2014年12月19日

小松原 智史 展「エノマノコノマノエ」

大阪市此花区にあるギャラリー「the three konohana」で、本学美術学科及び大学院修了の小松原智史さんの個展「エノマノコノマノエ」が12月21日(日)まで開催中です。小松原智史さんは、「イメージの増殖による無意味性の提示」を主題にして、2011年2月の卒業制作展[美術学科 学長賞受賞(於)学内展示ホール]を皮切りに展示会場での公開制作を行って来られました。大学院在学中の2012年10月には、アートストリーム2012の大賞を受賞し、2013年2月には、「第16回岡本太郎現代芸術賞展」で特別賞を受賞されました。その展示会場(川崎市岡本太郎美術館)でも約2か月の会期を通じて公開制作を行いました。

 

「the three konohana」の階段を上がるとそこに広がるのは、小松原智史さんの独自の絵画空間ですが、足を踏み入れた途端に「進化している」と感じました。今まで、卒業制作→なんばパークスアートプログラム「リアリティとの戯れ」→富田林寺内町「勝間家」での展示→アートストリーム2012→本学実験ドームでの修了制作→アートストリーム2013と順次、多くの展示を拝見し、その都度、素材(洋紙→和紙、ペン→筆)や展示方法等の変化にも成長を感じていましたが、今回は、今までとは違った大きな「進化」を感じました。

 

平面でありながら立体的な要素を取り入れたことも進化の一つだと思います。より深みを増し、作品の魅力が倍増しています。
なぜ、立体を制作しようと思ったのかを小松原智史さんにお聞きしましたが、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2013での展示(畝傍駅貴賓室、今井町・嘉雲亭、旧世尊院)の際に場所に負けない作品を制作しようと考えたことが、立体に取り組んだきっかけです。」とのことでした。

 

与えられた展示空間をどのように活かすのかということも作家の課題であり、醍醐味だと思いますが、今回、小松原智史さんは、10メートルのキャンパス地に描き、それを円形に吊るすという大胆な展示方法に挑戦しました。それは、きっと予想以上の効果を発揮していると思います。作品展示の部屋の中にある円形の中に入るとまさに、小松原智史さんの世界観に包まれるという贅沢な空間となっています。

 

今回、観る者には「目」のように見えるものが、たくさん登場していると感じる人も多いようです。「大学を卒業して、人とより出会うようになったからですか?」と聞く人もおられて、「卒業後は、こもって制作していたので、あまり人と接していません。」とご本人は語っておられましたが、色々な場所での展示や公開制作での人との出会いやこもっていたことでの反動などもあるかもしれません。それが、本人にとって、「目」なのかどうか、無意味性の提示の中では、謎ですが、観る人を惹きつけるポイントになっていることは確かです。

 

奥の畳の部屋には、小松原智史さんが畳をくり抜いて、標本のようにガラス張りの中に展示された作品がありました。それは、立体作品の部分のようであり、絵から抜け出して来たかけらのようでもあり、また絵の中に入り込もうとしている生き物のようにも感じられました。
そして、ガラスの窓や天井にも、作品が潜んでいるような感覚で展示されています。

 

平面と立体の間をまるで行き来するかのような作品が目を惹きました。そして、表と裏を行き来するように両面に作品の顔があります。今回の作品群は、平面であってもより立体的なものを感じ、作品の中に生命感やうごめくものを感じます。
作品のすべてをご紹介することはできませんので、是非、実際に足を運んで、小松原智史さんの世界観を体感していただきたいと思います。会期終了間際ではありますが、小松原智史さんの国内初の個展をどうぞお見逃しなく。作品をどう観るか、どう感じるかはあなた次第です。

 

小松原智史さんの学生時代の活躍ぶりはこの大阪芸大ブログでも何度も紹介され、OUA-TV(大阪芸術大学テレビ事務室)制作の番組「大阪芸大テレビ」のコーナー「キラリ☆芸大生」も好評でした。 芸大ブログで「小松原智史」を検索し、学生時代の作品もチェックしてみてください。大学院の修了制作展(本学実験ドーム)での展示も圧巻でした。
今回は、作品をじっくり観ていただくために公開制作は行っていないとのことです。その分、是非、小松原智史さんに制作について質問したり等々、会話や人となり…もお楽しみください。

