2007年10月1日

水色のマーカーを引いた言葉は

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※講演会の様子は写真撮影がNGだったため撮影しておりません。

 

安藤忠雄先生の講演会レポートです。

講演会開始30分前の13時にはもう既に芸術劇場から延びる人の列が10号館の真ん中あたりまで達していました。その時点で並んでいる人は全員立ち見決定なのですが、さらに学生も先生も続々と集まってきました。9号館方面、21号館方面からまだまだ人が途絶える様子はなく、安藤忠雄先生のスゴサをこんな部分でも感じました。

会場の芸術劇場は、当初予定になかった4階席、5階のテラス部分まで利用しなければならないほどで、会場に入れなかった学生がロビーにあふれていました。

はじめて、生で安藤先生のお話を拝聴できました。大阪のイントネーションがやさしく、親しみやすかったのは私だけではないはずです。さりげない毒舌や温かみのある辛口で、小さな笑いを絶やさない、とてもためになる講演会でした。


3日前にアイルランドから帰国されたばかりだという安藤先生。
ロックバンドU2」のヴォーカル・ボノの案内で、多くの場所を視察されたとのことでした。
ボノはアイルランドに美術館を建設したいんだ、ということで安藤先生に会いに日本を訪れ、先生の作品を見、きっと熱い思いをぶつけたんだと思います。

「グラフィックデザイン、建築、など皆さんは自分の学んでいる分野に壁をつくっていないか?もっともっと境界を越えて活動していかなければならない」。越えていくことであらたな可能性を見出していかなければいけない。講演会はそんなメッセージからスタートしました。

 たくさんのお話を聞きました。印象に残っているものいくつか紹介します。

        大学には進学せず、京大に進んだ友人に頼んで4年間分の教科書を買った。友人たちが4年間で学ぶものを自分は1年で学んでやろうと思って、朝から朝まで建築を独学で勉強しまくった。読み終えたとき自分で「卒業した」と思った。

        東京大学で教鞭をとることになった経緯。皆に反対されたが、「自分も一緒に勉強したい」そう思ったので引き受けることにした。

        自分の事務所に一匹の犬が転がり込んできたときのこと。その犬を事務所で飼うことになったこと。その犬の名が「コルビジェ」だということ。本当は「丹下健三」と名付けたかったこと。

        日本人は個性がないと言われるが、建物を建てるときだけ個性を主張したがる。乱立するビル群でおかしなことになっている大阪の都心部。もっと調和のとれた都市にしていかなければならないこと。大阪市へのビル群の屋上緑化計画の提案の話。

        サントリーミュージアムの計画時の話。サントリーの会長から設計を依頼されるまでのやり取り。サントリーミュージアムの前の海で本当はシャチを飼いたいと思っていること。

        大阪市中央公会堂の内部空間に卵形のホールを挿入しようという提案の話。大阪市にはいやな顔をされたが、その後、提案を見た3つのクライアントからお仕事の依頼があったこと。

        ベネッセ・アートサイト直島の計画の話。たくさんのアーティストとのふれあいや活動の話。

        東京都で進行中の計画「海の森」の話。

などなど、盛りだくさんで約1時間の講演はあっという間に過ぎていきました。

 私が一番印象に残ったのが、アメリカの実業家・教育者の「サムエル・ウルマン」という「青春」という詩の紹介の部分でした。安藤先生は詩の気になった部分に水色のマーカーを引いておられました。

「青春とは人生のある時期ではなく心の持ち方を言う。(中略)年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いる。」

 先生の「安藤忠雄らしさ」を支えるもの。理想を持ち、それに向かって前進し、常に何かにチャレンジし続けている姿勢そのものがエネルギーになっているんだと思いました。

 講演のはじめに「最近はどこに行っても若い人に元気がない。今日はそんな元気のない若者に元気になってもらえるような話も用意して来ました」と仰っていました。もちろん元気になるようなたくさんのお話をしていただきましたが、きっとチャレンジし続けるご自身の姿を若者に見せつけて、元気にしてやろうとお考えだったのかなぁ、と。

講演をお聞きになった皆さん。どうです?触発されましたか?
こんな講演会が身近で聞けるなんて、今、在学している方はラッキーでしたね。
聞けかなっか方、来月、近つ飛鳥博物館で講演会があるそうなので、行ってみてはいかがでしょう?

