2009年1月28日

BPC「ガチャガチャでエコ」

またまた大阪美術専門学校より。
総合デザイン学科コミュニケーションデザイン専攻では、2年生を対象に毎年ビジネスプロデュースコンペティション(以下BPC)にチャレンジします。このBPCは、経済産業省後援の専門学校生を対象としたコンペティションで、学生に対する起業意識の定着、および発想力の向上を目的とし毎年開催され今年で第5回を数えます。学生にとっては会社経営者等との交流を図り、実社会を体感するいい機会です。

前日に行われた校長プレゼンの講評をもとに最終仕上げを行い、全国大会に望んだ模様を参加した学生さんにレポートしてもらいました。
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先週1月23日。
東京で行われた、ビジネスプロデュースコンペティションに参加してきました。

これは各グループで事業プランを提案し、全国から応募された68プランの中から書類審査を通過した10プランが東京でプレゼンができるということで、そのなかの1プランに選出された私達は、数ヶ月かかって製作した資料を持ち、東京に向かいました。
ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009  
ミーティング風景:右側から 舩冨 加菜恵さん、金城 芙美さん、洪 瓊蕙さん、森 亜樹さん

私たちのビジネスプランのテーマは「ガチャガチャでエコ」。
地域と協力し、子供たちが遊びながらエコを学べる環境づくりを目的とした、オリジナルガチャガチャ「エコロンエッグ」を始めとするエコ教育プログラムのプロデュースが事業内容です。

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
この中にはエコキューブやエコカルタといったゲームが入っていて、遊びながらエコを学ぶことができます。さらにURLやQRコードが記載されていて、WEBやイベントの詳細も見ることができます。

各企業の現役社長などが審査員となり、審査を行うということで、開会前の会場には独特の緊張感が漂っていました。

そして各グループのプレゼンが始まり、
次から次へと個性的な企画や、なるほどと思う企画が発表され…
それでも飛び交う審査員の厳しい質問に内心ドキドキしながら出番を待ちました。

そして他のグループのプレゼンが全て終わり、残るは私たちのグループ。

緊張しないと思っていたのですが、やっぱり後ろで見ているときと、前に出たときとは違って、最初は無意識に少し声が震えてしまいました。
ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
プレゼン開始!!

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
 企画内容の流れ

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009
 Webで配信するアニメ

そして無事言いたいことは全て言いきり、プレゼンは終了。
自分のなかではすっきりとした手ごたえが残りました。

休憩を挟み、結果発表・・・。

ビジネスプロデュースコンペティション BPC 2009

結果は惜しくも準グランプリでした。

制限時間をかなりオーバーしてしまったことや、プレゼンのまとめ方の不十分さが、グランプリを逃した原因だったらしく、長い間かけて企画したプランだっただけに、悔しい思いが残りました。
ですが、自分達の言いたいことは全て言い切れたという満足感があったので、後悔はありませんでした。

長期にわたる大変な企画でしたが、自分なりに精一杯やり遂げられたこと、グループのチームワーク、たくさんの先生や先輩の助けがあったからこその受賞だったと思うので今回のことは本当にいい経験になりました。
お世話になった方々、本当にありがとうございました!

投稿者:大阪美術専門学校 コミュニケーションデザイン専攻 2年生

追伸:
このプランが近々皆さんの目に留まるはずですよ。現実化の話が進んでいるのです。
楽しみにしていてください。

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2008年12月23日

磨けばもっと光る写真家の原石20人 「PHaT PHOTO」

1219日発売になった写真雑誌「PHaT PHOTO」(1-2月号)、皆さんご覧になられたでしょうか?モデルの香里奈さんが表紙のこの雑誌です。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
PHaT PHOTO」は写真に限らず音楽や映像などアート全般に興味を持つ読者をターゲットにした雑誌で、今年創刊8周年を迎えたリーディング・メディアです。現在、書店に並んでいる「PHaT PHOTO」(1-2月号)の特集記事「ファットフォトが期待する写真家の原石20人」に写真学科の在校生・卒業生が紹介されています。
>>>PHaT PHOTO

ピックアップされているのはファットフォト主催の『原石発掘プロジェクト“関西御苗場”』に参加した方や数万の応募があるカラーイメージングコンテスト2008年度の受賞者、さらには高等学校の写真部に至るまで日本全国を隅々まで探し、その中から編集部が厳選した20名なのだそうです。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
巻頭に紹介されているのは写真学科4年生の上田真梨子さん。今年9月にブログでも一度取材させていただいたことがありましたが、やはり頭角を現してきました。誌上では“テラウチマサトが特に推す2名”として取り上げられており、その推薦理由も掲載されています。

『・・・(前略)・・・経験を重ねたときに可能性と将来の化け具合が期待できた。写真の中に出てくる小道具はすべて手作りで、ひとつの作品のために大工仕事や旋盤工のような作業もやるとのこと。作品づくりへの情熱も感じた。』と評されています。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
上田さんは日本史に興味があり、時代小説や伝記を読むのだそうです。本を読んでイメージが浮かぶこともあるそうで、上田真梨子さんのファンタジックな写真の世界観はそんなところからも生み出されているんだなと興味を持って記事を読ませていただきました。
>>>上田真梨子さんのブログ(12月22日)


