グループ展が5月24日から6月25日まで行なわれました。
出品アーティストは三木陽子さん(大阪芸術大学芸術専攻科工芸専攻 88修了 現在大阪芸術大学工芸学科陶芸コース非常勤講師)
新宮さやかさん(大阪芸術大学工芸学科01卒)

北野勝久さん( 大阪芸術大学短期大学部ビジュアルデザイン学科00卒)です。
今回の展覧会企画意図に関してはYODギャラリーのHPで御願いします。
YOD Gallery http://www.yodgallery.com/past.html
今回は新宮さやかさんの作品についてをお話しをさせて頂きます。一見花のイメージのように見える陶器の作品は、中央部分に細い触手のようなものが無数にうごめいています。またその周りには花びらの様な薄っぺらい物体が幾重に重なりつつ、それは内側に丸く折れ込むようにあり、一つ一つの表情を作っています。肌合いは、灰を被ったように光沢もなく、襞のようにみえる薄っぺらの物体は白っぽい多くの斑点が表面を覆っています。それはまるで地中に多くの時間眠っていたような印象を受けます。長い記憶を内包しているような作品の色合いと形態には、多くの時間生きた感覚と死にゆく想像が感じ取れます。また、無数のうごめく触手を配置したこの作品から私は気持ち悪さと同時にエロティシズムを感じました。作品から感じ取れるエロスがタナトスを呼び込み生命力を感じさせる作品となっていたようです。
彼女の制作スタイルを聞くと「手で考える」アーティストだと思います。制作スタイルはアーティストにより多様にですが、彼女の場合、思考の中でコンセプトや形を生み出して行くのではなく、粘土と手(肉体)とのコレスポンダンスにより、世界を構成して行くようです。素材と手の往復関係により作品は作られ、アーティストも生成されていくのです。
報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室


大阪芸術大学芸術情報センターAVホールで、音楽学科教授の財津和夫先生による特別講義が行われました。
そして続いては、「キラリ☆芸大生」のコーナーです。
今日のゲストは、この番組のオープニング曲を演奏して下さっている世界的に有名なジャズ界の大御所!『サックスプレイヤーのMALTA先生』です!
そんなMALTA先生に今回は、ジャズに興味をもったきっかけのお話からプロになり海外で活躍中されている現在に至るまでのお話をしていただきました!話すのがあまり得意ではなかったMALTA先生がジャズ、そしてサックスを通じてどんどんと世界を広げていかれたというお話はとても胸にグッとくるものがありました。
さて、今回のプレゼントは大阪芸大のキャンパス見学会「オープンキャンパス2011」の開催を記念して、大阪芸大オリジナルの「クリアケース」を3名様にさしあげます!このクリアケースのデザインは、なんと大阪芸大の学生がしているんですよ!中を開けてみると、仕切りがいつくかあって書類の整理にピッタリです!デザインも3種類ありますので、どれが届くのかはお楽しみです(^_^)
作品は高さ22センチ程度で牛乳瓶をひっくり返したような形の作品が、等間隔で5体並べて展示し、作品の表面の色は素材の木粉粘土そのものを使用していると思われます。
5体の作品は手作業のように見え、材料も同じで形もよく似ています。形はよく似ていますが5体のどれかを基本とする形として考えるなら、それは全く異なる形とも云えます。
5体は、お互い〈同じ/異なる〉という矛盾する要素が内包された作品のようです。作品になると言葉や概念では区分けされるものが同じになってしまう事になります。造形作品(造形言語)にはこのような働きもあります。
南野さんは、1989年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸専攻卒業後、1990年に大阪芸術大学芸術学部芸術専攻科工芸専攻修了、以降大阪市北区西天満にある現代美術作品の展覧会会場「ギャラリー 白」を中心に活動されています。
ギャラリー白(大阪)での展示
国立新美術館「アーティスト・ファイル 2010」での展示
今回の作品の見どころとしては、普段のテイストを崩さないようにしつつも、普段つくらないようなポップな感じで仕上げた点だそうです。
南野さんの作品がジャケットに使用してあるCDの購入はこちらのホームページをご覧ください。