2020年10月19日

あべのハルカス展望台で「現役大学生によるピアノ演奏会」

10月2日(金)、3日(土)に、あべのハルカス展望台の58階天空庭園で「現役大学生によるピアノ演奏会」が開催されました。

関西の音楽系大学の学生が参加して、本学からは、演奏学科3年生の北林 昇真さんが演奏しました。
北林さんは、昨年末に同じあべのハルカス地下1階「時計の広場」に設置されたストリートピアノでも演奏されています。

今回は、一挙に地下から58階まで上がりグランドピアノでの演奏でした。
当日は、展望台を訪れていたたくさんのお客様が食事をしながら、学生たちのピアノ演奏を聴かれていました。

演奏した北林さんからは、「芸術の秋、食欲の秋など、〇〇の秋と称されるこの季節は、夏も過ぎ涼しくなり始め良い季節です。
新型コロナウイルス感染症が少し落ち着きつつある中、素晴らしい夜景を望むことができる展望台で演奏できたことは、私にとって良い経験となりました。」と感想を語っていました。
 

芸術の秋を感じるひとときでした。

[演奏曲]

ドラマ「JIN-仁-」テーマ曲

ドビュッシー・アラベスク第1番

ベートーヴェン「田園」3.4楽章
 

↑「ピアノ演奏会」案内ボード

↑ピアノ演奏している北林さん

↑58階展望台からの夜景

 

(報告者 就職課 川村良広)

 


2020年10月7日

「赤い羽根共同募金運動」はじまる!

毎年10月からはじまる「赤い羽根共同募金運動」。
今年もスタートしました。

「赤い羽根共同募金」は、高齢社会や人口減少社会が進行する今日、地域では子ども・障がい者・高齢者など誰もが安心していきいきと生活できる住み良い町づくり、ささえあう共生社会の実現が求められています。
こうした状況の中、共同募金は、地域福祉を財源面から支える大切な役割を果たしています。

この「赤い羽根共同募金運動」ポスター、実は毎年芸大生がデザインしています。
今年は、デザイン学科3年・秋山 哲志さんの作品が選ばれました。
2016年から芸大生がポスター制作に関わり、今年で5作品目となります。

秋山さんにコンセプトを聞くと、「多くの人々の助け合いをテーマにしたデザインで、それぞれの羽根を一人一人の想いとして表現し、それが一つに繋がり合うビジュアルに仕上げ、一目見ただけでも伝わるように、大きい羽根も組み入れました。」と語っていました。

「赤い羽根共同募金運動」ポスターは、公共施設、鉄道駅などに掲出されています。街中を歩いていたらどこかで見かけるかも。

募金箱は、学内11号館・第一食堂、総合体育館・第二食堂、11号館事務局学生課に設置していますので、ぜひ皆さんの善意を入れてみませんか。


 

(報告者 就職課 川村良広)


2020年8月27日

卒業生の活躍 開藤菜々子展覧会「いろはに」報告

毎日暑い日が続いていますね。
今夏は、新型コロナウイルス感染症の予防と熱中症対策で大変ですが、皆さん、健康管理には気を付けて、元気に有意義な夏休みをお過ごしください。
 

さて、今日は、北区西天満にあるアートギャラリー gekilin.( ゲキリン)で、7月6日~7月18日に開催された本学卒業生 開藤菜々子さんの展覧会「いろはに」をご紹介させていただきます。
開藤菜々子さんは、美術学科日本画コースを 2014年3月に卒業し、大学院 芸術研究科芸術制作専攻前期課程修士を 2016年3月に修了されました。その後、大学院の副手を3年間勤め、現在は、母校である港南造形高校で日本画を教えながら、作品制作に取り組んでおられます。

