2008年10月8日

INTEX VISION

今日は朝から大阪南港に行ってきました。とても良いお天気で、暑いくらいでした。雲ひとつない青空の中にそびえるのはWTC(ワールドトレードセンター)です。あまりの快晴のためCG合成した建築パースのようにも見えますが今日撮影した写真です。
WTC インテックス大阪 橋下知事 大阪府庁移転計画
あの橋下徹大阪府知事大阪府庁の移転計画を進めているあの話題の建物。ファサードはちょっとバブリーな感じもありますが立派な建物です。ここに大阪府庁が移転してくるとこのベイエリアの人の流れが大きく変わるでしょうね。
インテックス大阪 大阪府庁移転 橋本知事
さて、私、WTCを視察に来たわけではありません。今日はOUA-TVのスタッフの方に同行してインテックス大阪へやってきました。大阪の見本市会場といえばココです。様々なイベントや催しに使われている施設です。ちなみに東京なら「東京ビッグサイト」になるんだと思いますが、インテックス大阪はいわゆる「萌え系」の聖地とは呼ばれていません。今日は「ビューティーワールド ジャパン ウエスト」という催しが行われていました。で、「ビューティーワールド」を見に来たわけでもありません。
intex osaka インテックス大阪 大型モニタ
このインテックス大阪には、ここで開催される様々なイベント情報を紹介するための大型モニタが6箇所設置されています。これらのモニタで放送されている「ビジョンニュース」のすべてのコンテンツはなんとOUA-TVが制作しています。アナウンスメントはもちろん放送学科アナウンスコースの在校生が担当してるんです。
intex osaka インテックス大阪 大型モニタ
他にも「学生制作作品枠」もあり、公の作品発表の場所ともなっています。そして、ちょこっと大阪芸術大学のCMも放送していただいています。
intex osaka インテックス大阪 大型モニタ
ニュートラムの「中ふ頭」駅側の西ゲートから入るとインテックス大阪の中でも最大の「INTEX VISION」があり、この大きなモニタに大学関連の映像が流れるとなんだか嬉しくなります。
intex osaka インテックス大阪 大型モニタ
今日はここを管理している財団法人大阪国際経済振興センターの事務所にお伺いしました。営業推進部の森本様とOUA-TVの坂本さん(放送学科卒業)の打ち合わせの様子です。ボーナス商戦に向け、11月はイベントごとが目白押しで、「ビジョンニュース」の制作も大変忙しくなる様子がそばで聞いていて良くわかりました。
intex osaka インテックス大阪 大型モニタ
OUA-TV
スタッフの坂本さんはこのお仕事をし始めてから随分、見本市イベントに詳しくなっていて資料を見て頭の中でパッパと段取りを組み立てている様子。軽快な2人のやり取りに少し付いてゆけない部分もありました。これらの資料をもとに坂本さんが台本を書いているんだそうです。

OUA-TVは大学の広報の仕事だけでなく、社会に役立つこんなお仕事もしています。何かの催しでインテックス大阪に行かれる際は、是非この「INTEX VISION」をよーく見てみてください。この付近の人の流れが変わって、もっともっと多くの人にOUA-TVの仕事を見てもらえるといいなと思います。

↓イベント情報はコチラから
●インテックス大阪 ホームページ
http://www.intex-osaka.com/

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2008年9月17日

天満天神繁昌亭にて

今日は「寄席」のお知らせです。「寄席」、わかりますよね?落語です。ドラマ「タイガー&ドラゴン」(脚本:宮藤官九郎)で落語のファンになったという方もきっと多いはず。
そう今、「落語がキテマス」。
笑福亭生喬 桂こごろう 旭堂南湖 笑福亭松喬 桂佐ん吉
9月20日(土)に天満天神繁昌亭にて行われる「大阪芸術大学グループ 塚本学院校友会40周年記念寄席」では、長瀬智也さんや岡田准一さんは登場しませんが、本学出身の落語家さん3名の高座を聴くことができます。

開口一番は「桂 佐ん吉」さん。そのすぐ後に、芸術計画学科を卒業し大学院も修了された「旭堂南湖」さんが『誕生日』という講談を聴かせてくれます。仲入りを挟んで映像学科ご卒業の「桂こごろう」さんの『動物園』というお話、美術学科ご卒業の「笑福亭 生喬」さんの『竹の水仙』というお話が続きます。

また仲入り前は特別出演として「笑福亭 松喬」さんが高座に上がられます。お話は『お楽しみ』。それこそ「楽しみ」です。落語研究会の方々は必ず行くように!

