2011年9月5日

「第15回 JPPA AWARDS 2011」に映像学科生が見事受賞しました!

平成23年5月27日(金) 青山ダイヤモンドホールにて「第15回 JPPA AWARDS 2011」贈賞式が行われました。
学生部門のカテゴリー1(ドラマカテゴリー)の映像技術部門(映像編集)において本学の映像学科生が上位総嘗めというすばらしい結果になりました。

「第15回  JPPA  AWARDS  2011」  学生部門japan004.jpg
■カテゴリー1ドラマ)
 ○映像技術部門(映像編集)

◇ゴールド賞 

「どうにもとまらない」  泉将康 
映像学科生 平成22年度卒業制作作品
        
・「平成22年度 大阪芸術大学映像学科卒業制作展」
観客賞 受賞作品

泉将康さん(右)監督の堀江祥子さん(左)

 

japan003.jpg◇シルバー賞
 
「路上」     大町晃平 映像学科生 
        
・平成22年度公益財団法人ユニジャパン
「若手映像クリエーターを対象とした映像制作プロジェクト」にて作成

 

 

 
japan002.jpg◇審査員奨励賞 

「明日につづく道」     小林靖子  
映像学科生 平成22年度制作2作品     
 
・平成22年度 制作2映会
 映画コース 最優秀賞 受賞作品

        

 

       

   
受賞者の皆さん、本当におめでとうございました。

そもそも「JPPA AWARDS」とは。
社団法人日本ポストプロダクション(※)協会(略称JPPA)が行っている、ポストプロ業務に携わる映像、音響技術者たちの技術向上と優秀な人材の育成を目的としているコンペティションです。
このコンペには今までにも数多くの芸大卒業生が受賞されています。
(※)ポストプロダクション:映画やテレビなどの作品制作過程にて、撮影終了後に行われる作業のこと、または、そのスタジオや製作会社のことを呼びます。主に、映像編集と音響編集のことをさします。

どの作品も今の時代に問いかける心温まる作品です。「明日につづく道」は大阪芸術大学テレビのHPでもWEB配信中ですので、是非ご覧ください。
           
各学生が一年かけて一生懸命に作ってきた作品が、このような形で評価され、学科としてとても喜ばしい限りです。
これを機に、本人たちには今後の学生生活や、卒業後の活動に活かしてほしいと思います。
また、後輩たちは先輩を超えてやる!という強い意気込みで本年度の作品作りに励んでほしいと思います。

本当におめでとうございました。以上、映像学科より報告でした。
 


2011年9月4日

THINK FUTURE@子供たちの子供達の子供たちへ ギャラリー白

think001.jpgグループ展が7月24日から30日まで行なわれました。参加アーティストは大阪芸術大学グループの卒業生浜本隆司さん、三村逸子さん、山本修司さん、林宰久さんが参加されています。

 

 

think003.jpg このグループ展の特徴は、参加するアーティストが展覧会を企画運営テーマし、作品制作するもので、各アーティストの個展とは異なる魅力が生まれてきます。このような展覧会の制作方法は、アーティストであると同時にアートプロデューサーの役割も兼ねているということです。

 

think004.jpg 今回の「THINK FUTURE@子供たちの子供達の子供たちへ 」と題されたものには、芸術作品の社会的意義が感じられます。作品は、アーティストが現存する同時代の人々との出会いもありますが、アーティストが消滅しようと作品は未来の人々とも出会う可能性を秘めて現在にあるとも云えます。

think000.jpg この絵画作品は、画面の多くに気持ちのよい空が描かれ、寺か城の屋根らしき上に学生服の少年少女が腕を組み遠方(未来)を見つめています。背後にはただならぬ煙が不穏な様子を感じさせていますが、それは彼らの背後に描かれ過去の出来事としてあり、彼らには、それを乗り越えようとする意思の現れを強く感ずることが出来ます。現在の日本の状況は、東日本で発生した大災害に大きく心を奪われ沈痛な思いでいる人が多いでしょう。将来、この作品に「子供たちの子供達の子供たち」が出会った時、何を経験し、どのような見え方をしているのでしょうか。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2011年9月3日

福田新之助個展  ギャラリー白

 fukuta002.jpg福田新之助さん(美術学科82卒)の展覧会が7月11日から23日まで行われました。
福田さんの平面作品はケント紙に強い筆圧で装飾的なイメージが描かれています。画面には交差する太い線の集積により背景が作られ、植物を思わす形状のイメージや髑髏、紋章のようなマーク、書物などが描かれています。

fukuta001.jpgまた描いた後にアーティストの指で直接表面を触り、イメージに表情を与えているようにも見えます。この筆圧の強さはアーティスト自身の肉体を察知しすることができ、イメージの映像性より物質性を強く感じることができます。

