2008年6月2日

オオサカゲーダイ まるわかり!

ついにできましたーっ!「Osaka University of Artsキャンパスライフブック」。ジャーン!
今後、各地で開催される進学相談会の会場などで手にしていただくことができます。
井上夕紀 大阪芸大 まるわかり
この冊子は、今年3月にデザイ学科を卒業された井上夕紀さんの卒業制作をもとに作成されています。卒業制作では確か「大阪芸術大学まるわかりガイド」という名前で14冊の分冊で制作されていました。その中から各学科の紹介や大阪芸術大学魅力、最寄り駅「近鉄・喜志駅」周辺のグルメスポットや大阪の観光スポットのなど紹介記事を一冊にまとめたもです。東京に就職された井上さーん、元気ですかぁー?ブログ読んでくれてますかー?できましたよー!
Osaka University of Artsキャンパスライフブック
この冊子の魅力はなんと言っても井上さんのイラストと各学科の紹介などで用いられている「キャッチコピー」です。例えば放送学科の紹介では「作業はテキパキ巻いていこう!大芸大一の働き者!」などサクッと短い言葉でその学科の在校生の動きをよく表しています。
Osaka University of Artsキャンパスライフブック
編集後記で井上さんは、「取材をすればするほど、大芸大のおもしろさを発見してしまい、卒業するのが本当に寂しいと思いました」と残してくれています。井上さんも大阪芸術大学にハマッちゃったお一人です。また、冊子のなかで使用されているイラストには、実在する在校生がいるのだそうです。一度大学にきて、聞き込みなど「探偵ごっこ」するのも面白いと思います。さぁ、見付けることができるかなぁ?およそ6400人から探すのは、相当な時間がかかるでしょうね。(笑)

また、この冊子はチャートとも連動しています。このブログでも昨年、何度か紹介させていただきましたが「自分にピッタリな学科を探そう!チャート」の学科別のイラストにも井上さんの作品が使われています。そう井上さんは、フリーペーパーサークル「テロップワークス」のメンバーでした。Webでのチャートを作成したい!という入試課の企画に快く応じてくれ、非常に短い期間でのイラスト制作に皆さん協力いただきました。またこのチャートが活用される日が再びやって来ました!まだご覧になっていない方も是非、次のバナーからどうぞ!
テロップワークス 自分にピッタリな学科を探そう!チャート

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2008年5月26日

アオイホノオ

やっと手に入れましたっー!「アオイホノオ」。
最近の少年マンガ誌は性の描写が多くて(多すぎるので)読むのに抵抗を感じています。立ち読みでもなかなか手を出すことがなかったのですがこのマンガは違いました。現在、ヤングサンデーに連載中の「芸術大学生物語」です。
 アオイホノオ 島本和彦 ヤングサンデー
先週末のこと。出張の帰りに、あべのルシアスF喜久屋書店・漫画館へ。時間短縮のためさっそく店員さんに聞いてみると「あぁ、島本和彦さんのですよね。あれけっこう面白いですよね」と言って探しはじめてくれました。店員さんの「面白いですよね」の言葉で私の「その漫画どうしても欲しい熱」は一気に最高潮へ。「えぇっと、小学館だから・・・」と、探してもらった結果・・・「すいません、あいにく品切れみたいです」。とても親切にしてくれたイケメンの定員さんに別れを告げ、天王寺Mioの9Fへ。旭屋書店でも「すいませーん、昨日品切れになりました。」と。悪あがきで地元もブックオフへ。そこにもやはりありませんでした。「今、売れてるんだ。この漫画。」、と確信する私。結局、迷わずネットショッピングで購入。あっという間に読んじゃいました。