●「生喬・こごろう・南湖 卒業生の会」
 大阪芸術大学グループ塚本学院校友会40周年記念寄席
 2008年9月20日(土)
 天満天神繁昌亭にて
 午後6時開演(午後5時30分開場) 
 ※当日午後4時45分より入場整理券を受付にて発行
 前売り2000円、当日2500円(全席自由席)
 *お問い合わせ:
  三栄企画 06-6631-0659 又は 塚本学院校友会 06-6607-1988

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2008年8月19日

HOLGAの魅力 井上尚美 写真展「一期一会」

本日から南船場のフォトギャラリー「Nadar OSAKA」で始まった井上尚美さんの写真展『一期一会』に行ってきました。井上尚美さんは本学の映像学科の卒業生です。
ちょうど5年前から「
HOLGA」(ホルガ)というカメラで写真を撮りはじめられ、その後写真教室にも通われたようです。2年前に「ホルガエキスポ」なるものに参加され、その後グループ展、企画展などで作品を発表されています。会場には約20点の作品が展示されています。
ナダール 大阪 Nadar HOLGA 写真 トイカメラ 井上尚美

今回の写真展のコンセプトシートをご紹介します。
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今あるものが、10年後も同じようにそこにあるとは限らない。
なくしてしまってから大切なものに気付いて後悔するよりも、
今あるものを精一杯大切にしていくべきであるというコンセプトのもと、
HOLGA
で写真を撮っています。
今回の作品は、幼い頃によく行った母の故郷淡路島のお正月の写真です。
震災の後から、そこにあった景色は随分と変わってしまいました。
しかし、流れる時間や、風習や、そこに住む人々の気持ちは
あの頃と変わらず、今もあり続けています。
変わらずそこにあるうちは、その一瞬一瞬を精一杯大切にしていきたいと思うのです。
Nadarホームページより転用)
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何気ない日常を撮影した写真なのですが、井上さんの目を通じて切り取られた淡路島のお正月が「HOLGA」によって味わい深い光景に映っています。真っ青な空もくすんで紺青(こんじょう)に映るように少し色褪せた8ミリフィルムの記録映像の部分部分を見ているようで、はじめてみるのに郷愁の思いがする作品です。
ナダール 大阪 Nadar HOLGA 写真 トイカメラ 井上尚美
HOLGA」の良さはいわゆる「低忠実性」といわれ、撮影者の意図とは違う思わぬ効果が写真に現れるところが魅力です。「ケラレ」(写真のエッジ部分、特に四隅が暗くなる)というものやブレたような歪みなどが生まれることからトイカメラのような独特の魅力が生まれます。刷ってみないと出来栄えのわからない「版画」のような愉しみがありますね。
ウィキペディ「HOLGA

ナダール 大阪 Nadar HOLGA 写真 トイカメラ 井上尚美 
井上さんの一枚一枚の写真が「記憶の中の風景」のように見えるのも、その「HOLGA」ならではのケラレによるものだと思います。例えば目を閉じてある風景を思い出す時、そのイメージの端の部分は写真のような長方形の境界はな
いはずです。
ホルガで撮影された作品に作家の感性が映し出されているのなら、心の中を覗くようです。私は会場の左奥に展示してあった写真の前に一番長い時間いたように思います。遠くに映っている静かな海が印象的な写真でした。

本日伺ったギャラリー「Nadar」で、「HOLGA」カメラのことについてスタッフの方にお話を伺ったのですが、その方は思いがけず本学・写真学科の卒業生でした。わざわざカメラの中を見せて「この部分がロクロク(6×6)というサイズになっているので正方形の画像が撮影されます」と、とても丁寧にご説明くださいました。橋本大和さん、お話ありがとうございました。
ちなみに「Nadar」のオーナーの方も本学・写真学科卒業なのだそうです。(「Nadarホームページスタッフログす。