またもう一人卒業生で取り上げられているのが松木宏祐さんです。今年、塩釜フォトフェスティバルPHaT PHOTO賞、富士フィルムフォトサロン2008奨励賞などうけるなど活躍中です。
松木宏祐さんは誌上の「作品について」で、「自分の中にある矛盾した感情を認めていきたいという気持ちでまとめていました。正義と悪や、常識と非常識の両方の感情を認めてあげたいんです。」と、あえて混沌とした世界の表現を目指したご自身の作品について語られています。
>>>松木宏祐さんのブログ

そしてカラーイメージングコンテスト2008の受賞作品の中からは、現在、写真学科研究室で副手としてお勤めの平松佑介さんの作品が紹介されています。写真部門で「特選」に輝いた『大豆』という作品。目の付け所が本当に面白い作品です。
PHaT PHOTO 1-2月号 香里奈 上田真梨子 原石プロジェクト
誌上では『大豆の表面の模様に興味を持った作者が、虫眼鏡で大豆を眺めた。ひとつとして同じ模様がなく、そしてその模様が人間の顔のように見えるところが面白い。約60?四方の大きさもインパクト大。』と紹介されています。60ページにわたる作品集の形で発表された作品だそうです。全て並べると圧巻だろうな・・・、観てみたいです。
>>>EPSON カラーイメージングコンテスト2008

在校生、卒業生ともにすばらしい活躍です。でも大学内にはまだまだたくさんの「原石」がいるはずです。今回は写真雑誌「PHaT PHOTO」の特集記事としてでしたが、このブログがそんな原石たちをいち早く紹介できるメディアに成長していければいいなと思うのであります。

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2008年12月20日

可能性を感じたら、「応募する」。

今月に入って漫画誌の新人賞や入選、掲載などの報告がたくさん入っています。その中には在校の作品が評価される報告もあり、学生のみなさんが躍進している様子が私達をワクワクさせてくれます。皆さん頑張っていますね。
小池一夫公式ホームページ(2008-12-17更新)

今月の報告の中で大きな入賞だったのは「第11回『少年シリウス 新人賞』」でした。入選に選ばれたのはキャラクター造形学科の重 陽児さん(3年生)の作品『君に贈る』でした。
今月号(1月号)に発表された入賞報告によると、入選(100万円)と佳作(30万円)のどちらもが初投稿者であったそうで、誌上では「驚愕のワン!ツー!!フィニッシュ!!!」と謳われていました。おめでとうござます!

受賞作:『君に贈る』 あらすじ
主人公・悠也の心に引っかかっているのは、自分が生まれる前に死んだ兄の一言によってこの世に自分が生まれたのだという事実。そんな葛藤を抱える悠也は、ある日、タイムスリップを繰り返す少女と出会う。「どんなに過去に遡っても私の運命は変えられない」と語る少女は、過去に戻れるビー玉を悠也に渡す。残された言葉の真意を聞く為、悠也は過去に遡り、生前の兄に会いに行くが・・・・・。」

少年シリウス編集部の講評によると「初投稿とは思えない画力&ストーリーテリング。思春期ゆえの悩み、葛藤、行動原理がみずみずしく描かれている。読後感もよい。」 とても好評です。また重 陽児さんは受賞コメントとして「自分なりに真剣にマンガと向かい合って描いたので本当に嬉しいです。これからも日々精進していきます!」と述べられています。『君に贈る』は次号・少年シリウス2月号)に掲載される予定です。
少年シリウス フィシャルサイト

また発表されたばかりのプロダクションI.G×マッグガーデンコミック大賞では大賞・優秀賞ともに該当作品がなかったようで、「次点」として「入選」と「奨励賞」が設けられました。その入選作品の中で一番最初に紹介されているのがキャラクター造形学科の白石文武さん(2年生)の作品『JAPANESE FAMILY』。おめでとうございます!

その作品の多くがアニメ化・ドラマ化されている漫画原作者の安童夕馬氏のコメントは「読み応えがあって面白かった。絵はキャラの安定感に欠けるなど課題も多いが、それをねじ伏せるだけの勢いがある。年齢的にもまだ若く、漫画家としての可能性を感じるので、今後に期待したい。」
>>作品紹介ページ


私がリスペクトする「ガネーシャ」様(ベストセラー『夢をかなえるゾウ』)の課題にもありますが、「応募する」は大切ですね。自分の才能を見出してもらうために、可能性を感じたらどんどん「応募」してみましょう!人生が変わるキッカケですから。

