2013年5月20日

特別講義「幼児・児童と楽しむ手芸」

みなさんは子どもの頃、手芸をした経験はありますか。
私が幼い頃はフェルトでマスコットを作ったり、ビーズでアクセサリーを作ったりすることが流行っていました。
決して上手くはありませんでしたが、自分の手でものを生み出すということにとても夢中になった記憶があります。

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さて、初等芸術教育学科では先日、特別講義「幼児・児童と楽しむ手芸」が行われました。
講義を担当してくださったのは、本学文芸学科卒業生の濱中知子先生。
濱中先生は、手芸用品メーカーであるクロバー株式会社ハマナカ株式会社が立ち上げた「こども手づくりプロジェクト」というプロジェクトに参加されています。
「こども手づくりプロジェクト」とは、ものづくりから離れている現代の子どもたちに、「ものをつくる楽しさ」を伝えるプロジェクトです。

最近、不器用な子どもが多いそうです。
同時に、手芸を教えることができない親や先生も増えています。
それは今の社会がものや情報に溢れ、自分の手で何かをつくるという機会が減ってしまったから…。
「子どもたちに手づくりの楽しさを伝えられる教員になって欲しい」という思いから、今回の特別講義が行われたのです!!

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講義は3週連続を予定しており、先週の1回目は糸でできる色々なもの(ニットの洋服や鞄など)が紹介されました。
棒針作品やかぎ針作品の現物に触れたり、編み方の基礎の実演を見たり…
昔は家庭で当たり前のように行われていた作業も、今の学生たちにはとても新鮮に映ったようです。
たった1本の糸から、実に様々な形の作品を生み出せるのは、まさに芸術ですね…!!

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次回からは、グループに分かれて実際に手芸を体験するそうです!
どんな作品が生まれるのか、楽しみです。
ただ体験するだけでなく、教材として現場で使用できるようになるといいですね。
子どもたちの見本になる、器用な先生になってください…!

投稿:島田(OUA-TV)


2013年5月15日

「教職教養演習」

5月も半ば。
夏の教員採用試験まで、残すところあと2か月です!
教員を目指す4年生のみなさんは、教育実習の準備や試験勉強の追い込みに差し掛かる頃でしょうか。

大阪芸術大学では今年度から、教員を目指す学生たちの為に、「教職教養演習」という講座が新設されました。
従来、放課後「教員採用試験対策講座」という講座が行われていましたが、それを更にパワーアップさせました!
「教職教養演習」は教職課程の科目として、月曜5限、火曜1限、水曜5限の3クラス体制で、試験対策の他、模擬授業や面接練習なども行います。
(※正課外科目につき、単位は取得できません。)

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今回私がお邪魔したのは、教養課程の森岡伸枝先生が担当されている、火曜1限の「教職教養演習1」。
中学・高校の教員を目指す3年生を対象としたクラスです。
講座では、勉強時間の確保の仕方、ノートの取り方などの効率的な勉強法、小論文の書き方などを丁寧に指導されていました。
また、来月からは、採用試験の小論文や面接に関わることをテーマに、グループでのプレゼンテーションも行うそうです。

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森岡先生にお話を伺いました!

-芸大生の印象はいかがですか?
「やりたいことを明確に持っていて、充実して生き生きしていると感じます。
みんな芸術を学びに来ているので、正直教職に対しての意識は強くないと思っていたのですが、意外に多くの学生が受講してくれて驚いています。
凄く真剣で、一人も不真面目な子がいません。自分から進んで質問しに来るなど、とても積極的です!」

-教員を目指す学生たちにメッセージをお願いします!
「採用試験に受かることは勿論ですが、それよりも高いところに目標を持ってほしいです。
学力低下やいじめなど、今学校で問題になっていることに対して、教員としてどういう風に対応していくべきなのかといった意識を高めてください。
また、授業を通じて、仲間との協調性や団結力を育てていってほしいと思っています!」

講座はスタートしたばかりですが、学生たちの「教員になりたい!」という熱意が伝わってきます!
森岡先生クラスの他、初等芸術教育学科の西林幸三郎先生と芝村巧先生が担当している直前対策などのクラスもあり、学生たちは日々教員を目指して勉強に取り組んでいます。
素敵な教員になれるよう頑張ってほしいですね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2013年5月8日

ガラス工芸コース設立10周年記念展

今日は、工芸学科ガラス工芸コースの授業にお邪魔してきました!
工芸学科には、金属工芸コース陶芸コーステキスタイル・染織コース、そしてガラス工芸コースの4つのコースがあります。
1年生ではまず、多彩な素材に触れて自分の志向を固めるため、4つのコースすべてを体験します。
そして2年生になると、各コースに分かれて専門的な知識と技術を身に付けていきます。

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私がお邪魔したのは、2年生の吹きガラスの実習。
この春から本格的な実習を始めたばかりの学生たちですが、もうすっかり慣れた手付きで制作に取り組んでいました。
高温に熱されたガラスは、なんと1200度もあるそうです!
 


さて、そんなガラス工芸コースでは、設立10周年を記念して展覧会が行われます。
この展覧会には、10年間でコースに関わった学生、卒業生、副手や技術指導員、教員などが出展するとのこと。
とっても豪華な展覧会になりそうですね!!
みなさんも是非、会場で素敵なガラス工芸作品たちをご覧になってみませんか?

