2012年1月17日

週刊少年サンデー編集部による添削会に芸大生が参加!

animetennjikai002.jpg 1月15日の日曜日、大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科3回生1名、2回生2名の計3名と、大阪美術専門学校キャラクター造形学科2回生2名が、週刊少年サンデー出張編集部に作品を持ち込みました。

 今回出張編集部が設置されたのは、大阪市西区にある京セラドーム大阪で開催された『次世代ワールドホビーフェア’12』のゲーム&ホビー会場。
『次世代ワールドホビーフェア』は週刊少年サンデー出張編集部だけでなく、ちゃおやコロコロコミックのブースやスペシャルグッズ販売会場もあり、当日は3万7000人もの入場者で賑わったビッグイベントです。 

 

animetennjikai001.jpg 添削指導は午前11時からスタート。学生たちは一人約20分、編集者の方からじっくりと添削指導をしていただきました。編集者の方と打ち合わせを初めて経験する学生もいて順番を待つ間はとても緊張した面持ちでした。

 

animetennjikai000.jpg 第67回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞した、キャラクター造形学科二期生の鈴木心も『次世代ワールドホビーフェア』内の出張編集部で添削指導をしていただいた一人だけに、貴重なアドバイスを次のステップに活かして欲しいものです。

 

animetennjikai003.jpg また、キャラクター造形学科では20号館101教室展示スペースにおいて1月19日(木)まで『映画に見るキャラクター?アニメ編』、20日(金)から『QAM-キャラクター造形学科アニメーション上映会』の展示を行います。『QAM-キャラクター造形学科アニメーション上映会』は1月26日(木)午後3時から午後6時まで映画館で開催されます。
 

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)


2012年1月15日

西村みはる展   Oギャラリーeyes

0115katou003.jpg西村みはるさん(美術学科専攻科98(修了)が11月7日から12日まで行なわれました。

作品は、大きな余白を特徴とし白い画面に山吹色の軽妙な筆致により描かれています。
この作品は描かれない部分が多く、筆を画面に置くと修正が不可能なものとなっており、絵具を塗り重ねる絵画とは異なり書道に近い絵画であると云えます。

 

0115katou000.jpg描かれているイメージは具象的ではなく、余白の広さと筆致などにより西洋的抽象画とも異なるようです。それは和紙と水墨の感覚に近く虚の空間意識が強くあらわれているからだと思います。

 

0115katou002.jpg画面に近寄ると、画面にのせられた絵具が一部キャンバスに滲んでいます。
また一部の絵具は盛り上がり奇妙なテクスチャーを生み出しています。
これは絵具にガーゼをあてることで、絵具の物質性を作り出しているからです。

 

0115katou004.jpgつまり、絵具の表層に見られる一般的絵画の平面性、滲みによるキャンバスとの平面性、そして画面から盛り上がる絵具の物質性、その絵具とキャンバスの三様の関係により作られた絵画であると考えます。また、余白の多いこの絵画は、アーティストの目(視覚)と手(触覚)の拮抗だとも云えます。

 

0115katou001.jpg視覚から得られた情報から、手は自在にあるいは躊躇しながら、そしてアーティストの意思を超えて画面に痕跡を残しているようでした。
近年、宇宙ステーションから地球を写す映像を見る事ができますが、それと同様な身体感覚を感じさせてくれる作品であった

と思います。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2012年1月8日

三谷豊 展   ギャラリー風

DSCF23211.jpg三谷豊さん(美術学科95卒)の個展が11月7日から16日まで行なわれました。

 

DSCF23272.jpg画面を墨が覆い、墨の自在なあざむれに多様なイメージを浮かび上がらせ、鑑者の想像を投影させてくれます。子どもの頃の書道体験から曖昧模糊とする墨のにじみに、子どもながら美しさと不思議さを感じていたものです。また、墨のにじみをうまくコントロールできず半紙に墨が収まらず空間のバランスを崩し悔しい思いをした経験もあります。墨の妙を経験した人なら、三谷さんの作品は直感的に理解できると思いました。

 

DSCF23334.jpg作品は墨だけでなく油絵の具やコラージュの手法により、基底面に染み渡る墨だけでなく画面から盛り上がるボリュームも制作されています。画面に浸透する墨、画面から浮き上がる油絵の具、これらで構成された作品は水墨画とも油絵とも異なる深みの空間が生まれ、その深みとともに躍動的飛沫や筆跡に強い力やエネルギーを受け取る事が出来ます。画面は書き残された余白はほぼなく、充足されたエネルギー空間をクローズアップしたような画面が、その強さを高めているようでした。

 

DSCF23313.jpg例えば夜空を眺めているうち、自らがその宇宙に落ちていく感じ、主客が逆転するような感覚が三谷さんの作品から体験する事が出来ます。
作品のイメージは主客の逆転と云うより、主客混合あるいはその状態も存在しない風景が制作されているのかもしれません。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2011年12月24日

「生誕100年 津高和一 架空通信テント展」 西宮市大谷記念美術館 

  

takatu004.jpg津高和一先生が中心となり行われた架空通信テント展については前回報告させて頂きましたが、今回は生誕100年と云う事で津高先生自身の作品と架空通信テント展に通じる芸術活動を展覧会の内容から報告させていただきます。
今回の架空通信テント展には、著名な学者や芸術家などが発起人として参加していましたが、本大学の教員や学生が数多く参加し、この展覧会をより盛り上げていたと思います。
美術館最初の部屋では、この企画に深く関わっておられたアーティストの作品が展示されており、津高先生の交友関係の深さと信頼の高さが窺われます。手前作品は10月に亡くなられた元永定正氏の作品、奥が持田総章元美術学科長の作品です。

 

 

takatu003.jpg作品名、鳥籠(1951年制作)は静謐な白色の背景に、籠を持つ人物が優しい線で描かれています。人物を描く線は人体を通り越し、空間を分割キャンバスの矩形関係へと延びていきます。抽象形態を暗示しているかのような作品ですが、詩的叙情性を作品に感じる事ができます。

 

 

takatu002.jpg作品(1962年制作)具体的なタイトルを排除してきたこの時代の作品は、和紙や書の持つ独自な美意識を、キャンバスと油彩を使用し、余白を重視した日本的絵画として作品展開しているようです。
津高先生の試みの一つを、展覧会の説明文から一部引用させてもらいます。

 

 

takatu001.jpg「対話のための作品展」

1962年の「一日だけの展覧会」に始まり、長く「対話のための作品展」と名付けられた津高和一自宅での展覧会、通称「自宅展」は、年に一度、自宅とアトリエ、芝生の広がる庭を開放して、その時々の新作を展示しながら、様々な人々と交流する機会となりました。当時次々と設立されていた画廊や美術館という特殊な場ではなく、日常の環境のもとに自らの作品をさらし、その表現を問うという独自な試みは、後の「架空通信テント美術館」展につながっていくものでした。

 

 

takatu000.jpg当時の様子の写真と模型で再現しています。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2011年12月21日

ACADEMY AWARD「メッセージV」

messeijiv000.jpgみなさんこんにちは!映像学科です!

messeijiv001.jpgこの前告知させて頂いたACADEMY AWARD「メッセージV」なのですが、学内,学外ともに上映は無事終了致しました!お越しいただいた皆様、メッセージVに伴いご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました!

messeijiv002.jpg3回生はこの制作2で学んだことをバネに卒業制作では、より一層いい作品が作れるよう頑張りますので宜しくお願いします!

投稿:安部友紀子


ACADEMY AWARD「メッセージV」とは!?>>>