2011年1月18日

大野浩志個展「在り方・現れ方」 特定非営利活動法人キャズ

   

大野浩志さん今日は、芸術計画学科講師加藤隆明先生より投稿して頂きました!!

 大野浩志(工芸84卒)さんの個展が1月15日から2月5日まで大阪市浪速区元町のギャラリーで行われています。
  
 大野浩志は「描く」ことではなく「塗る」という行為と「焼く」という行為によって作品を成立させる。木材の表面に、息を凝らすような緊迫した想いと意思をもって、繰り返し繰返し塗る。そうして焼く。ただその木材の表面に対峙し表象欲を積極的に捨て去ることで、その作品は作家の作為や意図を超えた「在り方・現れ方」となるのである。(案内状より)

 作品は会場中央に置かれ、床から垂直に積み上げられた焼いた木材プレートがあり、床にはブルシャンブルーの絵具が何層にも塗られたプレートが渦巻き状に展示してありました。この垂直・水平の違いは、同じ木材プレートでありながら、焼く行為」「塗る行為」の違いで構成しているようです。また、絵の具が塗られた木材プレートには一枚一枚、年月の記録がなされており、日々の時間と作品が密接であることが分かります。

同じ木材ですが、「焼かれたもの」と「塗られたもの」です。

日付の記入もしてあります。

 壁には過去の作品の資料情報と今回の展覧会の期間、このギャラリーで日々作品を制作展示していく試みがなされています。

 木材の上に限りなく薄く絵具を塗り、それが乾いたら同じように塗る。そのストイックな制作方法は、作者の自由な身体を強硬に拘束することにより得られる表現であると感じました。

日々の制作活動の積み重ねがココにあります。

是非お越しください!

 学生の皆さん是非足を運んでください。大野さんは気さく方なので、皆さんの作品に関しての質問などにも快く答えていただけると思います。

特定非営利活動法人 キャズ http://cas.or.jp/index.shtml
大野浩志Hp http://www.geocities.jp/ecnis0512/index.html#

報告・加藤隆明 芸術計画学科講師
 


2011年1月12日

R IS FOR RABBIT

  

  卯年にちなみをテーマにした展覧会が下記の通り開催されます。この画廊ならではの独特のセレクションに大阪芸術大学出者も含まれているので、お知らせします。

以下、画像・全文提供:乙画廊

(仮)うは兎のう  "R IS FOR RABBIT"

R IS FOR RABBIT

多産・豊穣のシンボル、ウサギは発情期が無い
なぜならウサギは年中発情できるからだ。
これはヒトと同じ能力である。
天敵が多く発情期を待っていたら絶滅するところから備わった能力。
しかし、その最大の天敵はヒトである。
さあ、干支の卯に肖って、今年1年を大事無く、全ての実りを祈り年末には感謝の報告をしようではないか!
耽美エログロキュートな乙画廊チョイスな作家達の思い思いのウサギを楽しんで頂ければこれ幸いである。

展示作家
池原悠太/岩澤慶典/江村あるめ/太田裕範/岡田彩希子/口枷屋モイラ/こだま美瑠兎/富崎NORI/中村キク/藤田佳菜子/古川沙織/
みそら/南舘麻美子/湯真籐子/横田沙夜/涌井晃

場所:乙画廊
会期:2010年1月14日(金)から2月5日(日) 15日(土)16時からパーティー
開催時間: 11時00分から18時00分
日曜・月曜休廊・但し30日(日)/31日(月)は開廊
土曜・祝日は17:00まで

画廊提供ここまで 以下投稿者

岡田彩希子(芸術計画学科卒・現在京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程在籍、研究内容:精神分析・現代美術)は、前回、CASOの個展にて、生と死女性性をテーマとした大規模なインスタレーション作品を発表しました。作品は、生きている花枯れた花植物鳥の羽根と、個展直前に亡くなった家族の姿を扱う荘麗な構成写真お骨パラフィンによる立体樹木生きている小鳥等、そしてそれらと対話するような映像作品によって構成されています。作家本人による詩、新宮一成氏の朗読が加わり、意味と意識の生成される、美しい空間が描出されました。今回はステージド・フォト作品2点を出品予定です。

写真は前回CASOでの作品の一部

様々な表現方法を駆使しています!!この空間自体が作品そのもの!

     

    

  

       中村キク(美術学科銅版画専攻卒)は、銅版画鉛筆画を制作しており、主に動物の頭部を持った少女たちがモチーフとして登場します。前回は2010年7月にヴァニラ画廊にて個展「仲のいい姉妹」を開催。聴こえることのない静かな音が空間を満たしているような、甘やかで繊細な世界観を描き出しました。今回の展示内容は、ウサギ作品を2点、詩を1点出品予定です。
中村キクHP: http://muttnik.nikita.jp/

写真は今回展示予定の作品から。

動物の耳が何だか可愛いですね!

