2012年1月30日

放送学科アナウンスコース2年生、実習発表会!!

anaunsu3.jpg皆さんこんにちは!
先日の初雪をきっかけにまた一段と寒さが厳しくなりましたね。
カイロを持つ手にも思わずぎゅっと力が入ってしまいます。
でもそんな厳しい寒さを吹き飛ばすような元気な声が、芸術情報センターの地下1階にあるAVホールに響き渡っていました!その元気な声の正体は、放送学科アナウンスコース2年生の「アナウンス実習1」の実習発表会!!放送学科では2年生への進級時にアナウンス、制作、広告、声優のいずれかのコースに分かれるんです。
いわば、この発表会に出演している彼らはアナウンスコースのルーキー!ですね!!

anaunsu.jpg発表会はアナウンスコース担当の小堀豊子先生のクラスと小林大作先生のクラスの2つに分かれて行われました。
前半の小堀クラスは『1時間テレビ「声は地球を救う」』、後半の小林クラスは『-伝えたい-』をテーマに、1年間のアナウンス勉強の成果を披露しました!朗読、アテレコ、ニュース、ラジオドラマといった発表の他にも、TVショッピングやコメディ、大喜利など、「えっ、アナウンスコースってこんなこともやっちゃうの?!」といった発表もありました♪
ホール内でお客さんの笑い声が聞こえる場面も多かったです☆

anaunsu2.jpgそれにしても、発表中の学生達は緊張していながらもどこか楽しそう♪
技術や技量が大切なのはもちろんですが、やはり「表現することを楽しむこと」も、表現者として大切な要素のひとつではないでしょうか。
きっと学生達も1年間の勉強や今回の発表会でたくさんのことを学んだと思います。来年の「アナウンス実習2」の発表会では今年より、技術的にも声の表現者としても成長した彼らの姿が見られることを期待したいですネ!!

アナウンスコースのみなさん、お疲れ様でした☆

投稿:堀岡志乃(放送学科)
 


2012年1月28日

  「OSAKA ART COMPLEX Vol.4」 町田夏生 

katou0128003.jpg 大阪の5つの現代美術ギャラリー合同企画「OSAKA ART COMPLEX Vol.4」が11月25 日から12月17日まで行なわれました。
参加アーティストで、YODギャラリーのグループ展「三者三葉」で出品された町田夏生さん(大学院修士課程05修了)の作品を紹介します。

 

katou0128002.jpg今回の町田さんの作品は、今までとは少し異なるようにみえます。カラフルな色彩でかわいくもおぞましい少女のイメージを描いてきたものが今回はその姿が変容しているように思えました。壁面に設置された巨大なインスタレーション作品では、少女の姿はなく、少女の瞳から生まれてきた花は画面全体へと広がり空間を占領しています。作品全体にピンク系の色を基調にしながら青系と黄系の色彩が画面に刺激的緊張感を与えていますが、画面左上に町田さんの色あいには珍しい暗く激しいタッチで描かれた不穏なイメージが見えます。それは、渦巻く竜巻のようなものから全体を覆うイメージが生み出されているように見る事が出来ます。

 

katou0128000.jpgそしてこの壁画的作品の周辺に目を向けると、鉛筆のようなものでイメージが描かれていることに気がつきます。
これは、完成した作品をこの場に展示したときに発生したイメージです。
町田さんはその空間と作品にインスパイアされ、その場でドローイングを展開していると云うことです。芸術の歴史は、過去の作品に刺激され作品が作られることも多く、現代では同時代的作品同士がお互い制作の誘引とすることもあります。

 

katou0128001.jpg今回の作品の魅力は、自己の作品の展示後、作品のフレームを越えそれを支える場にイメージを増幅して行くことにあると思います。作品の展示により完成したと思われた作品は、再度流動化しアーティストに新たなインスパイアを与え、さらに制作が継続されることになります。
鑑者がこの作品と出合う時、アーティストが触発された同じ空間場所に立たされていることに気がつくでしょう。アーティストは鑑者との関係にコミットし、鑑者はアーティストの経験に触れる事ができる作品であったと思います。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 

 


2012年1月23日

大学院作品展

daigaku12.jpg皆さんこんにちは!

今回は、芸術情報センターで行なわれていた大学院作品展の模様をお届けします。

さて、今回は大学院作品展から、芸術情報センター1階の展示ホールで行われていた工芸の展示の模様をお届けします。
突然ですが、皆さんは「屏風(びょうぶ)」ってどんなイメージを持っていますか?
ひょっとしたら「屏風って時代劇とかで出てきたりする古いもの?」というイメージを持っている人もいるかもしれません。展示ホールに入ってすぐ左には、留学生が制作した大きな2枚の屏風が展示されていました。これは「2曲1双」といって2つで1つの作品なんだそうです。

 

daigaku13.jpg屏風は日本独特の文化と思われがちですが、その歴史は古く、中国の漢の時代にまでさかのぼります。その後、朝鮮半島を経由して日本に伝わってきたものなんだとか…
この2曲1双の作品は、日本と韓国の屏風の共通点やお互いの持つ要素を上手く織り交ぜたものになっています。
韓国では屏風は官僚を目指す男性の部屋に飾られていたそうです。逆に日本では美しい着物や小物が描かれ、女性の美への憧れの象徴として飾られたという歴史背景があるんだとか。
確かに、韓国的要素の強い右側の屏風はネクタイやゴルフクラブ、勉強道具が描かれた男性の部屋が。そして日本的要素の強い左側の屏風には、スタンドミラーや着物などが描かれ、女性の部屋が表現されていますよね。しかも作品を間近でよく見てみると、なんと本物の着物やネクタイなどの衣類が貼り付けられているんです!
あまりに薄く貼られているので驚きました!!

