2010年6月9日

異才きらめき!展 IN 大阪

 86年文芸学科卒の村林真哉さんが理事長を務める、障がいのある芸術家を支援する団体・NPO法人希望の園が展覧会とコンサートを開催します!皆様ぜひご来場ください!!

異才きらめき!展IN大阪 入場無料
会期:2010年7月10日(土)~15日(木)10:00~17:00コンサート※最終日15:00まで
会場:應典院1F・2Fウォールギャラリー
「異才きらめき!IN大阪」が開催されます!!
異才きらめきコンサート 
日時:2010年7月11日(日)15:00~
会場:應典院本堂ホール
出演:
希望の園
2ndアルバム「ドリームキャッチャー」も好評な20人のチャレンジドアーティスト集団。

RAMO
全国でLIVE活動展開中の自閉症の子どもとお父さんのデュオ。1stアルバム「どうしたら震えてる君を助けられる」も好評発売中
   
DAISUKE MASK
呼吸器を着け、リクライニング車椅子でリーディングラップする、筋ジストロフィーのHIPHOP語り人

チケット:前売り800円 当日券1000円
※チケットご希望の方は「希望の園」までご連絡ください。

まつさかチャレンジドプレイス 希望の園
三重県松阪市小阿坂町2253番地2 TEL/FAX 0598-67-0486
http://www.kibounosono.com/ E-MAIL hello@kibounosono.com

應典院
大阪市天王寺区下寺町1-1-27 浄土宗應典院
TEL06-6771-7641
http://www.outenin.com/                  


2010年5月11日

ワンダーシード2010

 

ワンダーシード2010

 公募展「ワンダーシード2010」(3月6~20日、主催:(財)東京都歴史文化財団、トーキョーワンダーサイト)に芸術計画学科4回生・河村啓生さん(2010年3月現在)の作品が入選、彼の作品は国連大学職員の方が購入されました。
2003年に若手アーティストの支援を目的にスタートした「ワンダーシード」は、今年も2週間の会期中に101点の展示作品中、約70点が購入され、成功裡に終了しました。

SLIDE

「SLIDE」
(素材:合成漆、グルー/サイズ:50×51cm/2009年)

 そんなフロアの中で、河村さんの作品は異彩を放っていました。いわゆる平面/立体の区分を無効にする形態と、摩訶不思議な輝きは、全展示作品のなかでも目立っていました。今後は作品自体から醸し出される質感と共に、作家名およびタイトル表記も含めたメッセージ性に、より一層磨きをかけていってほしいですね。

トーキョーワンダーサイト渋谷 
 
 会場となった「トーキョーワンダーサイト渋谷」の外観です。カフェも併設され、現代アートの情報発信基地、コミュニケーションスペースとして機能しています。

  展示最終日の土曜の昼下がり。好奇心旺盛な若者や
カップルを中心に、多くの人が思い思いに作品に目を留めていました。

写真・レポート:宮崎 励
(芸術計画学科卒業生、編集者)
 


2010年2月17日

循環   「Drawing-Exposed essence 09」

    

 図書館から投稿していただきました!

卒業生のコラボ展です!!
 昨年末に開催された卒業生の展覧会の報告です!

 西天満のO Gallery eyes田岡和也さん(本学美術学科
2005年卒業)の展覧会が2009年12月14日(月)~ 26日(土)
開催されました。今回の展覧会は、このギャラリーのディレ
クター唐木満さん(本学美術学科卒業 2008年5月 6日の
ブログ
で紹介)の企画による田岡和也さんと山本恵さんお二
人のドローイング展です。

 

defragmentation 09-03 79.0×111.0cm ケント紙に色鉛筆、水彩 2009
 田岡和也さんは、1983年、香川県生まれ。2005年に本学美術学科卒業後、2006年 大阪のラジオ局FM802主催のアーティスト発掘プロジェクト「digmeoutアーティスト オーディション」に通過し、話題になりました。その後も Design Tshirts Store Graniph のTシャツ デザインや日産自動車WINGROAD、NTT docomo × Meets Regionalのアートワーク制作。また、hair salon BONNEY、東山保育園、飲食店等の多くの壁画を制作。現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2008」に出品(2008年7月26日ブログで紹介)。ロサンゼルス、韓国 利川でのEXHIBITIONに出品する等、絵画作品を中心に展覧会、雑誌、広告で活動中です。

