2008年7月22日

スマイルデザイン研究会が世界へ

以前このブログでスマイルデザイン研究会がSIFE Japan 国内大会2008に出場するプレゼンテーションの予行演習の様子をご紹介しましたが、なんとこの大会で見事優勝を果たしました。すごい!すごいことです。日本代表となったのです。スマイルデザイン研究会が世界へ進出します。

このSIFE Japan 国内大会2008に出場した大学は、東京大学、京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶応義塾大学、立教大学、大阪商業大学、滋賀大学、和洋女子大学、広島修道大学、高千穂大学、大阪芸術大学です。

まずは予選リーグです。大阪芸術大学のリーグは早稲田大学、一橋大学が相手です。超有名校です。相手にとって不足なくみごと予選リーグ突破!決勝リーグ出場です。
SIFE NATIONAL COMPETITION 2008
決勝リーグは大阪芸術大学、京都大学、滋賀大学、大阪商業大学の関西勢で争われました。

決勝リーグに進出した各大学の内容をご紹介しますと、
大阪芸術大学は、資源循環問題と知的障害者の問題を繋いでビジネス化する内容
京都大学は、京都のライフスタイルから廃棄物問題の解決を考える内容
滋賀大学は、携帯サイトで地元をガイドするシステムを構築する内容
大阪商業大学は、小学生の商店街での就業体験を支援した内容でした。
SIFE NATIONAL COMPETITION 2008
その中で大阪芸術大学スマイルデザイン研究会はみごと優勝!!準優勝は京都大学でした。これで日本一にはなったのですが、日本一だけではもの足りません。次はいよいよ世界―です世界の人に大阪芸術大学スマイルデザイン研究会の存在を知ってもらい、世界No1になるための道はまだ続きます。日本代表として10月にシンガポールで世界大会が開催される世界大会に挑むのです。
さらにパワーアップした世界の晴れ舞台での活躍を期待しましょう!
なお、このスマイルデザイン研究会のことを取り上げた番組が放送される予定です。
是非、ご覧下さい。

●NHK
 教育テレビ  7月30日() 20時?20時30分放送予定

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年7月18日

9項目中9個

本日も大学では様々なイベントが行われていました。
まず、午前中は就職部が主催する業界研究セミナー。本日はアニメーション業界研究セミナー。本日は株式会社スタジオ・ジブリの制作業務部の荒井様にお越しいただき「アニメーション業界の仕事と求められる人材像」と題してご講演いただきました。午前中のセミナーにも関わらずたくさんの参加者があり、公演終了後も多数の質問が寄せられていました。

その業界研究セミナーの隣の実験ドームでは、電子音響音楽コンサート「ACOUSMANIA-2008 響味津々08 in O.U.A.実験ドーム」が1230からスタートしました。“アクースモニウム”という様々な音響空間を自由に表現できる多次元立体音響装置を使ったコンサートです。この様子は明日のブログでご紹介する予定です。

午後からは、デザイン学科主催の特別講義が2つ行われました。
一つ目は本学客員教授の越田英喜先生の講義で「デザイナー達のユニオン活動」と題して行われました。続いては、首都大学東京・システムデザイン学部の工藤強勝教授の特別講義でした。実は現在、総合体育館2階ロビーでは『日本タイポグラフィ年鑑 2008展』が開催されており、工藤先生の特別講義もこの展覧会の連動企画として催されました。
日本タイポグラフィ年鑑2008展
工藤先生は雑誌「SD」「日経アート」「別冊太陽」のほか、書籍の造本装丁、展覧会のポスター・図録などを中心に多くのお仕事を手掛けておられるグラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナーです。
工藤強勝 特別講演 日本タイポグラフィ年鑑2008展
「グラフィックデザインのメソッドとコンセプシオン」と題された講義のはじめに、「こういう講演会にデザイナーが呼ばれて話すことって、その時はワーッて感心するけど後になって『やっぱりあんなことはあのデザイナーにしかできない』って思って参考にならないってことがあると思うので、私の講義はそうならないように、皆さんにもすぐ始められるような内容で参考になる話にしたい」とおっしゃっていたのが、先生のお人柄が窺えるようで印象的でした。先生のその方針を達成するために「はじめにカタイお話をしますので」と断られてから講義はスタートしました。
工藤強勝 特別講義
先生がこれまでに手掛けられてきた造本装丁デザインのビジュアルを見ながら、それぞれのデザインコンセプトやタイポグラフィの考え方について細かく丁寧にお話してくださいました。昔、先生のところにお仕事の依頼があるときは大概「できるだけお金をかけずに」という条件が入っていたそうです。紙の種類を工夫することで1色とは思えない仕上がりの装丁などが紹介され、数々のデザイン的工夫によってその「お金をかけれない」オーダーに応えてきたお話が勉強になりました。また特殊な書体を用いずに視覚的な情報伝達をいかに効果的に行うか、そんな話もありこれぞデザイナーの腕の見せ所なんだと感じました。
工藤強勝 特別講演 日本タイポグラフィ協会 日本タイポグラフィ年鑑2008展
先生は本日の講義の中の「カタイ話」の中で2つの内容を話されました。そのうちの一つ、「グラフィックデザイナーを目指す上で大切な7つの要素〔ファクター〕」についてのお話が興味深かったのでご紹介させていただきます。
   (1).
モチベーション・・・・・・動機
   (2).
コンセントレーション・・・・・・集中力
   (3).
リーアライゼーション・・・・・・自覚
   (4).
プレゼンテーション・・・・・・発表・説明・紹介
   (5).
ディレクション・・・・・・監督・指導・方針
   (6).
マネージメント・・・・・・管理・経営・運営
   (7).
プロデュース・・・・・・生産する・演出する