● 井上尚美 写真展 『一期一会』
  819日(火)→824日(日)
  open 11:00close 1900
  フォトギャラリー「Nadar OSAKA」にて

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2008年8月10日

映画『青空ポンチ』公開中。

青空ポンチ」を見てきました。全国を順次公開していく予定ですが、現在公開されている映画館は全国で1箇所、大阪です。大阪・心斎橋、アメリカ村ビッグステップの「シネマート心斎橋」に行ってきました。(ロケ地となった香川県の「ソレイユ・2」では先週上映が終了しました。)
大阪の「アメリカ村」をご存知ない方のために写真を1枚。この変わった街灯が印象的です。
アメリカ村 心斎橋 街灯
この街は御堂筋沿いにある心斎橋OPAの西側にあり、大阪の中でも「若者文化」の中心(?)といわれています。衣料品のお店や飲食店が立ち並び、少し「猥雑」とも思える雰囲気を持っています。ガチャガチャしてます。あのウルフルズが『大阪ストラット』という曲の中で「♪ 外国同然!」と歌っているのも納得できます。そこにある商業施設「ビッグステップ」は建物の中心の吹き抜け部分にその名の通り「大階段」があります。
ビッグステップ 心斎橋 アメリカ村

8月2日から上映されている「青空ポンチ」。初日にはCLUB CLAPPER(大阪・心斎橋)にて公開記念イベントも催され、ものすごい盛り上がり方だったようです。(ある機会に映画とは別にその時の映像を見せてもらいました。)
青空ポンチ 小池里奈 aopon
映画の内容はネタバレのないようにあまり触れないことにします。もともと私自身、先入観が大き過ぎて普通に見れなくなっていました。というのも、大阪芸術大学に関係する方がたくさんこの映画に関わっています。監督の柴田剛さんをはじめ、プロデューサー、エグゼクティブ・プロデューサー、出演者、カメラマン、編集などなどスタッフロールには知った名前が多く登場します。もちろん本編も楽しく観させていただきましたが、スタッフロールに最後の最後まで集中するあたり、もう既に一般的ではありません。なので、感想を書いても一般的になるはずありませんので。悪しからず。

映画の中で今、あらたにブームになってるジッタリンジンの音楽が使われていて、いい感じで締まります。ハリのある歌声と歯切れの良い演奏。主題歌「恋のルアー」が映画の雰囲気をよく表していて、かなりイイです。名曲「夏祭り」も挿入歌として使われています。今、ダウンロード急増中らしいです。(「夏祭り」は携帯配信中)

それと大注目は「玉枝」役、小池さん。とにかく可愛い。これまで数々の雑誌でグラビアを飾り、ドラマ、TV、CM、映画など活躍中です。15歳以下のアイドルとしては間違いなくナンバーワンです。
小池里奈 コスプレ 青空ポンチ(「青空ポンチの本」より)

映画の中ではドラムを演奏するシーンがあり、本当にご自身で演奏されているそうです。また、私は映画やドラマを見ていて「セリフの訛り」で役者さんの技量がわかるような気がしているのですが、小池さんはその点もよかったです。関西弁が素なのか演技なのかわからないくらい自然でした。ドラムの演奏、演技、そして衣装を着こなすコスプレイヤーとしてのキャラクターも必見です。

また何より、高松の青い空と海、夕焼けなどたくさんの美しい風景がこの映画の中に綴られています。ただ写真を撮っただけではこんなにキレイな光景にはならない。この感じは、柴田監督と同期の山下敦弘監督の映画「天然コケッコ」でも感じました。風に吹かれてのんびりする感じというか、なんというか・・・。この夏、旅行へ行く予定がない私にとって、ちょっと帰省したような気持ちになる映画でした。
是非、大きなスクリーンで「この感じ」、体感してみてください。

●映画「青空ポンチ
シネマート心斎橋(アメリカ村ビッグステップ4F)
 200882日(土)→822日(金)
  ※89日→15日 1840-2010
  ※816日→22日 1640-1810
 公式HP http://www.aopon.jp/
*劇場前売り特典には、生写真5枚が付いています。

