2009年9月3日

ART OSAKA 前編

 

会場は多くの来場者で賑わいました!! 
 8月21日‐8月23日に大阪市北区にある堂島ホテルで『ART OSAKA』が開催されました。
 
 この『ART OSAKA』の目的は、現在活躍するアーティストとともに、作品やアーティストのコンセプトを美術館、コレクター及びその他の美術関係者に伝える活動をするギャラリーのフェアを開催することにあり、実績のあるギャラリー及び今後活動を期待される若手のギャラリーを日本、海外より招聘し、一堂に会することでより新鮮なアートフェアを実現しています。(ART OSAKA実行委員会のConceptより)
 
こうみるとバスルームもオシャレです!!   普段はゲストルームとなっている堂島ホテルの8階から11階の客室をギャラリーとして魅せる『ART OSAKA』。客室に備え付けられているベッドやテーブル、クローゼットやバスルームにまで作品が並んでいて、「自室に飾るとこんな風に見えるのか」って想像もしながら作品を見ることができ、よりアートが身近に感じられます。
  
 今回、このアートフェアに出展する『ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート』に所属する中嶋寿挙さん(美術学科卒)からお話を頂いて、ブログ取材させて頂けることになりました。実はこの『ART OSAKA』には中嶋さんだけでなく、ギャラリーの代表者、作家の方に大阪芸術大学の卒業生が多く参加しています。皆さんにインタビューしてきました。
 

 
大野さんと作品
 まず初めに、お邪魔したのは811号室『ギャラリー風』。大野勇介さん(美術学科卒)と渡邉順子さん(美術学科卒)が出品しています。
 
大野さんは昨年もこのイベントに出品。大野さんの作品はこの柔らかい色使いが特徴的です。多くの色を使っても派手さを感じさせない、どこか優しそうなイメージを抱いてしまう、そんな作品です。
 
『恥ずかしいー』と仰いながらもお話を伺いました。
 
>>大野さんは芸大に入学してよかったと思えることはありますか?
 「美術の世界の面白さや奥深さを更に知ることができたことです。あと、卒業後も先生方に色々と相談にのってもらっています。」
 
>>作品制作をする時に一番苦労することって何ですか?
 「やっぱり描く前が一番悩みますね。結局自分でやっていかないといけないので…。でも、描き始めるとスラスラ描いてしまいます。」
 
 

渡邉順子さんの作品
 渡邉さんは現在、美術学科副手の仕事の傍ら作品制作をしています。作品数も一番多く、客室の壁やベッドの上など所狭しに並んでいます。とてもシンプルな色使いですが、客室の白い壁紙を背景に見ると、その色の濃淡の使い分けが際立ちます。
 
>>学生の頃と副手をする今とでは、作品制作において違いってありますか?
「とにかく時間がないことが今はツラいです!!学生の頃は自分の時間が持てるけど、働き始めるとなかなか大変で、最近では早朝か深夜に制作することが多いです。」
  
>>学生たちに「これだけは言っておきたいこと」をここで是非!!
「学生である今しかできないことがあるんやで!!っていっても学生はなかなか動こうとはしないんですが…。」
 
 
 
 

 町田夏生さんの作品
次にノックしたのは、1011号室『YOD Gallery』。
 
こちらにも芸大卒業生の町田夏生さんがおられると伺ったのですが…。あいにく、時間が合わなくて、直接お会いすることができませんでした。
作品の写真だけ撮らせて頂きました。ピンク色を基調とした町田さんの作品は、窓から入る太陽の光に照らされることで作品の明るさが増して、ひと際目を引く可愛らしく感じる作品です。
 
2009年7月13日

なにわ芸術祭において芸大生が新人賞を受賞!!

 今日は大学院からの投稿です!関西の舞台芸術の祭典「第46回なにわ芸術祭」(産経新聞社、サンケイスポーツなど主催)の表彰式が6月18日、大阪市内のリッツカールトンホテルで開かれ、各部門の新人賞、新人奨励賞、審査員特別賞の受賞者11人に、熊坂隆光・産経新聞社常務取締役大阪代表からトロフィーが贈られました。

NANIWA1.JPG                                                 (C)産経新聞社
  なにわ芸術祭は昭和39年にスタート。舞台芸能の登竜門として「新進落語家競演会」「新進舞踏家競演会」「新進音楽家競演会」「なにわジャズ大賞」の4部門で新しい才能発掘をテーマに行われている、歴史あるコンクールです。これらのうち「新進音楽家競演会(ピアノの部)」と「新進音楽家競演会(声楽の部)」は、音楽家、大学教授らの推薦を得た新人音楽家たちの競演会で、優秀賞には、「新人賞」、「新人優秀賞」が贈られます。今回、なんと大阪芸術大学出身者が3名も選ばれました。

NANIWA2.JPG                                                 (C)産経新聞社
 ピアノの部で新人賞を受賞したのは福尾拓哉さん(現役3年、写真左)、声楽の部は鈴木健司さん(大学院09年修了、写真右)。同じく声楽の部で新人奨励賞を受賞した小城かおりさん(09年卒業)。

 表彰式では、新人賞には大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪製紙賞があわせて贈られ、奨励賞にはあわせて「近鉄タクシー賞」が贈られました。

 福尾さん、鈴木さん、小城さん!! 受賞おめでとうございます!!