 

fukuta004.jpg色彩の排除と髑髏は死のイメージを強く感じます。しかし、その死は髑髏の在りようや力強いドローイングにより、悲しみや不安というものではなく生と一体としての死を感じることができます。生と死が対立するものではなく、それぞれが未分化のまま我々は生きているということでしょうか。

fukuta003.jpg 展示されている作品には髑髏が描かれ、それに対応するかのように書物、紋章、植物などが描かれています。髑髏とそれらとの世界観が表出され、人類という大きな物語の痕跡を感じるような作品です。そして画面に織り成す装飾的イメージは、個人の感性を超え普遍的世界へと観者を誘導していきます。

 

fukuta000.jpg報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 


2011年8月28日

「再」展

芸術計画学科の卒業生を中心としたグループ展が開催されているので紹介します。
2011年8月20(土)から9月4日(日)までの大阪市阿倍野区のギャラリー流流にて「再」展が開催されています。参加者は上瀬留衣、高木詩真子、西村卓也、ふじもとひとみ(にょっきs)、みおつくし、横地香樹(にょっきS)、大橋勝の7名です。この展覧会は「再」という語/文字から、各自が自由に連想したり解釈した表現を持ち寄るもので、出品者ごとの考え方や個性がうかがえる興味深い内容になっています。

oohasi0010.jpg上瀬留衣(芸術計画学科卒)の作品は、白い砂を入れた複数のガラスの器(レディメイド)がひとつだけ赤い液体を充填した器を囲むように配置したインスタレーションです。赤い液体は血を、白い砂は遺灰を連想させ、生と死をめぐる作者の思いが表されているようです。

 

oohasi0070.jpg高木詩真子(美術学科卒)の作品は、小学校とおぼしき写真を壁から床にかけて不規則に貼り付け、赤い糸で繋いでいます。本人が通っていた学校と思われますが、過去の記憶を扱っているようです。

 

oohasi0030.jpg西村卓也(芸術計画学科卒)の作品はデジタル加工した写真です。画面左側のお花畑?には、花にまぎれて人の目や口が咲いています。
 

 

oohasi0050.jpgふじもとひとみ(文芸学科卒)の作品はソフトクリームを模したオブジェと、ソフトクリームを手にしたときの内面を吐露した文の組み合わせです。
 

 

oohasi0020.jpgみおつくし(芸術計画学科卒)の作品は、白塗りしたギターにペンでドローイングしたものです。ドローイングは何かよく分からない奇妙な生物のようです。

 

oohasi0040.jpg横地香樹の作品はデジタルプリントしたイラストレーションと絵画の2点組作品です。何故か左のイラストの子供に抱えられた鮭の頭の部分がコピーされて、右の絵の下の方に貼られています。不思議な味わいの作品です。
 

 

oohasi0060.jpg大橋勝(映像学科教員)の作品は、剥き出しのブラウン管とジャンクパーツ、コードのコンバインです。ブラウン管の表面にはSMPTEカラーバーがペイントされています。
 

 

oohasi0000.jpg会場風景

最終日(9月4日)午後5時よりクロージング・パーティを行います。 会費¥500 (1dronk+お菓子)
9月10日(土)から9月25日(日)には、出品者が一部入れ替わり Part2を開催します。あわせてご覧いただければ幸いです。

展覧会名:「再」展
会場:ギャラリー流流
会期:2011年8月20日(土)から9月4日(日) 午前11時より午後7時まで 水曜日休廊

大阪市阿倍野区丸山通1-2-2
電話:06-6656-8184
地下鉄谷町線あべの駅より徒歩8分
地下鉄御堂筋線/JR天王寺駅、近鉄あべの橋駅より徒歩13分

ギャラリーHP http://ru-pe.com
スタッフブログ http://nikkiruru.exblog.jp
アクセス http://ru-pe.com/www/pages/g-ac.htm

投稿:大橋勝先生(映像学科)


2011年8月27日

美術学科卒業生・橋本希絵さんが二人展『HORIZON』を開催!

horizon000.jpg 昨春、大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業した橋本希絵さん(現・短期大学部デザイン美術学科キャラクター造形コース副手)が
同・ビジュアルデザインコース副手の大艸真生さんと二人展『HORIZON』を開催することになりました。
 

horizon001.jpg橋本さんは油画とアクリルの絵画、大艸さんはデジタルのイラスト。技法もフィールドも違う二人がなぜ二人展? 
素朴な疑問に「イラストと絵画のコラボレーションで展示会をしてみるのも面白い試みかもしれませんね、なんて二人で話していているうちにやってみましょうか、みたいな話になって」と話す橋本さん。

 

horizon002.jpg コツコツと描きためた作品の中には今回初めて挑戦した半立体の作品もあるそうです。
「在学中に学内で展示をしたことはありますが、自分の作品を学外の人に見ていただくのは初めて。イラストと絵画の融合をたくさんの人に楽しんでいただければ嬉しいです」

※『HORIZON』京橋画廊
9月1日から5日(am11からpm6)6日(am11からpm4)
大阪市都島区東野田町2?8?13MICHIKIBLD.2F
TEL 06-6351-3134