2014年5月27日

濱名一哉先生 特別講義

5月も残すところ、あと数日となりました。
今の時期、4年生の学生たちと話をすると、やはり就職活動の話題が多く上がります。
時には上手くいかず、悩んだり落ち込んだり、自分の進路に迷いが出たりもしますよね。
でも、有名なアーティストとして活躍している先輩たちも、最初から成功した人ばかりではありません。
数々の苦労を乗り越えてきたからこそ、今の道を切り開くことができた方も沢山いらっしゃいます。
壁に当たった時は、そういった先輩方の話を聞いてみるのもいいかも知れませんね。

大阪芸術大学の教員陣の中には、本学を卒業された方もたくさんいらっしゃいます。
今回は、映像学科客員教授の濱名一哉先生の特別講義をご紹介します!

濱名先生は文芸学科の卒業生。
1991年にTBSへ入社され、「陰陽師Ⅱ」や「世界の中心で、愛をさけぶ」、「涙そうそう」など、数多くの映画作品をプロデュースしてきました。
現在は、TBSが製作している多くの映画にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加されています。
(エグゼクティブ・プロデューサーとは…プロデューサーのさらに上の職で、管理職・幹部。製作総指揮などを行う。)
その代表作には「花より男子F」や「ROOKIES-卒業-」、「劇場版SPEC」シリーズ、最新の作品では「万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳-」などが挙げられ、先生のプロデュース作品は合計でおよそ100本にもおよぶそうです!

今回の講義のテーマは、「地上波テレビ局の映画戦略」について。

近年ヒットした映画を観てみると、その多くがテレビ局主導で製作されています。
その戦略は、ある局はファミリー向けの映画(アニメや特撮)を主力にしていたり、テレビドラマの映画化に力を入れていたり、「ロードショー」番組との連携を図って企画していたりとさまざま。
これまでの戦略、そしてこれからの戦略について、実例を交えながら講義されました。

また、学生時代を含めた濱名先生の経験談も数多く話されました。
さらにそれぞれの作品のウラ話もあり。
テレビ、映画業界を目指す学生たちにとっては興味をそそられる話ばかりだったと思います。
先生のプロデュース作品の多くを観てきた私も、思わず夢中になって授業を受けてしまいました…!

濱名先生のプロデュース作品には、“常識をくつがえす”ヒット作が多数。
『当たらない』と言われた作品を大ヒットさせたり、公開から時間が経っても来場者が増えていくような長く愛される作品を生み出したり…。
映画制作に関わらず、常識に囚われない、自由な発想はものづくりにとって大切ですよね。

濱名先生の講義は、今年度あと3回を予定しています。
次回もきっと、映画好きにはたまらない話ばかりだと思いますよ…!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年4月24日

さらに、ひとつになろう!

みなさん、この可愛いキャラクターたち、どこかで見たことありませんか?


2011年シーズンより登場したオリックス・バファローズ公式マスコット、やんちゃでパワフル!好奇心旺盛なお兄ちゃん「バファローブル」と、愛嬌たっぷり優しい妹「バファローベル」です。

実は昨日、ブルとベルが大阪芸大にやって来ました!
2人(2匹?)が現れたのは、放送学科長・岩崎冨士男先生が担当されている授業「広告の企画と表現」の講義室。

この講義では、広告とは何か、今広告が問われているものは何かを、国内外での広告提案の実例を観ながら楽しく学びます。
そして、実際に使われるCM制作に携われることもあるんですよ。
高校野球中継で流れる甲子園ワイプCMや大阪府警との産学協同CMなどは、この授業で生まれたアイデアもたくさん盛り
込まれています!

昨日は、ブルとベルを連れてオリックス・バファローズの球団の方がいらっしゃって、学生たちに「バファローズ球団のCMを作ってほしい」と呼びかけられました。
野球の枠にとらわれない、学生たちの若い発想力を求めての企画です。

CMのテーマは、オリックス・バファローズの今季のコンセプト「さらに、ひとつになろう」。
選手たちとファンとの一体感を目指し、球場に行きたくなるような、球団に興味が沸いてくるようなCMを目指します。


さあ、どんなCMが生まれるのでしょうか?

投稿:島田(OUA-TV)


2014年4月21日

りんごから学ぶ 「基礎実習Ⅰ」

先週の総合体育館での様子です。
デジカメやスマートフォンが向けられたその先には…?!