 

「the three konohana」www.thethree.net は、本学大学院修了の山中俊広さんが代表のギャラリーです。山中俊広さんは、インディペンデント・キュレーターとしても関西を拠点に活躍中で、奈良・町家の芸術祭 はならぁと や本学主催のなんばパークスアートプログラムでも企画に関わっておられます。
「the three konohana」のロゴマークや今回のDMチラシの制作は、本学芸術計画学科卒業生の古島佑起さん(ことばとデザイン主宰 http://kotobatodesign.com/)です。今回のDMチラシも大変好評で、あっという間に無くなってしまいました。

投稿:大阪芸術大学図書館


2014年10月28日

金属工芸コース展 きんぞくのかたち ギャラリーいろはに 6/27- 7/9

工芸学科金属工芸コース有志でのグループ展、今回で10回目を迎える。
出品者は横居佳奈(院生2)、前田達哉(副手)、吉田昇平(4回生)、岡田良之介(4回生)、高田築(院生1)の5名である。

金属工芸は多様な素材と制作方法がある。
今回の出品者の作品は鍛金、鋳造、溶接などの方法が使用され、素材も鉄、アルミ二ウム、ブロンズ、真鍮などで制作されている。


鉄線で作られた犬、鉄線があたかも空間にひかれた鉛筆の線のように見え、ボリュームや重さが喪失し不思議な経験をさせてくれる。


この作品はブロンズを素材に鋳金で制作されている。
制作途中で生まれるバリを作品の重要な要素として見せている。


アルミニウム、真鍮、スズ(カシューで着色)の複数の素材で制作された作品である。
雲の上を連想させる空間に、人のイメージが軽やかに伸びている。垂直軸に対し少し傾けたS字構造で作られることで、伸びやかな運動を連想させる。


フェルト生地と真鍮で制作されている作品である。
植物のイメージは真鍮で制作されており独特の金属質の輝きとフェルトという柔らかな質感の対比、そしてそれらのリズミカルな配置により制作されている。


既成の自転車の車輪を使用しスポーク装着部分に不規則な鉄芯を繋いだ作品である。
既成製品の規則を応用し、合理性を逸脱し唯一の作品に再構成した作品である。


生物の背骨を連想させる作品は、鋳造によるアルミニウム作品である。
恐竜化石のようにもみえ、全体と部分の関連性が想像できる。
展示方法から部分の集合により、それが全体のようにも感じられ、複数の見え方が可能な作品である。

報告 教養課程講師 加藤隆明 協力 芸術計画学科研究室


2014年9月11日

光による幻覚的なイメージの認識= chromatism -岡本啓 個展-

本学美術学科卒業生の岡本啓さん(2004年卒業)の個展「Chromatism」が、大阪タカシマヤ・ギャラリーNEXT(難波)で9月3日(水)から9月16日(火)まで開催中です。「初心と展開を孕んだ新作を発表」とのことです。是非、会場に足をお運びください!

 

岡本啓さんに作品についてお聞きしました。「印画紙の上に、現像液と光を用いて複合的、直接的に色・形・模様を描く独自の手法で、絵画的な写真作品を制作しています。近年では、写真素材に留まらず表現媒体の越境と模索を通して、イメージと知覚の問題に取り組んでいます。」岡本啓さんのこの制作方法は、大学3年生の頃から取り組んでおられるとのことです。キャンバスに絵筆で彩色していく過程が、印画紙に光を当てて、印画紙から色を引き出していくという作業に移行したという感覚なのだと思います。

 

塗り残して白になるのではなく、白い部分は、敢えて脱色しているとのことでした。そして、時には、砂を混ぜたりと色々な工夫を凝らしておられるとのことです。実験段階では、偶然性も勿論あると思いますが、完成した作品を制作するまでには、色見本を制作するなど、緻密な計算によって、裏打ちされた確かな技術力も存在します。
今回、その色見本をイメージした新作が6点並んでいます。岡本啓さんは、現像から、展示の額や枠作りまで、細部にこだわって、ご自身で行っておられます。

