2011年9月19日

「第7回 アジア国際青少年映画祭」受賞報告!!

ajia000.jpg「第7回 アジア国際青少年映画祭」受賞報告!!

2011年8/31から9/3の日程で、第7回アジア国際青少年映画祭が韓国チュンチョン市にて開催されました。

本映画祭は、日本、中国、韓国の3ヶ国から選出された26歳以下の若手映画監督による作品が上映、審査されるだけでなく
映画を通じて文化交流を図る事を目的とされた映画祭です。

第7回目となる今回のテーマは『近しい人・隣人』

ajia001.jpg大阪芸術大学からは、在校生、卒業生の計6作品が選出され
卒業生の小森茉季さん(2011年卒)、深谷祐次さん(2011年卒)、政木辰巳さん(2011年卒)が参加しました。

 

ajia002.jpgその結果

■銅賞(第3位)
映画『夏の灯-なつのひ-』監督:小森茉季
(2011年卒業)
■観客賞
映画『どうにもとまらない』監督:堀江祥子(撮影監督:深谷祐次)
(2011年卒業)
■ビジョン賞
映画『怒好恋-DOSUIKO-』監督:山村勇介(撮影監督:政木辰巳)
(2011年卒業)
映画『自転車と電車』監督:山口将幸
(2010年卒業)
映画『明日へつづく道』監督:石川佳奈
(映像学科4回生)
アニメーション映画『Baked Pudding』監督:村瀬明宏
(映像学科4回生)

以上の結果となりました。

授賞式後の様子

 

ajia003.jpg日・中・韓の全参加者と審査員

自身の作品が海外で上映されたというだけではなく、映画を志す同年代の海外参加者と触れ合う事が出来たのは
今度の製作活動において非常に有益であったと思います。

以上映像学科より、嬉しい受賞のご報告をさせていただきました。

投稿:小森茉季(映像学科合同研究室)


2011年9月17日

くじら展2    ART AGITO GALLERY

kujira2000.jpg この展覧会は、アーティストの絵画と子どもの絵が同じ場所に展示してあります。自身の経験で考えるに、子供の頃の絵は、自身との対話や他との関係の表層化のため、そして手の運動としてあり、他の人の視線は気にも留めなかったように思います。

kujira2001.jpgしかし、小学校の教育課程において、「え」から「絵画」の習得としてそれが社会性を帯びてきた時、多くの子供達は描くことは学習するものとし、そしてめんどくさいものと捉え興味を失うことになるようです。

kujira2002.jpgアーティストの絵画は、芸術の歴史で構築された約束事など社会性を作品に持ち込み継続しながら、その社会性の継続のどれかをひっくり返し、同時代の新たな絵画の魅力を生み出そうとしています。そのようなことにおいて、アーティストの絵画と子供の絵を同一することはできません。

kujira2003.jpg くじら展の展示方法では何が見えてくるかを考えてみました。子供の絵は一見奔放に見えますが、発達過程に見られる要素とその子供の資質が混在し制作されています。出品されているアーティストの作品も、対象を詳細に描写しているような作品ではなく、 現代絵画、特に子供の「え」からインスピレーションを受け、構築していった作品や抽象形態の作品に思えます。

kujira2004.jpg一見、子供でも描けるようなアーティストの作品と実際の子供の絵の対峙により、同じ絵と云われるものでも大きく異なるところと近似しているところがよく見え、また子供がアーティストの作品を観賞できる良い機会でもあり、興味深い展覧会であったと思います。

報告 加藤隆明 教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室

 


2011年9月11日

くじら展 1 ART AGITO GALLERY


 この展覧会は。8月22日から31日まで北浜東のギャラリーで行なわれました。この展覧会のアートデェレクションはキュービックギャラリーのオーナーである今林幹雄さん(芸術計画学科卒)が行なっています。企画内容はキュービックギャラリーで作品を発表しているアーティストとそのアーティストが運営している美術教室の児童たちで作り上げる展覧会です。

 

kujira004.jpg この展覧会を企画運営するにあたり、子供達に様々なお話をしてもらいました。その中で子供達が一番関心を抱いたイメージがくじらであったそうです。そこから、今林さんと参加アーティストでもある車サエ(短期大学部デザイン美術学科専攻科01修了)さんとで、展示会場いっぱいになる竹で骨組みを作りその上に紙を貼ったクジラの造形物を制作しました。

kujira003.jpgその白い巨大なくじらの表面に、子供達が自由に絵を描いたり着色をしたり自分の手形を残したりと、思い思いにくじら全体のイメージを制作していったそうです。