この漫画、キャラクター造形学科の研究室では以前から紹介されていました。「大阪芸術大学」ならぬ「大作家芸術大学」(おおさっかげいじゅつだいがく)に通う一回生「焔 燃」(ホノオ モユル)が主人公です。TV・映画・アニメの講義を受けながら近い将来ひとかどの漫画家になってやると、ひそかにもくろんでいる18歳。時代背景は1980年代初頭。この時代、次々に登場する漫画やアニメの名作を目の当たりにして落ち込んだかと思ったら、「ウヌボレ」とも思える切換えの早さ。メチャクチャ前向きです。
アオイホノオ 島本和彦
またこの漫画の面白さはなんといっても登場人物。「焔 燃」が学内で出会うのは、その後アニメ・漫画の業界を支えることになるスゴイ人たちばかりです。この漫画の巻末に特別企画として庵野秀明氏との対談も収録されていますが、その庵野秀明さんとの出会いのシーンもあるのです。その後、GAINAXの社長になる山賀博之氏。「ネコじゃないモン!」で一世を風靡する矢野健太郎氏などなど。
アオイホノオ 島本和彦
この漫画の一番初めには「実在の人物・団体等の名称が一部登場するが、あくまでこの物語はフィクションである。」としっかり断り書きが記されていますが、リアル過ぎます。「フィクションである」をしっかり書けば書くほど「ノンフィクション」であることを強調してしまっているようです。人だけではなくシーンとして描かれている教室やキャンパスの風景、けっこうそのまんま大阪芸術大学です。また「島本さんが在学されていた時代。スゴイ人々がこのキャンパスで学んでいたのか」とか、その頃の大阪芸術大学の校風が今もやはり「芸大らしさ」として残っていることを感じたり、芸大のことを知っているからこそさらに面白いと感じる表現などがたくさん描かれており、大阪芸大生なら必読です。(それにしても映像計画学科の先生はデフォルメしすぎかなー?)

おっと!イケナイ。この物語はあくまで「フィクション」なのでした。

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2008年5月5日

西岡恵子 展

今日から大阪・西天満「Oギャラリーeyes」で始まった『西岡恵子 展』に行ってきました。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの
西岡恵子さんは2006年度(20073月)の卒業生です。卒業制作で初めて見たときの西岡さんの作品は強烈なインパクトがありました。離れて見るとただグレー一色で描かれた抽象画にしか見えないその作品が、近づくにつれ更にキャンバスに吸い寄せられるような不思議な力を持った作品でした。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの
今回の展覧会に展示されている6点も、結果的に至近距離で鑑賞してしまうことになりました。「あれ!今、動いたんじゃないかな?」、細かな花の文様は気付かないうちに増えているのではないかと錯覚してしまいます。キャンバスの大きな作品ほどそんな印象を受けます。文様から文様が生まれて勝手に増殖していくような動きを感じます。
西岡恵子 たまりに沿って溶け合うもの

会場に設置されている西岡さんのコンセプトシートを紹介します。

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人が生活する中に存在してきた文様。
それは私にとって身近なものであった。

日本画に触れ、様々な文様を描き始めた。
描き進めるにつれ、何故か花だけが残った。
しかし花を画面に埋め尽くすという行為を繰り返すにつれ、描くという行為から線を引く行為へと関心が移行した。
  出発地点から最終地点まで線を引く。
  そしてその線と線とが結びついていく。
私は均一性を避け、密度やリズムを変化させ、大小様々に描く事により揺らぎのある画面を表現したい。
                                              西岡恵子
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在廊されていた西岡恵子さんに作品のことなどお話を伺うことができました。高校時代に1年間やったことのある日本画の中で着物などの文様に触れる機会があったのだとか。西岡さんの作品のスタイルはそこが起源になっているそうです。大学1年生の基礎の授業で日本画にも再び興味を持っていましたが「日本画じゃないな」って気付いて、2回生の後期から「構想クラス」で制作をするようになったそうです。西岡さん曰く「2回生の終わりから(このスタイルに)戻った」とおっしゃっていました。
西岡恵子 沁み入る隅から繋ぎ目へと
使用しているペンについて聞いてみたところ、はじめはハイテック(水性)というペンで描いていたそうですが、にじまないペンを探して今は「タチカワ」というブランドの製図ペンを主に使っているそうです。大きな作品には4本から5本のペンを使うこともあるそうです。また、卒業制作で描いたサイズ(18001800?)でも、製作中のミスタッチはほとんどないそうでその集中力にも大変驚きました。「ずっとコレを描いているので手が勝手に動くんです」って笑ってお話してくれました。(スゴイっ!)
西岡恵子 沁み入る隅から繋ぎ目へと
「遥かな光の一点を」「霧散した音の先から」「やすらう実に沈むなら」「光の微かな呼吸でさえも」「鼓動の深さに浸透するもの」「路地の果てが霞むまで」など、西岡さんの作品にはどれも詩的で素敵なタイトルがつけられています。普段の生活の中で気になった言葉を溜めておいて、コラージュするように組み合わせていくのだそうです。言葉の意味そのものより、言葉の持つイントネーションやリズムなどを大切にして作品にあうタイトルを探るのだそうです。