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2008年12月4日

「2008京都美術ビエンナーレ」にて大賞受賞! 福森 創さん

現在開催中の「京都府美術工芸新鋭展 -2008京都美術ビエンナーレ」にて、工芸学科4年生・金属工芸コースの福森 創さんが大賞を受賞されました!おめでとうございます!
ということで早速、京都文化博物館に行ってきました。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
この展覧会は昨年度から「京都府美術工芸新鋭展」として、美術分野、工芸分野をそれぞれ隔年で開催することになり、今年度は美術分野が取り上げられています。日本画・洋画・版画・彫刻の作品がずらり。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
公募部門では全国からの応募作品約60点、京都の大学や審査員の推薦で出展さた作品が17点。また自由テーマのほか、源氏物語千年紀事業に合わせて「源氏物語」という特別記念テーマでも公募されました。会場には併設展示として「模写手本の世界-「源氏物語」を描く-」も行われており、日本画の画材や表現の紹介のパネルと併せてとても見応えのある展覧会でした。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
今回、福森さんは自由テーマでの大賞受賞。この作品は先月学内で行われていた展覧会「Four Individual –工芸に新しい可能性を」(1111日→1115日)でも展示されていたのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
>>>11月16日のブログ

京都府京都文化博物館・学芸課の方の許可を頂きまして撮影させていただくことができました。本日行ってきた京都文化博物館(新館)の4階にある特別展示室の中でも独特の存在感を放つ『種』と名付けられている作品。まずこの大きさに力強さを感じます。側面の荒く有機的な質感と、上面は金属の光沢。その対比が面白い作品です。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語

学芸員の横山様に審査会のエピソードを伺いました。
『・・・私自身は審査には加わっていませんが、審査に立ち会っていました。審査会では名前はもちろん、どの都道府県からの応募かとか、作者の情報は全くない状態で審査が行われます。純粋に作品のみを評価していくわけです。それで「では、この作品を大賞にしよう」ということが決まってから、作家のプロフィールを少し紹介したところ、「22歳」という若さに審査員の先生方が皆、驚かれていました。・・・』

会場に展示してある講評:
帯状の錆びた鉄板を積み重ねて擂鉢状にしhた彫刻作品。作者は、新しい生命を運びそれを次代に伝えていく「種」の偉大さに感動し、その端正な形を美しく思い、この作品を制作したという。鉄板の接合面にやや粗さが見られるが、おおらかで力強い造形に若いエネルギーが感じられる優れた作品である。きわめてシンプルな形に錆びた色合いが作品に表情を与えている。この受賞を契機にさらなるステップアップを期待したい。
京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語

今回、大賞を受賞された福森創さんから、受賞のコメントをいただきました。
『今4回生で、もうすぐ卒業という時期にこのような賞を受賞出来た事をとても嬉しく思います。また一緒に制作している仲間達にたくさん刺激を貰い、先生達から学び、感謝しています。本当にありがとうございます。しかしこれからが私にとってスタートです。今回の受賞をきっかけに次へ繋がるように、地に足をつけ制作していきたいと思います。ありがとうございました。』

京都美術ビエンナーレ 2008 京都文化美術館 福森創 源氏物語
学内でこの作品見ていただけに、大賞受賞の知らせを聞いてちょっと興奮しました。見ておいてよかった。自分の作品ではないのに、「見たことがある」という親近感だけでワクワクしました。これからも精力的に制作してたくさんの作品を発表していってくださいね。

●京都府美術工芸新鋭展 -2008京都美術ビエンナーレ
 11月29日(土)→12月14日(日)
 10:00→18:00
 京都府・京都文化博物館 4F特別展示室にて
 入場無料

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2008年11月29日

シャッターに作品制作

大阪芸術大学の最寄り駅、近鉄「喜志」駅。改札を出て正面の階段を上がると、駅の東側の地上にでます。まっすぐ進まずに右のバスロータリー側へ進みましょう。しばらく行くと大きなマンションの手前に横断歩道があります。横断歩道の正面に三角屋根の小さな建物があります。
センチュリー21 近鉄 喜志駅 シャッター キャラクター
ここは喜志工務店さんが営まれている合鍵屋さん。現在、ここのシャッターにキャラクター造形学科の2年生、河野歩貴さんと吉良有加さんが絵を描いています。土曜日は営業がお休みになりシャッターが終日下ろされるそうで本日最後まで仕上げて完成予定ということです。
センチュリー21 近鉄 喜志駅 シャッター キャラクター
昨日、隣のセンチュリー21・喜志住宅の方にお願いしてシャッターを下ろしてもらいました。まだ制作途中の状態でよく見ると、鉛筆で細かな下絵が描かれていました。作業して完成を迎えるようです。キャラクター造形学科の林日出夫先生が彼女たちのこれまでの制作の様子を写真で記録してこられたようです。本日の写真も林先生から提供していただきました。
センチュリー21 近鉄 喜志駅 シャッター キャラクター
明日大学に来られる受験生の皆さん。この絵を目印にしてスクールバス乗り場までお越しください。スクールバス乗り場は、この絵を左手に見ながら30メートルほど行ったところ(左側)にあります。

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