 

0508_dm.jpg「大阪芸術大学ガラス工芸コース設立10周年記念展 ガラスの貌 祝祭の華」

主催:大阪芸大ガラス工芸コース
協力:未生流中山文甫会
会期:2013年5月22日から28日(日から木曜日 午前10時から午後8時 金・土曜日 午前10時から午後9時)※催し最終日は午後6時終了
場所:阪急うめだ本店 9階アートステージ

出展者:井上剛/上前功夫/内村由紀/大下浦由香/大西未沙子/大東健太/沖知樹/小田橋昌代/小林俊和/佐々木雅浩/佐藤奈央/関野ゆうこ/関野亮/瀬沼健太郎/田代翔太/十川賀菜子/富永一真/永井煌晟/新野恭平/西悦子/西川宏太/西村典子/野田朗子/浜本悠/日俣光起/広田直/藤原三和子/矢作理彩子/山野宏/横山翔平(五十音順)

★ガラス工芸コース教授の山野宏先生からコメントを頂きました!

大阪芸術大学工芸学科ガラス工芸コースは設立10周年を迎えると共に、多くの皆様のご尽力に支えて頂いて、これまでに約150名近くの卒業生を社会に送り出す事ができました。本当に感謝しております。
今回10周年の記念として、設立以来関わって来たスタッフ・教員と、社会で頑張っている卒業生の有志による合同展覧企画展を、未生流中山文甫会の有志の方々の花に彩られ、めでたく開催する運びとなりました。
10年の「ガラスの貌」を是非、ご高覧下さい。

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投稿:島田(OUA-TV)
 


2013年4月30日

フィギュアアーツコース始動!「フィギュア制作論」

この春から新設された舞台芸術学科のポピュラーダンスコースキャラクター造形学科のフィギュアアーツコース
先週は、ポピュラーダンスコースの様子をご紹介しました。
少しでも新コースの雰囲気がみなさんに伝わったでしょうか?
今日は引き続き、フィギュアアーツコースの様子を紹介しますね!!

キャラクター造形学科には、漫画、アニメ、ゲーム、そしてフィギュアアーツコースの4つのコースがあります。
でも、1年生から各コースに分かれる訳ではなく、実際に講義や実習を体験しながら各自の進路を決めていくことができます。
今年度は、学科に約190名の学生たちが入学。
最初からフィギュアアーツコースに入る!と決めている学生もいれば、これから授業を受けていく中で考えるという子もいるようです!

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今年度から新たに開講した1年次生履修科目の「フィギュア制作論」という授業では、フィギュアや食玩等の各種模型を製作する海洋堂の宮脇修一先生を筆頭に、泉博道先生がフィギュアの世界背景を、若島康弘先生が制作技術を学生たちに伝える講義となっています。
私がお邪魔した時は、泉先生が授業を担当されていました。
授業では、フィギュアの歴史にまつわる話が紹介されました。

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そして、今日学生たちに出された課題がとってもユニークでした!
紀元前のインドの人たちは、悟りを得た仏陀の超越した人格を「人間の姿で表すことは出来ない」として、各種の象徴物に置き換えて表したそうです。
その姿は多くの経典に説かれていて、必ずしも統一されていません。
そんな「阿弥陀如来」の姿を、経典に記された32の言葉から想像し、描き起こしてみよう、というのが今回の課題でした!

私も描いてみようと思いましたが、これがとても難しい!
「足幅が広く、丸みをもっている」「手足の指の先に水掻きのような膜がある」「牛のように睫が長く美しい」…
32の要素全てを取り入れることは難しいですし、かと言ってどこを特徴と捉えるのか、想像力が必要です。
でも、受講している学生たちは、思い思いの阿弥陀如来像をイメージして、どんどんペンを進めていました!
さすが現役の学生たち、普段から色んなキャラクターの姿を頭の中でも思い描いているんだなぁと感じました。

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実際にフィギュアアーツの実習が始まるのは2年生から
この1年は、基礎を固めて、フィギュアに関する知識を蓄える年になりそうです。
これからの動きに、期待ですね!!

投稿:島田(OUA-TV)

 


2013年4月22日

ポピュラーダンスコース始動!「身体基礎演習」

気付けば4月も後半になりました!
授業も本格的にスタートして、どんどん面白くなってくる頃でしょうか。
ところでこの春から、舞台芸術学科のポピュラーダンスコースキャラクター造形学科のフィギュアアーツコースが新設されたのは、みなさんご存知ですよね。
この2つの新コース、一体どのような授業が行われているのか気になりませんか?
そこで今日はまず、ポピュラーダンスコースの様子をご紹介します!!

授業が行われている総合体育館の第2アリーナを覗いてみると…いました!ポピュラーダンスコースの1年生たちです。
今年は18名(男:2名、女:16名)が、コースの第1期生として入学しました。

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私がお邪魔させて貰ったのは、「身体基礎演習」という授業。
担当しているのは、ダンサーの原慶行yosshi)先生と栗原めぐみ先生です。
原先生は授業の合間にさり気なくバク転を披露、学生たちからは歓声が上がりました!
ダンスを志すみなさんにとって、お2人は憧れの存在ですよね。

この授業では、主にアクロバットを中心に学びます。
栗原先生のお話によると、ダンスの表現はどうしても平面的になってしまうことが多いそうです。
そこで力を発揮するのがアクロバット。
振付にアクセントを加え、より立体的な動きを生み出すことができるのだそうです!
オーディションを受ける時なども、アクロバットの基礎ができている人の方が好評価を受けるらしいですよ。

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学生たちのダンス経験は実に様々で、小さい頃からダンスを続けてきた人もいれば、全くの初心者もいるそうです。
けれど、さすがこのコースに集った学生たち!!
とっても身体が柔らかくって、びっくりしました。

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ポピュラーダンスと言っても、学べるジャンルは様々。
バレエ、ストリートダンス、ヒップホップ、ハウス、ロック、ファンクタップ、コンテンポラリー、ジャズ、テーマパークダンス…
これからどんなダンサーになっていくのか、とても期待が高まります!
また時間を開けて、少し成長したところを取材してみなさんにお伝えしたいと思います。

投稿:島田(OUA-TV)