2011年1月12日

R IS FOR RABBIT

  

  卯年にちなみをテーマにした展覧会が下記の通り開催されます。この画廊ならではの独特のセレクションに大阪芸術大学出者も含まれているので、お知らせします。

以下、画像・全文提供:乙画廊

(仮)うは兎のう  "R IS FOR RABBIT"

R IS FOR RABBIT

多産・豊穣のシンボル、ウサギは発情期が無い
なぜならウサギは年中発情できるからだ。
これはヒトと同じ能力である。
天敵が多く発情期を待っていたら絶滅するところから備わった能力。
しかし、その最大の天敵はヒトである。
さあ、干支の卯に肖って、今年1年を大事無く、全ての実りを祈り年末には感謝の報告をしようではないか!
耽美エログロキュートな乙画廊チョイスな作家達の思い思いのウサギを楽しんで頂ければこれ幸いである。

展示作家
池原悠太/岩澤慶典/江村あるめ/太田裕範/岡田彩希子/口枷屋モイラ/こだま美瑠兎/富崎NORI/中村キク/藤田佳菜子/古川沙織/
みそら/南舘麻美子/湯真籐子/横田沙夜/涌井晃

場所:乙画廊
会期:2010年1月14日(金)から2月5日(日) 15日(土)16時からパーティー
開催時間: 11時00分から18時00分
日曜・月曜休廊・但し30日(日)/31日(月)は開廊
土曜・祝日は17:00まで

画廊提供ここまで 以下投稿者

岡田彩希子(芸術計画学科卒・現在京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程在籍、研究内容:精神分析・現代美術)は、前回、CASOの個展にて、生と死女性性をテーマとした大規模なインスタレーション作品を発表しました。作品は、生きている花枯れた花植物鳥の羽根と、個展直前に亡くなった家族の姿を扱う荘麗な構成写真お骨パラフィンによる立体樹木生きている小鳥等、そしてそれらと対話するような映像作品によって構成されています。作家本人による詩、新宮一成氏の朗読が加わり、意味と意識の生成される、美しい空間が描出されました。今回はステージド・フォト作品2点を出品予定です。

写真は前回CASOでの作品の一部

様々な表現方法を駆使しています!!この空間自体が作品そのもの!

     

    

  

       中村キク(美術学科銅版画専攻卒)は、銅版画鉛筆画を制作しており、主に動物の頭部を持った少女たちがモチーフとして登場します。前回は2010年7月にヴァニラ画廊にて個展「仲のいい姉妹」を開催。聴こえることのない静かな音が空間を満たしているような、甘やかで繊細な世界観を描き出しました。今回の展示内容は、ウサギ作品を2点、詩を1点出品予定です。
中村キクHP: http://muttnik.nikita.jp/

写真は今回展示予定の作品から。

動物の耳が何だか可愛いですね!

ぜひご覧下さい。

画廊HP:http://web.mac.com/oto_gallery/
画廊住所:〒530-0047大阪市北区西天満2-8-1大江ビルヂング101
画廊TAL&FAX :06-6311-3322
イベント形態: 企画展


2010年12月27日

くろすろーど Vol.1-Acoustic-

 音楽学科4回生の小山直人(オヤマナオト)です。普段はベースを弾いて活動している僕ですが、今回はライブイベントを企画してみました。題名に書いてある通りイベント名は「くろすろーど Vol.1-Acoustic-」。イベントのテーマは[Acoustic]です。僕が今までベーシストとしてライブやレコーディングのサポートで関わったアコースティック系アーティストたちを集めました。ライブハウス内装の壁面にはデザイン学科4回生の石原愛(イシハラアイ)が作品を展示してくれます。ステッカーデザインにも協力してもらいました。愛ちゃん以外にも大阪芸大で出会った仲間や、高校時代の友人僕と関わったいろいろな人が多数このイベントに協力してくれています。僕が作詞・作曲に関わった曲を歌ってもらったり、オムニバスCDを作ったりと今回は普段あまりしない事がいくつかあって不安もありましたが協力してくれる皆のおかげもありとても良いイベントになりそうです

是非お越しください!楽しいイベントになること間違いなし!!
 

