2011年12月9日

さて、今週の大阪芸大テレビは?

皆さんこんにちは!

12月に入って寒くなってきました。今までが暖かかったので、やっと冬本番と言ったところでしょうか。
今週末は、寒波がやってくるそうなので少し厚着の方がいいかもしれません。
インフルエンザも流行ってくる季節なので体調管理には十分気をつけて下さいね!

 

tv100001.jpgさて、今週の大阪芸大テレビ。
今回の放送は、一味違います。
なんと放送100回目記念特集!!
いつもご覧頂いている皆さん、ありがとうございます!
今回の放送では、大阪芸術大学グループの情報はもちろん、100回記念にふさわしい特集コーナーがあります。
まず始めは、現在、奈良県・明日香村で開催中のイベント「飛鳥アートプロジェクト2011」の話題をお伝えします!

 

tv100002.jpgこのイベントは、飛鳥の石造物群などの古代アートと現代アートとがコラボレーションし、芸術の本質を時空を超えて実証するとともに、奈良・飛鳥を世界に向かって発信するというものです。
このイベントには、大阪芸術大学も協賛していてます。
オープニングセレモニーでは、大阪芸術大学演奏学科学科長でバリトン歌手の三原剛教授が「平城山」などの曲を披露しました。この模様は、是非番組でチェックして下さいね!

 

tv100000.jpg続いては、特集コーナーです!
昨年1月の放送スタートからこの番組も100回目!
そこで今回、この番組の記念すべき第1回放送でキャスターを務めてくれた卒業生、浦田未央さんのところへお邪魔してきました。大阪芸術大学を卒業して、現在はどんな仕事をしているのか気になりますよね!
番組では、浦田さんが仕事で活躍する姿はもちろん、仕事の魅力や学生時代の思い出なんかも話して貰いました。
卒業生が社会に出て頑張っている姿、是非ご覧下さい!

 

「大阪芸大テレビ」は毎週金曜、深夜12時35分からサンテレビで放送中!
その他の局でも好評放送中です!
今回も見どころ満載、皆さん是非チェックしてくださいね!!

<<オンエア情報>>

12月9日(金)
奈良テレビ放送 22:30から 
サンテレビジョン 24:35から
北陸朝日放送 25:40から

12月10日(土)
テレビ和歌山 22:45から


2011年12月7日

Japan play 展   2kwgallery

japan play001.jpgこの展覧会は、大阪芸大出身のメンバーを核に制作を続けるユニット、Kunst Kraft Klub(クンストクラフトクルップ)が企画した展覧会で、11月7日から19日まで行なわれました。出品者は浜本隆二さん、福田新之助さん、三村逸子さん、山本修司さんです。
今回の企画意図は、「多種多様に展開されている現代アートシーンの中で、新たな世界基準を想像させる創造を意識した」展覧会ということです。

 

japan play000.jpg出品者のそれぞれが確立した表現方法やテーマで制作されており、むしろ共通するものを見るには難しいと思いました。しかし、企画意図にある内容を考えればむしろベクトルが異なる作品類が必要とされるのかも知れません。そのベクトルの違いはモダニズム以降のアート状況を考えれば必然的なことであり、そしてこのユニットが20年以上続いていることからも切り離す事が出来ないと思います。

 

sasikae01000.jpg私の経験では、ある緩やかな個人と共同体(1970年後半から80年代の言葉)の関係からコラボレーション(共同作業から協働作業)へと展開してきたように、自立する個人(アーティスト)とそれぞれの新たな関係を探求しながら、核的個人をも変容し続け持続していることそのものに今回の作品と展覧会のテーマの深部があるように私には思えました。

 

 

 

japan play003.jpg日本のイメージを表層とした作品は、浜本さんと福田さんの作品です。絵画全体が印象深い青で描かれイメージは噴火する富士山と鳥(鷺?)を描き出しています。私は、不安と衝撃を噴火する富士山で感じ、安定して飛ぶ鳥で安心と心地よさを感ずることができ、同時に異なる感情が生まれる作品でした。福田さんの作品は背景と日本国の紋章である桐紋イメージが双方とも力強いラインで描かれています。二人のアーティストとも日本の特有のイメージを引用しながらも、浜本さんの作品はアニメ画や古典主義美術のように筆跡を無くすことによりアーティストの存在を隠し、イメージから物語の彼方に鑑者を誘う作品で福田さんの作品は、力強い筆跡でアーティストの存在が極めて強く感じ、鑑者を現実の肉体へと連れ戻すような感じに受け取る事ができました。二人とも共通するイメージを使いながら異なる性質の絵画であったと思います。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 


