2016年3月15日

大阪芸術大学×INTER PLANET(りんくうプレミアムアウトレット店)

株式会社オリゾンティ社様からの依頼による産学連携企画として、りんくうプレミアムアウトット店(区画2955)に本学学生の作品展示第3弾が2016年2月26日からスタートいたしました。

今回は大阪芸術大学大学院芸術制作専攻修士二回生 開藤菜々子 さんの作品が展示されています。

展示会場は前回と同じく、ショップ内の奥の壁面上部に5枚で1作品として展示されました。会場の壁面を全面利用した作品で、お店の雰囲気和ませてくれる作品でした。

今回は日本画で作品の中に綺麗な花と鳥を交えた作品です。

りんくうプレミアムアウトレットにお越しの際は是非ご鑑賞ください。

お近くに寄られましたらご鑑賞ください。今回は5月中旬頃までの展示予定です。

投稿:就職部


2016年3月8日

株式会社ケンコー・トキナーと大阪芸術大学の産学連携作品発表会

2月27日のパシフィコ横浜で開催されていました「カメラと写真映像のワールドプレミアムショー[シーピープラス]」に於いて産学連携で制作しました作品のプレゼンテーションが行われました。

CP+での様子をご報告いたします。

当日は12時過ぎに会場に到着し下打ち合わせ。
写真学科からは織作峰子学科長ほか2名の男子学生が参加。

13時より会場内のステージで発表会が始まりました。
まず、織作先生がプロジェクトの概要を説明。
写真学科学生が作成した、今回サンプルとなったバッグのプロモーションビデオを放映。
その後、デザイン学科森 和弘先生が紹介され、デザイン学科の秦絵理子さん、岩井裕香さん、中野佑紀さんの3名の学生が一人ずつステージで作品の紹介をしました。

会場は盛況で、展示の作品に興味をもっている人が多かったようです。

学生たちのコメントは下記の通りです。

秦 絵理子(グラフィックデザインコース3回生)
一度も経験したことがないカメラバッグのデザインと言うことで、全くなにもわからない状態の中、森先生の指導のもと、市場調査から始め、プロダクトデザインを考えていきました。
そこから一番始めのサンプルが出来上がってきた時は、とても嬉しかったことを覚えています。
今回の産学連携の授業で実際の商品化を前提として、デザインプロセスを学べたことは自分にとって大きな経験になりました。
今後も様々なことを経験し、学び続けていきたいです。

岩井裕香(ビジュアルアーツコース3回生)
今回の取り組みは産学連携のプロジェクトということで、これまでの実習とは違った緊張感がありました。
カメラバックという、今までに経験のないプロダクトデザインの分野での挑戦で、苦戦することも多かったですが、自分のアイデアが形になっていく過程を見て感じることができ、実際の製品になるまで見届けることができて、デザインや物作りの現場の楽しさを濃密に自分自身で経験することが出来ました。
沢山の発見と充実感と達成感のあるプロジェクトでした。

中野佑紀(情報デザインコース3回生)
学生ならではの発想と、企業ならではの実行力が発揮された、まさしくな産学連携ができたのではないかと感じました。
物をデザインするというのは、どんなに小さな商品であれ、一つだけであれ、”プロジェクトは思うより大きなものである”ということを学ぶことができました。
より一層、自分の仕事に責任を持たないといけないとわかり、これから仕事というものに立ち向かう上で、とてもいい経験になりました。

森 和弘(デザイン学科 講師)
産学協同を授業に取り入れた最初の年度ということもあり手探りでスタートしましたが、選択制ということで、熱心な学生が集まったと思えます。課題内容も明確でケンコー・トキナー社の担当の方々も真剣に対応いただき、スムーズに授業が進んだといえます。
カメラバッグという全く未知な商品なので、まず市場調査から。
大阪では難波のヨドバシカメラがもっとも商品が豊富で参考になりました。
写真学科の学生へのグループインタビューも行い、学生たちなりに分析をしアイデアにつなげていきました。
ラフスケッチからファーストサンプルが5名。
そのうち3名がセカンドサンプルに進みました。
今回の発表はこのセカンドサンプルです。
今後は、この3点を商品化に向けて動き出すこととなります。
学生たちは4回生となりますが、引き続き商品化に携わります。
授業で産学協同を取り上げた意味は大きいと肌で感じる1年でした。
学生たちもメーカーの方々と意見を交わしあい有意義だったと思います。
今後も新たなオファーに取り組むのが楽しみです。

投稿:就職部


2016年2月23日

大阪芸術大学×株式会社ケンコー・トキナー 産学共同開発!