2007関西文化の日  近つ飛鳥風土記の丘梅植樹基金
安藤忠雄氏記念講演会– 
演題「文化による街づくり」
11月18日(日) 第一部 13:30-14:30
                     
第二部 15:00-16:00
詳細は、近つ飛鳥博物館のホームページでご確認ください。
http://www.mediajoy.com/chikatsu/index_j.html

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2007年9月30日

ザ・入試対策(1)

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本日で9月も終わり。
あいにくの空模様の日曜日でしたが、肌寒さが待ちどうしかった私には心地よい一日でした。 

今日は今年度最後となる進学相談会の京都会場に出席してきました。開場前から今か今かと待ちかねた来場者が、オープンとともになだれ込むように会場にあふれました。 

開始から2時間は、すれ違うのも困難なほど通路が渋滞していました。特に地元・京都の大学が並ぶ通路は立ち往生するほどでした。 

資料配布コーナーは3時間を過ぎても賑わっており、どの人も我先にとたくさんの資料を掻きいれるように集めていました。
会場内では配布されたビニール製の袋を10kgのお米の袋を持つように両手で胸に抱えるようにしないと袋がもたないほどの資料を持ち帰る姿もありました。 

今日ご対応させていただいた方々には写真学科希望の方、放送学科希望の方が多かったように思います。推薦入試まであと1カ月ということもあり「速効性のある話を」ということで入試対策のお話が中心になりました。 

まず写真学科の場合。試験は3枚の写真から2枚を選んで、それぞれ感想を380字から400字でまとめる、という小論文課題です。
対策は体験講座で受講者に配布された「小論文で合格する方法」なる資料が一番良くまとまっていますので、それを元に説明させていただきました。 

例えば「ア・キ・ヒ・コ」というゴロ合わせで覚える写真を鑑賞するコツは「アングル・距離・光・構図」の頭文字をとったものです。この小論文の評価のポイントは「写真と関わっていくものとしての感性と表現資質の特性の有無」とされていますので、漠然とした感想を述べるだけよりもこういったキーワードを踏まえて書かれた感想の方がより評価が高いということになります。

他にもたくさんコツが紹介されていますが、その資料には「マル秘情報」も掲載されていますので全文をこのブログでご紹介するのは控えておきます。 

また、放送学科の小論文対策としては先に「時事問題」について説明させていただきました。設問2として時事問題の用語説明の課題が毎年出題されているので対策が必要です。
その対策はズバリ「自分で予想問題を作る」というものです。
まず自分で5問。お父さん、お母さんにそれぞれ5問。担任の先生にまた違った5問。これで20問の予想問題を準備することができます。たくさんの言葉の中から5つ絞り込むだけでも相当勉強になります。

この方法は単に入学試験のためだけというのではなく、これから「放送」という世界でお仕事をしていこうという人にとって大切なことだということを併せて説明させていただきました。 
また、これらの作業によって養われる「時代感覚」は設問1の小論文課題の準備としても大いに役立ちます。

メリットは他にもあります。例えばちょうど3年後の今ぐらいの時期から就職活動がスタートします。特にマスコミ志望の方にとって必要な小論文課題にはこの「時代感覚」の要素が必須です。ですから、目先のことだけと思わずに「未来の自分のために」と思ってコツコツ知識を吸収していってもらうのがベストだと思いますよ。是非チャレンジしてみてくださいね。

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2007年9月29日

かつては安藤忠雄氏も入選者だった。

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9月27日から建築学科棟(15号館)でSDレビュー展が開催されています。あまりにも身近に開催されているからといって、その価値を軽視してもらっては困ります。これはスゴイことです。

建築や空間設計に興味を持ったりそれを学んだりするなら一度は開いてみたことがあるであろう「SD」(鹿島出版会)という雑誌があります。このSDレビュー展の価値、詳しくは、http://www.kajima-publishing.co.jp/sd2007/index.htmlの「SDレビューとは」でご確認いただければよーくわかると思います。

毎年、この展覧会の大阪展は大阪芸術大学で行われることが恒例となっています。取材したのは2日目の様子です。建築学科の学生さんの来場が多いのはもちろんのこと、デザイン学科、環境デザインの方も多かったです。
その他、文芸学科や放送学科、芸術計画学科の学生さんの来場者あるようです。

自分の学んでいる専攻に関わらず一個人としてこの展覧会の一つ一つの作品と向き合う。そんな鑑賞の仕方がこの展覧会にはふさわしいのでは、と感じました。
そうすれば「実際に建てるという厳しい現実の中からどのようにひとつの明確なコンセプトとして結実していくのか」というSDレビューの本質をもっと知ってもらえる気がしました。ちょっと難しい表現ですが。

前述の「SDレビューとは」のページにも「若手建築家の登竜門的色彩が濃いものと認知されている」ありますが、SDレビューの初期の頃は安藤忠雄氏も入選者だったそうです。大阪芸術大学で学ぶ設計者の卵たちの目にはこの展覧会がどのように映っているのでしょう。

設計者の卵といえば、「建築ジャーナル」という雑誌の9月号に大阪芸術大学紹介されていました。「設計者の卵をどう育てて世に送り出すのか」という特集記事の中で京都工繊大、早稲田大、横浜国大、九州大などと肩を並べて就職進路支援のことが取材されていました。

記事の中で「就職面接でアピールすべきこと」として3つイラストでまとめてあったので紹介します。
1.知性だけではなくオリジナリティが大切。
2.やる気を示すのは基本中の基本。
3.建て主の心をとらえるような笑顔が決め手。

3番目を読んで自分の笑顔を確認した方。
「採用決定」です。

大阪芸大の皆さんは学科に限らず3つともOKですよね。
みんな、就活ガンバレー!