2011年12月5日

星のカービィ

ka-bi-000.jpg2011年10月27日に任天堂から発売されたWii用ゲームソフト『星のカービィWii』。

このソフトの開発にキャラクター造形学科の卒業生で、二年前にHAL研究所に入社した川上雄太さんが携わっています。川上さんは07年にIAAF世界陸上大阪大会の公式キャラクター“トラッフィー”を考案。ミチャオのイラスト部門でも銅賞を受賞するなど、在学中から注目されていた一人です。

今回、川上さんが参加したのは、画面を動き回るロボットをシューティングするサブゲームの『ガンガンバスターズ』。メインゲームをクリアすればスタッフロールに名前出ていますので、是非見つけて下さいね。

 

 

ka-bi-001.jpg先輩の活躍に負けじと、今年も2回生と3回生が中心となった実習展『Q展』が、12月6日の火曜日から9日の金曜日まで開催されます。

今回は体育館ギャラリーでアナログの四色原稿、デジタルのモノクロ原稿、ショートショート作品(漫画)、ボードゲーム(ゲーム)、立体造形、絵コンテ(アニメーション)、ポスター、映像作品(メディアミックス)などが展示され、ガーデンギャラリーでアニメーション作品の上映を行います。

時間は4日間とも午前10時から午後5時まで。いずれも気合の入った作品ばかりですので、是非ともお暇な時間に見に来て下さい。

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)


2011年11月28日

漫画講座が開講!

mannga003.jpgキャラクター造形学科の卒業生と在校生が講師を務める
講師を務める漫画講座が開講!

 11月13日と20日の日曜日、大阪芸術大学および大阪美術専門学校キャラクター造形学科の卒業生と在校生が講師を務める漫画講座『プロの技を学ぼう! いずみさの漫画道場』が、泉佐野市立生涯学習センターで開講されました。

 

mannga002.jpg 漫画は生涯学習センターで主催する講座としては初めての試みとあって、漫画の技術を体験してみたいという小学四年生から高校生まで、25人の受講者が参加してくれました。

 講座は午前10時から正午まで。受講者はそれぞれ初心者コース、初級基礎コース、初級応用コースの3コースに分かれ、キャラクターのポーズや表情の描き方、四コマ漫画などを学びました。

 

mannga000.jpg 受講生はみんな、卒業生と在校生の手本に見入り、アドバイスに真剣に耳を傾け、一生懸命描いていました。この中から未来の漫画家さんが誕生してくれると嬉しいですね。

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)
 


2011年11月27日

gallerism 画廊の視点  THE FINAL

gyararizumu003.jpggallerism   画廊の視点  THE FINAL

 

10月31日から11月12日まで、大阪府立現代美術センターで行なわれ、石田元さん(工芸学科92卒)西口慎太郎さん(美術学科04卒)浜本隆司(美術学科82卒)が出品されていました。

 

 

gyararizumu002.jpggallerismとは何かを、簡単に説明をします。このアートイベントは最初、「大阪現代アートフェアー」として始まり「画廊の視点」次に「gallerism」と名称を変え通算28年続いた展覧会です。京阪神の現代美術に力を入れる画廊が主体となりこの企画が運営されています。
しかし、この企画も今回で幕を閉じます。

 

 

gyararizumu000.jpg文章を一部引用します。

作品の作り手と鑑賞者の仲立ちをするのが私達の仕事ですが、そのためには、常に新しい美術の動向に敏感でなくてはなりません。また、美術の動向は、社会の動向にもおおきなかかわりをもっています。

 

gyararizumu004.jpgそして、その中で作品が生まれてゆく現場に立会うことで、見る人の共感につなげてゆく。この現場意識こそが、最も大切なことだと考えております。・・・時代の要請に応じて、さまざまな形の合同展やアートフェアーが派生し、役割が細分化され、現代美術はより身近なものになりました。・・・
                        
主催gallerism2011実行委員会

 

 

 

gyararizumu001.jpg今回でこの企画の終焉の理由が述べられていました。いろいろな考え方があると思いますが、私としてはコマーシャルギャラリーやアートフェアーだけでアートの真髄が見えるとは思いません。アートは人間の深淵が凝縮されています。それを経済優先やアートの有効利用活動だけでは不本意だと感じています。これらのギャラリーの存在が、そこから抜け落ちた思考や方法に対応しそれを支える事が出来るのではないかと思うからです。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室