 

この作品のアクリル枠には、余白が感じられますが、その辺りは、絵画的な要素としての余白にこだわっているということです。そして、透明なアクリルが作り出す余白は、展示場所の壁なり、柱なりを映し出しますが、それをも作品の面白さに包括してしまおうという意図があるそうです。今回、卒業した翌年(2005年)すぐにギャラリー椿(東京)で開催された個展から、YOSHIAKI INOUE GALLERY(大阪)での初個展(2006年)、そして昨年までの計10回の個展で使用した色見本を作品にしたオムニバス的な作品も展示されています。その作品もアクリルの枠の中をグリッドで区切ることによって、生じる隙間から垣間見える向こうの景色を楽しんでもらいたいということでした。

 

昨年11-12月には、本学大学院を修了された山中俊広さんが代表のギャラリー the three konohana で、岡本啓個展「Visible ≡ Invisible」(見えるもの≡見えざるもの)を開催されました。従来発表している表現スタイルと異なる、新しい側面を浮かび上がらせることを目的とした企画「Gallerist’s Eye」でしたので、いつもの色鮮やかなカラー作品ではなく、モノクロームの作品を発表されましたが、その時、新たに使った手法(35㎜のフィルムを顕微鏡を通して拡大再撮影する)で制作された作品が、今回もあります。しかし、今回は、写真の周りに色を配することで、また新たな境地を開いています。写真(フォトグラム)という同じ手法を用いながらも日々変化し続けている岡本啓さんに学生さんたちや後輩の皆さんに伝えたいことをお聞きしました。「在学中に趣味でも何でも良いので、何か、コレというものを見つけてもらいたいですね。そして、それをやり続けること、そこに自信が生まれると思います。」改めて、「継続は力なり」という言葉の深さを感じました。

 

会場にあるコンセプトボードの文章をご紹介します。

***
Chromatism : 「見る」とは、〈光による幻覚的なイメージの認識 = chromatism〉である。写真に撮った風景は、実際のそれには敵わない。けれど写真も被写体も、「見る」限りにおいては〈イメージの認識〉に過ぎない。世界は幻に過ぎないのである。知覚行為が悉く視覚化している。子供のころ読んだ本に、未来の人間の姿として、頭と目のでっかい生き物が描かれていたのを覚えている。ある部分ではすでにああなっているんじゃないか。ほんとうは、絵画は読むもの。音楽は見るもの。物語は嗅ぐもの。僕は写真そのものをみせる仕方を考えている。ものとイメージが相関して顕れる美しさを。
***

自分の作品の技法やコンセプトを語れるということは、とても重要なことだと思います。岡本啓さんの言葉には、作品を裏付ける独自の世界観や哲学を感じます。学生時代から後輩だけでなく、先輩からも憧れの存在だったと聞く岡本啓さんですが(ご本人は全然気付いていなかったそうです笑)、信念を持って制作に取り組む姿がきっと人を惹きつけたのだと思います。今回の作品群もきっと皆さんを魅了してくれることでしょう!このブログでは、敢えて作品の全貌をお見せしていません。是非、実際の作品をご自分の目で見極めてください!!

 

岡本啓さんにご寄贈いただいた作品集『Schema : Okamoto Akira』(2012年)は、本学図書館2階おすすめ図書コーナーに所蔵していますので、是非、ご高覧ください。

 

学科を超えた後輩たち[安井源太さん(美術学科2005年卒業)・小倉和さん(工芸学科染織コース2012年卒業)]と一緒に10月1日から7日まで、阪急百貨店梅田本店の、10階スークで、2回目となるクリエーターズオンリーワンストアの期間限定ショップを開催されるそうです。ちょうどそのお二人にも会場でお会いしました!無料の雑誌(小冊子)も配布されるそうですので、どうぞお楽しみに!!
(安井源太さんは、9月17日から23日まで、同じく阪急百貨店梅田本店の10階スークで、「悲恋」をテーマにした期間限定ショップを出店されるそうです。)
また、今回の展示とは、別の面を魅せてくれること間違いなしです!!是非、こちらもご高覧ください!!!