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2008年8月7日

日常から妄想へ・・・

西天満のGallery wks.で、728日(月)?89日(土)まで開催中の岡村 基展『日常から妄想へ・・・』に行ってきました。岡村 基さんは、本学工芸学科陶芸コースを2007年に卒業後、大学院芸術研究科に入学され、現在、芸術制作 陶芸専攻の2年生です。
『日常から妄想へ・・・』 「普段の生活の中で、いろんなことに目を向けると面白い発見がある。その出来事を私の頭の中で楽しみ、遊び、らくがきし、そこから生まれ、消えていくインスピレーションを、陶で表現する。」
岡村基 日常か妄想へ・・・ No.1

岡村さんに今回の展覧会のコンセプトなどをお聞きしました。例えば、街のお店で見掛ける天井で丸出しになっている配管などにとても興味があるそうです。いったいどこから来ているのだろう、そしてどこへ続いているのだろう・・・。そうして、想像(妄想)の世界は広がっていきます。今回は、マンションの11階にあるGallery wks.での展覧会ですので、自分の部屋(日常)をイメージしたそうです。まず、入口を入ると玄関ともいうべき場所には、靴がたくさん並んでいます。その靴の裏には都市cityが生まれていたり、配管pipeと靴が合体していたり・・・そして、玄関には、ゴミ袋もあったりします。あき缶を口いっぱいに含んだ胃袋のようにも見えます。
岡村 基 陶芸 No.2 アルコール中毒+あき缶

次に家といえば、「トイレ」です(笑)。トイレから排泄物のような手あるいは、手のような排泄物?が溢れ出し、増殖し、成長し、壁を登って、一体どこへと向かうのでしょうか?
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.3  Toilet

岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.4

排泄物は、パイプを通りながれ流れて、めぐり巡って、また自分の元に戻ってくるかもしれません。食物連鎖のような輪廻のような・・・そうして都市『stomach city』,『worm city』が生まれてくる。日常の『カップ』の中にもお気に入りの『justinの帽子』にも「都市city」が生まれていました。

岡村さんは自分の部屋にいるのが大好きだとのことで、今回の部屋にもくつろぐ「自分」がいました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.5  sweet home

いたるところにパイプが見え隠れしている感じで、思わず覗きたくなるような衝動に駆られたり、どこに続いているのだろうと想像してみたり、まんまと岡村ワールドの罠にはまってしまう気がします。優しい色調は釉薬とは思えないきれいなパステルカラーです。そんな暖かく優しい雰囲気のせいか、まるで絵本の中にいるような錯覚におちいります。部屋の特徴を最大限に生かして、塀を乗り越えようとしている『逃げる男』や『ぶちぎれgirl』など絵本の登場人物と同じ空間にいるような不思議な感覚をおぼえます。このままクレイの絵本ができそうですねと話したところ「そういえば、小さな時からいつも絵本が身近にありました。今でも絵本はとても好きです。図書館でも絵本をよく見ます。」とのことでした。やはり幼い頃の体験はとても重要だなと改めて感じました。
岡村基 日常から妄想へ 陶芸 No.6  ぶちぎれgirl

岡村さんは、東京出身なのに関西の大学に来られたのですねとお聞きしたら「陶芸に興味があったので、陶芸なら関西で、大阪芸術大学が良いと思いました。」と嬉しい答えが返ってきました。
岡村さんは、手びねりで作品を創られるそうですが、『靴』のリアルさに驚く位、とても基本がしっかりされているなあと感心しました。陶芸の場合、家では制作できないので、ほとんど毎日大学に通って作品を制作されているそうです。

残り少ない会期となってしまいましたが、皆さんも是非、岡村さんの優しく懐かしい想像(妄想)の世界へ暑い日常からワープしてください。

No.2 –No.6 Photo by渡辺直人/大阪芸術大学 芸術計画学科 講師
http://d.hatena.ne.jp/wnwks/20080730/p4

岡村 基 展 日常から妄想へ   OKAMURA MOTO exhibition
7
28
(月)?89(土)11:00?19:00
日曜休廊/土曜・最終日は17:00まで
Gallery wks. http://www.sky.sannet.ne.jp/works/

投稿者:図書館事務室

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