2010年5月3日

芸大キャンパスを飛び出して・・・ haramu Exhibition 2

     

 新学期が始まり2週間が過ぎましたが、春休み中の学生たちの活躍ぶりをお伝えします。
とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ情報ライブラリーでは、2010年2月25日(木)~3月14日(日)まで、本学デザイン学科の3人の学生によるharamu Exhibition 2 – 3人の個性が孕んだ展覧会-”が開催されました。

          大学内 ガーデンギャラリー
大学内 ガーデンギャラリー
 

 その始まりは、2009年9月、ちょうどキャンパス見学会と同じ時期に、体育館ギャラリーの奥にあるガーデンギャラリーで「haramu」展が開催されていました。“haramu=孕む”とは、新しい生命をお腹の中に宿すということ。「haramu」展では、“3人の個性から生まれる新たな表現”ということをテーマに“孕む”という言葉からイメージした作品が展示されていました。その展示を見たときに“haramu=孕む”というユニークなテーマに新鮮な驚きと女性ならではの特質を感じました。

         ドーンセンター情報ライブラリー
ドーンセンター情報ライブラリー

 実際に“子どもを身ごもる=孕む”ということではなく、作品を生み出すことにつながっているわけですが、これは男女共同参画推進センター(旧女性センター)で展示をすれば面白いのではないかと思いました。そして、3人の学生に尋ねたところ、是非やらせてもらいたいということでしたので、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)情報ライブラリー及び、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ情報ライブラリーに打診の上、学生たちがそれぞれに企画書を提出し快諾を得て、開催の運びとなりました。

       『赤ちゃんモンスター』 中野聡美さん
『赤ちゃんモンスター』 中野聡美さん
 まず、2010年1月6日(日)~30日(日)までドーンセンター情報ライブラリーで“haramu Exhibition 2”が開催されました。ドーンセンターの木下みゆきさんに感想をお聞きしましたのでご紹介します。
「『若い学生さんがどうして“孕む”をテーマに取り上げたのかを知りたい』『あなたたちにとっての妊娠のイメージは?』etc.若い作家3名によると、大学内での展示ではこのような感想はキャッチできなかったとのこと。『haramu展』目当てで来館された方、ドーンセンターに別の目的で来られてふらっと展示をご覧になった方など観て下さった方の年代も様々。

                                                『you』 『ehka sopo』 久保田美乃里さん
『you me』『ehka sopo』 久保田美乃里さん

 小さいスペースとはいえ、観る側も創り手も意外な感覚に出会える贅沢な空間がしばらくの間、当ライブラリーに存在しました。今回の展示は、とびきり、たくさんの本たちと共存しライブラリーに馴染んでいたように思います。強烈なインパクトで人を惹きつけるのではなく、気づけば自然に作品に近づいているという感じでしょうか。久保田さん、汐見さん、中野さん、素敵な場づくりをして頂き、ありがとうございました。」

       『silhouette』 『くるくる』 汐見友里さん
『silhouette』『くるくる』 汐見友里さん

 とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ情報ライブラリーでは、会場に合わせた新作も作成し、また一味違った展示を行いました。最終日にはギャラリーツアーも行い、情報ライブラリーに来ていた中学生や常連の女性、大学図書館関係者などが参加しました。作品が生まれるに至る学生作家たちの深層心理にまで触れることができ、感動を共有することができました。

          すてっぷ情報ライブラリー
すてっぷ情報ライブラリー
 すてっぷでの展示に関しては、大阪日日新聞(3月12日)に「生み出す命と希望」と題した記事が掲載されました。

 4月から汐見友里さんは大阪市内のデザイン会社で、中野聡美さんは地元金沢のデザイン会社で、共に社会人としての一歩を踏み出しました。久保田美乃里さんは4年生となり、いよいよ卒業制作に取り組みます。ギャラリーツアーでの「これからも制作を続けて下さい」「また展覧会をしてください」などの励ましの言葉や今回の展覧会での経験を活かして、きっとそれぞれの道でこれからも頑張ってくれることでしょう。またいつか、より成長した3人でのExihibition3にも期待しています。


2010年4月30日

その男の名は「たなべぇ」。

    

キャラクターデザイン学科の学生が考案しました!! 
キャラクター造形学科さんからの投稿です!

交差点を行き来する人々を見守っている男が居る。
身長180センチ。手に薙刀をもった屈強なその男の名は『たなべぇ』。
和歌山県田辺市のマスコットキャラクターだ。

和歌山県田辺市中心市街地の湊交差点は、海蔵寺通りの改修に伴い五差路になった。交通量が増えた交差点脇の歩道に、4月9日、県と田辺署、県警交通規制課が交通安全の見張り番として『たなべぇ』の像を設置した。

大阪芸術大学キャラクター造形学科の四回生、田中みなみさんが一回生の時に考案し、一般公募で名前が付けられた『たなべぇ』は、和歌山県田辺市出身と言われている武蔵坊弁慶をイメージして作られたキャラクター。

田辺商工会議所や田辺観光協会がつくる「うまい!田辺」推進協議会で田辺市の食をアピールしている。

 最近では「紀州南高梅」と「紀州うめどり」を使った『たなべぇサンド』も誕生し、新たな紀州田辺名物として期待が高まっている。
 ゴールデンウィークは綺麗な景色と美味しいご飯、そして交通安全を見守る『たなべぇ』に会いに、和歌山県田辺市に足を運んでみてほしい。

たなべぇはあらゆるところで街を守っています!!たなべぇサンドなるものまで誕生!!


2010年4月28日

通信教育部 建築学科作品展

       

都会の喧騒を忘れさせてくれるそんなところです!! 

