2008年4月19日

fabre8710 南口俊樹さん

このブログをスタートしてから早いもので7ヶ月が経ちました。「ブログ見てますっ!」「毎日必ず見てます!」、そんな声がとてもうれしくて俄然ヤル気モードです。先日もある記事に対して「ドキュメンタリー作品を作りたいのでもっと詳しい情報を教えてほしい」と在校生が入試課を訪ねてくれました。「多くの方々に徐々に浸透していってるんだなぁ」そんな風に実感できるシーンが増えてきました。ご愛読ありがとうございます。

今日は、そんな中でも卒業生からいただいたコメントを紹介させていただきたいと思います。
連絡をいただいたのは、クリエイティブディレクターをされている南口俊樹さんです。
36回宣伝会議賞(宣伝会議)協賛企業賞「アサヒスーパードライ スタイニー 雑誌」19993月)をはじめ、京都広告賞、業界紙広告賞など、数多くの受賞暦をお持ちの方です。
南口さんは現在、広告、プロモーションツールの企画・制作、VI、ブランド戦略の立案、商品企画、ネーミング、パッケージデザイン、書籍の企画、装丁デザイン、編集、発行、美術作品の企画・制作など様々なお仕事を手掛ける「ファーブル企画室」(大阪市鶴見区)の代表をされています。
(ちなみに「ファーブル企画室」にはコピーライターの方やアートディレクターの方がおいでになるそうですが、コピーライターの葦田由美さんは、浪速短期大学【現・大阪芸術大学短期大学部】ご出身の方だそうです。)

南口さんに現在のお仕事の話や在学中の思い出などコメントをいただきました。
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fabre8710について
fabre8710
(ファーブル芸術事務所)は、20047月、コマーシャルギャラリーとしてオープン。今後活躍が期待できるであろう若手・新人アーティストを中心にマネージメントおよび作品のディーリングを行っています。これまでペインティング、ドローイング、写真、インスタレーション、ビデオアート、コミュニケーションアート、パフォーマンスなど、さまざまな形態の作品やプロジェクトの展示を行ってきました。またギャラリー内だけでなくギャラリー外でのプロジェクトなども企画・実施しています。さらに、アーティストブックやマルチプルの出版も行い、より細やかな作家プロモーションを心掛け、海外へも活躍の場を広げています。
fabre8710 sesame セサミ

fabre8710立ち上げの経緯
ギャラリー立ち上げの経緯は、私(南口俊樹)がクリエイターのかたわら現代アート作品を制作・発表をはじめたところ、作品制作だけでなくプロモーションすることのおもしろさを感じ(クリエイターだからでしょうか)、また、だれかにマネージメントしてもらえたらすごく助かると感じたこともあって、ギャラリストという立場を選ぶことになりました。弊廊の取り扱い作家は、私がギャラリーをはじめた時期と同時またはそれ以降にアーティスト活動をはじめている作家を基本に、たとえ不器用でもアートのフォーマットにおさまらない作家を積極的にプロモーションしています。
fabre8710 sesame セサミ

fabre8710(ファーブル芸術事務所)
大阪市鶴見区放出東3-6-25-105 〒538-0044
TEL.06-6968-8535
 FAX.06-6968-5141
URL
 http://www.fabre8710.com

●在学中の思い出
在学時は、さまざまな分野の表現をめざす友人、先輩・後輩や、先生、職員の方々と交流を持てたことがいま考えてみれば大きな財産です。勉強だけでなく、そこで出会うさまざまなことが、ものづくりの血となり肉となった感じです。文芸学科の卒業論文をご指導いただいていた教授から文体をほめられ、コピーライターをめざしてみてはどうか、と、アドバイスいただいたことをいまでも憶えています。卒業後、ふまじめなじぶんを立て直さなければとの思いもあって、文章を書く仕事に就くにしてもビジネスの環境のなかで文章を書いてみたいと思い、選択肢のひとつとしてあったコピーライターの道へと進みました。まったくの素人からはじめたコマーシャルギャラリーの運営に、今でも右往左往していますが、マネージメントする作家のプロモーション、作品などのテキストをまとめたり、ビジュアル展開を考えることにおきましても、コピーライターで培ったコンセプトワーク、文章表現のスキルは、ものすごく役に立っています。
★南口さんは現在、KAB(関西アートビート)で展覧会レビューも担当されているそうです。http://www.kansaiartbeat.com
★個人ブログ「南口ブログ俊樹」 http://toshikimin.exblog.jp
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今日のブログは是非、たくさんの在校生に読んでもらえるとうれしいです。4年生になった方、3年生になった方など卒業後の進路について考える機会が多くなっている皆さんへのメッセージが込められているようで。というのも南口さんからいただいたメールの中に次のようなお言葉があったからです。
  『夢を実現することはたいへんですが、
   いつまでも夢のある大学であってほしいと考えております。』

