2011年11月17日

芸術計画学科学生による共同制作展

皆さんこんにちは!
今回は、映像学科の大橋先生からの投稿ブログです!

 大阪市阿倍野区の「ギャラリー流流」で、芸術計画学科生による共同制作展が行われているので紹介します。本展は芸術計画学科専門科目「空間表現研究(造形表現研究)」(大橋勝担当)の授業の一環として行われています。
 大きく2つの作業がここには展示されています。ひとつは壁面に展示された色彩構成(塗り絵)のようなもの。これはB4の用紙に、メンバーが一本づつ無作為に線分を加えてゆき、途中のすべての状態の紙を塗り絵の原画として、各自が着色していくという課題です。横一列が個人の作業で、縦の列は同じ種類の原画です。人によって色や画材の選択が異なっているのがよくわかります。

kyoudousakuhinn002.jpg

 
 

kyoudousakuhinn001.jpg

 もうひとつは、天井から吊った糸にオブジェを一定の間隔で取り付けていくという課題です。紙や粘土を用いて作った物や既製品など、大きさの制限以外は自由に様々のものが糸に結わえられています。全体としては簾または縄のれんのように、空間を緩やかに仕切る面を構成しています。
 

kyoudousakuhinn000.jpg

 

 一定の枠組みを設定し、参加者のそれぞれ創意工夫したものを持ち寄って組み合わせること。作為と偶然の出会いをすくいあげることがひとつの狙いです。90年程前にシュルレアリスト達によって考案され、試みられた手法がこの作業の基盤になっています。グループ展とも異なるユニークな展覧会です。ご覧いただけたら幸いです。

 kyoudousakuhinn003.jpg

期間:2011年11月3日から22日 期間中水曜日休み
開廊時間:午前11時から午後7時
会場:ギャラリー流流 大阪市阿倍野区丸山通1-2-2 電話:06-6656-8184
催し名:大橋勝の現代芸術演習part3「井戸端会議または優美な屍骸」
参加者:今井萌、高橋豪、滝澤仁悟、谷本亜利紗、西山英梨子、桝本有佳里、松村直美、吉井麻友、大橋勝

ギャラリーHP:http://ru-pe.com/??
アクセス:http://ru-pe.com/www/pages/g-ac2.htm

投稿:大橋勝先生(映像学科)


2011年11月16日

15グループによる15テーマのキャラクター造形学科グループ展開催!

hayasisennsei002.jpg
 11月15日(火)から25日(金)まで、21号館101教室展示スペースで『キャラクター造形学科グループ展』
が開催されています。

 

hayasisennsei000.jpg 今回の展示は、プレゼンテーションの授業の中でテーマ別に15のグループに分かれ、校外のギャラリーで
夏休みに展示した作品の中から選抜。さまざまなテーマで創作されたポスター、イラスト、立体造形などを
一同に見ることができる展示になっています。

 三回生を中心にした学生たちの力作を是非ご覧下さい。時間は午前10時から午後6時(最終日は正午)
まで。土・日・祝日は休みです。

 

hayasisennsei003.jpg 21号館101教室展示スペースでは今後もさまざまなイベントが企画されています。
11月28日(月)から12月2日(金)までは銀幕に登場した数々のキャラクターを映画パンフレットで振り返る
『劇場用アニメーションにみるキャラクター展』、12月12日(月)から16日(金)まではキャラクター造形学科
三回生による『漫画実習展』の開催を予定しています。

 お昼休みや授業と授業の空き時間などに、ぜひお越しください。

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)


2011年11月15日

大阪芸術大学大学院 1回生作品展『RELEASE』

皆さんこんにちは!
今回は、大学院の学生からギャラリー展のお知らせが届いたので紹介します!

daigakuinn004.jpg大阪芸術大学大学院博士課程前期工芸領域1回生作品展『RELEASE』を大阪芸術大学芸術大学体育館ギャラリーにて、2011年11月15日(火)から19日(金)まで開催しています。

時間は10:00から19:00(※最終日のみ17:00まで)です。

 

 

『RELEASE』展は、大学院工芸領域の1回生
(ガラス) 田代翔太 藤原寛太朗
(金工)  道浦正人
(陶芸)  井上真利 金谷晃士 酒井希 冨田慶子 堀口彩花
(染織)  岸田めぐみ 福田笑子
10人によるグループ展です。

 

 

daigakuinn002.jpg<藤原寛太朗>    

daigakuinn001.jpg<道浦正人>

 

『RELEASE』とは、”放出”や”解放”などの意味があり、この展覧会を通して多くの人に自分たちの作品を鑑賞していただけるよう、また、作家を目指す展覧会メンバーも今まで以上に自身の力を解放し、制作に取り組めるよう想いを込めました。

