2008年11月18日

生命感(壁画完成)

日曜日。先日美術学科の学生達が制作していた壁画が完成したので、早速見に行きました。
壁画制作時の余白部分は、ビル壁塗装のベージュ色のままでしたが(115日ブログ写真参照)、完成画はなんと、黄色く!!なっていました。当初、黄色にする予定にはなかったそうですが、「描いている途中で、余白部分がよごれたからね。黄色を塗ったら、良くなったよ」と美術学科長石井教授。
壁画
優れた描写力による動物達が、今にもこちらに向かってきそうな迫力。周りのビルが白やグレーの無彩色、レンガ色や緑色などに対し、彼等は活き活きと生命感を発しています。

たった4日間で、しかも10人足らずの制作者で、こんなクオリティの高い壁画が出来ました。近々、絵の下部に制作者達のサインを入れるそうです。

制作途中、壁画用絵具が足らなくなり、急遽、絵具の追加注文をした時がありました。配達してきた絵具会社の方が壁画をご覧になられて、とても感心されていたそうです。また、制作最終日に工事用ネットを外したとき、道行く人々が足を止めて眺めていたそうです。写真を撮りに行ったのは日曜日だったので、人通りは少なかったのですが、壁画の前では、自転車に乗りながらでも思わず振り向いてしまう街の人々や、スピードを緩めて走る車が何台も通り過ぎました。
壁画
音も鳴らず、閃光も発さず、においもしないはずなのに、街やビルの構造が立体的に変わったわけでもないのに・・・、絵の力は凄いなあ、不思議な力だなあ、と思いました。

4日間に及ぶ制作で、風邪を引いたりしてしまう人もいたそうです(お大事に)。
制作に携わった学生さんと副手さん、そして先生。本当にお疲れ様でした。

場所:大阪市中央区北久宝寺町1丁目5-13小泉ビル
   (大阪市営地下鉄堺筋線 堺筋本町駅 3番出口より南へ徒歩2分)
    >>>GoogleMap

投稿者:野口リサ (大学院・芸術制作専攻【絵画】1年)

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2008年11月10日

Pa-ssage更新しました。

在校生を在校生の視点で捉えて紹介するWebマガジン「Pa-ssage」。「奇数月10日更新」ということで、本日内容を追加して更新されました。(↓画像をクリック)
Pasage
今回は建築学科の関大樹さんのインタビュー記事が追加されています。今年度の大阪芸術大学・大阪市立大学・関西学院大学合同設計課題でグランプリ受賞した方です。今回の記事のコピーは「学ぶより慣れろ!とにかく動く!」。活動的な関大樹さんの「建築」に対する考え方や学生生活の過ごし方などのインタビュー記事を見ることができます。例えば

  Q.どうして建築学科に入ろうと思ったんですか?
  Q.作品を作る際、目指している建築ってありますか?
  Q.自分が2・3年生を振り返って、やってよかったと思うことはありますか?

などなど、在校生でも高校生でもちょっと読んでみたくなる内容になっています。
現在、構造設計事務所でアルバイトをしている関大樹さんの狙いとは?・・・
建築 関大樹

Pa-ssage恒例の「後輩に向けてのメッセージ」では、
単純に自分のやりたいことをどこまでやれるのかって諦めずにやっていけば、何かしらの形にはなると思うので、もっと動いてみてください。そうしたら何かしら見つかって、そこで得た経験が1番力になると思います」と、お話されています。
関大樹 中西玲子 Pa-ssage 
(↑取材の様子 関大樹さん[左]、中西玲子さん[右])
また
Pa-ssageの狙いは文芸学科の在校生が自分の言葉で同じ在校生を紹介するところにあります。今回の記事は文芸学科の中西玲子さんがインタビュワーです(写真は渡瀬亮介さん、構成は宮崎リサさんです)。「インタビューを終えて」というところがPa-ssageの肝であり、この企画の醍醐味ですので最後まで是非お読みください。

>>>Pa-ssage

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2008年11月7日

いざ上海へ!

