2008年3月7日

扉を開けて・・・ ?《乙女》の衝動?

町田夏生展 ?《乙女》の衝動?
 
乙女の衝動

乙女の衝動

町田夏生展 ?《乙女》の衝動?

乙女の衝動

乙女の衝動 

 

先日、221日付けのブログでお伝えしたように

1月に開廊したYOD Galleryでは、開廊第2弾として、「町田夏生展 ?《乙女》の衝動?」が開催されています。(2005年大学院芸術制作研究科修了)

まずYOD Galleryに近付くと、外壁に大きくかたどられた幅4m近くの壁画に驚くと同時に惹きつけられます。ガラスの扉からは、ギャラリー内にそれ以上に大きく壁一面に広がる乙女たちが垣間見えます。通りすがりの見ず知らずの人々も老若男女、思わず扉を開けて入らずにはいられない、そんな衝動にも駆られます。それが、第一のねらいだと町田さんは話してくれました。現代美術が、一般の人々にとって遠い存在なのではなくて、本当に色々なより多くの人たちに見て欲しい。そんな思いもあるそうです。

一旦、扉を開けて中に入るとそこはまるで別世界、乙女たちの住み処です。同じ乙女は一人もいない、似て非なるそれぞれ個性豊かで耽美なまでに魅力的な乙女たちです。乙女たちはこの空間に確実に息づいています。愛を、夢を、そして憧れを自分のものにしようと命懸けです。油断しているとあなたの心も食べられてしまうかもしれませんよ。
さあ、扉を開けて・・・お入りください。

町田さんは、大阪芸術大学の美術学科のときも大学院のときも学科を越えて色々な人たちと交流を持ち、一緒に展覧会を企画するなど、幅広い活動を繰り広げていたそうです。建築学科に面白い先生がおられると聞けば、ドンドンと研究室のドアを叩いてはじめましてと訪ねて行く、それは、時に芸術計画学科の学生さんであったり、映像学科の院生さんだったり・・・。ありとあらゆる分野の才能たちとコラボレーションすることで、色々な感性を磨いて行ったようです。とにかく、展覧会をすることが勉強になると語っていました。まさに総合芸術たるべき芸大ならではの醍醐味です。キャンパスのあらゆる場所を有機的空間として捉えて数多くの展示を行い、芸大の利点を最大限に生かしたことで、学生時代にまったく悔いはないと爽快に笑ってくれました。

とてもきれいな色合いで描かれた乙女たちに染めの手法に通じるものを感じました。町田さんにお聞きしたら、図書館で古代文様や染色の本が気に入ってよく見ていたところ、就職課の求人票で友禅染めの会社を見つけたので、就職して、1年半程働いていたそうです。その経験を基に染めの手法を生かしつつ、それを崩して独特の美しい世界観を築いています。

是非、足を運んで溢れんばかりの《乙女》の衝動を体感してください。誰の心の中にも《乙女》のはあるはずです。

町田夏生展 ?《乙女》の衝動?
 3
4日(火)→322日(土)
11:00
?19:00 日・月曜日 閉廊

YOD Gallery
http://www.yodgallery.com/

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2008年2月27日

えっ、あの人も?!

今回のブログでは、1989年?1990年の1年間、読売テレビ放送により制作され、関西ローカルで放送されていた幻の深夜番組「現代用語の基礎体力」というTV番組に併せて、極々一部ではありますが本学の出身者をご紹介いたしましょう。

つい先日、この1月にDVDが発売されたことを記念した「現代用語の基礎体力」の総集編なる番組が深夜に放送されていました。かなりシュールな内容のコントを詰め込んだ番組で、劇団☆新幹線の看板役者「古田新太」、「羽野晶紀」、『探偵!ナイトスクープ』の元探偵「立原啓裕」、「槍魔栗三助(現・生瀬勝久)」、「升毅」等が出演しています。また、今やテレビや舞台にひっぱりだこである豪華な面々がコントを繰り広げるという、ファンにとってはたまらなく貴重な番組です。
実は出演者の内、前者3名は本学舞台芸術学科の出身であり、古田さん、羽野さんのお二人は当時まだ学生だった頃に出演されていたそうです。劇団☆新幹線は、「小劇場劇団(むれ)」という今でも本学に存在しているサークルから独立して新たに結成された劇団です。この劇団は皆さんもご存知の通り、全国的にも大変有名な劇団にまで発展していますね☆。そして、立原さんは現在、本学短期大学部の客員教授をされています。他にも、舞台芸術学科出身者としましては、「筧敏夫」、「渡辺いっけい」、「高田聖子」等もおられます。この方たちに続いて、より多くの学生が世に出て活躍してくれることを願っています。