                    
(工藤先生のスライドより転用)
グラフィックデザイナーの中でこの7項目を完璧に持ち合わせている方はそうはいないそうで、現在活躍されているデザイナーの方々はこのうち3つぐらいを強烈に持っている方が多いのだそうです。また芸術系学部でデザインを学ぶひとは(1).(2).(3).については既に持っている、そして(4).から(7).についてはもともと少しDNAに組みこまれて持っているような人もいるけれどこれから訓練を積んで身につけていく要素だと話されていました。

ということは、デザイナーを育てる大学がすべきことに少なくともこの4つが欠かせないわけです。「産学連携」の取り組みが最も盛んに行われているデザイン学科では、その活動の中でちゃんとこれらの柱が学びの軸になっています。
また大学としては「ものの考え方の幅の広さ」が身につくと思います。大阪芸術大学で学んでデザイナーを目指す方々には(8)番目に「幅広い考え方」を加えるとともに、(9)番目に「打たれ強さ」も追加しておきましょう。9項目中9個も夢ではありません。
さぁ、今日も課題だー!ガンバレー!

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年7月17日

ART OSAKA 2008に注目!

みなさん、大阪でアートフェアが開催されることはご存知でしょうか?
先日オープンした本学のほたるまちキャンバスの近くにある堂島ホテルで、現代アート専門のアートフェアが725日(金)より3日間開催されます。いよいよ来週です。
ART OSAKA 2008 堂島ホテル
■ 開催概要
名称:ART OSAKA 2008
    URL:http://www.artosaka.jp/
会期: 2008725日(金)?27日(日)12:00-19:00
    *725()21:00迄(入場は終了30分前迄)
会場:堂島ホテル8階・9階・10階・11階 客室47部屋
    大阪市北区堂島浜2-1-31 
    URL:http://www.dojima-hotel.com
    JR北新地駅、地下鉄西梅田駅より徒歩3
    JR大阪駅、各線梅田駅より徒歩8
入場料: 1,000円(会期中有効)

この「ART OSAKA 2008」は、もともと2002年から天保山の海岸通ギャラリーCASOを会場に開催されていた「ART in CASO」がルーツとなっていて、昨年より会場を堂島ホテルに移して開催しています。今回は関西を中心に東京、名古屋のギャラリーから韓国、台湾のギャラリーも参加して、計47のギャラリーが一堂に集結する大規模なアートフェアです。これらのギャラリーがホテルの客室を展示ブースに見立て、通常とは違う展示方法で取扱の作家を紹介し作品の販売をするという企画です。
実はこのイベント中で作家として活動している本学の卒業生が多く参加しています。大阪芸術大学だけでなく、短期大学部、大阪美術専門学校卒業生を含めると現在把握しているだけで13名の作家がこのアートフェアに出品します。近年の美術界は現代アートに多大な注目が寄せられています。従来の洋画、彫刻といった既存の枠組みに捉われない作家、作品が続々と登場し、新しいアートの形を模索する動きは海外だけでなく日本でも高まりを見せています。昔は「作家は死んでからでないと認められない」とも言われてきましたが、最近は20代、30代で国内はもとより世界でも認められる作家が、この現代アートの分野では増えてきています。

このアートフェアに参加する作家の方々は、そうした可能性を秘めている作家としてギャラリーにプロモーションされています。そしてこの場での作品の販売によって、作家とギャラリーの評価がなされる厳しい現場でもあります。

卒業生がどのように活動しているのを見るだけでなく、今の美術界の流れがよくわかるイベントでもあります。関西でこれだけ多くのギャラリーが集まることはこのアートフェアしかありませんので、 入場料はかかりますがアートの最前線を実際に目にすることのできる絶好のチャンスです。なかなか学内だけでは知ることのできないアートの現場を、是非この機会にしっかりと学びとってください。

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ

 


2008年7月15日

現代マスコミ論 『ソーシャルプロデューサーの時代』

昨日、放送学科の「現代マスコミ論」という授業にお邪魔してきました。昨日は前期最後の授業でした。この授業はマスメディア各界でご活躍の方々に毎週講師としてお越しいただいて、毎回、教科書では学ぶことのできないタイムリーなお話を聞くことができます。