                                  defragmentation 09-03 79.0×111.0cm ケント紙に色鉛筆、水彩 2009

 

defragmentation 09-03 79.0×111.0cm ケント紙に色鉛筆、水彩 2009
  今回は、ドローイング展と限定されての依頼なので、ケント
紙に色鉛筆と水彩で描かれていました。多少の素材や手法の違いはあっても美しい色彩の心地よい躍動感は健在です。色鉛筆と水彩のドローイングは、より身近に自然な息遣いが感じられます。田岡和也さんは、日記を書くように絵を描いているそうです。日常目にしたことや触れたこと、まちをぶらぶらして、気になった景色を眼と写真に留め、記憶の断片を呼び起こしつつ、一枚の絵に昇華させているそうです。子供さんや奥さんというご家族も登場する等日常そのものが絵=ドローイングとなっています。だからこそ、田岡和也さんの描く世界からは、自然体で自由な心地よさを感じるのかもしれません。

defragmentation 09-03 79.0×111.0cm  ケント紙に色鉛筆、水彩 2009

 

ecycle   179.0×276.0cm ケント紙に色鉛筆、水彩 2009
 そして、作品のテーマとしての循環を強く感じます。「今は小さな循環が、やがて大きな循環になり、社会を変化させる事もあるのではないか・・・」田岡和也さんのメッセージが心に響きます。
 recycleは、壁一面を彩る大作ですが、搬入の際にギャラリーで作品を切って、壁面にコラージュしていったとのことでした。色々な方向から描かれている田岡和也さんならではの手法で、とても面白い試みだと思いました。また今後の新たな展開にも繋がる可能性を感じました。

                                        recycle  179.0×276.0cm ケント紙に色鉛筆、水彩 2009
 

hair salon BONNEY  wall painting    2008
hair salon BONNEY  wall painting    2008 また、最近は、よく壁画を描いておられるとのことで、その
作業風景をご紹介します。足場を組んで、さながら工事現場のようですが、背中からもその真剣さが伝わります。
 そんな作品のひとつに保育園の壁画があります。きれいな壁画に彩られた保育園は、とても楽しそうです。愛と夢がいっぱいですね。元気な子供たちの明るい笑い声が聞こえてきそうです。

 そして、田岡和也さんから嬉しい最新情報が届きました!
 株式会社PRAIRIE DOG × KAZUYA TAOKA プロダクトのデザインを担当させて頂きました。フランス・パリで開催される国際インテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」
株式会社PRAIRIE DOG ブースにて発表・展示されます。

東山保育園 wall painting    2009
東山保育園 wall painting    2009
フランス MAISON & OBJET:2010年1月22日 ~ 26日 
PRAIRIE DOG (ホール2 C82 / ホール6 H101)
MAISON & OBJET PARIS
http://www.maison-objet.com/

1/31 ~2/4 アメリカ:New York International Gift Fair
2010   http://www.nyigf.com/Home.aspx

2/2 ~ 2/5 日本:東京インターナショナルギフトショー2010春
(於)東京ビッグサイト
http://www.giftshow.co.jp/tigs/69tigs/index.htm

2/12 ~ 2/16 ドイツ:Ambiente 2010
http://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en/besucher/
willkommen.html
以上の会場を巡回いたします。ものすごく楽しみです。

株式会社PRAIRIE DOG   http://www.prairiedog.co.jp/ 

 本当に楽しみですね!「今年もパワフルに制作に励もうと思います。」という田岡和也さんの言葉通り、頼もしい


2009年12月14日

町田夏生展 -MURMUR-

     

大阪芸術大学の卒業生・山中俊広さんがディレクターを務める大阪西天満にあるYOD Galleryで、12月19日(土)まで同じく大阪芸術大学の卒業生・町田夏生さん(2005年本学大学院芸術制作研究科修了)の「町田夏生展-MURMUR‐」が開催されています!

町田夏生展-MURMUR-

前回の町田夏生展-《乙女》の衝動-では、個性溢れる乙女たちのパワーに圧倒されるかのような魅力的な
空間になっていましたが、今回の展覧会では、MURMUR(マーマー)のタイトル通り、ささやきやつぶやきを
感じさせる少し落ち着いた空間になっています。多弁な乙女が少し影を潜めて、ささやくようにつぶやくように
語り始めました。町田夏生さんは「究極の引き篭もりです」と話していましたが、私には、乙女から大人の女性
へと向かう一つの過程なのではないかと思えました。