昨日(6日)、第20回日中交流作品展に参加するため15名の学生が関西国際空港から中国・浦東空港に向け出発しました。日中交流作品展は大阪芸術大学と上海大学美術学院の方々の作品の展覧会で、本日117日から14日まで上海大学美術学院で開催されています。
上海 寧波 日中交流 作品展 上海大学 美術学院
今回は大阪芸術大学から9名、大学院生1名、短期大学部生1名、大阪美術専門学校からは4名の在校生が参加しています。出発前には空港にて結団式がおこなわれました。
上海 寧波 日中交流 作品展 上海大学 美術学院
一行は本日の開幕式に参列した後、学術交流としてワークショップと懇談会に参加します。その後、本日中に上海をあとにし寧波という都市へ。明日は東銭湖の散策が予定されています。帰国は1110日。中国の芸術と文化に触れ、しっかり国際交流を経験してきてください。

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2008年11月6日

チェ・ジウ主演、韓国ドラマ「アスカの恋人」制作発表

本日ついにドラマ『アスカの恋人』」制作発表がありました。これまでこのドラマのことは、メディアに対して秘密裏にすすめられてきました。今日の制作発表で一気にベールを脱ぎました。
そうあの「冬のソナタ」のヒロイン役として知らない人はいない「チェ・ジウ」が主演する韓国テレビドラマです。日韓連携「国境を越えた産学協同プロジェクト」として、大阪芸術大学が日本での撮影に協力して進められました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
このドラマは「冬のソナタ」の作者オ・スヨン氏の作で、韓国では『スターの恋人』というタイトルで放映されます。チェ・ジウユ・ジテの初共演、監督(演出)にブ・ソンチョル氏など韓国トップのキャストとスタッフを配したSBSドラマです。話題になることは必至です。

日本(関西)のロケ地として、神戸や大阪、奈良市内、奈良県明日香村の各所があり、なんと大阪芸術大学も撮影の舞台となっています。昨日も大学内では朝早くから撮影が行われていました。在校生の方々には先週土曜日と昨日学内で撮影中のチェ・ジウさんを見かけた方も多いのでないでしょうか?

本日、芸術劇場の舞台上では、制作発表として『韓流文化のパワーと魅力!』と称した特別講義形式のプレス発表が行われました。塚本学長、アン・ソンミン氏(エグゼクティブプロデューサー)、ユ・ジテ氏(出演俳優)、イ・ヨンチョル氏(撮影監督)、ブ・ソンチョル氏(演出担当)と川村龍一先生のゲストトーク形式で今回の『アスカの恋人』の制作現場のお話や日韓におけるTVドラマ作りの相違点のお話や、韓国の映画・ドラマはなぜ人気があるのかなど韓国のコンテンツビジネスについてなど興味深いお話が展開されました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
エグゼクティブプロデューサーのアン・ソンミン氏からは今回の作品が日韓の文化や歴史のつながりをポイントにおいたドラマであることやこのプロジェクトが日韓連合の新しいコンテンツビジネスを生み出すであろう、というようなお話をいただきました。また、監督のブ・ソンチョル氏からは、韓国ではしばらくメロドラマが作られていなかったという背景があることやα族、β族(日本で言う勝ち組、負け組のような社会構造)の一蹴も含めて愛を描くドラマを目指したなど今回のドラマのポイントをお話いただきました。撮影監督のイ・ヨンチョル氏からはカメラを通して観た日本の風景の印象や、撮影には「情熱」が必要だ、などのお話をいただきました。

「チョルス」役のユ・ジテさんからは、「チェ・ジウさんがこの会見に来ていれば男性人の目の色も変わったでしょうね」とジョークを交えながら、今回TVドラマ初出演となった「チョルス」のキャラクターについて、そしてTVドラマ初出演の感想を「ドラマの良いところは瞬間的な感情表現をモニタしやすいことです」など感想をコメントしてくださいました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
また塚本学長から「産学協同のお話をいただいて“伸るか反るか”の判断をするときにはいつも“学生の活躍する場があるかどうか”という部分で判断しています」と産学協同の経緯などについてコメントがありました。
 