 

岡本 啓 個展 : Chromatism 
会期:2014年9月3日(水)~9月16日(火)
開廊時間:10:00~20:00(最終日は16時閉場)
会場:大阪タカシマヤ 6階・ギャラリーNEXT
(542-8510 大阪市中央区難波5丁目1番5号 TEL:06‐6631-1101)
http://www.takashimaya.co.jp/osaka/event3

タカシマヤブログ
http://blog-osaka.takashimaya.co.jp/art/201409/article_1.html

the three konohana HP
http://thethree.net/exhibitions/854

ギャラリー椿HP
http://www.gallery-tsubaki.jp/artist_new/akira_okamoto/01_j.html

YOSHIAKi INOUE GALLERY HP
http://www.gallery-inoue.com/y-artist10/

クリエーターズオンリーワンストア HP
http://www.creatorsonlyonestore.com/

投稿:大阪芸術大学図書館


2014年9月10日

JPPA AWARDSで受賞した学生作品が地上波で放送されます!!

突然ですが、みなさんは「少年記」というバンドをご存知ですか?
2011年に活動を開始し、今ブレイク中の若手ヴィジュアル系バンドです!
実はこのバンドメンバーに、音楽学科ポピュラー音楽コース(現・演奏学科ポピュラー音楽コース)の卒業生がいます。
そんな少年記が、14日(日)の大阪芸術大学オープンキャンパスで限定ライブを行います!!
もうすでに問い合わせも殺到しており、Twitterなどでも話題になっています。
ポップス、ジャズ、クラシックとさまざまな演奏を披露していますが、V系バンドのライブを開催するのは大阪芸大でも初のイベント。
ライブハウスさながらのド派手なパフォーマンスが芸大で見られるのでしょうか?楽しみ!!!

 

さて、今日は映像学科から投稿ブログを頂いたのでご紹介します。

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平成26年5月30日に「第18回JPPA AWARDS」贈賞式がありました。

JPPA AWADSとは、日本ポストプロダクション協会が毎年開催しているコンクールです。
学生部門では「映像技術」「音響技術」ともに、【ドラマ部門】と【その他部門】それぞれに、『ゴールド賞』『シルバー賞』『奨励賞』が贈られます。
ポストプロダクション業務で、優秀な技術を持って作品を制作したスタッフに贈られる賞です。

今回、厳正な審査の結果、見事大阪芸術大学の学生が入賞しました。
以下に今年度の受賞者を掲載致します。


■2014学生映像技術部門入賞作品
カテゴリー【ドキュメンタリーその他】
シルバー賞 『兄 ~おにい~』  米田愛子

以上の学生が受賞しました。

また、これをきっかけに受賞作品が
日本テレビ網 地上波にて放送予定となっております。

【放送予定日】
・9/14(日)24:50~「NNNドキュメント’14
日本テレビ網 地上波
【再放送予定】
・9/21(日)11:00~ BS日テレ
・9/21(日)18:30~ CS「日テレNEWS24」

是非ご覧ください。

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この作品は、筋ジストロフィー患者である米田さんの実の兄を追ったドキュメンタリー。
病気であるにも関わらず、いつも明るく前向きなお兄さんの姿がそのまま描かれています。

米田さんにとっては初のドキュメンタリー作品。
感想を伺うと、「今まで映像を作る時は、どうしてもすでにある作品の真似になっていました。
でも、今回初めて、自分自身がしたい自分だけの表現ができた気がします。」と述べてくれました。

44年続く「NNNドキュメント」で学生作品が放送されるのは初めてのことだそうです!!
純粋な米田さんの想いが込められた作品を、多くの方の目に留めて頂きたいです。

投稿:島田(OUA-TV)


2014年9月6日

夏の終わりに、国立国際美術館に行こう!