・・・グっときました。

●お知らせ
fabre8710
では、19日(土)から新しい展覧会がはじまります。
末むつみ エニープラン ANY PLAN
末むつみ エニープラン ANY PLAN
末むつみ「エニープラン/ANY PLAN
2008
419日(土)→524日(土)
12
001900 日・月・祝休
*オープニングレセプション:419日(土)1800?2000

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2008年4月12日

天平 「TEMPEIZM」 チェック、しましょ!

今日から授業開始です。朝、授業開始の9:10ごろには教室に向かってダッシュする姿がたくさん見受けられました。かと思えば、教室を間違ったのか人並みを逆行する学生さんの姿も・・・。
4
月はそれぞれの授業の受講者数が確定していませんので、状況に応じ教室変更も比較的多いのでコマメに掲示板を確認しましょう。某金融会社のコマーシャルではありませんが「事前にしっかりチェック、しましょ!」です。

さて、昨日(11日)テレビや新聞、インターネットニュースなどで「天平」(TEMPEI)さんのデビューのニュースが取り上げられていましたね。日本テレビ系列「ズームイン!!SUPER」では「天平」さんの映像も紹介されていました。Tシャツにジーンズ姿で力強く演奏する情熱的なピアノ音楽。今、超、超、話題です。
TEMPEI 

「ロックを極めるためにクラシックを学ぼう」、と大阪芸術大学の演奏学科に入学され、在学中には産学協同テレビドラマシリーズ第2弾「ヒナの魂」(2004年放送)にも出演されました。
ドラマの挿入曲「Aki」や「Flame」の作曲、劇中歌の編曲も、演奏も「天平」さんです。ドラマの中では演奏姿も披露されていますので、ご覧になっていない方は是非、今からでもチェックしましょ!(DVDが発売されています。)

卒業時には「学科長賞」を受賞され、卒業後はさらに音楽を極めようとアメリカに渡られました。現在はニューヨーク在住とのことです。
今後、ますますのご活躍を期待しております。

天平さんのデビューアルバム「TEMPEIZM」は618日に発売です。
詳しくはオフィシャルウェブサイトで!
●天平オフィシャルウェブサイト「TEMPEIZM」
  http://www.tempei.com/
●天平 EMIオフィシャルサイト
  http://www.emimusic.jp/classic/tempei/

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2008年4月10日

えっ、あの人も?!PART2

4月に入り、学科専門ガイダンスや新入生へのクラブ・サークル勧誘が始まり、ようやく学内には活気が戻ってきました☆
 さて、先日、淡い水色赤いリボンのデザインがなんとも愛らしい表紙に惹かれ、『甘く、かわいく、おいしいお菓子』という本を買いました。
甘く、かわいく、おいしいお菓子
全国各地の美味しく、且つ見た目も可愛いお菓子を色や形、種類、パッケージ等様々な角度から分類してカラー写真で紹介している本です。かなり読み応えがありますよ?。
甘く、かわいく、おいしいお菓子
読み終えた後、この本の著者が本学の文芸学科卒業生である「甲斐みのり」さん、ということがわかりました。また、以前から気になっていた本、『乙女みやげ』、『京都おでかけ帖?12ヶ月の憧れ案内?』等も彼女の作品でした。どの作品も表紙のデザインが可愛らしく目に付くため、特に女性であれば一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
甘く、かわいく、おいしいお菓子
ホームページによると、現在は東京にアトリエをもち、雑貨の企画・イベントを行うブランド「Loule」(ロル)を主宰、書籍や雑誌への執筆・編集・ディレクション・スタイリングを行っているそうです。
甘く、かわいく、おいしいお菓子
ここ最近、文芸学科卒業生の活躍がめざましく、過去には「芥川賞」受賞者も出ています。今までも知らず知らずの内に、いろいろな場所で、何らかの形で卒業生の作品に出会っていたのかも知れません。
甲斐さんの最新本、ここ大阪のガイドブック『乙女の大阪』も必ず買います!

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2008年4月6日

物語のかけらを集めて ?Meeting?

