2008年9月26日

特別講義「錫を知る」

9月25日・26日の2日間、工芸学科金工研究室主催の特別講義「錫を知る」が開講されました。講師には、錫器事業協同組合の伝統工芸士である今井章二、今井達昌両先生をはじめとして、10名ほどのスタッフの方が来学されて、丁寧な指導をしてくださいました。
受講学生も多数参加、工芸学科金属工芸コースの学生だけではなく、ガラス工芸コースやデザイン学科の学生の参加もありました。
特別講義「錫を知る」
はじめに、錫という金属の特徴や扱い方について講義を受けました。錫は、金属の中でも融点が約230度と低く、比較的やわらかい金属なので形が作りやすいのですが、そのため逆に仕上げの際には、傷がつきやすいという特徴があるとのこと。また、純錫は加工しにくいので通常は他の金属を少量まぜて錫器を製作するらしいのですが、近年、食器の製作には、かつて使用していた鉛を使用しないようになっているとのことでした。作業中の注意点などの説明もあり、その後は実習が中心で進められました。
特別講義「錫を知る」
特別講義「錫を知る」
直径12?の円形の平たい錫の板をかなづち(かなづちにはいろいろな模様がついています。)で叩いて模様をつけ、その後木型などにそって叩いて形を作りお皿を製作。皆楽しそうにひたすらたたく、たたく、たたく。でも皆、目は真剣です。ロウ付けという接合の仕方で、製作したお皿に足をつけている学生さんもいました。
特別講義「錫を知る」
また、錫がやわらかいという特徴をかなづちで叩いたり、かんなで削ったりしながら実際に体感。ロクロを使って鋳物を削って、仕上げ、研磨もするそうです。
特別講義「錫を知る」
錫を溶かして、しゃくで鋳型に流し込むとういう鋳造作業も体験。いくら低い融点とはいえ、約230度の温度ですから、皆やっぱり真剣な表情で取り組んでいました。
特別講義「錫を知る」
今回参加した皆さん「錫を知る」ことはできましたか?錫器事業協同組合のH.P.に掲載されている記事によると、錫は、においがつかず錆びない。そして、保温性や防湿性にも優れているとのこと。また、近年イオン効果の高さも注目されているそうです。今回製作した作品を是非そばに置いておいてイオン効果で癒されてください。
特別講義「錫を知る」
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2008年9月19日

「カストリ雑誌の挿絵?『ロマンス』と『りべらる』」 図書館所蔵品展

図書館4階展示コーナーにて現在開催中の所蔵品展の紹介です。
カストリ雑誌  

今回は、終戦直後に出版されていた大衆娯楽雑誌、いわゆる“カストリ雑誌”の展示となっています。カストリ雑誌を題材とした所蔵品展は、今までにも何度か開催されていますが、今回は、雑誌『ロマンス』と『りべらる』を中心としています。 
カストリ雑誌カストリ雑誌
前回展示されたカストリ雑誌『宝石』や『VAN』の多彩なグラフィックデザインの装丁デザインとは異なり、今回の2誌の挿絵は抒情的な絵画の印象を受けました。
カストリ雑誌
戦後間もない出版物のため、紙の質も悪く、印刷もぼやけたり、二重なっていたりしていますが、芸術表現が自由に出来なかった時代を経験した人たちにとってカストリ雑誌は、その装丁デザインや挿絵も次の時代を生み出すための一つの過程であったのかなぁと思えました。そういう意味でも時代の側面を映し出す貴重な研究資料といえそうです。

●図書館所蔵品展  終戦直後の大衆娯楽雑誌
                「カストリ雑誌の挿絵 ?『ロマンス』と『りべらる』」
 会期: 平成20年9月5日→10月4日
 会場: 大阪芸術大学 図書館4階・展示コーナー

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2008年9月17日

天満天神繁昌亭にて

今日は「寄席」のお知らせです。「寄席」、わかりますよね?落語です。ドラマ「タイガー&ドラゴン」(脚本:宮藤官九郎)で落語のファンになったという方もきっと多いはず。
そう今、「落語がキテマス」。
笑福亭生喬 桂こごろう 旭堂南湖 笑福亭松喬 桂佐ん吉
9月20日(土)に天満天神繁昌亭にて行われる「大阪芸術大学グループ 塚本学院校友会40周年記念寄席」では、長瀬智也さんや岡田准一さんは登場しませんが、本学出身の落語家さん3名の高座を聴くことができます。

開口一番は「桂 佐ん吉」さん。そのすぐ後に、芸術計画学科を卒業し大学院も修了された「旭堂南湖」さんが『誕生日』という講談を聴かせてくれます。仲入りを挟んで映像学科ご卒業の「桂こごろう」さんの『動物園』というお話、美術学科ご卒業の「笑福亭 生喬」さんの『竹の水仙』というお話が続きます。

また仲入り前は特別出演として「笑福亭 松喬」さんが高座に上がられます。お話は『お楽しみ』。それこそ「楽しみ」です。落語研究会の方々は必ず行くように!

