2012年1月26日

大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-

こんにちは!ラジオ大阪(OBC1314)にて毎週木曜日に絶賛放送中の「大阪芸大メディアキャンパス-開け!アートの扉-」にてアシスタントパーソナリティを務めている加藤万梨子です!
 
 
ここ一週間またぐんと気温が下がって寒い日が続いていますが、皆さん体調を崩されたりしていませんか?インフルエンザも流行ってきているようですし、いつも以上に手洗いうがいやマスクなどで予防をしないといけないですね!外が寒いと「お家から出たくない!」と思いがちですが、この寒い季節にこそ温かい劇場で演劇鑑賞などしてみてはいかがでしょうか?いままで触れたことのない芸術に触れてみるきっかけにしてみると、この寒い冬もワクワクに変わるかもしれませんよ?というわけで、今日のメディキャンはあの有名劇団の座長さんにお越しいただきました!
 
 
今週もメディキャンの聴き所をたっぷりご紹介しますね!
 メディキャンと言えばまずはこのコーナー!毎回大阪芸大にゆかりのある豪華なゲストをお迎えして、メインパーソナリティの塚本先生とのトークを繰り広げるこのコーナー「ゲストの扉」からご紹介します!

 
naitou003.jpg今日のゲストは、大阪芸術大学「舞台芸術学科」のご出身で、劇団「南河内万歳一座」座長の『内藤裕敬』さんです!
 
内藤さんは大阪芸術大学に在学中、なんと若干二十歳、2回生にして劇団「南河内万歳一座」を旗揚げされたんです!以来、こんにちまで南河内万歳一座の劇作家、演出家、俳優として活躍されておられます。また、演出のみならず、さまざまな場所や空間を演劇に活用する運動に積極的に取り組まれて、関西の演劇シーンの新たな可能性を開拓してこられました。そしてなんと、内藤さんが座長をつとめていらっしゃいます「南河内万歳一座」が今年でなんと32年目を迎えられるんです!

 
naitou000.jpg今日は、内藤さんが大阪芸術大学に在学中の頃のお話、そして演劇との出会いについてお話してくださいます!実は、内藤さんは「劇団☆新感線」の座長である「いのうえ ひでのり」さんと大阪芸術大学の舞台芸術学科の同級生で、しかも同じ2回生の時に劇団を旗揚げされたんだそうです!また、以前ゲストの扉のコーナーにご出演していただいた「羽野晶紀」さんや、「古田新太」さんとも学生時代に関わりがあったのだそうです!

これを聞いただけでも演劇好きの方にはたまらないと思いますが、実は内藤さんは高校生の頃まで全く演劇に興味が無かったんだそうです。そんな内藤さんが今や、32年目を迎える劇団の座長を務めているのですから、枠を決めずにいろんなことを体験したり、挑戦することの大切さを改めて教えていただきました!
内藤さんが演出をされる最新作の舞台の情報もありますので、ぜひ聴いてくださいね!
 
 

 
さあ続いては、関西一円のアートシーンをご紹介する「アートシーンウォッチング」のコーナをご紹介します!
 
pepar000.jpg今回は、大阪芸術大学「音楽学科」ポピュラー音楽コースから生まれたユニット「ペパーミントクラフト」の『竜太』さんが登場します!「ペパーミントクラフト」は大阪芸術大学の音楽学科ポピュラー音楽コースのボーカル専攻で出会った大阪出身の那緒と、滋賀県出身のギターボーカルの竜太、このふたりによる男性デュオなんです!地上波で放送でされている大阪芸大テレビのエンディング曲に抜擢されたこともあり二人の音楽を聞いたことがある!という方も多いのではないでしょうか?
 
今日は、竜太さんの音楽との出会いや、大阪芸術大学に進学を決めた経緯などをお話してくださいます!ペパーミントクラフトのファンの方はもちろんですが、これから音楽をしたいと思っている方や、ポピュラー音楽コースを目指している方は必聴ですよ!
 
 

 
mariko001.jpgさあそして、今日のプレゼント!
 
今回のゲスト「ペパーミントクラフト」のファーストシングルを2名様にさしあげます!
 
プレゼントの応募方法は、今日の放送で要チェックです!
 

さあ、今日の放送もラジオ大阪(OBC1314)にて深夜24時から1時間、アート情報満載でお送りします!
 もちろん、ラジオドラマ劇場「テアトル山田」のコーナーもありますので、今日の放送もぜひ聴いてくださいね☆


2012年1月25日

正ちゃんのカメラセミナー!

sony1.jpg皆さんこんにちは。

本日、放送学科の6号館スタジオでSONYのカメラセミナーが行なわれたので、その模様をお伝えします!
今回講義をしてくださったのは、SONYのカメラ設計やマーケティングを経験、自らも撮影をこなす“正ちゃん”こと小倉正二さんです。
講義では、映像業界の方向性や撮影をするうえでの基本知識が話されました。
地デジになって当たり前になった16:9の画面サイズが、前の画面サイズ4:3とはどのような違いがあるのか、ハイビジョンの映像になってどんなメリットができたのかなど普段聞けない話が盛りだくさんでした。

 

sony3.jpg「シネマな映像とビデオな映像」というテーマでは、現場でのカメラの使い分けや必要とされるカメラの能力などが話されました。
今話題になっている一眼レフカメラを使った撮影が一般的なビデオ撮影とどう違うのかという話題では、実際に比較画面を使って説明されました。

一般的なビデオカメラはピントの合う位置が広く全体的にはっきり写るのに対して、一眼レフカメラは大判サイズと呼ばれるセンサーの影響でピントの合う位置が狭いということでした。
この特性には、見せたいものにピントを合わせて後ろをぼかすことで、主役を主張させる効果があるらしいですよ!!

