今週から急に暑くなりましたね!連日30℃近くまで気温も上がって、冷房の効いた部屋が恋しくなってきました☆ 日曜日から雨が続くそうです。洗濯物の取り込みをお忘れなく!! さて、今日のブログは2本立てです!まず・・・ 文芸学科非常勤講師、鵜飼哲夫先生の「若者文化の世界」の授業内で特別講義を行います。今年創業100年を迎える講談社より、文芸X出版部長をされている蓬田勝さんに来て頂きます。
蓬田さんは、今年5月より「講談社Birth」という新レーベルを始められ、対象を10代から29歳という若き才能を発掘するという目的で公募を行われています。同時にイラストレーターも公募しているというのも特徴です。 今回の講義で、今若い人たちに何が求められているのかなど、出版社サイドの生の声を聞くことができます。 日時は6月22日(月)、10時20分より約2時間、9-003教室にて行います。 「若者文化の世界」を履修していない学生でも受講可能ですので、みなさんどうぞ受講して下さい☆★ 話は変わりまして・・・ 西長堀にあるstudio Jで、3月18日(水)-4月25日(土)「Screen 苅谷昌江展」が開催されました。 大阪芸術大学美術学科卒業生(2001年度)の苅谷昌江さんは2008年4月6日のブログでも紹介させて頂きましたが、2007年12月に京都文化博物館で行われたAMUSE ARTJAM 2007 In Kyotoでのグランプリ受賞後、2008年には高知市文化プラザかるぽーとで行われたJeans factory art awardでの準グランプリ受賞を皮切りに、精力的な活動を続けておられます。8月Gallery Yamaguchi Kunst-Bau(大阪)でのART CAMP 2008では、招待作家として参加されました。 また2009年にはVOCA展2009 現代美術の展望―新しい平面の作家たち(上野の森美術館)の出品作家に選出される等、さらに今後の活躍も期待されます。 VOCA展の図録は、図書館でも近々所蔵する予定ですので、是非、ご高覧ください!!
VOCA(ヴォーカ)展は1994年に始まり、全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、毎回、全国各地から未知の優れた才能を紹介されています。
今回の展覧会は「Screen」です。不思議な雰囲気をかもし出した映画館(?)です。 京都芸術センターでの「now here, nowhere」(関西を中心に活動する6名の美術作家による展覧会 2009年3月4日→22日)に出展されていた「Screen」との連作のように感じました。
その作品は、苅谷さんのHPでSlide showを見ることができます。 (左)「After a movie」 (右)「Space Oddity red chairs」 色々な種類の monkeysが映画を楽しんでいます。その描写力にはますます磨きが掛かっていました。映画を楽しむmonkeysをじっと眺めていると、時に自分もこの映画館の中に入り込んでmonkeysたちと一緒に映画を観ている、そんな気分にもなったりします。 「the monkeys on red chairs」 monkeys の中には、銀幕のスターもいます。青い透き通ったきれいな瞳をして、凛としたスターの品格を漂わせています。 (左)monkeys star of screen 1
(右)monkeys star of screen 2
Acrylic & Oil colorの作品が主ですが、中には水彩の作品もありました。これもまた味わい深いmonkeysです。
床には鳥が飛び、不思議空間をより一層演出していました。 苅谷さんは、2008年には「Art OSAKA 2008」やグループ展を含めて、合計7回の展覧会に参加されました。 展覧会を重ねることにより、技術的にも、そして構成や内容も洗練されていました。 苅谷昌江ワールド、Space Oddityをより深く感じることができました。 大阪芸大のキャンパスにも久しぶりに訪れてみたい、先生方にもお会いしたいと話されていましたが、この4月からは、高校や大学の非常勤講師をされているとのことで、展覧会と併せて、また多忙な一年となりそうです。 苅谷さんは、これからも注目して行きたい卒業生のお一人です! Screen 苅谷昌江展 -Masae Kariya exhibition- 3月1日(土)-22日(土) *展覧会は終了しています。 13:00-19:00 日・月・火曜日休廊 studio J http://studio-j.ciao.jp/ 苅谷昌江 HP http://yellowvalleys.net/ 投稿者:図書館
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カテゴリーアーカイブ: 卒業生の活躍
毎日・DAS学生デザイン賞で卒業生が最優秀賞受賞!