色彩豊かな作品が並んでいます。

乙女の顔は、描いても消し、上からまた別のパーツを書き足すなど、極力登場しませんが、その代わりに今まで
脇役だった花たちが、進化し、バリエーションを増やしています。乙女が自ら語るのではなく、サポート役だった
花たちに代弁させているように感じました。花たちは、勢いを増し、鮮やかにそして、時には洗練された色使いで
私たちに語りかけます。

作品を見ると気持ちも温かくなりますね。

前回の展覧会では、紙にアクリル絵の具で描かれていた町田夏生さんですが、その後は、キャンバスに色々なアクリル
絵の具で描く手法に移行しています。乾燥の遅いゴールデンオープンアクリリックスやフラットにマットに塗れる
ゴールデンフルイドなどの新製品を使ってみるなど、画材にも色々な試行錯誤を重ねています。先々では油絵の具も
試してみたいという声も聞こえていました。

まるで白い壁に描かれたような作品の数々

町田夏生さんは、当初からオブジェの制作もされていて、いつも展覧会に花を添えていますが、今回もバージョンアップ
された美しい乙女のオブジェがいます。そして、今回初めて、ビーズやボタンなどがコラージュされた作品が登場し、
乙女のオブジェにもとてもきれいにコラージュされています。実は、このビーズやボタンは、町田夏生さんのお祖母様が
コレクションされていたという、とても大切な記念の品です。町田夏生さんのルーツとも言うべきビーズ等を使った
とても可憐で魅力的な作品は、また新しい展開を予感させてくれました。

卒業後も更なる成長を遂げる町田さん

学生の間は創作活動に集中できますが、卒業後も創作活動を続けて行くことは、本当に簡単なことではなく、とても難しい
ことです。そんな中で、ずっとモチベーションを保ち続け、成長を続ける町田夏生さんの素晴らしい作品たちをより多くの
皆さんにご覧いただきたいと思います。卒業して社会に出てから、学生の間にもっとこうしておけば良かった、ああして
おけば良かったと思いがちなものです。そんな後悔のないように学生の間からギャラリーにも足を運び、貪欲に色々な
見聞を広めて欲しいと思います。

-MURMUR-の世界を体感してください!!

是非、皆さん、YOD Gallery町田夏生さんの生み出す感性豊かな-MURMUR-の世界を体感してください!
19日(土)までです。お見逃しなく!!

町田夏生展-MURMUR-
2009年11月14日(土)~12月19日(土)
11:00~19:00 閉廊日:毎週日・月曜

YOD Gallery
大阪市北区西天満4-9-15  
http://www.yodgallery.com/

町田夏生HP
http://www.natsuki-machida.net/


2009年12月4日

今週末はどこへお出掛けですか?

全国書店にて販売しています!!
 1995年に文芸学科を卒業された西村健太郎さんがアルファポリス旅行記大賞を受賞され、2009年7月に『週末鉄道紀行』という著書を出版されました。

 西村さんは大阪府門真市出身。1995年に大阪芸術大学卒業後、法政大学大学院を修了、旅行専門誌編集者などを経て、現在IT専門紙の記者として活躍されています。

 2008年4月、西村さん個人のホームページが、アルファポリス社による第一回旅行記大賞で大賞を受賞したことをきっかけに、著書『週末鉄道紀行』を全編書き下ろしで出版されました。 

 会社員である西村さんが仕事の合間をぬって、週末に大好きな鉄道旅を満喫する自身の紀行エッセイです。小さい頃に時刻表を読んでは、人々の旅や移動、まだ見たことも行ったこともない土地を思い描き、大きくなったら鉄道を日本の隅から隅まで乗りつくして、小さくて狭い世界から抜け出したいと夢見ていた日々?。

 鉄道の旅もこんな楽しみ方があるんだなぁと改めて実感しました。この本を読むと普段の通勤・通学の電車から見える車窓の景色が、いつもと違う風景に見えるかもしれませんね。

 「私にとって月曜日は新しい旅の誕生日である。」月曜日の朝、満員電車の中で時刻表を開き、巻頭路線地図をパラパラめくることから週末の旅思案をスタートさせるという西村さん。
 今週末はどこへ旅するのでしょうか?

 発売元は星雲社で定価は1470円。全国書店にて販売しています。

 私も毎日、2時間かけて芸大へ来ていますが、この本のおかげで、満員の通勤電車が楽しくなりました!
 季節と共に変わっていく車窓や乗客の様子、車掌のアナウンスなど、毎日違う光景に出会っているんだと考えると、見逃してはもったいないと思うようになりました。

 みなさんも是非一度読んでみてはいかがでしょうか??