肥後橋駅から徒歩5分、靭公園のそばにあるギャラリー「Gallery Den」で開催中の「小橋陽介 展」に行ってきました。 今回の個展に出品しているのは13作品。しかもほぼすべての作品が自らの裸身を描いています。その色彩感覚と観る人の心を解放させる自由な構成はすごいインパクトです。 |
肥後橋駅から徒歩5分、靭公園のそばにあるギャラリー「Gallery Den」で開催中の「小橋陽介 展」に行ってきました。 今回の個展に出品しているのは13作品。しかもほぼすべての作品が自らの裸身を描いています。その色彩感覚と観る人の心を解放させる自由な構成はすごいインパクトです。 |
先月、11月11日のブログでご紹介したシェル美術賞2008に関して続報です。今回のアワードで受賞、入賞した作品をまとめた作品集が本学の博物館事務室に送られてきました。 「蔵屋美香審査員賞」を受賞されている岡田大さんは2004年にデザイン学科をご卒業です。岡田さんは絵とものづくりの雑誌『みづゑ』が主催する、《みづゑ賞》の絵本部門でスズキコージ賞などを受賞されています。今回の受賞作品は『名前のある馬』という作品です。アクリルやペンキ、マジックを使って描かれたポップな色使いの作品です。 入賞者には2006年に卒業された奈良田晃治さんと2004年に卒業された前田大介さんもいらっしゃいました。どちらも美術学科の出身です。お二人の作品をWEBで見ることができないのが残念です。 奈良田晃治さんの作品は深いモスグリーンの背景に小さな雲がたくさん描かれているような作品でタイトルは『自画像』。タイトルを見てからよく見るとランダムに配置されているかのように見えた小さな雲が繋がって、少しうつむきぎみで立っている人のシルエットが浮かび上がってきます。 前田大介さんの作品は『街並』というタイトルです。8階建てのマンション(?)の立面図をモチーフにしたような独特のタッチの作品です。背景の薄く優しく描かれた街の上に古びて渋さが現れた様子の建物がぽっかり浮かんだような作品です。 どんな作品も言葉で表現するのは難しいです。是非、実物をご鑑賞いただきたいです。 ●シェル美術賞展2008 |
今月8日から東京都写真美術館で開催されている「写真新世紀 東京展2008」(キャノン主催)。今年の応募者1,517人から選ばれた優秀賞受賞者6名および佳作受賞者28組30名の受賞作品が展示されています。 今月末までの展示期間内の11月28日には、優秀賞受賞者の中からグランプリ(1名)を選出する公開審査会が行われる予定になっています。その優秀賞受賞者6名の中に今年写真学科を卒業した小山航平さんが選ばれています。小山航平さんを優秀賞に選んだのは森美術館館長・南條史生氏。受賞作品は卒業制作で手掛けた「白夜夜行」。小山さんはこの作品で学長賞を受賞されています。幻想的なモノクロの8枚の組写真です(今年2月ブログでも紹介した作品です)。 ●写真新世紀 東京展 2008 入場料:無料 |
お伝えした本学大学院卒業生山中俊広さんが代表のYODギャラリーは今年1月のオープン以来、着実に実力を発揮されています。Lマガジン3月号では、関西で注目のギャラリーとして掲載されていましたし、7月の ART OSAKA 2008にも、さっそく出展されました。 杉山さんの作品を初めて見たのは、作品のポートフォリオで、日中交流展の作品や卒業制作展で優秀賞を受賞した作品等です。一見、CGかと見違うようなキューブの集合体ですが、フリーハンドで、しかも頭の中で考えたものをそのまま絵にしていると聞き、とても驚きました。しかし、良く見るとスケルトンの部分やキューブの組み合わせや影など、確かにCGでは逆に表せないファジィ(曖昧さ)な魅力に引きつけられる思いでした。 こうして、待ちに待った杉山卓朗展のオープニング・レセプション[11月10日]に行ってきました。閉じたキューブから、中身が気になりだしたとのことで、今回は開いたイメージになっています。直線から、本人が「R」と呼ぶ曲線も登場し、確かに進化しています。 大作の「無題」は、圧巻です。今度はキューブが解体されているだけではなく、教室の壁や床が解体されて、建築物のパーツが複雑にしかも心地よく入り交じっている、そんな印象を受けました。その上、それがどこまでも増殖されて行くような感覚になります。全体的なダイナミックさにも引かれますが、一つ一つのパーツもとても魅力的です。
杉山卓朗さんのもう一つの魅力は、色彩の美しさだと思います。あまり色を混ぜたくないとご本人は言われていましたが、鮮明な、しかし優しさのあるとてもきれいな色合いだと思います。色の組み合わせも頭の中で考えたもので彩色して行くそうです。 杉山卓朗展のオープニング・レセプションには、2006年本学大学院修了 現大学院陶芸コース非常勤助手の金理有さん、2005年本学大学院修了町田夏生さん、2004年本学美術学科卒業 岡本啓さんを始めとした若手の作家さんたちがたくさん来られて、大いに盛り上がっていました。岡本さんに杉山さんの作品の感想を聞くと「絵画に男女の区別はないけれど、敢えて言うなら男らしい作品」とのことでした。論理的、幾何学的思考の所以でしょうか。地図が読めない私には到底できない発想です(笑)杉山さんに今後、どんな作品を制作したいかと尋ねたところ「平面を交えた三次元作品」も制作してみたいとのことでした。するとそういう気配を感じる作品が入口横の外壁にありました。細い木で組まれたキューブです。夜には人工的なライトアップによって計算された影が出現しますが、日中は、陽の光の射す角度によって表情を変えるであろう地球規模の作品に成り得る面白さを感じました。この作品は、日を追う毎に増殖(継続制作)されて行くそうです。ギャラリーに足を運ぶ日にちや時間によって、どんな影を織りなすのか本当に楽しみです。 杉山卓朗展?Hyper-Geometrism? YOD Gallery 投稿者:図書館事務室 |
「シェル美術賞」は2008年で52周年を迎える歴史のあるアワードです。今年は、過去最高の応募作家数1,144名、同作品数1,700点、ならびに出品者の平均年齢27.4歳という圧倒的な若さが特徴です。美術をこよなく愛する若手作家の登竜門でもあります。 私は渡邉さんの作品を観て、まさに現代アート!!といった印象を受けました。 ●シェル美術賞展2008 (京都展)2009年 1月 6日? 1月11日 京都市美術館別館 |