2009年7月2日

「fleur Vanilla」 -器と花のコラボレーション+絵画-

07021.JPG 昨日はすごい雨でしたね。職員バスを降りてから喜志駅までのほんの数百メートルで、びしょ濡れになりました・・・。皆さんも折りたたみ傘を持っておいた方がいいですよ。あと、夏風邪にはご注意を!!

 

 ここで、一つお知らせです!!

 大阪美術専門学校のブログ開設に続き、とうとう大阪芸術大学短期大学部にもブログが開設されました!!おめでとうございます!!

大阪キャンパス、伊丹キャンパスの旬な情報をいち早くゲットできます!!ブログを通して芸大グループ間の交流も深まればいいなと思っています!!今後とも宜しくお願いします!!

 

大阪芸術大学短期大学部ブログ   大阪美術専門学校ブログ

 

 では、今日のブログは図書館からの投稿記事です!

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芦屋のギャラリーPaw(ポウ)で、522日(金)から526日(火)に器と花のコラボレーション+絵画の展覧会「fleur Vanilla 」が開催されました。
 花と絵画の方のは、
2008年6月24日のブログ
でも紹介させていただいた安井源太さん(本学・美術学科2005年卒業)です。器はギャラリーPawのオーナーでアーティストのMOTOMEさん(白い石膏の器)と本学・建築学科2003年卒業の鳥越隆志さんです。

 

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 鳥越さんは、卒業後、ガーデニングなどに興味を持たれ、現在は西宮市の苦楽園にある園芸専門店で働いておられます。

 今年3月には苦楽園のgalerie 6cGARDEN PLANの展覧会をされ、植物の見せ方が、すごく面白い作品を作られています。今回の安井さんとのコラボ展もとても素晴らしい作品となっていました。

 

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 苔玉は鳥越さんの作品で、それに安井さんがお花を活けていました。安井さんの絵「GREEN’S WINDOW」からモスフォレストをイメージすると言われた方がありました。

 湿度というとジメジメした感じですが、適度な潤いを持った苔に覆われた空間が形を曖昧にしつつも、色々なものを包み込むような柔らかさがあるように感じます。苔玉に活けられたお花との相乗効果もあると思います。

 

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 安井さんに今回の展覧会について、お話をお聞きしました。


「今まで一緒に続けていた花と絵という別々のものを、同じフィールド上で見せる方法をずっと考えていて、それが形になった最初の一歩だと思います。絵は、ボールペンと水彩を中心に描いています。今までキャンバスに油が中心だったのですが、紙にすることで、素材を広く使うことができ、画面の前で自由になることができました。今まで縛られていた素材や、コンセプトから制作を解放し、どこまで素材と自分を一つにできるかが今の課題です。アクリル版の黒は、インクによるものです。」

 
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 器と花、そして絵画のコラボレーションは、とても心地よい素敵な空間を創り出していました。

 安井さんの絵画は、今までの流れを踏襲しつつも、絵画の中に色々な葉っぱがコラージュされていて、植物とのコラボがなされていました。時が経てば、葉の色の変化も楽しめそうです。

 

 ギャラリーPawでは、2009年、素材の「素(そ)」をテーマに36912月とシリーズ展を開催されます。3月の「くぎ展」安井さんはくぎが描かれた素敵な絵を出品されていましたが、くぎがテーマなら何でも良いということで、くぎの指輪があったり、アイデアに溢れる楽しい展覧会になっていました。

 

612日から21日に開催された「素・ガラス展」は、25名の作家によるものですが、安井さん、鳥越さんも出品されていました。安井さんは、F0号の小品が二枚で、素材は紙にアクリル、鉛筆、ボールペン、水彩、そして、ガラスのピアスが使われていました。

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garasu3.JPG9月と12月は何が素材に選ばれるのか!? そして、安井源太さん鳥越隆志さんの出品もまた楽しみなところです。みなさんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

ギャラリーPaw
http://gingado.biz/10/G-paw.html

 

投稿者:図書館


2009年6月18日

文芸学科からのお知らせ&Screen 苅谷昌江展

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 今週から急に暑くなりましたね!連日30℃近くまで気温も上がって、冷房の効いた部屋が恋しくなってきました☆
 日曜日から雨が続くそうです。洗濯物の取り込みをお忘れなく!!
 