「私は石や廃墟など形が崩れゆくものを描いています。
銀箔を用いることで年月の経過により作品が酸化し変化することがまるで風化する儚さを感じます。その刹那的な美を表現するために箔を使用しています。
和紙を何層にも重ねることで平面的な表現の中に奥行を表現し さらにイメージをよりふくらませていきます。
膨らましたイメージを元に虚構と現実の狭間の美しさを表現しています。」

gekilin.は、元 Links gallery /Linlow ディレクター で、芸術計画学科卒業生(2004年3月卒業)飯野マサリさんが 2018 年に設立された現代アートギャラリーです。
飯野マサリさんは、後期から芸術計画学科の授業「くらしとアートプロデュース」で教鞭をとられます。

 

gekilin.の HP から展覧会案内文をご紹介させていただきます。
「日本画の素材をベースとし、銀箔・金箔を硫化させる事で独自の表現を追求する開藤の、大阪では初の個展となります。
開籐のモチーフは石や建物が年月の経過によって劣化・風化していく姿のその瞬間です。
それは日本庭園の枯山水や飛び石をまるで絵画として落とし込んだかのようです。
不規則に積み上げられた石のような対象の下部には、池の水面に写る美しい水鏡を連想させます。
静寂さの中の自然の持つ力強さを感じさせます。
開籐は自然の経過と変化をその季節や年月ごとに楽しみ嗜む日本庭園そのものを絵画として表現しているかのようです。
硫化、カービング、透かし、流し込みと高度な手法を駆使した表現も踏まえ静寂の庭園をぜひお楽しみください。」

 

開藤菜々子さんは、2016年以降、様々な賞を受賞されていますが、2019年には、第37回明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展 入選(賞候補)、2020年には、第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展 入選、第22回雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作を受賞されています。
2020年8月26日(水)~8月31日(月) には、第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展が、日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊で開催されます。

 

第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展の「審査を終えて」の千住博氏のコメントの中に「フィジカルに等身大の存在感がそこにあるか?新鮮な感動、驚きはあるか?そしてその素材でなくてはならない必然性は?アルゴリズムで描けない世界観か?…それに加えてプロセスが見えることを重視した。…」とあります。

 

その上で選抜された開藤菜々子さんの作品と作品展『いろはに』は、開藤さんが子供の頃から培われてきた精神性と技術に裏打ちされた まさに等身大の存在感を放っていました。作品制作のプロセスも計り知れない努力とアイデアの賜物だと思います。
これからも楽しみながらも自分に厳しく、新たな作品を生み出し続けて行かれることと期待しています。開藤さんの「世界表現」に触発されて、学生の皆さんもご自分の手法を用いた「世界観」に磨きを掛けていただけることを楽しみにしています。
 

第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展

第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展デジタルカタログ
 

開藤 菜々子(Kaito Nanako)

<受賞歴>
2020 第37回 明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展 入選
  第 1回 三越伊勢丹・千住博日本画大賞展 入選
  第22回 雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作

2019 アートオリンピア 2019 佳作
   第21回雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作
2019 美の起源展 入選

2018 第20回 記念雪梁舎フィレンツェ賞展 優秀賞 受賞
第27回 飛騨高山臥龍桜日本画大賞展 入選
2018 美の起原展 奨励賞 受賞

2017 第16回 福知山市 佐藤太清賞公募美術展 日本画の部 佐藤太清賞 受賞
日本の絵画 2016 入選
第63回 全関西美術展 日本画 入選
第7回 トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 入選(審査員推奨 佐藤道信)
ヤングクリエイターズアワード 2017 優秀賞 , 加藤義夫審査員賞 受賞
DOJIMA RIVER AWARDS 2017 -NUDE- 佳作賞 受賞

2016 第15回 福知山市 佐藤太清賞公募美術展 日本画の部 福知山市長賞 受賞
塚本学院校友会会長賞 受賞
大阪芸術大学学長表彰

<個展>
2020 【開藤 菜々子展】(art point / 東京)