西長堀にあるstudio Jで、31日(土)?22日(土)Meeting」苅谷昌江展が開催されました。苅谷さんは、本学美術学科平面コースの2001年度学長賞を受賞されています。その後、京都市立芸術大学大学院の油画専攻に進学されました。
2004年に修了後は、仕事をしながら創作活動を続けておられ、昨年12月に京都文化博物館で行われたAMUSE ARTJAM2007 In Kyotoでは、グランプリを受賞されました。今回の展覧会では、その受賞作品である「Space Oddity」も展示されていました。
苅谷昌江展 Meeting
最近、伝統やしきたりにとらわれず、様々な食材・調味料を用いるなどして、各国の料理の要素を盛り込んだ「無国籍料理」が人気ですが、苅谷さんの絵画からは「無国籍」というイメージを感じます。一見どこかで見たことのある風景のようにも感じますが、実は見たことのない不思議な景色だったりします。じっと眺めているうちにいつの間にか絵の中に引き込まれているような気がします。そして物語の断片を垣間見るような不思議な感覚になります。
苅谷昌江展 Meeting
大きな風景画の真下に2つの小品が並べられていましたが、まるで自分が絵の中に入ってとてもきれいなクリスタルを掘り起こして来たような印象を受けます。そして、それは自分にとって、とても大切な宝物になる…そんな自分自身の物語のかけらを見る者に感じさせる、そんな深さを感じました。
苅谷昌江展 Meeting
苅谷さんは、本学の美術学科学生だった時はやはり学科の垣根を越えて、先生方に質問をしに行ったりしていたそうです。例えば、大学院の入試にポートフォリオが必要と書かれていたので、デザイン学科の先生を突然尋ねて、作り方を聞き、出来上がるとこれで良いですかとまた見てもらいに通っていたとのことでした。
苅谷昌江展 Meeting
大学では、高校までの与えられる受動的な学習形態から、自分で学び取る能動的な学習形態へと大きく変わりますが、苅谷さんは、まさに本学のメリットを最大限に活かしつつ、自ら積極的に学んで、成長されたのだなあと嬉しく思いました。
苅谷昌江展 Meeting
皆さんにも是非、学内はもちろん学外のギャラリーにも積極的に足を運んで、いろいろな出会いを見つけてもらえたらと願っています。苅谷さんの魅力溢れる世界を今回は、Web上でしか見ていただけないのがとても残念ですが、来年また
studio Jで展覧会を開催予定だそうです。その折には、本物の苅谷ワールドを是非体感してくださいね。今回私自身が感じたように苅谷さんとの素敵な出会いや新たな発見がきっとあるはずです。

Meeting 苅谷 昌江展
Masae Kariyaexhibition?
31日(土)?22日(土)
13
00?1900 日・月曜日休廊

studio J
http://studio-j.ciao.jp/

苅谷 昌江 HP
http://yellowvalleys.net/

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2008年3月20日

石井裕也監督がアジア新人監督大賞を受賞!

317日?4月6日まで32香港国際映画祭Hong Kong International Film Festival)が開催されています。アジア最大級の映画の祭典で、300本近い映画が2週間にわたって上映されます。
この映画祭の会期中に開催されるアジア映画賞10賞)の祭典、アジア・フィルム・アワード(AFA)からニュースです。

先週、新聞などでも紹介されていましたが、ちょうど2年前の3月に映像学科を卒業された石井裕也監督に第1エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞が贈られました。おめでとうございます!このような名誉ある賞を受賞された石井裕也監督に教員をはじめ大学関係者一同、お祝い申し上げます。何より映像学科の在校生や4月から入学される方々が誇らしく思われているだろうと思います。
アジア各国の映画スターを含め多くの映画関係者が出席した表彰式は香港国際映画祭の初日17日に行われたそうです。

石井裕也監督映像学科の学科別パンフレットでも紹介させていただいています。
卒業制作作品『「剥き出しにっぽん』が、ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2007」グランプリ&音楽賞(TOKYO FM賞)を受賞し、その後長編『反逆次郎の恋』、『ガール・スパークス』を制作され、最新作『ばけもの模様』は32香港国際映画祭のコンペティション正式出品作品でもあります。いま世界が注目する新人監督です。スバラシイ!

今回、石井裕也監督が受賞されたエドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞は、「人間として高みを目指している作品を作っている才能」に贈られる賞だそうです。
〔読売新聞312日付夕刊より〕
“才能のありようだけではなく、人間として高みを目指す”、とても深いものを感じます。
映画だけではなく、すべての芸術に携わるものにこの精神は必要なんだろうと思います。
さぁ、皆さん石井裕也監督に倣って、さらに高みを目指しましょう!

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