2009年1月23日

plywood chair

12月のキャンドルナイトに引き続き、大阪美術専門学校よりお知らせします。
今週いっぱい総合デザイン学科ライフデザイン専攻2年生が作品展示を行っています。場所は美専の展示ギャラリー、正面エントランスロビーから地下へのびていく段差が特徴的で、天井の高いゆったりとしたスペースです。
plywood chair
中庭が見渡せて一方がガラス張りなのでとても明るく開放感があります。こんな曇りの日でも作品たちを美しく照らしてくれます。

plywood chair 大阪美術専門学校
plywood chair 大阪美術専門学校 「plywood chair」展
この作品展は毎年行っているもので、ずっと気になっていたのです。どんな仕組みで出来上がったものなのか、ライフデザイン専攻の山岡俊雄先生に聞いてみました。

『今回の展示はライフクリエイティブIの授業内で行っている習作展です。内容は厚み12ミリの合板を使用し接着剤や釘などは使用せず組むという事だけで椅子を制作するものです。前期はアイデアから実際の大きさや形状を図面上で検証するところまでを行い、後期は実際に工作機械を使い具現化する作業をしました。この課題の目的は、ライフデザインでの作品の中では比較的大きいものの為、頭で想像したものと実際に出来たものとのギャップが大きいというところでスケール感を養ってもらいたい事、そして組み立てるだけで椅子を制作するため構造体が意匠にならなければならないところの造形センスを身に付けてもらいたいところです。結果的には、この課題で家具デザインの面白さや難しさが伝われば良いと思っています。』

plywood chair 大阪美術専門学校
奥田有加さんの作品は、背骨のラインに沿うような座面で、包み込まれるような座り心地です。前からだけでなく後ろや横、いろんなアングルから異なる表情を楽しめます。

plywood chair 大阪美術専門学校
福本麻衣さんの作品は、コロコロ揺れる椅子がコンセプト。リビングでTVを見ながらゆーらゆら。板と板の間に雑誌やモノを挟んでみる、椅子としても物入れとしても使えます。

plywood chair 大阪美術専門学校
永山太一さんの作品は、いろんな体勢で座ることをコンセプトにした椅子。ここではお見せできませんが、いろんなポーズを図解してあります。

plywood chair 大阪美術専門学校
吉田匡希さんのデザインは、ひと休みできるように低座で、鳥の巣を揺りかごのようにしたもの。ポイントは座面とアームの一体化です。

plywood chair 大阪美術専門学校
太田由衣さんは、駅のホームにある椅子をもっとデザイン性のあるものにしたいと考えました。前後に一人ずつ座るようになっていて、いくつも連なると背もたれの曲線美がポイントになります。

plywood chair 大阪美術専門学校
佐藤智美さんの椅子は「stylish」をテーマに、どの角度から見ても「流れ」を感じられるデザインです。座ってみると背もたれからおしりのフィット感があり、十分にくつろげる角度になっていて、見た目以上の強度があるそうです。

すっ、すごいですね。釘や接着剤が何にも使われてないなんて想像もしませんでした。木を組み合わせるだけで人間一人の体重を支えるなんて・・・

plywood chair 大阪美術専門学校
この展示作品には実際に座っていいものもありますよ。
残りの会期が短いですが、JR美章園より徒歩3分と近いので是非見に来てください。

●plywood chair
 平成21117日(土)→24日(土)
 9001700
 場所:大阪美術専門学校 展示ギャラリー

投稿者:大阪美術専門学校事務局

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2009年1月10日

Pa-ssage(1月号)更新しました。

第3弾となるPa-ssage」(1月号)、更新しました。今回はついにあの方。大学院 芸術制作専攻(デザイン研究領域)中谷吉英さんのインタビューです。そう、記憶にもあたらしい昨年12月に行われた「-TEN- FINAL in図書館」の総合プロデュースを担当された人物です。
Pa-ssage 中谷吉英 千木良庄子 EartH
入試課でも大変お世話になっている中谷さん。ここ数年のキャンパス見学会など、イベントが非常に活気付いてきたのも中谷吉英さんのおかげです。秋には大阪芸術大学ブログの1周年イベントを企画してくれたのもこの方です。私、個人としては「Student of the Year 2009」を差し上げたいと思うほど、すばらしいセンスと愛嬌を備えた素敵な大学院生です。

インタビューの中では芸術学部、大学院の6年の間に企画された展覧会イベントの足跡を辿りながら、中谷吉英さんのモチベーションの秘密へ迫ります。学内、学外を問わず活躍されている中谷さんの大学生活はどんなものだったのか?皆さん興味ありますよね?
>>>中谷吉英さんがデザインされた「Cupuc」

質問の中には、Q.もし今の繋がりや経験を持ったまま、もう一度大学2年生に戻るとしたら何をやりますか?』という興味深いものもあります。そしてPa-ssageの核となる『後輩へのメッセージ』も必読です。
Pa-ssage 中谷吉英 千木良庄子 neri
前回に引き続きインタビュワーは中谷玲子さん。写真を霞末侑作さん。紙面の構成を宮崎リサさんが担当してくださいました。中谷吉英さんが大学院を修了する前にこの「Pa-ssage」企画で取り上げてもらえることができて本当に良かったです。制作担当のEartHの皆さんどうもありがとうございます。
>>>Web
マガジン「Pa-ssage」は「受験生のための情報サイト」からご覧ください。
Pa-ssage 中谷吉英 千木良庄子 neri

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2009年1月5日

新年のご挨拶

大阪芸術大学ブログをご覧いただいている皆様、あけましておめでとうございます。本年も皆様にとってよい一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

