先日、社会福祉法人・日本ライトハウスの方々が大阪芸術大学に来校されました。
社会福祉法人・日本ライトハウスとは、視覚障害者の方々の福祉サポートを行っている団体で、視覚障害リハビリテーション事業や盲導犬を訓練したりと様々なサービスを提供しています。
今回来られた日本ライトハウスの久保田さん、梅原さんは、目の見えない方にも様々な情報を得られるように、録音図書や拡大写本の製作・提供サービスを通して、目の見えない方・見えにくい方の生活をもっと楽しく、豊かにしようという活動をされています。
そこで、その視覚障害者の方々の為の録音図書の製作に放送学科アナウンスコースの学生たちが協力し、『録音ボランティア』としてに参加することになりました。
視覚障害の方なら点字を理解できると思う人も多いと思いますが、実態はかなり違うようです。糖尿病や緑内障などで、人生の途中で視覚障害を発症された中途視覚障害者の方が視覚障害者の方の8割を占めていて、年齢的に触圧が弱まることで、なかなか点字を習得するのは難しく、点字識字率はまだまだ低い傾向にあるそうです。
今回録音ボランティアをするに当たって重要なのが『朗読と音訳の違い』。皆さんわかりますか? 簡単にいうと、『朗読』は読む人の解釈を入れて、気持ちを込めて読むこと。『音訳』は読む人の解釈がなるべく入らずに、活字を音声に置き換えて読むことだそうです。
学生に細かく説明して下さった久保田さんも、実は大阪芸術大学の卒業生!!しかも放送学科アナウンスメントコース(当時)に在籍されていたそうです!!どおりでわかりやすい説明だなぁと思いました!!
音訳を録音するパソコン操作の説明を理解するのにみんな四苦八苦…。 それでも、OUA-TVでニュースキャスターも務めた渋江美和さん(放送学科3年)は「最初から最後まで教科書を読むこともそう多くはないので、是非チカラになれるように頑張ります!!」と、意気込み十分のコメントを頂きました!!
初めは小学生の社会・理科・算数の教科書を音訳するそうですが…。いかに聞く人にわかりやすく伝えられるか、その表現力が重要になってきます。
それにしても、算数なんてどうやって音訳するんでしょう?
こうして普段勉強していることが社会で実践できる環境を大切にして、頑張ってほしいです!!
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