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2007年9月28日

恋や恋ちかつあすかの恋へんげ

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927日、舞台芸術学科学外公演が愛知県名古屋市の中日劇場で開催されました。
7月25日・26日に実施された大阪のシアタードラマシティに引き続きの公演です。
舞台芸術学科定期公演は、今回で14回目を数えます。昨年度までは大阪公演以外に東京公演を行っていましたが、東京芸術劇場から場所を移し今回は名古屋の皆様にご覧いただくことができました。

舞台芸術学科3年次の演技演出、ミュージカル、舞踊、舞台美術、舞台音響、舞台照明の6コースすべての学生達の晴れ舞台です。

中日劇場は名古屋の中心地栄にある大きなホールです。開場とともにこの公演を楽しみにしてくださっていたたくさんお客様が入場され、ロビーはにぎわいを見せていました。

開演まであいだ、浜畑学科長が見に来ていただいた高校生と歓談する様子も見られました。
ロビーでは舞台美術コースの作品が展示されており、おそらく舞台美術コース希望の高校生が熱心に見入る様子なども見受けられました。

この劇場は歴史のある舞台だそうですが、この会場に負けること無く学生達は力いっぱいの演技を観客に披露していました。

また大阪公演での荒削りの演技やダンスが洗練されたような気もします。大舞台を経験して学生達は一回りも二回りも大きくなったようです。

エンディングのカーテンコールでは演技演出・ミュージカル・舞踊の学生だけでなく、舞台美術・舞台音響効果・舞台照明の学生もが舞台全面を使って踊る姿に感動しました。

在学中の1年生、2年生が来年、再来年に自分が舞台の上に立っているイメージを強く描けたのではないでしょうか。
それは受験生にとっても同じこと。在校生が活躍している姿が何より自分の未来の姿を描くためのエネルギーになることでしょう。

来年も期待しています。

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2007年9月27日

GOODS DESIGN AWARD 2008 開催決定!

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GoodsDesignAward2008について

もう皆さん、ご覧になりましたか?なりましたよね。写真は現在11号館1階ロビーで開催中の企画展の様子です。

今月16日から開催中ですので、キャンパス見学会に来られた方の多くの方々にも見ていただけていると思います。

大学をもっと楽しく、もっと自由に」をスローガンに今年から始まった企画で、大阪芸術大学のオリジナルグッズを在校生のデザインで形にしていこう!という企画です。

愛用していただいている方も多いと思いますが、今年度は6種類のオリジナルTシャツと2種類のスポーツタオル、USBフラッシュメモリーやペンセットなどがこの企画から生まれました。

今回の企画展は応募のあったデザインから選ばれたグランプリの作品を盛り上げ次年度につなげていこうというPRの意味を持っています。
ロビーではグランプリとなった福嶋恵さん(デザイン学科卒業)のデザインTシャツを素材にして工芸学科テキスタイル・染織コースの4年生のクリエイターがアレンジした作品6点が展示されています。

バッグ、浴衣、ドレス、ワンピース、タペストリー、平面作品。いずれもが短い制作期間にもかかわらず完成度の高い作品となっています。

5月と7月のキャンパス見学会で「オリジナルグッズとして望まれるものは何?」というアンケートを実施してきました。集計結果はキャンパス見学会でも発表していたのですが、得票数1位は文具系のグッズ。2位Tシャツ、3位バッグ類、4位タオル系、5位衣類その他、ということでアパレルやテキスタイルの興味関心が高いことがわかりました。

今回の展示作品ははオリジナルグッズとして製品化されるわけではありませんが、マーケティングに基づく「ほしいっ!」「かわいいっ!」「かっこいいっ!」と思える提案としてなかり支持されています。

これらの作品を引き立て、盛り上げる空間を企画・デザイン、もちろん設営もしてくれたのも在校生有志の方々です。大学の玄関に当たるこの場所を力強く美しくディスプレイしてくれています。

展示は明日28日までです。
通り過ぎずに、是非お立ち寄りください。
これらの作品や空間、デザインに関して感想をお寄せください。会場内にアンケート用紙をご用意しております。

 

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