大阪芸術大学は奈良市内などロケでの撮影実施にあたり、制作・技術協力において映像学科、放送学科、舞台芸術学科の在校生が実習として参加するなど、この『アスカの恋人』」に関わってきました。ドラマロケを現場教材として実習にキャストやスタッフとして参加した学生の体験発表も併せてこの場で行われ、製作現場の状況がよくわかりました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
現在放送中のテレビドラマ「ブロードキャストASUKA」にも出演している舞台芸術学科の小林加奈さんは、セリフはなかったそうですが2つシーンに出演されています。「韓国の俳優さんのオーラを感じました」と感想を話し即興でそのシーンの演技の再現もしていただきました。映像学科の今西 健さんは「韓国のドラマスタッフの方は朝3時からロケでもパワーが溢れている。メリハリがスゴイ。この経験でやる気が出た」などの感想をお話されていました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
その後の質問コーナーではユ・ジテさんへの「今後取り組んでみたい役柄は?」の質問に「これまでの17作品では“役柄で選んで出演した”という経験はない。どんなシナリオで、どんな監督で、どんなスタッフなのかを考えてきた」「映画、ドラマ、演劇などを問わずいろいろな役をやってみたい」とお話されていました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
「映画とドラマの違いについて」という質問には、イ氏から「ドラマも映画も一緒に勉強する必要がある」、ブ氏からは「デジタルとフィルムの媒体の違いを深く認識する必要がある」、ユ氏からは「ドラマではじっくりキャラクターを作ることができるが、映画ではそうはいかないので強烈なキャラクターを演じてみたい」などそれぞれのお立場の見解をお答えいただきました。
チェ・ジウ ユ・ジテ 韓国ドラマ アスカの恋人 スターの恋人 SBS
映像学科の学生さんからイ・ヨンチョル氏に「いつから撮影というものを一生の仕事にしようと思いましたか?」という質問がありました。「中学生のときに『男と女』(仏)という映画を観て、モノトーンの美しさに感動したのがキッカケです。でもその話には後日談があり、その映画の制作にはお金がなく、フルカラーで撮影できなくて仕方なくモノクロで撮ったという現実的なお話をきいたことがあります」と言う答えがとても印象的でした。

今回の講座では日本と韓国のドラマ制作の違いについて、さまざまなお話が聴けました。アン・ソンミン氏の言葉を借りると「視聴者といっしょに呼吸している」がそれを象徴しているようでした。韓国では常に視聴者の反応を反映してシナリオや方向性、放映期間などを柔軟に変化させる制作体制になっているそうです。「いかに愛されるか、いかに受け入れられるドラマにするか」を考えて反応をリアルタイムで反映して仕上げていくのが韓国流なのだそうです。そして「ビジネスの視点からは言うと、これからはプラットフォームにこだわらない作品作りを考えなければならない」というお話がありました。「映画だとかテレビだとか、ケーブルだとか衛星放送だとかではなく、マルチプラットフォームで。最近ではドラマを放映した後、ケータイ電話の動画配信で5分ものの放送をして、更にその5分モノを再編集して映画にすることもある」と、そんな総括で締めくくられました。

ドラマの概要:「アスカの恋人」(韓国名「スターの恋人」)
すべての男たちに‘私の女神様’と呼ばれる世の中で最も美しくてセクシーで強靭な女、映画俳優イ・マリ(チェ・ジウ)。もしかしたら、世の中で最も賢いかも知れないが、実は翌月の家賃も払うことができない貧しい男、国文科の大学院生キム・チョルス(ユ・ジテ)。世界の男性の99%が愛することになるほどの魅力をもったマリと、世界の女性の1%にも選ばれることはないだろう男チョルスが出会います。
このお話はスターが平凡な男を愛するシンデレラのストーリーではなく、一人の男性と一人の女性がどのように愛に陥るかという、“恋愛”のお話です。

ドラマは「スターの恋人」として韓国で123日から放送予定です。(これも韓国流で1週間前倒しのスケジュールになったそうです。)放送時間終了の30分後からインターネットでも配信(有料)されるそうで、日本では20094月から放送予定。

この冬、韓国SBSと大阪芸術大学がチャレンジした「新しいドラマ作りの形」に注目です!