<アートフェア>
2020 3331 ART FAIR (ARTS CHIYODA 3331 / 東京)
2019 ART OSAKA 2019(ホテルグランヴィア大阪 / 大阪)

<グループ展・他>
2020 “20 page vol.1” (gekilin. / 大阪)
2019 京都 日本画新展 2019 (美術館「えき」KYOTO / 京都)
美の起原展 奨励賞受賞展 (銀座画廊 / 東京)
有機する旋律 (gekilin. / 大阪) 他 多数
 

gekilin.とは「逆鱗」から引用した言葉です。

龍の81枚の鱗のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えるとされる鱗のことを指します。
「1枚だけの逆さ」=「他とは唯一カタチの違うもの」
つまり「唯一無二」と「独創性」と解釈できます。
現代アートにおいて「唯一無二の独創性」は最も重要な要素と捉えています。
日本の文化・アートシーンにおける「唯一無二の独創性」を
若手アーティストと共に追求し世界と未来に向かっていきます。
 
gekilin.
〒530-0047
大阪市北区西天満 4-3-3 星光ビル4F
11:00 – 19:00 (土日 17:00 まで)
※水曜定休日※
https://www.gekilin.com/


2020年8月26日

産学連携・トラックにラッピングデザイン 今回で4台目です

2016年に始まった、株式会社ジェイネクストロジスティクス様(太子町)との産学連携。トラックのラッピングデザインは、今回で4台目となりました。
今回も、デザイン学科3年生「デザインプロジェクト」(担当:森 和弘先生・非常勤講師)の授業(昨年度)の一環として取り組みました。

表彰式は、7月31日(金)に株式会社ジェイネクストロジスティクス様の本社で行われ、最優秀賞の山下 遥さん、優秀賞の河村侑奈さん、樫原汐里さんと、指導された森先生が出席しました。
受賞した3名は、緊張した表情で代表取締役の山田純司様より表彰状を受け取っていました。

最優秀賞の山下さんの作品が採用されて、トラックにデザインされています。

山下さんに作品コンセプトを尋ねると、「東京オリンピックに合わせた、スポーツやアクティブなデザイン。各地を走る運送トラックなので、車で通りすぎる人や道端に歩いてる人が思わず立ち止まって見てしまうような、動きのある楽しいデザインを目指しました。
トラックの後ろを走っている車も、キャッチャーのミットに向かって走っているボールと錯覚するような遊び心のあるラッピングにしました。」と言っておられました。

今回、山下さんのデザインしたトラックは、主に関東圏で走るようです。
関東の皆さんに南河内や大阪芸術大学を知ってもらう機会になればと思います。

表彰式当日、今年度デザインを考案する3年生も車両見学を行いました。
山下さんのデザインしたトラックを見て、早速、どのようなデザインにしょうかと考えていた様子です。
来年、完成するトラックに期待したいと思います。
 

トラック右面

トラック左面

トラック後面

山下さんと山田社長

樫原さん、山田社長、山下さん、河村さん

山田社長から話を聞く3年生

 

(報告者 就職課 川村良広)


2020年6月6日

近鉄喜志駅 改札外階段 芸大生がデザインし使用開始に。

芸大の最寄り駅・近鉄喜志駅の改札外階段のデザインが、6月1日(月)から変わりました。


昨年度、近畿日本鉄道株式会社様より依頼を頂き、デザイン学科3年生の授業で取り組むことになりました。
昨年12月に10名程度の学生がプレゼンテーションを行い、近畿日本鉄道株式会社様で検討して頂き、それぞれの学生の案を採用して写真のようなデザインとなりました。


たくさんの方が利用される喜志駅。
今回のデザインから右側通行となっています。
この新しいデザインにより、混雑緩和の一助となれば有難いです。


新入生の方にとっては、芸大生として初めての登校になりますね。
日々、この階段の上り下りを積み重ねて、より良い学生生活を送ってください。


右側通行にご協力を。

 

(報告者 就職課 川村良広)