デザインを学ぶ大学生や専門学校生が想像力と感性を競う
「第41回毎日・DAS学生デザイン賞」の審査会が昨日開かれ、
全237点の中から大阪芸術大学デザイン学科卒業生の所正泰さんの作品
『The First Animation Festival In Osaka 2009』(グラフィック・パッケージ部門)が
最優秀賞「金の卵賞」にノミネートされました。
この作品は、卒業制作作品としても学長賞に選出されるなど高い評価を受けていて、
また一つ、大変輝かしい賞を受賞されました。
なお、所さんの作品は5月30日(土)〜6月4日(木)の6日間、
大阪市南港・ATCビルITM棟10階「大阪デザイン振興プラザ・デザインギャラリー」で
公開展示されます。
皆さん、是非所さんの作品に直接目に触れてくださいね。
大阪芸術大学の卒業生が各方面で大いに活躍しています。
ひょっとすると食堂であなたの隣に座った学生が、
将来日本を動かす人になるかも…。
投稿者:教務課
田村早絵 作品展 ?まめくらげ?
大阪市天王寺区にある「SoHo Art Gallery Cafe」にて3月10日からはじまった個展「田村早絵作品展 ?まめくらげ?」に行ってきました。会場にはアクリルガッシュで手描きしたイラストレーション、銅版画、シルクスクリーンプリントで制作された作品がおよそ20点展示されていました。
●「田村早絵 作品展 ?まめくらげ?」 |
Positive Taboo 「加賀城 健 展」
もうこのブログでもお馴染みとなったYOD Galleryでは「加賀城健 展 –Positive Taboo–」がスタートしています。“前向きなタブー”って一体何なの?その謎を究明するために早速ギャラリーに伺ってきました。 染織の技法には例えば友禅染などで用いられている「糊防染法」というものがあります。餅粉と糠(ぬか)を混ぜ、蒸して作られる糊を使っていわゆる“マスキング”をする技法です。加賀城さんはこの糊によってできる斑(ムラ)や罅(ヒビ)の状態を積極的に取り入れる独特の制作方法でその独自性を築いてきました。このプロセスが伝統技法では“技術的に未熟”だったり、“良くないお手本”として見られるのだそうです。 また前々から構想はあったそうなのですが、今回のYODでの個展のためにカラフルな作品も挑戦したそうです。薄い布地に落とされる様々な色の染料が生地の上で“陣取り合戦”をしながら染み拡がっていくのを観察して楽しみながら出来上がった作品なんだそうです。薄い生地は2重に重ねて制作するので拡げるとシンメトリーになっています。DMなどメインビジュアルとして使われている作品は『Fold–戦士』。 思いつくままに質問する私に困惑することなく、落ちついて一つ一つ丁寧に説明して下さるような誠実さと堅苦しくない雰囲気の持ち主です。その実験的な独自の制作方法から「正統から外れている」、「特異な存在」として見られてきた作家さんだそうですが、とても穏やかな話し方で攻撃性を感じるような部分は全くありませんでした。ただ良い意味での頑固さがあって「なぜそうじゃなきゃいけないのか」ということを伝統工芸の世界に問い続けてきたんだと思います。 「抑圧されたものが反発で何かを生み出した」とは穏やかではない。「温故知新」、そう考えましょうよ。日本には平和的な良い言葉があるものです。そして、新しい技術も時間が経てば伝統技術に変わるときが来るんだ、そう思います。伝統を蔑ろにするわけではありませんが、美術工芸の世界は何が革新で、何が伝統かを区別するようなフィールドではないなと、この個展を通じてそんなことを考えました。 ●加賀城 健 展 – Positive Taboo – |
黒崎創 写真展 「虚空」
水の入った透明のグラスに牛乳を数滴・・・。それを光に翳してみる。白濁した液体は水の中で、なんだか青白くみえる。実はこれ・・・、何の説明かって言うと・・・、光には波の特性があって、色によってその波長が・・・。 そしてまた「なぜ空は青いのか?」「宇宙の色を薄めていけば空の青になるのかなぁ?」そんなことを考えながらも、その思考はどこか遠くの空へ行ってしまって、「空には何もないのだと思うし、自分も何も考えていなかったんだ」と、思いました。 是非、会期中に幻想的な青の美しさを見に行ってください。 ●黒崎 創 写真展 「虚空」 |