2021年10月6日

今年も「赤い羽根共同募金運動」はじまりました!

毎年10月からはじまる「赤い羽根共同募金運動」。今年もスタートしました。

「赤い羽根共同募金」は、高齢社会や人口減少社会が進行する今日、地域では子ども・障がい者・高齢者など誰もが安心していきいきと生活できる住み良い町づくり、ささえあう共生社会の実現が求められています。こうした状況の中、共同募金は、地域福祉を財源面から支える大切な役割を果たしています。

今年も「赤い羽根共同募金運動」ポスター、芸大生がデザインしました。今年は、デザイン学科2年生・山口 泉香さんの作品です。ポスターは公共施設や鉄道駅などに掲出されています。ポスターだけではなく、クリアーファイル、「共同募金会だより」表紙や、各種チラシに活用されています。

募金箱は、学内11号館・第一食堂、総合体育館・第二食堂、11号館事務局学生課に設置していますので、ぜひ皆さんの善意を入れてみませんか。

 

(報告者 就職課 川村良広)


2021年1月18日

今年もSMBC信託銀行大阪出張所で学生作品を展示しています

SMBC信託銀行大阪出張所(大阪市中央区道修町)の玄関フロア、応接室や会議室に本学学生の作品が展示されています。
2015年6月から本学学生の作品展示がはじまり、今回で5回目の展示替えとなります。
今回は、大学院生、学部学生の7名の学生が作品制作して展示を行いました。
これから1年間、銀行を利用されるお客様や社員の方々の目を和ませてくれることと思います。
 

「トルソ」塚本 将慈 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(彫刻)2年生)
 空間の中の存在と、今は亡き存在の痕跡。
 まるで永い時間の中で消失した形を辿るように、まるでこれから育まれる形に触れるかのように。
 

「星空」髙瀬 美穂 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 好きな景色と白い花に囲まれた女性を描きました。
ありえない光景で夢の中の世界をイメージしました。
 

「share」都志 真優奈 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 食事は人々を楽しませてくれるものです。
 しかし、今は人と食べ物をシェアすることが困難な時代です。
そんな私たちに希望の光が差すことを願っています。
 

「Yo!」出村谷 幸子 (大学院芸術研究科 博士前期課程芸術制作(油画)1年生)
 変わってしまった日常だけど、変わらないものや変わってはいけない大切なものに気付く。
 いつものやつが『ヨッ!元気?』と声をかけてくれるだけで、自分を取り戻すことができる尊さ。
 そういうものを描きたいと思った。
 

「生命力」坂本 将 (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 今にも弾けそうなトウガラシの実、植物としての凛とした佇まいから感じ取ったものを素直に描きました。
 

「逍遥」野村 真尋  (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 ひらひら ゆらゆら きらきら 海を感じたい。
 

「夢中」喜多 美月 (芸術学部美術学科日本画コース4年生)
 お気に入りの音楽を聴く小さな友人の様子です。感動しているのか、心地が良いのか、音を体に取り入れるようにラジカセに耳を寄せる姿に純粋に美しさを感じました。
 

今回はこの7名の作品を展示していますが、前回展示していた作品をご覧になった方より「一目ぼれしました。是非この作品を側に置いておきたい」とのお申し出があり、1点ご購入の運びとなりました。
その作品は、美術学科日本画コース4年生・寺原 孝樹さんの作品「悠穩の眼差し< Traquil Mare >」です。