大阪芸術大学芸術学部 写真学科デザイン学科株式会社ケンコー・トキナー様と産学共同開発を行っています。
共同開発いたしましたカメラバッグの制作発表を行います。
パシフィコ横浜にて平成28年2月25日(木)~28日(日)に開催される、カメラと写真の総合展示会「CP+2016」にて発表いたします。

発表当日は開発に携わったデザイン学科・写真学科の学生がプレゼンテーションを行います。

発表:パシフィコ横浜 カメラと写真の総合展示会「CP+2016」
ケンコー・トキナーブースステージにて
日時:2月27日(土)13:00-13:30
発表:デザイン学科学生3名 写真学科学生2名

詳細は下記ホームページでご確認ください。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000291.000008859.html
http://www.kenko-tokina.co.jp/special/event/cp2016.html

投稿:就職部


2016年1月6日

橋川昇平(F08) 奈良・町家の芸術祭はならぁと 10/24-11/3

今回のはならぁととは「歴史と未来、まちと芸術が交差する」をテーマに5つの開催エリアで行われた地域アートイベントで、橋川氏は古民家形式を残した今井まちや館で作品を発表した。

「虚構器官」と題された作品は「テクノロジーによって変化する人の在り方と関係」をテーマとしている。展示は江戸時代中頃の雰囲気を残し、入口から裏庭へと続く土間と天井に高く交差する梁が魅力的な空間を作っている場所でおこなわれた。

―この作品ではヒトの生理的反応と境界をテーマとし、指先から測定した脈拍を映像に変換しています。映像は二つの画面に分かれて、一つはセンサーの一部として機能しており、センサーの正面にゆっくり変化する色面を映しています。そしてもう一つはコンピュータによる計算結果を出力する画面です。センサーが脈を検知するとセンサー正面の映像の色が出力側の映像に反映されます。作品は脈の間隔も計測しており、鑑賞者がセンサーで脈を取っている間、もっとも脈の長かったときの色が映像の中に残り続けます。脈が長い状態とはその人がリラックスしている状態です。この作品は鑑賞者の生理的反応から鑑賞者にとって心地よい色の映像を自動で生成していくものです。 出力側の映像は見た目には三角形の集合となっていますが、内部では190個の点の位置を計算しています。点の位置は重力を模したアルゴリズムによって制御され予測は困難です。そして点が近づくことによって点の間に線や三角形が形作られ、鑑賞者は計算結果であるその図形だけを見ます。この点の位置は今井町の地図から町並みを解析して作られており、この映像は今井町でのみ成立します。また、スクリーンは建物の中央を区切る境界として設置しており、境界の向こうから鑑賞者に向かって脈動と繋がり続ける形を投影します。―
橋川氏による作品解説文の一部引用

橋川氏は二コラ・ブリオーの「関係性の美学」の理論に着目しながら町興しアートに対し新たな軸を見つけようとしている。私が読み解くに橋川氏は美術理論や社会的共同体などで集う町興しアートに対し「生きる身体の反応と場の関係」を提示しているように思える。また、アートイベントに対し好意的人々と同時に無関心や敵対する感情すら作品に関係させようとしているように思えた。

機材
・mac mini
・脈拍センサー……市販のキット(A.P.shield)改造
・arduino uno……マイクロコンピューター (センサーからのデータをmac miniに転送)
・triplehead2go……映像分配器
・プロジェクター3台
・スピーカー
・各種ケーブル制作環境
・openFrameworks・Arduino IDE

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2016年1月5日

久家多佳恵(短期大学部05DJ)  9/28 -10/3  Oギャラリーeyes

幼児的なイメージを平坦に構成し絵画の深みを制作している。熊の顔(?)のイメージが画面全体を均等に覆う。背後には白を基調とした淡い色彩で、人型イメージが多様な形を作る。顔や背景にある人型は鑑賞者を幼児的体験の物語にいざなう。幼児にとっては身近な事柄がまだまだ未分化な世界、無垢で無知な世界の表象そのイメージが描かれている。誰もが経験しただろう幸福な世界。


幼児的世界観の絵画に見えるが、作品の表面の成り立ちを確認する。絵画をじっと見ていると魅力的空間が現れてくる。白を背景として暗い熊のようなイメージがある。背景の白さと暗い熊のイメージ、その隙間に淡い青や赤の人型イメージが存在する。この配色により前、中、後であった空間がコロコロ入れ替わる体験をすることになる。背景が明るくイメージが暗いこれにより白い面に暗い穴が開いているようにも見える。しかしその視覚体験を留めるのが人型イメージである。重ね合わせの遠近法により、暗いイメージが人型のイメージの上にあるように見える。そして白の背景には人型イメージがあるように知覚させられる。その構成により、気を抜くと前面にあるはずの暗いイメージが画面から後ろに遠のく。そして宙ぶらりんの淡い人型が幽霊のように画面を覆ことになる。絵画独自の膜のような2つの空間が理性を越えて入れ替わるのである。

写真協力 Oギャラリーeyes

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科合同研究室