話は戻りますが、来月、3月8日(土)、15日(土)の深夜050分からほぼオリジナルメンバーによる18年ぶりの新作(「現代用語のムイミダス ぶっとい広辞苑」)が放送されますので、お楽しみにー。

↓こちらも是非。
●『現代用語の基礎体力(其の弐)』
3月2日(日) 読売テレビ 1:15?2:40

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2008年2月25日

Bodaiju Café アートフェスタ2008

Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008↑非常に細かな線と点で仕上げられる細密画を描く宮本拓也さん。
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008↑ちょっと過激な少女の絵を独特のタッチで描いていく安井加奈さん(左)。

会場で購入した潤inoueさんのポストカード(左)↓
Bodaiju Cafe' アートフェスタ2008 

昨日、大阪市北区のBodaiju Caféで行われたアートフェスタ2008に行って来ました。
大阪を拠点に活動している様々なジャンルのアーティスト26名がこのカフェに集いました。
 http://www.bodaiju-cafe.com/

砂絵アーティストやアクセサリー作家、書画家など本当にたくさんのジャンルのアーティストの作品で店内は溢れていました。
アーティストと作品のことについて話しながら作品を買うこともでき、サイン代わりに即興でのイラストを描いてあげるアーティストもいました。

そんな中に大阪芸術大学の在校生も2人参加していました。二人とも工芸学科でテキスタイル・染織を学んでいる宮本さんと安井さん。普段、大学の課題で制作している作品とは全く違う作風で活動されています。お二人とも一度見たら忘れられないインパクトがある作品を生み出す注目の在校生です。

またこのカフェにFUNKY802digmeoutオーディションの通過者yumさんもお二人の応援に来られていました。yumさんも大阪芸術大学出身のアーティストで在学中はお二人と同じテキスタイルを専攻されていた方です。

また今年度、ZAnPonさんやyumさん、このイベントに参加された宮本君、安井さんなどなどテキスタイル専攻の縦糸で繋がったアーティストが一同に参加するカッコイイ展覧会が学内で開催される予定です。非常に楽しみです。

また美術学科絵画コースの卒業生、inoueさんも参加されていたこのイベント。様々なジャンルの横のつながりと、OB・OGとの縦のつながりをはぐくむことができる素敵なイベントでした。
今回参加された宮本君、安井さんにとっては、縦糸・横糸。まさにテキスタイルつながりというところでしょうか。

お後がよろしいようで・・・。

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2008年2月21日

芸大OBのギャラリーが西天満にオープン! -YOD Gallery-

YOD Gallery

YOD Gallery 

YOD Gallery

YOD Gallery

YOD Gallery

今回は卒業生の活動をひとつご紹介いたします。

関西では数少ない現代美術のプライマリーギャラリーとして、YOD Galleryが大阪西天満にオープンしました。
代表は、2001年に大学院芸術文化研究科を修了し、本学博物館の設立時に学芸員をされていた山中俊広さんです。

現在は開廊記念展として日本を代表するグラフィックデザイナー北川一成さんを現代美術の作家としてプロデュースした展覧会
「北川一成展 ?DEEPER IMAGINATION?」を、今月23日まで開催中です。

YOD Galleryのロゴも、なかなかおしゃれです。そのシャープな切れ味、暖かみのある曲線と膨らみの取り合わせは、世界に羽ばたこうという決意の強さと作家を育てて行こうという懐の広さを感じます。

山中さん曰く、「卒業生として、母校大阪芸大にかかわりのある優秀なアーティストの卵はぜひ育てて行きたいと思っています。学生にはもっと街に出て、今のアートを体感してかつ分析した上で、自らの表現と対峙してもらいたいです。」

次回展の作家、町田夏生さん(2005年大学院芸術制作研究科修了)は、山中さんが最も期待しておられる作家のお一人です。DMの絵にも町田さんの感性が溢れていますが、3月にふさわしい展覧会になりそうで、とても楽しみです。

町田夏生展 ?《乙女》の衝動?
3月4日(火)→3月22日(土)
11:00→19:00 日・月曜日 閉廊

今年の本学関係の企画では大学院OG一人、美専OB一人の個展が開催されることになっています。

今後も関西の作家の展覧会を中心に、現代美術を関西から世界に向けて発信していくべく独特の活動をしていきたいとのことです。YOD Galleryのこれからの活動に期待が膨らむばかりです。

YOD Gallery
http://www.yodgallery.com/

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