 

kujira000.jpg くじらの造形物は口に見える所から中を覗けるように制作してあり、体の中央辺りにあるまつ毛がついた目(ミラーボールのようなもので制作)に、ライトを仕込むことでくじらの体内に光の異空間が生まれるよう制作されており、子供にも好評でした。

 

kujira001.jpg 壁には児童一人一人の作品が展示されています。また活躍するアーティストの作品も同じ会場内で一緒に展示してありました。今回の展覧会の特徴は、芸術教育を受けた人と発育経験で生まれてくる絵が同一に展示されていることです。このような企画は、近年興味深い企画として研究制作されています。
写真は、今林さんと車さんです。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室
 


2011年9月10日

高齢者保健福祉月間啓発ポスターコンクール

koureisha002.jpg高齢者保健福祉月間啓発ポスターコンクールにおいて
キャラクター造形学科一回生が佳作受賞しました

 

koureisha001.jpg8月30日(火)午前10時から東大阪市の大阪府立中央図書館において、
平成23年度高齢者保健福祉月間啓発ポスターコンクールの
表彰式が開催されました。

koureisha000.jpg応募総数340作品の中から最優秀1点、優秀3点、佳作4点の8作品が選出され、
キャラクター造形学科一回生の西村啓子さんが佳作を受賞しました。
「誰かを支えたいという気持ちがあれば、その気持ちを持ち続けることができれば
もっといい社会になるのではないかと思ったのがきっかけです。
ポスターを描くというよりも、まずキャラクターとお話を考えてみて、
そのお話の中で一番伝えたいシーンを描くことにしました。

koureisha003.jpg人と人が支え合うことの温かさを表現するのがとても難しかったので、
受賞の連絡をいただいたときは本当にびっくりしました」
西村啓子さんのほかにもキャラクター造形学科から
西村香菜さん、武市愛香さん、駒井美咲さん、武藤祐斗さんの4人が
最終選考に残るなど、一回生の頑張りが目立ちました。

投稿:林日出夫先生(キャラクター造形学科)


2011年9月6日

ART RESCUE 夏 gallery BIRD

tori001.jpg 前回紹介させて頂いたgalleryBIRDの展覧会の紹介です。このART RESCUEシリーズはこの展覧会の売り上げの一部を東日本被災地の各自治体に寄付するというもので、これからも継続してこの企画の展覧会を行い、被災地を支援していこうという試みです。  
 今回の出品者に松田勝範さん、高山正宣さん、青木拳さん、agrasaさんなど美術専門学校出身者や西崇さんや大福志織さん、西家智津子さんなど大阪芸術大学や大学院出身者の皆さんが参加されていました。

 
tori000.jpg 今回は、ギャラリーを運営しているオーナーの高山さんにギャラリーコンセプトを窺いました。出身は美術専門学校です。卒業後ギャラリー運営のようなことを考えている学生には参考になるのではないかと思います。gallery BIRDは谷町6丁目、谷町筋に面した空堀商店街の入り口にある築40年のモダンなビルの2階にあり、広くて、白くて、静かなギャラリーです。

 

tori002.jpg 個展、グループ展など様々なジャンルの展覧会を開催できればと、「こだわりを持たなければいけない」という事にこだわらない。をモットーに極力自由な発想での展覧会運営、今日では、作品をホームページなどで安易に公開できる環境もあり学生さんや、若手の作家さんなどもそこで完結してしまいがちですが、自分の作品をギャラリーという空間で一般の方々に見ていただき、ご意見、批評などを聞くことという行為がいかに大事なことかを見せる側も、見る側も考えるべきだと思います。

tori003.jpg「他人の評価で、飯を食う」がプロのプロたるべき行為だと思い、レンタルされる作家さんにも、プロ、学生、経歴などを問わず作家さんと一緒に試行錯誤して展覧会作りをしていきたいと思っております。
            gallery BIRD高山

 

tori004.jpg 今回の展覧会で私も作品を購入しました。このような企画を体験するとますます芸術には社会や人々を幸せにできる機能があると感じることができました。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室