 大阪美術専門学校さんからの投稿です。以前、芸大ブログでもご紹介した「通信教育部 建築学科作品展」のブログ投稿です。

 たまたま見た「芸大ブログ」で、廃校の廊下の写真が気になって出かけてみました。それほど遠いところだとは意識せずに天王寺からJRに乗ってみたものの、加茂駅からの単線のワンマンカーには都会の喧騒も忘れて、どこかのどかな気持ちになりました。

 出発してから1時間半で着いたのは、最寄り駅のJR月ヶ瀬口。梅林で有名なところなので、何年か前の2月には来たことがあったのですが、もう桜も終わりかけの4月には、降り立つ人もまばらです。迎えのクルマで立ち去る方ばかり。バスも1日数本、着いた時間はちょうど何時間もバスが来ない時間帯。

到着すると準備の真っ最中でした!!

 廃校にたどり着くと、まだ準備の最中で、細田先生の事務所のスタッフさんが大工仕事中。川田先生もまた、手伝いの方に熱心に指示をされているところ。

 正直なところ、こんな都会から離れたところで展示して大丈夫だろうか。と他人事ながら不安になりましたが、お昼過ぎには立派なギャラリーに変身。

お昼頃には立派なギャラリーができていました!!
 そして真ん中のテーブルでは、パステル画まで体験できるようにアレンジされました。にわか仕立てには見えませんね。さすがインテリアのプロの仕事ですね。

 のちに聞くと、都会から離れたのどかな場所でありながら、たくさんの方が遠方からこられたとのこと。そして、桜パステルの教室も盛況だったようです。

通信教育部の学生も頑張っていますよ!!

 ここに出展されている通信教育部の学生さんと少しお話をしました。
「社会人でありながら勉強を続けることの苦労。自宅学習の大変さを一番強く語ってられました。確かに夏休みなどのスクーリングで学ぶ分には、普段の仕事を置いていけますが、自宅でレポートとなると、日常生活と仕事との隙間で時間をつくるのが大変なことです。予定より2年ほど長く学生を続けることになったけれど、いろんな人と出会えるし、こうやって展覧会に出向くことも楽しいんですよ」と。

 ふいに出向いた先で、初めて会う人と話をする。お金にはかえがたい、いろんなものが得られます。季節も良くなってきたので、どんどん出かけてみてはいかがでしょう?もちろん新しく何か始めるってことでもいいですね。

投稿者:美専ブログ担当者A


2010年4月23日

交通安全講習会を学内で開催しました!

 

多くの学生たちが参加しました!!

 先日、富田林警察署交通課より講師をお招きして、学生を対象とした交通安全講習会を開催しました。
 
 講習会では、自動車の事故防止啓発教材「思いやり運転のすすめ」を上映して「思いやり」=「譲り合い」運転が、いかいに交通事故の防止につながるかを学びました。また、「譲り合い」運転は自分自身の運転中のストレスを少なくして、事故のない、みんなが安全で快適に過ごせる社会づくりへとつながることを伝え、安全講習会は終了しました。

交通規則を守って、運転しましょうね!!

 授業の合間をぬって、多くの学生が参加しました。今回の講習を通して、安全運転への理解を深め、少しでも学生の交通事故が減ることを願っています。

投稿者:学生課


2010年4月20日

音楽再生の変遷 蓄音機からのCD

  

大阪芸術大学ほたるまちキャンパスギャラリーで開催中!!
 
 今、私たちの暮らしの中で音楽が聞こえない日はほとんどないでしょう。テレビやラジオ、パソコンや携帯電話にi-Pod等の携帯型音楽プレーヤーから流れてくる音楽だけではなく、街中のあらゆる場所で何らかの音楽が流されています。これらの音楽はほとんどが生演奏ではなく、再生されたものです。

 このように音楽を再生することができるようになったのは19世紀の終わり頃、1877年にアメリカのエジソンが蓄音機を発明してからのことです。音楽を収録したレコードが作られるようになり、演奏会に行かなくても音楽を楽しめるようになり、世界中の音楽がお互いに影響し合い新しい音楽が生み出されていきます。蓄音機の発達や技術の進展に伴って音楽再生がどのように発展していったのか、大阪芸術大学博物館オーディオ資料室所蔵の蓄音機、ラジオなどの機器類を見ていただきながら、蓄音機が奏でるレコードの音楽を楽しんでください。

現在ではなかなか見られない蓄音機をゆっくりご鑑賞できます!!

 会期中の土日にはギャラリートークを開催します。また、スタッフによるレコード再生も会期中随時行いますので、是非、蓄音機から流れる音楽を楽しんでください。

 4月27日(火)まで無休で開催しています。是非、ほたるまちまで足を運んでお楽しみください。なお、会期中の4月24日(日)には初等芸術教育学科 開設記念シンポジウム 芸術と脳「美しいと感じるこころ」を堂島リバーフォーラムにて開催します。(要申込)

初等芸術教育学科開設記念シンポジウムも開催予定です!!
大阪芸術大学 初等芸術教育学科 開設記念
大阪芸術大学博物館所蔵品展
音楽再生の変遷―蓄音機からCD」
会場:大阪芸術大学ほたるまちキャンパスギャラリー
会期:平成22年4月14日(水)~27日(火)
時間:午前11時~午後7時(入場は午後6時30分まで)
会期中無休・入場無料

学芸員によるギャラリートーク
 展示に沿ってオーディオの歴史解説とレコードコンサート
日 時:4月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日) 
各日、午前11時30分~、午後2時~、午後5時~(各回約1時間)

初等芸術教育学科 開設記念シンポジウム
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/tokusyuu/symposium/index.html

博物館の展覧会案内
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/museum/details.html#100414ctikuon

投稿者:大阪芸術大学博物館