詳細はこちら
2011年1月6日(木)小山直人企画LIVE 「くろすろーど Vol.1 -Acoustic-」

場所  :心斎橋Club☆Jungle(http://www.clubjungle.jp/
チケット:前売り1500円(ドリンク別)、当日2000円(ドリンク別)
オープン 18:20 スタート 19:00
演者:ゆうみ*ともみ from 東京⇒Myspace「http://www.myspace.com/1004559522
    1001(イチマルマルイチ)⇒Myspace「http://www.myspace.com/1001ichimarumaruichi
    小山直人⇒Blog「http://ameblo.jp/naoto-oyama/
    たにぐちあや⇒Blog「http://ameblo.jp/aya-x8/」、Hp「http://oaoyoao.web.fc2.com

 


2010年12月9日

「Sampling Your Memory」ヤマガミユキヒロ展

  

静と動を異なった技法で表現しているんですね! 私が勤めるGallery PARCでは、様々なジャンルから注目のクリエーターを取り上げ紹介するプロジェクト【PARC_ Creator Support Project】をスタートしました。
 第1回目となる今回は、独特の視点と技法により「都会の風景」をモチーフにした作品などで注目を集める、京都在住の美術家・ヤマガミユキヒロを紹介します。
ヤマガミは、同一視点からの風景を絵画と映像により、ひとつのキャンバス上に再構成する独自の技法「キャンバスプロジェクション」による作品で、2008年には「岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞するなどの高い評価を得ています。今回は、「キャンバスプロジェクション」の新作であり、関西では未発表の作品《Sleep Walking》(2010)や、街灯の光や空をモチーフにした作品により構成しています。

とっても落ち着いた雰囲気です。
 ヤマガミの「キャンバスプロジェクション」作品は、都市の風景の中で動かないもの ― 例えば、道路、ビル、看板、街路樹、街灯 ―を油絵でパネルに描き、そこに動くもの ― 例えば、人、車、電飾、光 ―の映像を投影しています。絵画の中に時間軸を取り込んだ作品だと言われています。ですので、作品もそれなりの時間をかけて見てみてくださいね。

私は、彼の作品を見るまでは「この手法ははたして?」と思っていたのですが、聞くと見るとでは大違い。実際に作品を目の当たりにすると、立ち去り難いのです
26日まで開催していますので、是非遊びに来てください。

PARC_ Creator Support Project
「Sampling Your Memory」ヤマガミユキヒロ展
12月1日[水]~12月26日[日]
11:00~19:00(月曜休)

【お問合せ先】〒604-8082
京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48 三条ありもとビル
ル・グランマーブル カフェ クラッセ 2F
Tel・Fax:075-231-0706
http://www.grandmarble.com/parc/

投稿者:半羽優子
(芸術計画学科94卒(ギャラリー・パルク  アシスタントディレクター)
 


2010年12月7日

北里桂一先生個展&画集出版

         

いたみホールでの個展も大盛況でした!

 北里桂一先生の個展と画集が出版されました。個展は11月25日(木)から11月29日伊丹市立文化会館(いたみホール)で開催されました。先生は長年大阪芸術大学の芸術計画学科で教鞭をとってこられ、ご専門の1つは日本画でした。今回の展覧会では、大学生の時の作品から近年の作品まで数十点が展示されていました。それと同時に「色鉛筆の写生帖」の画集を出版することになりました。

 
 

18歳のときの作品です・・・すごい・・・。

今にも泳ぎだしそうですね!

