5月も残すところ、あと数日となりました。
今の時期、4年生の学生たちと話をすると、やはり就職活動の話題が多く上がります。
時には上手くいかず、悩んだり落ち込んだり、自分の進路に迷いが出たりもしますよね。
でも、有名なアーティストとして活躍している先輩たちも、最初から成功した人ばかりではありません。
数々の苦労を乗り越えてきたからこそ、今の道を切り開くことができた方も沢山いらっしゃいます。
壁に当たった時は、そういった先輩方の話を聞いてみるのもいいかも知れませんね。
大阪芸術大学の教員陣の中には、本学を卒業された方もたくさんいらっしゃいます。
今回は、映像学科客員教授の濱名一哉先生の特別講義をご紹介します!
濱名先生は文芸学科の卒業生。
1991年にTBSへ入社され、「陰陽師Ⅱ」や「世界の中心で、愛をさけぶ」、「涙そうそう」など、数多くの映画作品をプロデュースしてきました。
現在は、TBSが製作している多くの映画にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加されています。
(エグゼクティブ・プロデューサーとは…プロデューサーのさらに上の職で、管理職・幹部。製作総指揮などを行う。)
その代表作には「花より男子F」や「ROOKIES-卒業-」、「劇場版SPEC」シリーズ、最新の作品では「万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳-」などが挙げられ、先生のプロデュース作品は合計でおよそ100本にもおよぶそうです!
今回の講義のテーマは、「地上波テレビ局の映画戦略」について。
近年ヒットした映画を観てみると、その多くがテレビ局主導で製作されています。
その戦略は、ある局はファミリー向けの映画(アニメや特撮)を主力にしていたり、テレビドラマの映画化に力を入れていたり、「ロードショー」番組との連携を図って企画していたりとさまざま。
これまでの戦略、そしてこれからの戦略について、実例を交えながら講義されました。
また、学生時代を含めた濱名先生の経験談も数多く話されました。
さらにそれぞれの作品のウラ話もあり。
テレビ、映画業界を目指す学生たちにとっては興味をそそられる話ばかりだったと思います。
先生のプロデュース作品の多くを観てきた私も、思わず夢中になって授業を受けてしまいました…!
濱名先生のプロデュース作品には、“常識をくつがえす”ヒット作が多数。
『当たらない』と言われた作品を大ヒットさせたり、公開から時間が経っても来場者が増えていくような長く愛される作品を生み出したり…。
映画制作に関わらず、常識に囚われない、自由な発想はものづくりにとって大切ですよね。
濱名先生の講義は、今年度あと3回を予定しています。
次回もきっと、映画好きにはたまらない話ばかりだと思いますよ…!!
投稿:島田(OUA-TV)