「悠穩の眼差し< Traquil Mare >」寺原 孝樹さん

作品を制作された寺原さんから、今回のことについて、次のような感想を頂いています。

作品が売れたことが初めてだったので、素直にうれしかったです。
ただ、それと同時に戸惑いも多く、特に自分の絵に値段をつけるということに難しさを感じました。
値段がつくということは、商品になるということですが、自分の絵に商品としての価値があるかなどということは考えたことがなかったので、その価値の有無という点においても不安がありました。
しかしながら、ご購入者にお会いして、自分の作品について語っていただき、気に入っていただけていることが伝わってきましたので、その不安もなくなりました。
また、今回のことで自分の制作に対する考え方も変わりました。
振り返ってみると、これまでは、ただ自分がつくりたいものをつくってきました。
自己表現と言う意味では間違ったスタンスではないと思うのですが、今は伝えたいことを伝えられる作品をつくることが重要だと考えています。
芸術である以上、万人受けを狙うより感性の合う人に響くものを生み出せればいいと思っていますが、自分の感性が作品を通して伝えられていないなら、その土俵にすら立てていないと言うことに気づきました。
今回の経験を通して、自分の制作スタンスが内向きから外向きに変わったという感覚があり、良い転換のきっかけになったと思います。
 

また、寺原さんは昨年末に第20回福知山市佐藤太清賞公募美術展において、「日本画の部佐藤太清賞」を受賞されています。
受賞された作品は、「帰路」です。ぜひ鑑賞してください。

「帰路」寺原 孝樹

SMBC信託銀行様には、本学学生の作品を展示させて頂く機会を作って頂き感謝しております。多くの方々に作品を鑑賞して頂けることは、学生にとっても本当に貴重な素晴らしい経験になっています。

 

(報告者 美術学科准教授 久世 直幸・就職課 川村 良広)


2020年12月15日

学生によるピアノ演奏会

12月6日 日曜日、大阪芸術大学演奏学科及び音楽学科の「学生によるピアノ演奏会」が梅田のザ・フェニックスホールにて開催されました。

この演奏会は当初、4月に開かれる筈だったのですが、コロナ禍の為延期となっておりました。
今回もコロナは心配であることに変わりはないのですが、芸術活動と学生の発表の機会がコロナによって閉ざされてはいけない、と、取りうる限りの対策をしっかりとって、開催となりました。

出演者は10名。
厳しいオーディションにより選出された演奏学科ピアノコースと音楽学科教育コースの学生たちです。
バッハから近現代まで、さまざまな時代の大曲に取り組みました。

 

コンサートの2週間前には本番さながらのドレスリハーサルもあります。
曲の解釈や演奏に対する教員によるアドバイスは勿論、ステージマナーも徹底的に見直します。

更に、プログラムノートも自分たちで書き上げます。
演奏するだけではなく、曲の背景を調べたりと、さまざまな角度から楽曲に取り組みました。

 

コンサート当日、観客は大学関係者と出演者ご家族のみとなりました。
非公開に近い限定公開ですが、学生たちはしっかりと日頃の成果を発表しました。
限られた人数ではありましたが、ご来場されたお客様からは熱い思いのこもった拍手をいっぱいいただきました。

コロナ禍でさまざまなことが自粛となり、生活の中にも我慢が強いられる毎日です。
そんな中、芸術の持っている大きな力を肌で感じることとなった演奏会でした。

 

投稿:演奏学科合同研究室


2020年11月26日

大阪メトロの各駅で本学学生が制作したポスターを掲出

2019年4月に大阪市、近畿大学、大阪芸術大学の3者で連携協定を結んだプロジェクト。
早くも今回で5回目のポスター制作となりました。
キャッチフレーズを近畿大学の学生が、ポスターデザインを本学学生が携わっています。

今回のテーマは、「やさしい日本語」。
普段、なに気なく私たちが話している日本語、じつは、外国人にとって、とてもむつかしいんです。でも、ほんの少し私たちが工夫することで、とても伝わりやすくなるのです。
それを、多くの人たちに伝えるためのポスターです。

このプロジェクトは、デザイン学科「デザインプロジェクト」(3年生・担当 清水 柾行先生)の授業で取り組んでいます。今回は、本学デザイン学科の学生6名がデザインしました。
コロナ禍の中、普段の授業とは違って、オンラインと対面が交互に行われる変則的な授業の中で、実際に大阪メトロの駅構内に大きく掲示されるポスターは、課題づくりとはまた違う、見る側の市民の視点を意識するいい機会になりました。
掲出期間は、11月後半と12月後半に大阪メトロ各駅に掲出されますので、ご乗車の際はご覧ください。
 

