2007年10月24日

芸術作品の写真とはこういうものだ!

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 現在、写真学科教員及び副手の作品を展示する写真学科研究室展が行われています。

 挨拶文の中に、「私たちは日々、責任とやりがいを感じながら写真教育に携わる一方、嬉々として各自のテーマに従って作品を制作しています。」と言う文章があり、先生方の教育者たる思い入れと写真家としての熱意を感じました。作品は本当にすばらしい作品ばかりで、本当に良い展覧会で見た後に心地よさが残りました。

 永坂先生の「空海の歩いた道」というタイトルの作品がありましたが、その説明に「空海の事は文章ではたくさん残されているが、写真で残されていなかった。私がやるべきであると感じていた。撮影を思い立ち、始めてから10年以上の長い歳月がすぎてしまった日本国内と中国を含めて、何度もその地の撮影をするうちに、15万キロ踏破した。」と書かれていましたが先生の空海に対する熱い思いが作品からひしひしと伝わる気がしました。

 今写真は携帯電話のカメラで簡単に撮影できごく身近なものになって楽しさは誰でも感じていますが、芸術作品の写真とはこういうものだということを見せ付けられたような気がしました。 芸術ってすごく奥が深いですね。皆さんも芸術の秋にふさわしく、芸術を意識した写真を撮ってみてはどうでしょうか?

大阪芸術大学写真学科研究室展

期間: 1025日(木)まで

10:00→1730(最終日は1500まで)

場所: 芸術情報センター・展示ホール

 

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2007年10月18日

アカペラサークル「VIVENTE」

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RAG FAIRゴスペラーズといえば、皆さんご存知のアカペラグループ
本日昼休み、晴天の青空の下、芸大のアカペラサークル「VIVENTE」が学内の広場で歌声を披露していました。

7チームともにそれぞれ1曲ずつ、MCあり、洋楽あり、邦楽ありの大熱唱♪
隣の学舎の上から見下ろす感じで聴いていたところ、コンサートでのお約束、「アリーナ席、聴こえてますかー??」との問い掛けもあり、盛り上がりました。

音楽系学科の学生が多いかと思いきや、実は意外にもデザイン学科の学生が一番多いとのこと。

ぽかぽか陽気の中で歌声が心地よく響き、とても気持ちのいい昼休みを過ごせました。

今月27日(土)、28日(日)の2日間に亘って行われる本学の学園祭にも参加されます。
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日は1425 start
 28日は1315 start 熱唱予定♪
彼らの歌を聴いてみたい方、是非とも学園祭にお越し下さい!!

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2007年10月17日

芸術思想が損なわれない場所

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皆さんもよーくご存知の芸術情報センターですが、出来上がったのは1981年だそうです。
その竣工記念として
現代ヨーロッパ構成主義版画展」という展覧会が開催されたそうです。
今、その芸術情報センターの展示室で開催されているのは「スイス派」という展覧会です。大阪芸術大学にゆかりの深ーい作家たちの作品を展示しています。ですから、もし「大阪芸術大学検定」なんかがあったら、必ずここから出題されるハズ。ヤマをはるならココです。

 

第二次世界大戦の時に西欧各国の前衛芸術家たちは戦火や弾圧を逃れてスイスに集まりました。なぜスイスに?って、そりゃー「永世中立国」だからです。

スイスは国際法上、永久に他国間の戦争に関係しない義務を負うとともに、その独立と領土の保全を各国から永久に保障されている(大辞林より)、というすばらしい国なので、戦時下には「芸術思想が損なわれない場所」として芸術に対して大きな役割を果したんだそうです。そのスイスに生まれた新しいグラフィック運動とその作家たちを「スイス派」といいます。(勉強になりますねー)。このスイス派の作家たち、戦争が終わってからヨーロッパグラフィックの復興に大きな役割を担うことになります。

グラフィックデザインの世界にそんな大きな意味を持つ「スイス派」の中心人物ミューラー=ブロックマンを開学当初から客員教授として迎えていた大阪芸術大学はやっぱりすごいです。大阪芸術大学博物館に所蔵されている、そのスイス派の作品が現在展示されています。グラフィックデザインを語る上でその歴史の礎となる作品群、デザインの世界の宝物です。

現在開催中の【前期展示】では本学にゆかりの深いスイス派の作家たちを中心にキネティックアートやオプアートの作家たちの版画作品、24日からの【後期展示】では「ギャラリー58」の構成的な造形作品の展示が行われます。

世界の注目を集めるデザインが生まれたその当時のスイスのことをイメージしながら鑑賞してみてください。
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2007年10月13日

新しい日常をプラスする

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こ・ら・ぼ!?
さすがー芸大!
といわんばかりに続々と学内で展覧会が開催されています。今回は在校生が学科の枠を越えて企画した「da!ly 日常のなかの閃きを集めた展示会[10.9(火)→10.12(金)体育館ギャラリー]のレポートです。

この企画に参加している学生は5学科(デザイン・建築・写真・美術・工芸)、4年次生を中心としたメンバー構成。「他学科の学生と一緒に色んな事をやってみたら楽しいのでは・・・」という事からスタートしたとの事。

ギャラリー内の空間は白い和紙のような柔らかい素材の紙で区切られていてとても心地良かったです。聞くところによると、搬入・展示に3日間かかったので(通常は1日)、結構大変でしたーとの声も。
展示作品は色々な視点から考えられた「da!lyなもの」がありました。バンドエード・名刺・measure(メジャー)etc・・・。

私事ですが、この原稿を作る為に使っているパソコン。日々の仕事にかかせないものに。無機質だけど何か視点をかえると見えてくるものがあるのかも?皆さんにとってのda!ly(毎日、日常)なものって何ですか?

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2007年10月12日

自分が感じたことを自由に素直に表現すればいい

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世紀のダ・ヴィンチを探せ!”をテーマに募集した本学主催の「国際アートトリエンナーレ2007」および「高校生アートコンペティション2007」ですが、最終審査日が近づきいよいよ各賞が決定します。

今日はそれに先駆け、今回審査をしていただくパリ・ポンピドウセンターのキュレーターであるロマン・ラクロアさん、ファッションデザイナーのコシノヒロコさんの講演会、そして、「現代美術と世紀のダ・ヴィンチを探せ!展」と題してのパネルディスカッションが開催されました。

会場へ入った時には、もう学生の熱気でいっぱいで開催時間前に立ち見の人が出始め、急遽椅子を追加するほどの大盛況でした。

ロマン・ラクロアさんの講演は、当然ですがフランス語なので通訳を交えて、時代の新しい息吹とともに生まれたポンピドゥセンターについて、フランスの歴史や美術館の歴史などに触れながら語られ、とてもアカデミックな講演でした。

 

コシノ・ヒロコさんは、色々な分野を手がけることで、刺激を受け、そして新しいアイデアが生まれるというお話では、まさにご自身をダ・ヴィンチ的と称され、ファッションデザインでは、縫う・切るだけではなく面白いテクニックの可能性に常に取り組んでいる様子をご自身の作品をスライドで投影しながら話され、発想の自由さ、柔軟さを感じました。時代を感じる触覚を持ちながら、自分が感じたことを自由に素直に表現すればいいというお話には、きっと励まされた学生も多かったのではないでしょうか?最後におっしゃった「努力することを忘れはしません」という一言もとても印象に残りました。

さて、厳しい審査の結果、“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”大賞に輝くのはどのような作品でしょうか?12月3日(月)→22日(土)には、本学芸術情報センターにて、その受賞作品による展覧会を開催します。是非、皆さんも観に来てください。

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