是非、会期中に「Oギャラりーeyes」に足をお運びください。
●西岡恵子 展
2008
55日(月)→510日(土)
11
001900/土曜日 1700まで
O
ギャラリーeyes:
大阪市北区西天満4-10-18石之ビル3FTEL/FAX 06-6316-7703
[URL]http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/

[E-mail]oeyes@osk4.3web.ne.jp

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2008年4月19日

fabre8710 南口俊樹さん

このブログをスタートしてから早いもので7ヶ月が経ちました。「ブログ見てますっ!」「毎日必ず見てます!」、そんな声がとてもうれしくて俄然ヤル気モードです。先日もある記事に対して「ドキュメンタリー作品を作りたいのでもっと詳しい情報を教えてほしい」と在校生が入試課を訪ねてくれました。「多くの方々に徐々に浸透していってるんだなぁ」そんな風に実感できるシーンが増えてきました。ご愛読ありがとうございます。

今日は、そんな中でも卒業生からいただいたコメントを紹介させていただきたいと思います。
連絡をいただいたのは、クリエイティブディレクターをされている南口俊樹さんです。
36回宣伝会議賞(宣伝会議)協賛企業賞「アサヒスーパードライ スタイニー 雑誌」19993月)をはじめ、京都広告賞、業界紙広告賞など、数多くの受賞暦をお持ちの方です。
南口さんは現在、広告、プロモーションツールの企画・制作、VI、ブランド戦略の立案、商品企画、ネーミング、パッケージデザイン、書籍の企画、装丁デザイン、編集、発行、美術作品の企画・制作など様々なお仕事を手掛ける「ファーブル企画室」(大阪市鶴見区)の代表をされています。
(ちなみに「ファーブル企画室」にはコピーライターの方やアートディレクターの方がおいでになるそうですが、コピーライターの葦田由美さんは、浪速短期大学【現・大阪芸術大学短期大学部】ご出身の方だそうです。)

南口さんに現在のお仕事の話や在学中の思い出などコメントをいただきました。
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fabre8710について
fabre8710
(ファーブル芸術事務所)は、20047月、コマーシャルギャラリーとしてオープン。今後活躍が期待できるであろう若手・新人アーティストを中心にマネージメントおよび作品のディーリングを行っています。これまでペインティング、ドローイング、写真、インスタレーション、ビデオアート、コミュニケーションアート、パフォーマンスなど、さまざまな形態の作品やプロジェクトの展示を行ってきました。またギャラリー内だけでなくギャラリー外でのプロジェクトなども企画・実施しています。さらに、アーティストブックやマルチプルの出版も行い、より細やかな作家プロモーションを心掛け、海外へも活躍の場を広げています。
fabre8710 sesame セサミ

fabre8710立ち上げの経緯
ギャラリー立ち上げの経緯は、私(南口俊樹)がクリエイターのかたわら現代アート作品を制作・発表をはじめたところ、作品制作だけでなくプロモーションすることのおもしろさを感じ(クリエイターだからでしょうか)、また、だれかにマネージメントしてもらえたらすごく助かると感じたこともあって、ギャラリストという立場を選ぶことになりました。弊廊の取り扱い作家は、私がギャラリーをはじめた時期と同時またはそれ以降にアーティスト活動をはじめている作家を基本に、たとえ不器用でもアートのフォーマットにおさまらない作家を積極的にプロモーションしています。
fabre8710 sesame セサミ

fabre8710(ファーブル芸術事務所)
大阪市鶴見区放出東3-6-25-105 〒538-0044
TEL.06-6968-8535
 FAX.06-6968-5141
URL
 http://www.fabre8710.com