ぜひご覧下さい。

画廊HP:http://web.mac.com/oto_gallery/
画廊住所:〒530-0047大阪市北区西天満2-8-1大江ビルヂング101
画廊TAL&FAX :06-6311-3322
イベント形態: 企画展


2010年12月27日

くろすろーど Vol.1-Acoustic-

 音楽学科4回生の小山直人(オヤマナオト)です。普段はベースを弾いて活動している僕ですが、今回はライブイベントを企画してみました。題名に書いてある通りイベント名は「くろすろーど Vol.1-Acoustic-」。イベントのテーマは[Acoustic]です。僕が今までベーシストとしてライブやレコーディングのサポートで関わったアコースティック系アーティストたちを集めました。ライブハウス内装の壁面にはデザイン学科4回生の石原愛(イシハラアイ)が作品を展示してくれます。ステッカーデザインにも協力してもらいました。愛ちゃん以外にも大阪芸大で出会った仲間や、高校時代の友人僕と関わったいろいろな人が多数このイベントに協力してくれています。僕が作詞・作曲に関わった曲を歌ってもらったり、オムニバスCDを作ったりと今回は普段あまりしない事がいくつかあって不安もありましたが協力してくれる皆のおかげもありとても良いイベントになりそうです

是非お越しください!楽しいイベントになること間違いなし!!
 

詳細はこちら
2011年1月6日(木)小山直人企画LIVE 「くろすろーど Vol.1 -Acoustic-」

場所  :心斎橋Club☆Jungle(http://www.clubjungle.jp/
チケット:前売り1500円(ドリンク別)、当日2000円(ドリンク別)
オープン 18:20 スタート 19:00
演者:ゆうみ*ともみ from 東京⇒Myspace「http://www.myspace.com/1004559522
    1001(イチマルマルイチ)⇒Myspace「http://www.myspace.com/1001ichimarumaruichi
    小山直人⇒Blog「http://ameblo.jp/naoto-oyama/
    たにぐちあや⇒Blog「http://ameblo.jp/aya-x8/」、Hp「http://oaoyoao.web.fc2.com

 


2010年12月23日

信濃橋画廊

           

 現代美術老舗ギャラリー、信濃橋画廊が今年末で45年の歴史を閉じます。1965年から大阪西本町で開廊し、多くのアーティストがデビューしてきました。大阪芸術大学の学生や卒業生も大変お世話になった画廊だと思います。関西のアートシーンを牽引し続けた画廊がなくなることは、大変寂しいことです。くさい言葉ですが、青春時代を信濃橋画廊と過ごしたアーティストも多いはずです。 そこでは、美術学科卒業生(75卒)伊達泰正さんの個展大阪芸術大学美術学科教員西山市博さの個展が行われました。

関西を代表する老舗画廊です!芸大の学生たちもとってもお世話になりました・・・。

 伊達泰正展 「ルージュから黒い雨」2000年~2010年と題された個展は、タイトル通り10年間の代表的作品が展示してありました。10年間の代表的作品を俯瞰するような展示方法は大変難しい作業だと思います。時間軸に沿う展示ではなく、色彩を重視した作品とイメージに重きを置いた作品に分けられ、リズミカルに作品鑑賞が出来る様に作品の配置がされていました。 
 
作品の配置にとっても気を配っています!10年間の歴史が詰まっています。色彩重視の作品と、イメージに重きを置いた作品に分けられています。
 
 
 西山市博さの油絵は、日常的な風景に、ピンフォーカスをぼかす技法で写真撮影を行い、その写真から絵画になおすものです。作品に描かれているイメージは輪郭線が曖昧となり、全体に陰影の薄い明るい画面となっています。写真を絵画に移行するとき生まれた筆跡が、この作品の魅力のひとつとなっています。

写真を絵画になおした作品です。ピンフォーカスをぼかして撮影しているんだそう!!曖昧な輪郭線が魅力の一つです。 

報告 加藤隆明 芸術計画学科講師
 


2010年12月17日

GEIHO AWARD 2010(芸法大賞)

GEIHO AWARD 2010
 指定のテーマも表現形態も一切ない投票型公募展「芸法大賞」の一次審査を通過した入選作品展覧会が開かれます。美術関係者や評論家ではなく、一般の人達が全国に設置された投票所やインターネットを通じて投票して選出された50点の作品が展示されます。
以前に大阪芸術大学ブログの10月7日の記事で紹介した西村卓也さん(2006年芸術計画学科卒)の作品も入賞・展示されます。また公募展の企画運営には、大阪芸術大学の卒業生・在学生も参加しており、芸術に何が求められているのかという問いに果敢に答えようとする意欲的な催しになっています。各賞受賞作も展覧会で発表される予定です。是非、会場まで足をお運び下さるようおねがいします。
 
場所:兵庫県立美術館 ギャラリー棟 3F  
日時:12/14日(火)~19日(日)
時間:10:00~18:00(初日13時から/最終日15時まで)
入場無料
 
 

是非お越しください!一般の方々の投票によって選ばれました!

主催:芸法 http://geiho.com/taisho/

会場:兵庫県立美術館 http://www.artm.pref.hyogo.jp/
後援:神戸市、神戸市教育委員会  
協賛:ターナー色彩株式会社