りんご赤い糸を持って立つ学生の姿がありました。
これは一体、何が行われているのでしょう。


実はこちら、デザイン学科1年生の「基礎実習Ⅰ」という実習の授業風景。
りんごとデザインにどんな関係があるのでしょうか。
この授業を担当されている、デザイン学科教授の三木健先生にお話を伺いました。

三木先生の授業では、半年間『りんご』を題材に学びます。
りんごを分解したり、長さや面積、色を知ったり、点・線・面で表現したり、連想したり…。
もちろん、イラストや文字、立体物などの制作も行います。
りんごをデザインの視点から徹底して研究することで、「考え方・作り方・伝え方・学び方」を体験します。
そして、全15回の授業を終えると、学生たちの手には、それぞれの体験が付加された『りんご』ドキュメントブックが完成するのだそう…!!

ちなみにこの日は、糸を使ってりんごの表面を測り、その長さを体験するために写真を撮っていたのだそうですよ。
りんごの上から下まで、糸を這わせるようにぐるぐる巻きつけると、こんな長さになるんですね…!!

ドキュメントブックがどんな仕上がりになるのかとても気になります。
「基礎実習Ⅰ」、今回だけではその面白さを伝え切れませんので、続編もお届けしたいと思います…!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年2月26日

通信教育部スクーリング 「保育内容指導法」

芸術学部・大学院の学生たちが春休みを過ごす今の時期、芸大キャンパスでは通信教育部のスクーリングが行われています!

大阪芸術大学<4年制>の通信教育部には、美術、デザイン、写真、建築、文芸、音楽、初等芸術教育学科の7つの学科があります。
普段は「通信授業」を行い、在宅中心の学習で仕事や育児をしながら自分のペースで勉強をすることができます。
そして、休日を中心に実施されるのが「面接授業」=スクーリングです!

今回は、初等芸術教育学科長の渡邉純先生が担当されているスクーリング、「保育内容指導法」の様子を覗いてきました!


渡邉先生は、芸大附属幼稚園の園長先生でもいらっしゃいます。
また、精神科医、臨床心理士としても活動されていて、子どもたちの「心」について豊富な知識と経験を持たれている方なんですよ!
この授業では、実践的なことを交えながら楽しく保育について学びます。

私がお邪魔したのは、3日間ある授業の最終日。
この日は、学生たちが順番に先生役と園児役になって、模擬保育を行っていました。

絵本を読み聞かせたり、手作りの紙芝居を見せたり、ピアノを弾いて一緒に歌を歌ったり。
子どもに対して自然にやってあげることかも知れませんが、この授業を受けることで、より上手に子どもたちを楽しませることができるようになります!

例えば、絵本の読み聞かせをする時は、その本の内容に合ったスピードで読んであげたり、絵をじっくり見せてからページをめくってあげるといった工夫をすると良いそうです。
また、大人はつい飛ばしてしまいがちな遊び紙(巻頭・巻末の見返し紙と本文との間に入れる白紙)も、子どもたちにはちゃんと見せるのが基本です。
この遊び紙を見ている間、子どもたちは絵本の世界をたっぷり想像します。

私が思っていた以上に、読み聞かせって奥が深い…!
絵本の読み聞かせは、コミュニケーションにもなるし、子どもたちの想像力を豊かにしたり、新しい発見が沢山できるツールなんですね。
私も小さい子と接する機会があれば、是非先生の授業で聞いたことを活かしてみたいです♪

通信教育部の学生たちは、本当に勉強熱心。
やりたいことに全力を注ぎ、多くを吸収していく姿が眩しかったです!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年1月22日

「邦楽」 長唄合同演奏会♪

今日22日(水)から24日(金)までは集中講義・補講期間のため、通常授業は行われません。
今年度の授業は、残すところ25日(土)と27日(月)の2日間のみとなりました!
4年生のみなさんにとっては、学生生活最後の授業。最後まで気を引き締めていきましょうね!

さて、今日は音楽学科と演奏学科の話題をお伝えします♪
先週16日(木)のお昼休み、芸術情報センター1階のアートホールで、「第31回長唄合同演奏会」が開かれました!
この演奏会は、音楽学科と演奏学科対象に開講されている「邦楽」という授業の一貫で毎年行われているものです。
「邦楽」では、尺八や三味線、箏など日本の代表的な楽器を用いた奏法や、日本伝統音楽の歴史を学びます。
今回の演奏会は、演奏学科の今藤長十郎先生、今藤長由利先生、今藤小希郎先生が指導されているクラスの学生たちによるものです。
三味線を伴奏に、「都鳥」、「末広狩」、「黒髪」など、全部で6曲の長唄が披露されました!

ギターやベースが演奏できるという人は結構いますが、三味線を演奏できるという人はあまり聞きません。
この授業の目的には、「せめて音楽を学ぶ学生には、日本人であることに誇りを持つという意味においても三味線くらいはこなしてほしい」という先生の思いも込められています。
三味線の音色はどこか艷やかで力強く、他の弦楽器にはない三味線ならではの魅力がたくさん感じられました!

投稿:島田(OUA-TV)