さて、昨年末から年始にかけてまるまる一週間ブログの更新をお休みさせていただきました。7日間も連続で更新しないというのは初めてのことでした。このブログがスタートして以来「ほぼ毎日更新」を心がけてきましたので、“ブログ体質”というか四六時中次の記事のことばかり考える“ブログ馬鹿”のような生活になっていました(笑)。年末から少しペースを落とし、リセットするための時間を思い切って頂戴しました。大変お待たせいたしました。
これで「リセット完了」といきたいところですが、更新しない日々は正直ずっと落ち着きませんでした(笑)。

さて皆さん「五省」というのをご存知でしょうか?新年の目標というわけではありませんが、今年はこの「五省」を時々思い出しながら、また新たな気持ちでブログに取り組んでいこうと思います。
  一、至誠に悖(もと)る勿(な)かりしか (真剣に取り組めたか?)
  一、言行に恥づる勿(な)かりしか (発言や行いに恥ずべき点はなかったか?
  一、気力に缺(か)くる勿(な)かりしか (心構えは十分だったか?)
  一、努力に憾(うら)み勿(な)かりしか (努力不足ではなかったか?)
  一、不精に亘る勿かりしか (最後まで手を抜かずに取り組めたか?)
ウィキペディア

大阪芸術大学ブログはおかげさまで成長を続けております。昨年11月末の利用統計によると一日平均26,633件のヒット数があり、ページビューも一日あたり4,434件という大きなブログになりました。これもひとえに在校生、卒業生の活躍があってのことだと思います。ありがとうございます。

本年も頑張って更新してまいります。
今年はブログ上でのある取り組みも企てております。またこのサイトのリニューアルも検討中です。これからも大学の魅力を伝えるために、 “今の大阪芸術大学”をいち早く紹介していきたいと思います。
これからもご愛読よろしくお願いいたします。

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2008年11月18日

生命感(壁画完成)

日曜日。先日美術学科の学生達が制作していた壁画が完成したので、早速見に行きました。
壁画制作時の余白部分は、ビル壁塗装のベージュ色のままでしたが(115日ブログ写真参照)、完成画はなんと、黄色く!!なっていました。当初、黄色にする予定にはなかったそうですが、「描いている途中で、余白部分がよごれたからね。黄色を塗ったら、良くなったよ」と美術学科長石井教授。
壁画
優れた描写力による動物達が、今にもこちらに向かってきそうな迫力。周りのビルが白やグレーの無彩色、レンガ色や緑色などに対し、彼等は活き活きと生命感を発しています。

たった4日間で、しかも10人足らずの制作者で、こんなクオリティの高い壁画が出来ました。近々、絵の下部に制作者達のサインを入れるそうです。

制作途中、壁画用絵具が足らなくなり、急遽、絵具の追加注文をした時がありました。配達してきた絵具会社の方が壁画をご覧になられて、とても感心されていたそうです。また、制作最終日に工事用ネットを外したとき、道行く人々が足を止めて眺めていたそうです。写真を撮りに行ったのは日曜日だったので、人通りは少なかったのですが、壁画の前では、自転車に乗りながらでも思わず振り向いてしまう街の人々や、スピードを緩めて走る車が何台も通り過ぎました。
壁画
音も鳴らず、閃光も発さず、においもしないはずなのに、街やビルの構造が立体的に変わったわけでもないのに・・・、絵の力は凄いなあ、不思議な力だなあ、と思いました。

4日間に及ぶ制作で、風邪を引いたりしてしまう人もいたそうです(お大事に)。
制作に携わった学生さんと副手さん、そして先生。本当にお疲れ様でした。

場所:大阪市中央区北久宝寺町1丁目5-13小泉ビル
   (大阪市営地下鉄堺筋線 堺筋本町駅 3番出口より南へ徒歩2分)
    >>>GoogleMap

投稿者:野口リサ (大学院・芸術制作専攻【絵画】1年)

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2008年11月10日

Pa-ssage更新しました。

在校生を在校生の視点で捉えて紹介するWebマガジン「Pa-ssage」。「奇数月10日更新」ということで、本日内容を追加して更新されました。(↓画像をクリック)
Pasage
今回は建築学科の関大樹さんのインタビュー記事が追加されています。今年度の大阪芸術大学・大阪市立大学・関西学院大学合同設計課題でグランプリ受賞した方です。今回の記事のコピーは「学ぶより慣れろ!とにかく動く!」。活動的な関大樹さんの「建築」に対する考え方や学生生活の過ごし方などのインタビュー記事を見ることができます。例えば

  Q.どうして建築学科に入ろうと思ったんですか?
  Q.作品を作る際、目指している建築ってありますか?
  Q.自分が2・3年生を振り返って、やってよかったと思うことはありますか?

などなど、在校生でも高校生でもちょっと読んでみたくなる内容になっています。
現在、構造設計事務所でアルバイトをしている関大樹さんの狙いとは?・・・
建築 関大樹

Pa-ssage恒例の「後輩に向けてのメッセージ」では、
単純に自分のやりたいことをどこまでやれるのかって諦めずにやっていけば、何かしらの形にはなると思うので、もっと動いてみてください。そうしたら何かしら見つかって、そこで得た経験が1番力になると思います」と、お話されています。
関大樹 中西玲子 Pa-ssage 
(↑取材の様子 関大樹さん[左]、中西玲子さん[右])
また
Pa-ssageの狙いは文芸学科の在校生が自分の言葉で同じ在校生を紹介するところにあります。今回の記事は文芸学科の中西玲子さんがインタビュワーです(写真は渡瀬亮介さん、構成は宮崎リサさんです)。「インタビューを終えて」というところがPa-ssageの肝であり、この企画の醍醐味ですので最後まで是非お読みください。

>>>Pa-ssage

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