2014年6月24日

「ポピュラーダンス実習Ⅰ・Ⅱ」

今日は舞台芸術学科ポピュラーダンスコースの授業「ポピュラーダンス実習」をご紹介します!

ポピュラーダンスコースは、昨年度開設された新しいコース。
ダンステクニックはもちろん、振り付けやコンディショニングなど、プロとして活躍するうえで必要な知識・技術を身につけていきます。
その中でも「ポピュラーダンス実習」はⅠからⅣまであり4年間を通して行うもので、コースの主軸的な実習科目です。
さまざまなジャンルのダンスに応じられるよう、一つの実習を複数人の先生方が担当されています!
もちろん、現役のダンサーとして活躍されている先生ばかり!

まずは2年生の授業風景。
現在17名の学生たちが学んでいます。

午前中は、長野瑛美EMI)先生によるストリートジャズを中心としたダンスのレッスンを行っていました。
首、胸、腰に重きを置いたアイソレーションでボディコントロールのバリエーションを増強します。

続いて、午後は山田幸弘先生によるヒップホップのレッスン!
日本の踊りの文化にはなかった音楽性や芸術性にふれ、ストリートダンスの重要性を学びます。

そしてこちらが、1年生。
今年度は29名の学生たちが入学してきました!

佐藤一平IPPEI)先生による指導のもと、8月に行われる「大阪芸術大学プロムナードコンサート」でのダンスの練習に取り組んでいました!
入学して3ヶ月とは思えないほど、どの学生もしっかりと技術が身についている様子。
8月の公演が楽しみです!!

ところで、ダンスのジャンルの名前がいくつか出てきましたが、みなさんはその違いをご存知ですか?
ストリートダンスというのはその名の通り、路上で踊られることから発生したダンスの一種。
その中でも基本となるのがヒップホップダンスで、1970年代頃にニューヨークで生まれました。
アップ(カウントに合わせて膝を伸ばす)とダウン(膝を曲げる)で表現するのが特徴です。
ストリートジャズは、ストリートダンスにジャズ要素を取り入れたもの。
ジャズダンスとは、ジャズミュージックに合わせて踊ったことから名が付いたもので、バレエ要素が含まれています。
”AとBとCは全くの別物”というよりは、”AにBの要素を加えたものがC”というように、時代の変化とともにさまざまなジャンルのダンスが生まれているんですね。

もちろん、全く同じ振り付けのダンスでも、踊る人によって味も変わりますよね!
幅広いダンステクニックを身につけながら、自分にしかできない表現に辿り着いたら素敵ですね。

投稿:島田(OUA-TV)


2014年6月18日

卒業生 いのうえひでのり先生

先日から紹介している大阪芸術大学出身の先生方。
濱名一哉先生、田中光敏先生に続き、今回は舞台芸術学科教授のいのうえひでのり先生をご紹介します!!


いのうえ先生は、大阪芸大在学中に「劇団☆新幹線」を結成され、現在も演出家として活躍されています!
演出家としては、ハードロックやヘヴィメタルを大音量で頻繁に使用し、ライブコンサート並みの派手な照明を駆使するのが特徴です。

先週木曜日、舞台芸術学科演技演出コース2年生を対象に、いのうえ先生の特別講義が開かれました。


まずは、「オーディションの練習だと思って」と学生たち1人ひとりの自己PRタイムが設けられ、舞台芸術学科に入学した理由や将来の夢などが語られました。
元々高校時代から舞台をしていた人もいれば、人見知りを治したいという動機を持つ学生もいて、思い描く夢もさまざまのようです。
声優を目指す学生も多かったのにも驚き!
大阪芸術大学には放送学科に声優コースもありますが、演技力に重点を置いて学びたいという意志からあえて舞台芸術学科に入学する学生も結構いるようです。
目指す職業は同じでも、選ぶ学科が一つとは限らないのが大阪芸術大学なんですね!

いのうえ先生は、どの学生の話にも熱心に耳を傾け、ジョークを交えながら学生たちとの会話を楽しんでいる様子でした!!
先生のハキハキとした声からは、強い自信が感じられます。
学生たちそれぞれに合ったアドバイスも話されました。
特に印象に残っているのは、「いろんなことを経験してほしい。経験したことは全て糧になる。」と語られる姿。
世の中で有名になる役者はほんの一握り。
誰もがその職業で食べていける訳ではないのが現状ですが、志を持って行動するのはとても大切なこと!
無駄な努力なんて、一つもないですよね。


授業のラスト15分は、劇作家であるつかこうへいさんの戯曲「熱海殺人事件」のワンシーンを抜粋して、台本が配られました。
代表の学生2人が実際に芝居をして、いのうえ先生が指導されました。
九州北部の独特の方言でセリフが構成されているのですが、これがなかなかに難しそう…!
次回はグループを作り、この台本を使って全員で芝居を深めるそうです!!
厳しくも楽しい稽古現場となりそうです!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年6月17日

放送学科 「制作実習Ⅰ」【ドラマ実習】!

今日は、放送学科の授業をご紹介!