『ソーシャルプロデューサーの時代 ABC新社屋誕生秘話など』と題し、朝日放送から小関道幸氏に講演いただきました。小関氏は朝日放送で報道、編成のお仕事をされ、現在はプロデューサーのお仕事をされておられ「サンデープロジェクト」などの番組を手掛けられた方です。
小関道幸 現代マスコミ論 ソーシャルプロデューサー
「おはようございます!」から授業は始まりました。さすが放送業界の方です。
小関先生は朝日放送の新社屋建設の仕掛け人です。50年以上の歴史を刻んだ朝日放送の建替えにあたり、「場所を替えずに建替え」という選択、「大阪の玄関口に移転」という選択があったそうですが、そのどちらでもない選択をされました。「中之島」に目をつけたわけです。その計画は大阪の本当の魅力を十二分に汲み、今後の大阪の未来に期待するプロジェクトでした。
「商都、大阪」「文化都市、大阪」の他、大阪は「水の都」とも呼ばれてきました。小関さんの計画は「新しい時代の川の風景」の中に「カルチャーフロント」をつくろうというものでした。「最近の放送局は「街づくり」もやるんですよ!」という言葉が印象的でした。
現代マスコミ論 小関道幸 ソーシャルプロデューサー
朝日放送の新社屋は「デジタル時代の創造工場」という構想のもと、完成記念イベントとして3つのプロジェクトが計画されました。(1)中之島演劇祭、(2)中之島音楽特区、(3)ショートフィルム・フェスティバル。ショートフィルム・フェスティバルは小関さんが2年前に立ち上げた「子供未来プロジェクト」が基になっているそうです。本学映像学科長の大森一樹先生も参加しているイベントです。

また、朝日放送の新社屋東側にできた「堂島リバーフォーラム」にオープンした「大阪芸術大学ほたるまちキャンパス」についても講義の中で紹介していただきました。ちなみに今月23日まで大阪芸術大学の所蔵品展を「ほたるまちキャンパス」で開催中です。
大阪芸術大学 ほたるまちキャンパス 所蔵品展

小関さんは学生達に「今、関西に根を張って活動しているDNAを最後の切り札として持っておいてほしい。大阪人の気質として『本音』でものが言えるだったり、しんどいことも面白がってつくっていくことだったり、いいものがあります。これから『文化の首都づくり』をそんな大阪で実現したい」。そして「ソーシャルプロデューサー」という仕事は「時代をどう捕まえて、どのような情報を発信していくのか」を考えて実現していくことだとおっしゃっていました。

映像資料として「NHKスペシャル 沸騰都市」、テレメンタリー2007グランプリ作品「二重被爆」を紹介していただきました。
沸騰都市」は、現在バングラディシュのダッカという都市の現状と経済発展の裏側に眼を向けたドキュメンタリーです。この番組の企画をされた原丈人さんの「国富論」という著書を紹介いただき、ソーシャルプロデューサーとして持つべき視点についてお話いただきました。今後の日本はアジアの人々とどう繋がっていくかが重要な課題である、というまとめでした。
また「二重被爆」は記録映画にもなったドキュメンタリー作品で、広島・長崎の2都市の両方で被爆された方を取材しています。「われわれの仕事は『人の生きざま』を見つめ、そこから現代社会に問題提起していくことだ。その人がどう戦っているのか、どう戦ってきたのか、そしてどう負けたのかなども含め見つめることから始まる。これがわれわれの仕事の原点であり、立ち位置です。」そんな風にお話されていました。「われわれは人生を預かって、人生を伝えている」という言葉がグッときました。

こうして社会人になってから聴く大学の講義は本当に勉強になるなぁ、と感じます。普通ならお話を聴くことができないような方から、さらに「週変わり」で、新鮮で深みのある講義が聞ける。在校生の皆さん、すっごい贅沢な環境だってことわかってるかなぁ?

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ


2008年7月9日

セブンスコンサート、準備中。

12号館下ピロティでは朝から威勢のいい声を出しながら、足場が組み上げられていました。明日からスタートするセブンスコンサートの会場設営です。皆さん揃いのTシャツを着て、ピンクのタオルを頭に巻いたり、首にぶら下げたりしながら作業中です。
セブンスコンサート 準備中 12号館下ピロティ
15
00を過ぎる頃にはメインステージはほぼ完成していて、テントを張ったり雨よけのシートを設置したり、音響機材の設置など皆さん忙しくされていました。
セブンスコンサート 準備中 12号館下ピロティ
18:30
を過ぎたころ、会場から音楽が聴こえてきました。音のチェックが始まったようです。ステージでは照明のテストが行われていたり、アンプなどの機材を運んで位置を変えてみたり、念入りな予行演習が行われているようようです。
大掛かりな作業はほとんど終わっているようで、たくさんのスタッフの方の中には談笑する様子が見られたり休憩していたりと安堵の表情が伺えました。
セブンスコンサート 準備中 12号館下ピロティ
セブンスコンサートは、710日(木)、11日(金)は18:10スタート。12日(土)はまだ少し調整中だそうで、15:00スタートの予定ですが都合により18:10スタートになる場合もあるそうです。
天気が少し心配ですが、大いに盛り上がって蒸し暑さを吹き飛ばしちゃいましょう!!

大阪芸術大学ホームページ
大阪芸術大学ブログトップへ