 

 

 この彩色画は先生が18歳大学一年の時の作品だそうです。静謐な空間が漂う見事な画です。生きている小動物をこのような透明感ある作品にするのは、画力がかなり必要でしょうね。

空の青と、雪の白のコントラストが印象的です。 

 この作品は横に広がる水田を描いており、初冬の頃か雪どけの季節かを思わす情緒ある風景画となっています。中央に稲作が終わった水田に曇りを見せない雪肌が囲み、空は、雪肌と変わらないくらいの輝く雲、そして日本の空とは思えない青で構成されています。

とても貴重な経験でした!
 私は卒業後ものづくりに関わっていく手段として印刷というメディアを選びました。どのような紙を使い、どんなレイアウトにするかという印刷物の仕様を考えたり、各工程のプロに作業内容を指示し、管理していますデザインコピーライト写真印刷技術など幅広い知識が必要で、2年目の私はまだまだ勉強しているところです。
今回北里先生の画集を通して、印刷で芸術作品を見せたいという1つの目標を形にすることができました。日本画や色鉛筆のように光沢のない作品を見せるためにどの紙を使うのか、普通の印刷インキで表現できない鮮やかな色鉛筆の色彩をどう出すのかなど、先生の作品の繊細な線や色味を、できる限り原画に近く見せる事を念頭に、色々と考え工夫しました。わからない事も多くあり、多くの方に聴いて回って助けてもらいながら作り上げて行きました。そうして画集が完成したことに先生はとても喜んでくださり、私自身も非常に楽しく、いい経験をさせて頂きました。まだまだ未熟な私にこのような機会を下さったことを本当に感謝しています

寄稿者 坂本優子 芸術計画学科09卒
 


2010年11月22日

京都での2つのこと

       

1つめは、京都の繁華街三条通御幸町に新しい画廊Gallery PARC (ギャラリー・パルク)ができました。その画廊のアートディレクターの1人が、芸術計画学科卒業で、以前大阪府立現代美術センター非常勤学芸員だった半羽優子さんです。画廊は1階ショップ&カフェとの共有エントランスから、吹き抜けの階段を上がった2階にあります。展示空間は現代アートからレクチャワークショップまで行う事ができ、設備としては昇降式スクリーンプロジェクター音響機器も備えてあります。
今回お伺いした時には舞台芸術の国際フェステバル「KYOITO EXPERIMENT」の関連の写真展が行われていました。今後、どのような展覧会が企画されるか楽しみです。

 会場写真は KYOTO EXPERIMENT関連企画 GOLD SEES BLUE _ KYOTO展 田中和人作品です。

様々な設備が整った現代風のギャラりーです!都会の喧騒とかけ離れた異空間が広がっています。落ち着いて作品を鑑賞できます。

 もう1つは、河村啓生さんのグループ展の紹介です。河村さん芸術計画学科卒業後、京都芸術大学大学院彫刻に在籍しています。そのクラスのイベントが京都市立芸術大学ギャラリー・アクア(堀川御池ギャラリー内)で行われています。彼の作品は、展覧会1階の会場から2階の会場への階段通路を暗幕で覆い、通路階段途中に野外で使用される青色照明器具を3点設置してあります。照明は一定の時間事に消滅を繰り返します

 河村さんから、大学院に進学されて学部の時の作風から大きく変えた理由を現在の制作環境を省みながら次のようなコメントをいただきました。今回はそれを紹介します。「いまの僕が所属する場所は、多かれ少なかれ誰もがモノを作っている環境です。そのような場所にいて、僕にとって自分の中にあるコンセプトが「モノをつくる」という行為以上に大切だったってことに気付かされました。「モノをつくること」自体を無意識のうちに目的化してしまっている院生や京都芸大の人たちに僕がちょっと違和感を覚えていて、自分の掲げたテーマに対してもっとクリティカルな方法を取っていかないと、コンセプトや思考はフニャフニャなのに、モノとしてはそれなりの作品をつくってくる彼らと一緒に見られてしまうと感じています。作品自体が弱いのはダメですが、そういう意味では芸計の(一部の)人たちの方が、「アート」という得体の知れないものに対して誠実に動いていたんだなって、いまは思います。」

なんだか幻想的な雰囲気です!まるで海の底に迷い込んだみたい・・・自分の中にあるコンセプトを一番に作品づくりをしているそうです!

報告・芸術計画学科 講師 加藤隆明