本学ほたるまちキャンパスの堂島川を挟んだ対岸にある国立国際美術館では、5月27日(火)から9月15日(月・祝)まで「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」展が開催されています。世代も作風も異なる日本の現代美術家10組による展覧会ですが、横尾忠則氏と肩を並べて、本学美術学科の卒業生である小橋陽介さん(2003年卒業)も出展されています。ご案内が遅くなってしまいましたが、夏休みの最後に、是非、国立国際美術館に足を運んでみてください。

 

小橋陽介さんの美術館での展示は、2006 年水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城)での個展と「VOCA 展2006」上野の森美術館(東京)以来、3度目とのことです。今回の展示は、出展の10組それぞれが、独立した空間で、自らの「ノスタルジー&ファンタジー」を表現されていますが、小橋陽介さんの展示も通常のギャラリーの2,3倍はありそうなスペースと高い天井による広い空間を生かした痛快な展示となっています!
小橋陽介さんも今回、希望通り、ここまで大きな祭壇(!?)を設置してもらえたことで、とても満足していますとのことでした。

 

「self-portrait 148」 2008年 高橋コレクション

人物、特にセルフポートレートを中心として、自由奔放に色彩豊かに描かれる小橋陽介さんの作品群は、マチスを彷彿させると評されたこともあり、早くから注目されて来ました。今回は、2006年の「self-portrait 48」から2008年の代表作でもある「self-portrait 148」や最新作まで数えきれない程、多くの作品が、多彩な顔を覗かせています。
最近では、セルフポートレートにとどまることなく、ネコなどのどうぶつはもとより、「こばしの図」として様々な「もの」が、描かれています。


今回も、祭壇の裏側には、17列×6=102枚の図が描かれています。花瓶のようにも見えたりしますが、要するに色鮮やかに描かれた「フォルム=カタチ」の数々です。今回の展示にあったって、かなりの数の新作を最後の一か月、特に直前の一週間は、夜も寝ずの感じで、描き上げたそうです。小橋陽介さんは、学生時代もずっと絵を描いていたそうですが、実験的な絵は家で描いて、これはいけると思ったら、また大学で描くという事を繰り返していたとのことでした。

 

「self-portrait 48」 2006年

今回、展覧会のオープニングで、小橋陽介さんが、2006年から個展を重ねておられる Gallery Denのオーナー手島美智子さんにお会いし、お話しをお伺いしました。「作家は、作品も勿論大切だけれども、人間性もとても重要だと思います。その点、小橋陽介君は、人間性もとても素晴らしい。自然と人が寄ってくる。そうでないといけないと思いますよ。」

 

確かに今回のオープニングでも、月曜日にもかかわらず、たくさんのお友達やお知り合いの方々が来られていました。祭壇前での記念撮影では、小橋陽介さんと一緒に写りたい方が続々とおられて、とても賑わっていました。また、小橋陽介さんは、若手アーティスト8名による「ハジメテン」としての活動も行っておられます。2012年神戸アートビレッジセンターでの「ハジメテンのワンダフルハジメテンプル」展の図録『ハジメテンプルブック : 記録集』は、本学図書館のおすすめ図書コーナーにありますので、是非、ご高覧ください。

 

小橋陽介さんの展覧会は、「ハジメテン」の展示を経て、さらに展示方法にも自由度を増しているように思います。どこまでも伸びやかに自由に描かれる画面と同じく、展示の空間造りにも既成概念に縛られない自由さを感じます。観ている者まで、心が開放されるような、物事の本質に立ち返れるような、そんな気がします。夏の終わりに打ち上げ花火のような小橋陽介ワールドを是非、体感してください!!

 

『VOCA展 : 現代美術の展望–新しい平面の作家たち 2006年』は、本学図書館4階図録コーナーにあります。
20900081 723.1/V/’06)

国立国際美術館HP
http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html

小橋陽介HP
http://www.yosukekobashi.com/

Gallery Den mym(南山城村)
http://galleryden-mym.com/past/2012_03.html


投稿:大阪芸術大学図書館