ、製作現場の状況がよくわかりました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
現在放送中のテレビドラマ「ブロードキャストASUKA」にも出演している舞台芸術学科の小林加奈さんは、セリフはなかったそうですが2つシーンに出演されています。「韓国の俳優さんのオーラを感じました」と感想を話し即興でそのシーンの演技の再現もしていただきました。映像学科の今西 健さんは「韓国のドラマスタッフの方は朝3時からロケでもパワーが溢れている。メリハリがスゴイ。この経験でやる気が出た」などの感想をお話されていました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
その後の質問コーナーではユ・ジテさんへの「今後取り組んでみたい役柄は?」の質問に「これまでの17作品では“役柄で選んで出演した”という経験はない。どんなシナリオで、どんな監督で、どんなスタッフなのかを考えてきた」「映画、ドラマ、演劇などを問わずいろいろな役をやってみたい」とお話されていました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
「映画とドラマの違いについて」という質問には、イ氏から「ドラマも映画も一緒に勉強する必要がある」、ブ氏からは「デジタルとフィルムの媒体の違いを深く認識する必要がある」、ユ氏からは「ドラマではじっくりキャラクターを作ることができるが、映画ではそうはいかないので強烈なキャラクターを演じてみたい」などそれぞれのお立場の見解をお答えいただきました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
映像学科の学生さんからイ・ヨンチョル氏に「いつから撮影というものを一生の仕事にしようと思いましたか?」という質問がありました。「中学生のときに『男と女』(仏)という映画を観て、モノトーンの美しさに感動したのがキッカケです。でもその話には後日談があり、その映画の制作にはお金がなく、フルカラーで撮影できなくて仕方なくモノクロで撮ったという現実的なお話をきいたことがあります」と言う答えがとても印象的でした。

今回の講座では日本と韓国のドラマ制作の違いについて、さまざまなお話が聴けました。アン・ソンミン氏の言葉を借りると「視聴者といっしょに呼吸している」がそれを象徴しているようでした。韓国では常に視聴者の反応を反映してシナリオや方向性、放映期間などを柔軟に変化させる制作体制になっているそうです。「いかに愛されるか、いかに受け入れられるドラマにするか」を考えて反応をリアルタイムで反映して仕上げていくのが韓国流なのだそうです。そして「ビジネスの視点からは言うと、これからはプラットフォームにこだわらない作品作りを考えなければならない」というお話がありました。「映画だとかテレビだとか、ケーブルだとか衛星放送だとかではなく、マルチプラットフォームで。最近ではドラマを放映した後、ケータイ電話の動画配信で5分ものの放送をして、更にその5分モノを再編集して映画にすることもある」と、そんな総括で締めくくられました。

ドラマの概要:「アスカの恋人」(韓国名「スターの恋人」)
すべての男たちに‘私の女神様’と呼ばれる世の中で最も美しくてセクシーで強靭な女、映画俳優イ・マリ(チェ・ジウ)。もしかしたら、世の中で最も賢いかも知れないが、実は翌月の家賃も払うことができない貧しい男、国文科の大学院生キム・チョルス(ユ・ジテ)。世界の男性の99%が愛することになるほどの魅力をもったマリと、世界の女性の1%にも選ばれることはないだろう男チョルスが出会います。
このお話はスターが平凡な男を愛するシンデレラのストーリーではなく、一人の男性と一人の女性がどのように愛に陥るかという、“恋愛”のお話です。

ドラマは「スターの恋人」として韓国で123日から放送予定です。(これも韓国流で1週間前倒しのスケジュールになったそうです。)放送時間終了の30分後からインターネットでも配信(有料)されるそうで、日本では20094月から放送予定。

この冬、韓国SBSと大阪芸術大学がチャレンジした「新しいドラマ作りの形」に注目です!

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2008年11月5日

「また、壁画をやってるよ」

今日のブログは、大学院・芸術制作専攻【絵画】1年生、野口リサさん(元.美術学科・副手)に投稿頂きました。
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先日、美術学科の学科長石井武夫教授から、美術学科油画コース3回生有志の学生達が、4階建てビルの外壁に壁画を描いていることを聞き、堺筋本町にある制作現場を訪れて来ました。
壁画 堺筋本町 美術学科 石井武夫
ビルの外壁全体に灰色の工事用ネットが張られ、道路から見ても何をしているのかわからなかったのですが、目を凝らしてみると、足場が5段も組まれ、それぞれの段で作業をしている人影が・・・。
壁画 堺筋本町 美術学科 石井武夫
屋上から作業場に入れるとのことで、ビルの屋上へ。そこには絵具をパレットに出している石井先生の姿。「足場は危ないから気をつけて降りてね」と。

ヘルメットを借り、安全金具を腰にしっかり巻きつけ、幅40cmくらいの狭い階段と足場を降りていきました。少しでもバランスを崩すと、地面へ真っ逆さまです。そんな危険なところで、学生達は絵筆を持ち、黙々と作業を続けている・・・と思いきや、上から下から声を掛け合い、活発な意見交換をしながらの作業が続けられていました。
壁画 堺筋本町 美術学科 石井武夫
「こんな大きな絵を描くのは初めてで大変だけど、楽しい」。参加者たちは初めての壁画制作に対して、大学で学んできたことを活かしながら制作に励んでいました。
壁画 堺筋本町 美術学科 石井武夫
デザインも学生によるもの。大きなファスナーから動物が沢山飛び出してくるという、とても迫力のある構図です。この企画は、ビルのオーナーの方が「外壁を塗装するだけでは物足りない」ということで、壁画を思いついたのがきっかけだそうです。