放送学科には、【制作】、【アナウンス】、【広告】、そして【声優】の4つのコースがあります。
今回紹介するのは、制作コース2年生の必須科目(他コースは選択必須科目)「制作実習Ⅰ」です。
この授業では、「オーディオ」、「スタジオ」、「中継」、「ドキュメンタリー」、「ドラマ」の5つの制作実習から、前期と後期それぞれで1つずつ選び、実際に番組の制作を行います。

私がお邪魔させて頂いたのは、その中の「ドラマ実習」です!
放送学科教授で演出家・脚本家の長沖渉先生が熱心に指導されていました。


脚本は、放送学科卒業生の山口美佳さんが担当!
写真家を目指す2人の大学生を描いたお話です。
主役の2人は、プロダクションに所属する女優の方が担当されていました。
こうして外部から役者さんが来てくれることで、撮影現場の空気も一気に引き締まりますね!!

今回の撮影では、放送学科に新しく入った撮影用のレールが使われました!
カメラマンの乗った移動車をレール上で走らせながら撮影します。
手持ちや三脚では出せないダイナミックな撮影を行うことができるんですよ。

撮影の途中で何度も長沖先生の指導が入ります。
長沖先生は、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」などを中心に、多くのドラマを手がけて来られた方です。
プロ仕様の機材に触れ、プロの先生を身近に感じながら実習を行うことができるのは、他ではなかなかないことだと思います!


ここで学んだノウハウを、ぜひこれから進む道で役立ててほしいですね!!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年6月10日

りんごから学ぶ 「基礎実習Ⅰ」 続編!

みなさん、4月にこのブログで『りんご』の授業を紹介したことを覚えていらっしゃいますか?
「りんごの授業…?」という方は、こちらの記事をご覧ください。

デザイン学科教授の三木健先生が担当されている「基礎実習Ⅰ」。
この授業では、半年間『りんご』だけを題材にデザインを勉強します。
前回、私が取材させて頂いた時は、りんごの表面を糸で測りその長さを体感しているところでした。
その後、授業はどんな風に展開していったのでしょうか…?

学生たちはこれまで、つまようじを使ってりんごを”点”で表現したり、アルミのワイヤーを”線”として立体造形したり、りんご連想ゲームで発想を豊かにしたり、自らをりんごに見立てたファッションで集まって「りんごパーティー」を開催したりと、とにかく『りんご』に尽くしてきました。


この日は、それらを踏まえて「一本の線で表現する」課題の選考会が行われました。

その課題とは、5枚1組でストーリーが出来上がるカード制作です。
ご覧の通り、どの紙も始点と終点が同じ位置に決まっています。


また、1枚目は必ず『りんご』からスタートし、2枚目以降は自由に連想して一筆書きで描いていきます。

このカードの面白いところは、1組で完結しないところ。
始点と終点が同じだから、どのカードと組み合わせても一筆で繋がります!
他の人の作品と組み替えると思いもよらない物語ができるので、自分にはなかった発想と出会うこともできますね!!

選考の結果、一番多くの票を獲得した学生は、前に立って記念撮影!
投票した人は何故選んだのかを伝え、選ばれた人は制作の意図をプレゼンします。
こうして課題ごとに選考会を開くので、刺激的です!!

しかし、どうして『りんご』を題材にしようと思ったのでしょうか…?
三木先生に伺いました。

『りんご』は世界中のどこにでもあって、誰でも知っているものです。
また、発明や発見と『りんご』はとても関係が深い。ニュートンが万有引力を発見したのもりんご、iPhoneやMacintoshを発明したスティーブ・ジョブズの会社はアップル社。
さまざまな”気付き”に結びつく『りんご』は、デザイン学科に入学して間もない1年生の授業の題材としてぴったりだったんですね!

デザイン学科の授業というとパソコンを使用するものが多いですが、三木先生の「基礎実習Ⅰ」では一切触れません。
実際に自分の手を動かしてアナログで表現する、デザインを学ぶ上でとても大切なことだと思います!

投稿:島田(OUA-TV)


2014年6月5日

授業「作品分析」で田中光敏先生のデビュー作上映!

先日のブログで、大阪芸術大学の卒業生として、文芸学科卒業生で映像学科客員教授の濱名一哉先生をご紹介しました。
大阪芸術大学には、この他にも芸大出身の先生方がたくさんいらっしゃいます!!
同じ大学に通っていたというだけで、なんだか親近感が沸いてきますよね。

今日は、映像計画学科(現・映像学科)の卒業生で映画監督である田中光敏先生をご紹介します!


田中先生は、今年4月に映像学科の教授として就任されました。
昨年公開された先生の監督作品「利休にたずねよ」はモントリオール世界映画祭のワールドコンペ部門において最優秀芸術貢献賞を受賞!
映画を観た方も多いのでは…?!

先週土曜日、「作品分析」という授業で田中先生が監督したデビュー作「化粧師(けわいし)」が上映されました。
この授業では、さまざまな映画作品を教材として鑑賞し、学生たちの好奇心や創造心を刺激します。
そして、映画監督である先生方から解説指導が行われます。

田中先生は元々、CMディレクターとして活躍されていました。
この「化粧師」を監督したのは、先生が38歳の時。
ちょうど化粧品メーカーのCMを作っていたことも、この作品を監督するきっかけの一つだったそうです。
15秒や30秒というCMと、2時間の映画では、全く表現方法が異なります。
先生はこの作品を監督するにあたり、色と構図、そして人の動きに大変なこだわりを持たれたそうです。


「作品分析」は隔週で開講されており、田中先生以外にも、大森一樹先生、佐々木原保志先生、浅沼孝先生、といった映画監督の大ベテランである先生方が授業を担当します。
ただ映画作品を鑑賞するだけではなく、その作品の監督から直接解説を受けられるだなんて、他ではなかなか経験できないことですね!!

投稿:島田(OUA-TV)