●「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
 大阪芸術大学グループ塚本学院校友会40周年記念寄席
 2008年9月20日(土)
 天満天神繁昌亭にて
 午後6時開演(午後5時30分開場) 
 ※当日午後4時45分より入場整理券を受付にて発行
 前売り2000円、当日2500円(全席自由席)
 *お問い合わせ:
  三栄企画 06-6631-0659 又は 塚本学院校友会 06-6607-1988

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2008年9月16日

公開講座フェスタ2008

今年度の「公開講座フェスタ2008」の申込みがスタートしています。この「公開講座フェスタ」は、「阪神奈大学・研究機関生涯学習ネット(HSN)」により運営されていて今回で11回目。
このHSNは生涯学習機会の継続的な提供のために大阪府立文化情報センターと大学・研究機関が大阪・兵庫・奈良・和歌山という府県の枠を超えて、有効な連携を構築することを目的として設立された組織です。(パンフレットより抜粋)
公開講座フェスタ2008 HSN 阪神奈大学 文化情報センター
今回の「公開講座フェスタ2008」に、大阪芸術大学からは教養課程の教授・
野田燎先生が講座を担当されます。115日(水)に2コマの連続講座でテーマは「音楽運動療法」です。連続講座前半は「音楽運動療法による治療と対象疾患」(理論)。後半は「音楽運動療法による癒しと治療」(実践体験セミナー)の講座が予定されているそうで、とても興味をそそられます。

後半の講座では、ピアノ、サックス、歌を聴きながら、こころと身体を癒し治療する音楽療法を体験し、脳機能の改善・回復の過程を経験しながら音楽運動療法を学んでいくそうです。
夏休みボケか、最近物忘れ多い私。申し込んでみようかしら・・・。

たくさんの講座がありますが、各講座定員180名(1110日の大阪大谷大学の講座は20名先着順)。受講料は500円(当日受付にて)。申込みはハガキかホームページからです。詳しくはパンフレットか大阪府立文化情報センターのホームページをご覧ください。申込み締切りは1027日(月)の必着です。

●大阪府立文化情報センター
 http://www.bunjyo.jp/

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2008年9月15日

推薦入試直前対策相談会inほたるまちキャンパス

今年度、最後のキャンパス見学会が終了しました。
今日は朝から雲の多いお天気で、終了近くになって少し雨がパラついたのが残念でしたが、参加いただいた皆さんは、充実した一日を過ごされたでしょうか?

ところで、今回都合でキャンパス見学会の個別相談会等へ参加できなかった受験生の皆さんもいらっしゃたかと思うのですが、そんな皆さんに朗報です。

今年7月、大阪の新拠点“ほたるまち”にオープンしたサテライトキャンパス「大阪芸術大学ほたるまちキャンパス」については、以前ブログでも少し触れたことがありました。
ほたるまちキャンパス
7月以降、本学博物館所蔵品展や国際招待ポスタートリエンナーレ受賞作品展などの展覧会が次々と開催されています。
ほたるまちキャンパス
リバーサイドに位置するという水の都・大阪にふさわしいロケーションに加え、交通アクセスが非常に良いこの都心型キャンパス「大阪芸術大学ほたるまちキャンパス」にて『推薦入試直前対策相談会』を開催します。
ほたるまちキャンパス
当日は、各学科の教員が参加の予定ですので、これまでに制作した作品などを持参すれば、作品の講評もしてもらえます。入試に関することは、もちろんですが、学科の内容や大学4年間の学び方など、今気になっていることが少しでもあれば是非この機会に解決して、入試に挑んでください。
もちろん、受験生だけでなく、高校生や保護者の方もご参加いただけます。
推薦入試直前対策相談会
開催日時: 2008年10月5日(日) 13:00?16:00
開催場所: 大阪芸術大学 ほたるまちキャンパス
         〒533?0003 大阪市福島区福島1?1?12 
                      堂島リバーフォーラム 3F

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