●在学中の思い出
在学時は、さまざまな分野の表現をめざす友人、先輩・後輩や、先生、職員の方々と交流を持てたことがいま考えてみれば大きな財産です。勉強だけでなく、そこで出会うさまざまなことが、ものづくりの血となり肉となった感じです。文芸学科の卒業論文をご指導いただいていた教授から文体をほめられ、コピーライターをめざしてみてはどうか、と、アドバイスいただいたことをいまでも憶えています。卒業後、ふまじめなじぶんを立て直さなければとの思いもあって、文章を書く仕事に就くにしてもビジネスの環境のなかで文章を書いてみたいと思い、選択肢のひとつとしてあったコピーライターの道へと進みました。まったくの素人からはじめたコマーシャルギャラリーの運営に、今でも右往左往していますが、マネージメントする作家のプロモーション、作品などのテキストをまとめたり、ビジュアル展開を考えることにおきましても、コピーライターで培ったコンセプトワーク、文章表現のスキルは、ものすごく役に立っています。
★南口さんは現在、KAB(関西アートビート)で展覧会レビューも担当されているそうです。http://www.kansaiartbeat.com
★個人ブログ「南口ブログ俊樹」 http://toshikimin.exblog.jp
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今日のブログは是非、たくさんの在校生に読んでもらえるとうれしいです。4年生になった方、3年生になった方など卒業後の進路について考える機会が多くなっている皆さんへのメッセージが込められているようで。というのも南口さんからいただいたメールの中に次のようなお言葉があったからです。
  『夢を実現することはたいへんですが、
   いつまでも夢のある大学であってほしいと考えております。』

・・・グっときました。

●お知らせ
fabre8710
では、19日(土)から新しい展覧会がはじまります。
末むつみ エニープラン ANY PLAN
末むつみ エニープラン ANY PLAN
末むつみ「エニープラン/ANY PLAN
2008
419日(土)→524日(土)
12
001900 日・月・祝休
*オープニングレセプション:419日(土)1800?2000

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2008年4月12日

天平 「TEMPEIZM」 チェック、しましょ!

今日から授業開始です。朝、授業開始の9:10ごろには教室に向かってダッシュする姿がたくさん見受けられました。かと思えば、教室を間違ったのか人並みを逆行する学生さんの姿も・・・。
4
月はそれぞれの授業の受講者数が確定していませんので、状況に応じ教室変更も比較的多いのでコマメに掲示板を確認しましょう。某金融会社のコマーシャルではありませんが「事前にしっかりチェック、しましょ!」です。

さて、昨日(11日)テレビや新聞、インターネットニュースなどで「天平」(TEMPEI)さんのデビューのニュースが取り上げられていましたね。日本テレビ系列「ズームイン!!SUPER」では「天平」さんの映像も紹介されていました。Tシャツにジーンズ姿で力強く演奏する情熱的なピアノ音楽。今、超、超、話題です。
TEMPEI 

「ロックを極めるためにクラシックを学ぼう」、と大阪芸術大学の演奏学科に入学され、在学中には産学協同テレビドラマシリーズ第2弾「ヒナの魂」(2004年放送)にも出演されました。
ドラマの挿入曲「Aki」や「Flame」の作曲、劇中歌の編曲も、演奏も「天平」さんです。ドラマの中では演奏姿も披露されていますので、ご覧になっていない方は是非、今からでもチェックしましょ!(DVDが発売されています。)

卒業時には「学科長賞」を受賞され、卒業後はさらに音楽を極めようとアメリカに渡られました。現在はニューヨーク在住とのことです。
今後、ますますのご活躍を期待しております。

天平さんのデビューアルバム「TEMPEIZM」は618日に発売です。
詳しくはオフィシャルウェブサイトで!
●天平オフィシャルウェブサイト「TEMPEIZM」
  http://www.tempei.com/
●天平 EMIオフィシャルサイト
  http://www.emimusic.jp/classic/tempei/

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