今回の展覧会ではテーマを設定していないので展示内容は各分野、各個人で様々です。

daigakuinn000.jpg<冨田慶子>    

daigakuinn003.jpg<岸田めぐみ>

 

会期期間も19日までと残りわずかですが、私達工芸大学院1年目の集大成、ぜひご高覧いただきますようお願い申し上げます。
 

投稿:大学院 井上真利さん


2011年11月14日

ACADEMY AWARD「メッセージV」

皆さんこんにちは!
今回は、映像学科の学生から作品発表会のお知らせが来たので紹介します!

meseijiv001.jpgこんにちは!大阪芸術大学映像学科です!
今日は皆さんに ACADEMY AWARD「メッセージV」のお知らせをさせていただきます!
ところで皆さん、メッセージVって知っていますか?
メッセージVというのは映像学科3回生が制作2という授業で制作した作品を上映する上映会です!

コースも4つに分かれており、映画コース、表現コース、アニメーションコース、ドキュメンタリーコースと様々な作品が上映されます^^

 

meseijiv002.jpgここで ACADEMY AWARD「メッセージV」上映会の詳細をお知らせします!
 

学内上映

場所 映画館/AVホール
日時 11.29[Tue]-12.1[Thu]
   13:30-18:00/18:30-20:00 2部に分かれています。[2日間ともに]

※12月1日は授賞式と優秀作品のみ上映いたします。
 70作品ほど上映いたします。

 

 

meseijiv000.jpg学外上映

場所 天劇キネマトロン
日時 12.9[Fri]-12.10[Sat]
   18:00-21:30 入場無料

※各コースの優秀作品を上映いたします。

会場装飾などにも力をいれており、楽しい上映会となっております!
皆さんぜひぜひお越し下さい!
 


2011年11月12日

瑛九との軌跡―木水育男(奥右衞門)を巡る人々 鯖江まなべ館

皆さんこんにちは。
今回は、加藤隆明先生からの投稿ブログです!!

eikyuu004.jpg福井県鯖江市のまなべ館のオープニングトーク「瑛九との軌跡―木水育男(奥右衞門)を巡る人々」を聴講させていただきました。瑛九作品の鑑賞も重要でありましたが、タイトルにある「木水育男(奥右衞門)を巡る人々」への関心とオープニングトークにお話される1人に、木水さんの長男木水創さん(美術学科卒)がおられるということも聴講させていただいた理由です。

 

 

木水育男氏の簡単な説明を、まなべ館HPから引用させて頂きます。鯖江市に生まれ育った木水育男(奥右衛門)氏は、美術教師として多くの優れた美術教育を実践し、さらに、福井創造美育運動を組織・指導し、福井の美術教育に多大なる影響を与えた人物です。

また、木水さんたちの集まりは給与から少しずつお金を出し合い、新人のアーティストの作品を購入し制作を支援しています。そこに若かりし泉茂(元美術学科長)、靉嘔、オノサトトシノブ、池田満寿夫の方々がおられたようです。

瑛九が中心になり立ち上げた「デモクラート美術家協会」には、靉嘔、河原温、池田満寿夫などとともに、大阪芸術大学で教鞭をとって頂いた教授が数多く在籍していたことでも有名です。

eikyuu003.jpg写真はシンポジュームの様子です。木水創さん(立ってお話されている方)、美術関係者だけでなく、木水育男さんとともに瑛九や若いアーティストを支えてきた人たちも数多く参加されていました。一人一人の体験された言葉には、本や映像では届かない強烈な力がありました。トーク内容の一つに、当時の版画は絵画の下請けのような様子で「版画を版画として自立した表現媒体にしないといけない、と瑛九さんは話していた」などの話がありました。

 

 

eikyuu002.jpg木水育男さんのシルクスクリーン版画作品です。小学校の先生をしていたとの事です。福井県の花水仙を周りに配置し内空間に背景を浮世絵的色彩と構図で描き出し、勤めていた小学校校舎と海はモダンに作られています。

 

eikyuu001.jpg伝統とモダンを織り交ぜた現代でも新鮮な作品です。この作品は小学校のある作品でも見られましたが「こいのぼり」ではなく「ぶりのぼり」とタイトルにあります。

 

eikyuu000.jpg海に接してある場所だけに、なるほどコイではなくブリの方が、リアリティがありまたユーモラスな作品でもありました。

 

 

展覧会は11月27日までです。少し遠いですが、興味を持っていただけたら是非見に行かれてはいかがでしょうか。

今回の写真は、木水創さん、まなべ館の関係者のご協力で掲載させていただいています。

鯖江市まなべ館 http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=972

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室