この日は壁画制作を始めて3日目。明日を含め、4日間で仕上げるそうです。制作参加学生は10人ほどで、今日はその内5人が参加。中には副手さんの姿も。
お披露目は後日、工事ネット・足場の撤去後となるそうです。学生達が初めて挑む大壁画。完成が楽しみです。

取材あとがき

実は取材後、一時間ほど制作を手伝いました。慣れていても、やはり高所での作業は危険極まりなく、集中力も普段の何倍も必要で、丸一日〔10:00?17:00〕作業をしている学生たちにとっては、楽しくも過酷な作業であると感じました。
私は副手時代、石井教授と学生達が行う壁画制作の補助をしたことが数回あります。毎回感じたことは、自分よりはるかに大きく真っ白なキャンバスに向かって描くことは、学生達にとって大変良い勉強になり、完成すればその喜びは大きな自信に繋がっていくことです。
また、壁画を経験した学生達の普段の制作意欲は、経験前よりもはるかに強くなっていくのを、これまで幾度となく目の当たりにしてきました(様々な公募展に出品し、入選や受賞をする学生も)。それだけでなく、壁画制作メンバーとのコミュニケーションを通じて、人間的にも大きく成長していきました(内向的だった学生が外交的になったり、将来の進路を真剣に考えるようになったり)。
今回の壁画が無事に成功することを祈ると共に、若き後輩達の成長が楽しみです。

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2008年11月4日

祭りのあと

学園祭が終わりました。そして一夜が開けました。学内では「おセンチ」になる間もなく、朝から片付けが行われています。威勢のいい掛け声とともに、足場の解体作業などが着々と進行しています。まだまだ力が残っていますね。さすが若さ。
学園祭 片付け 祭りのあと

準備にはきっと時間がかかっただろうなぁ、片付けはあっという間だなぁ、とこちらが感傷的になろうと思っている間にドンドン片付いてゆきます。
学園祭 片付け 祭りのあと
総合体育館・第一アリーナのメインステージのバラシ作業も非常にスピーディーです。そのあたりは流石、プロの方々です。
学園祭 片付け 祭りのあと
昨日、打ち上げを行っていた企画もあったようです。2日間大いに楽しんだ後の「おセンチ」な気分は無事に後片付けも終わって、しばらく経って、気分がフッと抜けたような瞬間に押し寄せてくるかも知れませんね。その空虚感がまた学園祭の楽しさを物語ることとなるでしょう。

さて、総合体育館で開催されていた「Art Museum」。そこで審査されていた「The Six」への出場権を得た作品が決定しました!
市村玲央名さん 
学園祭 片付け 祭りのあと アートミュージアム The Six
竹下士敦さん+西脇寿郎さん+瀧井さやかさん
学園祭 片付け 祭りのあと アートミュージアム The Six
アストロ温泉さん
学園祭 片付け 祭りのあと アートミュージアム The Six
纐纈美麻さん(審査員特別賞)
学園祭 片付け 祭りのあと アートミュージアム The Six
また学園祭と同じ日程で開催されていた「アートストリームinサントリーミュージアム[天保山]」からも速報が入りました。
アートストリーム イン サントリーミュージアム[天保山]
アストロ温泉さんが「Lマガジン賞」を受賞されたそうです!バンザーイ!
↓詳しくはこちら

>>>21blog
“発明風グッズ”という紹介のされかたもまたアストロ温泉さん的には“いい感じ”ですよね。「Lマガジン賞」を受賞すると、Lマガジンで見開き2ページ分を「アストロ温泉」が占拠できるとか。スゴイ!ちなみに、今回のアートストリームの「大阪芸術大学賞」は卒業生のコウノミサトさんでした。皆様おめでとうございます。

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2008年11月3日

続・学園祭2日目 -アートミュージアム編-

学内は少し暗くなってきました。でもまだまだ、ニューフォーククラブのステージは盛り上がっています。学内ではまだまだ模擬店が盛んです。ゲリラ的にパフォーマンスするひとが出没したりして、いい感じです。
学園祭 2日目 
コスプレも好調です。
学園祭2日目 模擬店 コスプレ
手づくり横丁も盛り上がってます。
学園祭2日目
おっといけない、大阪芸術大学の学園祭は、作品展「Art Museum」も見どころの一つです。体育館2階ロビーでは、数々の力作を展示しています。以前開催されていた「展Factory」で見かけた作品も多く展示されています。もちろんアストロ温泉も。
市村玲央名 Story fanta
昨年に引き続き、「スゴイ、スゴイ!」と人が集まっているのは、美術学科2回生の市村玲央名さんの作品です。市村さんがつくった世界「Story Fanta」を迫力ある粘土細工で制作しています。数々の動物たち、そしてとても大きな宇宙戦艦のような作品は圧巻です。
市村玲央名 Story Fanta 

アートミュージアム 学園祭 Art
展示作品には繊細な線画の作品が多いように感じました。それぞれの作家さんの個性が表現されていて、どれも面白いです。なかなかシュールだったのはハエの交尾の様子の線画です。
アートミュージアム ハエの交尾 蝿
また立体作品では、ガラスのカメレオンがとってもリアルでした。動かないのはわかっっていても「ちょっと待ったら眼だけでも動くかも?」って構えてしましました。
カメレオン kamereon ガラス工芸
そして、インスタレーション「」(ニアリーイコール)。これも「展Factory」のときにガーデンギャラリーで行われていた音響と映像のパフォーマンスです。いつもは、喫茶カレッジがある廊下。その奥に大きな瞳が・・・。近くを通る子供は怖くて泣き出すこともあるそうです。
インスタレーション ≒ ニアリーイコール
他にもたくさんの作品があります。さぁ、「The Six
」の切符を手にするのは誰になるでしょうか?

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