 

sony4.jpgまた講義の後半には実際に機材に触っての講習も行なわれ、参加した学生達は熱心に講義を受けていました。
普段はなかなか参加が出来ない展示会やセミナーを大学内で受けることが出来て、映像業界を目指す学生達にはとても貴重な体験になったのではないでしょうか?
今回参加した学生の中から未来の映像アーティストが生まれてほしいですね!!


2012年1月24日

今年、初雪!

yuki001.jpg皆さんこんにちは。

大阪芸術大学のある河南町も今日の朝,雪が降りました。
降り始めはチラチラと少なかったのですが、時間がたつにつれて本降りに!
一時は目の前が真っ白のになるほどでした。

 

yuki000.jpgこのまま降り続ければ積もるかなと思ったのですが、昼過ぎには雪も止み太陽が顔を出しています。
大雪になると、交通機関などにも影響が出てしまうのでそうならなくてよかったのかもしれませんね!

今週は寒い日が続くということです。
夕方以降道路が凍結するかもしれないので、自転車やバイクで登校している学生さんは気をつけて下さいね!!


2012年1月23日

大学院作品展

daigaku12.jpg皆さんこんにちは!

今回は、芸術情報センターで行なわれていた大学院作品展の模様をお届けします。

さて、今回は大学院作品展から、芸術情報センター1階の展示ホールで行われていた工芸の展示の模様をお届けします。
突然ですが、皆さんは「屏風(びょうぶ)」ってどんなイメージを持っていますか?
ひょっとしたら「屏風って時代劇とかで出てきたりする古いもの?」というイメージを持っている人もいるかもしれません。展示ホールに入ってすぐ左には、留学生が制作した大きな2枚の屏風が展示されていました。これは「2曲1双」といって2つで1つの作品なんだそうです。

 

daigaku13.jpg屏風は日本独特の文化と思われがちですが、その歴史は古く、中国の漢の時代にまでさかのぼります。その後、朝鮮半島を経由して日本に伝わってきたものなんだとか…
この2曲1双の作品は、日本と韓国の屏風の共通点やお互いの持つ要素を上手く織り交ぜたものになっています。
韓国では屏風は官僚を目指す男性の部屋に飾られていたそうです。逆に日本では美しい着物や小物が描かれ、女性の美への憧れの象徴として飾られたという歴史背景があるんだとか。
確かに、韓国的要素の強い右側の屏風はネクタイやゴルフクラブ、勉強道具が描かれた男性の部屋が。そして日本的要素の強い左側の屏風には、スタンドミラーや着物などが描かれ、女性の部屋が表現されていますよね。しかも作品を間近でよく見てみると、なんと本物の着物やネクタイなどの衣類が貼り付けられているんです!
あまりに薄く貼られているので驚きました!!

 

daigaku11.jpgしかし、なぜここまで薄くする必要があるのでしょうか?それには理由があります。屏風とは本来、平面的な絵にジグザグの折りを付けることで立体的に見せるもの。だから絵柄の表面自体は立体的ではなく平面でなければならないんです。
制作した学生も奥行きを出さないよういかに着物を薄くするか、また、文様などが美しく見える配置を考えるのに一番苦労したそうです。計算された配置と文様の輝き具合に、制作者の美へのこだわりを感じます!!
「屏風画による日韓交流、そしてゆくゆくは屏風を通じてアジアと世界を結んでいきたい」
制作した留学生のそんな思いが込められた作品でした。
ひょっとしたら、屏風が現代アートとして蘇り、世界にムーヴメントを起こす日がやってくるかもしれませんね!!

投稿:堀岡志乃(放送学科)


2012年1月21日

彫刻の三人 企画高橋亨 番画廊

katou120121003.jpg彫刻の三人展が11月14日から19日まで行われました。この展覧会は大阪芸術大学名誉教授高橋亨先生の企画です。参加者に呉本俊松さん(美術学科73卒)が参加されています。

「日韓交友展」

この三人展の作家は黄賢秀がソウル、呉本俊松が大阪在住、催石鎬はこれまでの学歴、活動暦とも日韓ほぼ半々で、ほんの少人数であるがバランスのよくとれた日韓交流展といえなくはない。だが国際交流展などと身構えたのは昔の話で、いまはそんな時代ではなさそうである。しいていえばこれは日韓交友展といったところだ。彼らは友人同士のうちとけた雰囲気のなかで、それぞれの仕事をゆっくり見せてくれるだろう。

 

katou120121001.jpg催石鎬は1995年の大阪トリエンナーレ彫刻部門で銅賞を受賞した作品「幸福の門」に杉と松の大きな素材を使ったが、逆に最近は小割りした薪のような素材積み上げた作品を試みたりしている。制作の方法は変わるが、木のにおいは変わらない。

katou120121000.jpg黄賢秀はブロンズによる独特の表現をつづけている。かつて韓国の評論家はそれを“造形詩”とよんだが、多くの作品で人間が登場しながらそれは人体での求心的な造形の追求であるより、世界にたいするある種の意思を開示するかのような行為者であったりする。

 

katou120121002.jpgながく絵画で親しまれてきた呉本俊松だが、ここ数年彫刻を手がけている。といっても一から石や木を削り始めたわけでもなく、ブリキなどを使って独特の方法とニュアンスをもつ作品をうみだしている。作者の絵画とはまた違った人間像が登場する。
 
(大阪芸術大学名誉教授)

会場には彫刻展というイメージからは程遠く、手のひらサイズの作品が互いに程よい空間関係での展示でした。鑑者の身体との比較で捉えられる彫刻ですが、ここでの作品は「手」の世界観を強く感じることができるようでした。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室