①英語で話しかける勇気はないけど、「やさしい日本語」でなら話しかけられるかもしれない。(1)
相見 樹 さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 新大阪、淀屋橋、東梅田、天満橋、野田阪神、日本橋、天下茶屋、大正
掲出期間 11月後半


 

②私も、あなたも、日本語を「やさしい日本語」に翻訳することができます。
武田 静華さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 本町、なんば、大日、太子橋今市、天神橋筋六丁目、住之江公園、大阪港、堺筋本町
掲出期間 11月後半

 
③「ココニイキタイデスケド」と話しかけてくれたけど、慣れない英語で答えてしまった。ちゃんといけたかなぁ…
橋爪 真季さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 天王寺、なかもず、谷町九丁目、喜連瓜破、蒲生四丁目、ポートタウン東
掲出期間 11月後半


 

④TOEIC200点の私でも、外国人の人と話せる言葉があるらしい。
益本 聖那さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 新大阪、淀屋橋、東梅田、天満橋、野田阪神、日本橋、天下茶屋、大正
掲出期間 12月後半


 

⑤英語で話しかける勇気はないけど、「やさしい日本語」でなら話しかけられるかもしれない。(2)
古谷 拓都 さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 本町、なんば、大日、太子橋今市、天神橋筋六丁目、住之江公園、大阪港、堺筋本町
掲出期間 12月後半


 

⑥留学生のあの子は、「やさしい日本語」で話しかけるとほっとした顔になる。
本多 亜衣さん(デザイン学科 3年生)
掲出駅 天王寺、なかもず、谷町九丁目、喜連瓜破、蒲生四丁目、ポートタウン東
掲出期間 12月後半


 

本町駅 御堂筋線北北改札・北中改札間通路壁面(改札外)

天王寺駅 御堂筋線・谷町線間連絡通路壁面(改札内)

 

(報告者 就職課 川村良広)


2020年11月9日

演奏学科の学生による オータムコンサート♪

11月2日、月曜日。
雨の降るしっとりとした空気感の夕べにヤマハミュージック大阪なんば店2Fサロンにて「大阪芸術大学 演奏学科の学生による オータムコンサート Vol.4」が開催されました。

こちらは演奏学科ピアノコースの学生によるコンサートです。
今年はなかなか学生たちも発表の機会に恵まれず、今回がようやく今年度初のコンサートとなりました。
お客様も、出演者のご家族と大学関係者のみでしたが、こうしてお客様の前で演奏できることがどれだけ学生たちの励みとなることでしょう。


今回は9名が出演。
厳しい学内オーディションにて選出された精鋭です。
日頃の個人の練習と大学でのレッスンにて研鑽を積むのは勿論のこと、コンサートに向けてより実践的な場として、本番同様に衣装をつけてのドレスリハーサルを学内のホールにて行い、ステージマナーや演奏をより客観的に捉え直しました。
プログラムもバッハから古典、ロマン派、近現代まで幅広い時代の曲目を取り上げ、それぞれが個性豊かに日々の研鑽を発表しました。


会場入り口では検温と手指消毒、出演者とお客様の面会は無し、マスク着用、休憩を長めにとって換気をするなどコロナ対策もしっかりしています。
客席は通常80席ほどのキャパシティの空間にソーシャルディスタンスをとって椅子を35席のみです。
結果として、ヤマハのフルコンサートグランドピアノの音と音楽を響の良い空間で、ゆったりと余裕のある座席配置にて贅沢に楽しめる環境となり、全身で空気の振動を感じ、音楽の持つ力を学生たちの熱演を通じて再認識した夕べとなりました。


生の演奏はやはり素晴らしいです。
出演した学生たちも、演奏者とお客様の間の相互の関係性がある中で演奏は成り立っていくという貴重な感覚を積み重ねていることでしょう。

 

投稿:演奏学科合同研究室