 さて、今日のブログは2本立てです!まず・・・

 文芸学科非常勤講師、鵜飼哲夫先生の「若者文化の世界」の授業内で特別講義を行います。今年創業100年を迎える講談社より、文芸X出版部長をされている蓬田勝さんに来て頂きます。
 蓬田さんは、今年5月より「講談社Birth」という新レーベルを始められ、対象を10代から29歳という若き才能を発掘するという目的で公募を行われています。同時にイラストレーターも公募しているというのも特徴です。
 今回の講義で、今若い人たちに何が求められているのかなど、出版社サイドの生の声を聞くことができます。
 日時は6月22日(月)、10時20分より約2時間、9-003教室にて行います。
「若者文化の世界」を履修していない学生でも受講可能ですので、みなさんどうぞ受講して下さい☆★


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話は変わりまして・・・
  
西長堀にあるstudio Jで、318日(水)-425日(土)「Screen 苅谷昌江展」が開催されました。

 大阪芸術大学美術学科卒業生(2001年度)の苅谷昌江さんは2008年4月6日のブログでも紹介させて頂きましたが、2007年12月に京都文化博物館で行われたAMUSE ARTJAM 2007 In Kyotoでのグランプリ受賞後、2008年には高知市文化プラザかるぽーとで行われたJeans factory art awardでの準グランプリ受賞を皮切りに、精力的な活動を続けておられます。8月Gallery Yamaguchi Kunst-Bau(大阪)でのART CAMP 2008では、招待作家として参加されました。

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 また
2009年にはVOCA2009 現代美術の展望―新しい平面の作家たち(上野の森美術館)の出品作家に選出される等、さらに今後の活躍も期待されます。
 VOCA展の図録は、図書館でも近々所蔵する予定ですので、是非、ご高覧ください!!
 
 VOCA(ヴォーカ)展は1994年に始まり、全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、毎回、全国各地から未知の優れた才能を紹介されています。
 
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 今回の展覧会は
Screenです。不思議な雰囲気をかもし出した映画館(?)です。
 
 京都芸術センターでのnow here, nowhere(関西を中心に活動する6名の美術作家による展覧会 200934日→22日)に出展されていたScreenとの連作のように感じました。
 
 その作品は、
苅谷さHPSlide showを見ることができます。
(左)「After a movie」 (右)「Space Oddity red chairs」
 
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 色々な種類のmonkeysが映画を楽しんでいます。その描写力にはますます磨きが掛かっていました。

 
 映画を楽しむ
monkeysをじっと眺めていると、時に自分もこの映画館の中に入り込んでmonkeysたちと一緒に映画を観ている、そんな気分にもなったりします。

「the monkeys on red chairs」

090422studioJ_003[1].jpg monkeysの中には、銀幕のスターもいます。青い透き通ったきれいな瞳をして、凛としたスターの品格を漂わせています。

 (左)monkeys star of screen 1
 (右)monkeys star of screen 2

 

 Acrylic & Oil colorの作品が主ですが、中には水彩の作品もありました。これもまた味わい深いmonkeysです。
 
 
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 床には鳥が飛び、不思議空間をより一層演出していました。

 
 苅谷さんは、
2008年にはArt OSAKA 2008グループ展を含めて、合計7回の展覧会に参加されました。

 展覧会を重ねることにより、技術的にも、そして構成や内容も洗練されていました。


 苅谷昌江ワールド、
Space Oddityより深く感じることができました。

090422studioJ_020[1].jpg 大阪芸大のキャンパスにも久しぶりに訪れてみたい、先生方にもお会いしたいと話されていましたが、この4月からは、高校や大学の非常勤講師をされているとのことで、展覧会と併せて、また多忙な一年となりそうです。

 
 
苅谷さんは、これからも注目して行きたい卒業生のお一人です!
 
Screen
 苅谷昌江展     
-Masae Kariya exhibition-
31日(土)-22日(土) *展覧会は終了しています。
13
00-1900 日・月・火曜日休廊

studio J

http://studio-j.ciao.jp/

苅谷昌江 HP
http://yellowvalleys.net/

  
投稿者:図書館
 


2009年5月15日

毎日・DAS学生デザイン賞で卒業生が最優秀賞受賞!

デザインを学ぶ大学生や専門学校生が想像力と感性を競う
「第41回毎日・DAS学生デザイン賞」の審査会が昨日開かれ、
全237点の中から大阪芸術大学デザイン学科卒業生の所正泰さんの作品
『The First Animation Festival In Osaka 2009』(グラフィック・パッケージ部門)が

最優秀賞「金の卵賞」にノミネートされました。

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この作品は、卒業制作作品としても学長賞に選出されるなど高い評価を受けていて、
また一つ、大変輝かしい賞を受賞されました。

なお、所さんの作品は5月30日(土)〜6月4日(木)の6日間、
大阪市南港・ATCビルITM棟10階「大阪デザイン振興プラザ・デザインギャラリー」で
公開展示されます。

皆さん、是非所さんの作品に直接目に触れてくださいね。

大阪芸術大学の卒業生が各方面で大いに活躍しています。
ひょっとすると食堂であなたの隣に座った学生が、
将来日本を動かす人になるかも…。
 
投稿者:教務課