 

daigaku11.jpgしかし、なぜここまで薄くする必要があるのでしょうか?それには理由があります。屏風とは本来、平面的な絵にジグザグの折りを付けることで立体的に見せるもの。だから絵柄の表面自体は立体的ではなく平面でなければならないんです。
制作した学生も奥行きを出さないよういかに着物を薄くするか、また、文様などが美しく見える配置を考えるのに一番苦労したそうです。計算された配置と文様の輝き具合に、制作者の美へのこだわりを感じます!!
「屏風画による日韓交流、そしてゆくゆくは屏風を通じてアジアと世界を結んでいきたい」
制作した留学生のそんな思いが込められた作品でした。
ひょっとしたら、屏風が現代アートとして蘇り、世界にムーヴメントを起こす日がやってくるかもしれませんね!!

投稿:堀岡志乃(放送学科)


2012年1月21日

彫刻の三人 企画高橋亨 番画廊

katou120121003.jpg彫刻の三人展が11月14日から19日まで行われました。この展覧会は大阪芸術大学名誉教授高橋亨先生の企画です。参加者に呉本俊松さん(美術学科73卒)が参加されています。

「日韓交友展」

この三人展の作家は黄賢秀がソウル、呉本俊松が大阪在住、催石鎬はこれまでの学歴、活動暦とも日韓ほぼ半々で、ほんの少人数であるがバランスのよくとれた日韓交流展といえなくはない。だが国際交流展などと身構えたのは昔の話で、いまはそんな時代ではなさそうである。しいていえばこれは日韓交友展といったところだ。彼らは友人同士のうちとけた雰囲気のなかで、それぞれの仕事をゆっくり見せてくれるだろう。

 

katou120121001.jpg催石鎬は1995年の大阪トリエンナーレ彫刻部門で銅賞を受賞した作品「幸福の門」に杉と松の大きな素材を使ったが、逆に最近は小割りした薪のような素材積み上げた作品を試みたりしている。制作の方法は変わるが、木のにおいは変わらない。

katou120121000.jpg黄賢秀はブロンズによる独特の表現をつづけている。かつて韓国の評論家はそれを“造形詩”とよんだが、多くの作品で人間が登場しながらそれは人体での求心的な造形の追求であるより、世界にたいするある種の意思を開示するかのような行為者であったりする。

 

katou120121002.jpgながく絵画で親しまれてきた呉本俊松だが、ここ数年彫刻を手がけている。といっても一から石や木を削り始めたわけでもなく、ブリキなどを使って独特の方法とニュアンスをもつ作品をうみだしている。作者の絵画とはまた違った人間像が登場する。
 
(大阪芸術大学名誉教授)

会場には彫刻展というイメージからは程遠く、手のひらサイズの作品が互いに程よい空間関係での展示でした。鑑者の身体との比較で捉えられる彫刻ですが、ここでの作品は「手」の世界観を強く感じることができるようでした。

 

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 


2012年1月17日

週刊少年サンデー編集部による添削会に芸大生が参加!

animetennjikai002.jpg 1月15日の日曜日、大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科3回生1名、2回生2名の計3名と、大阪美術専門学校キャラクター造形学科2回生2名が、週刊少年サンデー出張編集部に作品を持ち込みました。

 今回出張編集部が設置されたのは、大阪市西区にある京セラドーム大阪で開催された『次世代ワールドホビーフェア’12』のゲーム&ホビー会場。
『次世代ワールドホビーフェア』は週刊少年サンデー出張編集部だけでなく、ちゃおやコロコロコミックのブースやスペシャルグッズ販売会場もあり、当日は3万7000人もの入場者で賑わったビッグイベントです。 

 

animetennjikai001.jpg 添削指導は午前11時からスタート。学生たちは一人約20分、編集者の方からじっくりと添削指導をしていただきました。編集者の方と打ち合わせを初めて経験する学生もいて順番を待つ間はとても緊張した面持ちでした。

 

animetennjikai000.jpg 第67回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞した、キャラクター造形学科二期生の鈴木心も『次世代ワールドホビーフェア』内の出張編集部で添削指導をしていただいた一人だけに、貴重なアドバイスを次のステップに活かして欲しいものです。

 

animetennjikai003.jpg また、キャラクター造形学科では20号館101教室展示スペースにおいて1月19日(木)まで『映画に見るキャラクター?アニメ編』、20日(金)から『QAM-キャラクター造形学科アニメーション上映会』の展示を行います。『QAM-キャラクター造形学科アニメーション上映会』は1月26日(木)午後3時から午後6時まで映画館で開催されます。
 

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)