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2008年10月30日

PaperBagLunchbox(ペーパー・バッグ・ランチボックス)

20064月発売の「snoozer(スヌーザー)」という音楽雑誌で紹介されて以来、注目してきたバンド「PaperBagLunchbox(ペーパー・バッグ・ランチボックス)」が、ついに学園祭にやってきます!
snoozer 音楽雑誌 #55 
(↑音楽雑誌「snoozer #55」 ※表紙はPaperBagLunchboxではありません。

PBLの公式サイトでは10月中旬から「緊急告知」として学園祭に出演することが広報されていました。そこから遅れることおよそ2週間。学園祭実行委員会の準備も整い、ようやく大学が公式にPBLの出演を広報できることになりました。ということで今日はPaperBagLunchboxの紹介です。

メンバーはサークルで知り合った4人。もちろん本学の出身です。学科は全員違います。
2001年にバンド結成。2002年からライブハウス(難波ベアーズ等)に出演しはじめ、2003年には横浜で関東圏の初ライブ。その後、さまざまな音楽グループとの共演を果たし活動の幅を拡げ高い評価を受ける。2004年には東京・大阪・京都の三都市でのライブを成功させ、2005年、メンバーの卒業とともに拠点を東京に移し、渋谷、下北沢、吉祥寺などを中心にライブ活動を展開。

音楽雑誌「snoozer#55」で4人は次のように紹介されています。
◆中野陽介さん【Vocal & Guitar(文芸学科)
己の経験や感情を伴わない言葉は決して口にすることのない厳格な詩人。愛嬌溢れるキャラクターのもう片方では繊細すぎる面をもつ。PBLの言葉と精神面を担う歌人。
◆恒松遥生さん【Key(音楽学科音楽工学コース)
PBL
の斬新かつ大胆なサウンドの核を担う彼は、言うなれば、音楽とすべての表現の探究をライフワークとして捉えた挑戦者。PBLのサウンド面と斬新さを担う研究者。
◆倉地悠介さん【Bass(デザイン学科インダストリアルデザインコース)
メンバー中、最も寡黙であり地に足の着いた現実派。ただ時折見せる予測不能な言動から自由人の異名を取る多面性をもつ。PBLのデザイン面と多面性を担う創造者。

◆伊藤愛さん【Drums(美術学科絵画コース)
PBL
の独特なリズムパターンを産み出す彼女はインスタレーションや木工作品を創作することをライフワークとする美術家でもある。PBLのアート面と独創性を担う表現者。

『これは、誰も出逢ったことのない感性。』
“・・・クールネスに裏打ちされた幻想的なサウンドと、その根底に確かに息づく「うた」が交錯するバランスは、ユニークにして独創的。・・・”
“ここ日本のシーンにも、ようやく82年生まれの世代が台頭してきた。それは丁度、10代の多感な時期に、くるりやスーパーカーといった、レフトフィールドなポップを鳴らす「98年の世代」に影響を受けた世代。そして、おそらく、その世代を代表するバンドの筆頭格になりうる存在が、ペーパー・バッグ・ランチボックスだ。・・・”
(「snoozer#55」より)

学園祭ではどんなライブを見せてくれるのか非常に楽しみです!!
PaperBagLunchbox
の出演は次のとおり予定されています。
11
2日 15:5516:40(予定) 
会場:大阪芸術大学学園祭「MAIN STAGE

>>>PaperBagLunchbox Official Website

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