2015年6月25日

5つのやくそく ART&DESIGN PROJECT

大阪芸術大学グループは、日本ペイントホールディングス株式会社、公益社団法人 大阪府防犯協会連合会、大阪府警察本部との産官学連携事業「5つのやくそく ART&DESIGN PROJECT」に取り組みました。
「5つのやくそく」とは、子どもたちが犯罪に巻き込まれないようにするため、日頃から適切な防犯行動が行えるよう使われている標語です。

1.一人で遊びません。
2.知らない人について行きません。
3.連れて行かれそうになったら大きな声を出します。
4.誰とどこで遊び、いつ帰るかを言ってから出かけます。
5.お友達が連れていかれそうになったら、すぐに大人の人に知らせます。

この標語を掲載したパネルポスターを製作するため、大阪芸術大学グループの学生を対象に、コンペティション形式で原画を募集。
デザイン学科やキャラクター造形学科、美術学科、写真学科、芸術計画学科、通信教育部や短期大学部、大阪美術専門学校の学生たち112名から作品が集まりました。
ポスター原画審査員には、デザイン学科教授の野間夏男先生、キャラクター造形学科准教授の林日出夫先生などが参加され、独創性やテーマの理解度、スキルなどを総合的に評価されました。

そして、以下のような結果となりました。

最優秀賞 芸術学部デザイン学科 川崎奈津美さん
特別賞 芸術学部デザイン学科 甲田眞子さん
優秀賞 芸術学部デザイン学科 江崎栄花さん
芸術学部デザイン学科 山下真世さん
芸術学部キャラクター造形学科 澤田美緒子さん
短期大学部デザイン美術学科 木下美優さん
通信教育部美術学科 大地泰輔さん


大阪府警察本部 府民安全対策課長よりの感謝状

見事最優秀賞に輝いた川崎さんの原画をもとに製作されたポスターは、6月より順次、大阪府下の国公私立小学校約1,000校に贈呈されています。


大阪市立大淀小学校でのポスター贈呈式(日本ペイントホールディングス㈱撮影)


川崎さんの作品は、日本ペイントホールディングス製品であるペンキュアという水性塗料と、アクリルガッシュを用いて描かれています。
5つのやくそくにある事柄はどうしてもイメージが暗くなりがちですが、川崎さんはあえてカラフルに見せることで、直接的に怖い印象を与えない工夫をしたと言います。
ポップになりすぎず、かと言って暗くは見せない表現が難しかったそうです。
審査員からの講評でも、「暗くなりがちな情景を彩度の高い明るい色調で統一し、子どもたちの視線を捉えるアイキャッチャー効果が期待できる」「親しみやすいキャラクター」と述べられています。

本プロジェクトのプログラムディレクターを務められた芸術計画学科准教授の谷悟先生は、
「生徒・保護者・教員・地域住民がこのパネルポスターを囲み、防犯についてコミュニケーションを深めたり、各エリアに潜む危険なスポットを探るフィールドワークを実施するなど、自主的な活動が展開されることを期待したい」
と話されました。

投稿:島田(OUA-TV)